赤珠
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残暑なる 二十一日 品川で 制服女子 見て始業知る
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盛盆に 吹き荒れたりし 台風で もはや変えるか 七月盆に 
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山の日も お盆もみな 出かけ行く 余計なものは 大台風か
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引きこもり 無理もないかな この酷暑 されど買い物 行かねばならぬ
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夏祭り 太鼓響きし 車道くるまみち 引き連れていく 山車と子供よ
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四年ぶり 盆踊りが 行われ 浴衣姿も 久々に見ん
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梅雨明けが 言われぬ今も 酷暑なり いったいこの国 何が起きんや
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藪蚊舞う 何ゆえ我は 刺されたり 体質ならば いと恨めし
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ついに来る 中野名物サンプラザ 閉まる日が 試写会ライブ 思い出は多し
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晴れ渡る 七月七日 七夕は 毎年いつも 雨だったのに
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沢瀉を 追い詰めたるは 女性誌ぞ 我は許さぬ 下賤の記者を
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夏盛り 半袖の肌 刺青あり 見たら大概 異国の方なり
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梅雨に往く フォークの神様 杉下翁 大いなる神は 御許に召すか
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広島に 梅雨降らざる 涙雨 精密機械 今世マウンドを去り
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百万を 欲しいと思う この今は 円ではなくて ドルを求む
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梅雨空に 役目を終えし 給水塔 足場組まれて 取り壊し待つ
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白猫を 初めて抱いた 初夏の日に 身体の重さ 予想より上
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さあ雨よ 激しく降れと 叫ぶ夜 我が痛みあり 未だ拭えじ
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線状の 帯もたらす 水無月雨 激しく降りて 起こる憂鬱
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落馬あり 皐月賞馬は 差し切られ 心止まりし 今年のダービー
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薫風や 府中に舞いし 牝馬二冠 鞍上呼ぶは 御嬢様と
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何ゆえに シビレガスまき 倒れんと 澤瀉屋の主 まだ逝くなかれ
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まだ五月 されど酷暑の 朝七時 ポロシャツ着た 生徒を見ん
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半袖を 今季初めて 見たりしに 酷暑の予感 未だ拭えじ
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ならぬもの ならぬと言える 戒めは どこに消えたか 今の我が国
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電気代 上げねばならぬか 物価高 来たる夏に 備えられざり
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寒暖差 寒き昨日と 暑い今日 五月半ばに 来る夏憂う
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黄色声 いと珍しき 明治座で 中休みの 少女らの評
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明治座に もの珍しき 女子生徒 課外授業と 言う初夏に
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天よ何故 能登の大地を 大揺らし 豪雨も呼びて 民を痛めつけ
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