赤珠
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晩秋も 朝の冷え込み いと寒し 襟巻き厚手 もはや必須なり
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茶ブレザー 襟巻き巻いて 駅歩く 少女ももはや 冬に備えん
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愛は勝つ 昨今はまるで エゴは勝つ 晩秋に往く KAN何思う
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陰湿は 日本文化か Jとヅカ 秋風の下 溜息つきて
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晩秋の 外の空気は 十度切り 缶コーヒーが 懐炉となりぬ
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シルエット ロマンス聴くも 外の風 木枯らしは吹き 歌姫連れ往く
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晩秋に ロマンス歌う 姫が往き 世代の変わり 進むと感ず
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タイガース 強きを称え 明くる日は 感謝セールに 臨む我が身
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夜九時の オフィス見上げ 照る窓に 残業あるのか 霜月の夜に
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かの生は 禍福あざない 体現し 四代朝潮 秋に旅往く
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ハロウィンの 菓子求むる 者見れば 亡者か魔女か それとも小童ガキ
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唐茄子が 灯籠となる ハロウィンか ケルトの晦日 未だ馴染めぬ
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秋の盾 去年末脚 そして今日 見届けたるは 超絶的記録レコードタイム
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晩秋に 犬塚翁ワンさん天に 旅立ちて クレージーキャッツ 伝説となり
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級友の 使いし駅で 降りたりし 彼の面影 秋に偲びて
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上がり馬 押し切り進め 菊制す 三強なるか 三歳牡馬は
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空見上げ 彼方またたく 天狼星シリウスに 詩人は着いたか 群青の夜に
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昴詠み 三都いざなう 曲ととも 旅の詩人チンペイいずこ 秋に旅往く
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秋華賞 王道の走り 見せつけし 三冠牝馬 ただ感服す
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車窓より 富士が見えるる 秋半ば 気配はもはや 冬の訪れか
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深夜二時 オリオン見たり 南東に 十月半ば 冬はすぐ来る
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自販機の ホット切り替え 目の当たり 秋の短さ 嫌でも感ず
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家の猫 秋の寒さで 身を丸め 布団敷く我に 寝かせとせがむ
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寒いのか 十八度でも 冷えた外 酷暑慣れると 秋でも寒し
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黒喪服 今日はよく見る あちこちで 季節の変わりは 身罷り多し
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馴染み店 建て替えのため 取り壊し 我が故郷街ふるさとは 淋しき秋よ
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歯医者行き 磨き残しで 大目玉 来月来いと 凹む秋の日
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神無月 迎えてもなお 残暑あり 地球沸騰 現状を知る
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渋谷駅 乗り換え難し 昔より 東横線と 埼京線とが
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仲秋の 満月天に 浮かびたる されど月暈げつうん 秋雨しゅううの予感
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