Utakata
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赤珠
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巳の年が 始まる年始 電車中 やはり見ざるは 振袖の
女
(
ひと
)
13
我若き 頃に試用で 切られし社 晦日で見たり 未だありきを
8
古守り 返しの
途中
(
みち
)
の 教会は 変わらぬまでも 活気失くせり
13
古守り 洗礼受けたる 我が身には 不要なるもの 晦日も返し行く
12
歳末に 古守り返す 大師前 初詣備える 露天屋見つつ
10
骨納め 父休ませる 帰り道 冬至の道は 和らぎしかな
20
南瓜
(
かぼちゃ
)
煮る 普段のおかずと 母言いし されど気付かじ 今日は冬至と
16
冬至り 完済知らせ 届きたり 長き戦い 終わるよろこび
15
愕然す 初冬の訃報 ミポリンの 遠き街への 何処旅立ち
13
コート着て 闊歩するのに サンダルと 裸足の男は いとすさまじき
13
兄母も 強く言いたる 職訓やれ されど生活 憂う初冬に
9
仏具屋に 若者見ざる 秋の暮れ 神仏はなきか かの者たちは
3
晩秋の 寺町歩む
洗礼者
(
クリスチャン
)
仏具屋並び 異界感ずる
9
寒き朝 零キロ標が 述べたるか 汝の旅路 気をつけ行けと
8
セール期は 我が身酷使し 身をやつす 休日出るかを 悩む朝なり
12
現代っ子 洒脱似合いし 北の富士 力士なし得て 天往く初冬
7
二十億 光年にアトム 詩を記す 谷川翁は 果てへと向かい
13
父去りて 明けに訪ねし 礼拝で 父の冥福 願う晩秋に
10
兄の妻 我驚し その方は 母が裂きたる 元部下なりと
6
代替わり
従兄弟
(
いとこ
)
ふたりも 代わりたり 加わらじは わが身のみなり
3
涙雨 父の旅立つ その朝は
何故
(
なにゆえ
)
か寒き 秋の半ばに
8
父の死で 喪服取り出し まず端に クリーニング頼む 晩秋の夜に
14
川口の 花火の音が 響きたる 父への手向けと 祈る立冬に
16
ホラー描き 恐怖ありしも 深き題 秋に惜しむる 楳図翁往き
13
赤白
(
せきはく
)
の 象徴たりし 楳図翁 漫画を憂いて 秋空に往く
9
ドナルドが 返り咲きたる 選挙戦 報せと共に 吹く木枯らしか
11
選挙勝ち 政権奪還 狙えども 敵は官僚 晩秋憂う
8
与党負け 朝に打ちつく 秋雨は 愚か者への 裁きと見倣せ
10
純生を 今向こうで 飲みたるか 旭國関 麒麟児関共に
9
神無月 下旬なれども 半袖で 過ごせる昨今 げに恐ろしき
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