赤珠
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桜雨 ぐずつき五日 寒戻り 彼岸過ぎても 温さ遠しき
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家桜 道路のために 倒れたり あの満開は 最後の華か
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古団地 窓枠取れて 廃墟なりぬ 春の夜中に 最期迎えん 
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快挙なり 春の球宴WBC 日本勝ち 後に続きし 子らを育てよ
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卒アルは 焼いて捨てたり かの高校の 我が人生の 汚点と断じ
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春の駅 袴女子おり その胸に 抱く花束 卒業証書
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羽田行 待つ客多く 持つものは キャリーばかりな 品川の春
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我が心 君と共にと 歌いたる 月影の詩人コールドウェルよ 逝くのは早い
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エビチリと 麻婆ならべ 食す春 建一厨師の 身罷みまかり惜しむ 
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あの人を 思い起せり 弥生の夜 受洗したらば また逢えるか
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月変わり くしゃみ止まらぬ 春弥生 杉の抗体 あるはずなのに
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彼は乗る 銀河鉄道 宇宙そらの果て ことを成し得て 零士旅立つ
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星を取り 尾久の車庫にて 休む81 夜行を曳きし 勇姿偲びて
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買ってれば 取れてた競馬 買えざるに 我が身の不調 恨む二月に
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顔本見 かつての同級 皆出世 我も負けじと 決意固めり
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同世代 多くは親と ならねども 我が身未だに 子甥姪なし
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また一人 孤高の男 旅立ちぬ 浪花の大砲 あまりに急なり
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大寒を 過ぎてさらなる 大寒波 我が家の子猫 安心に眠る
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朝なのに 明けざる空よ 気分し 病み上がり見る 睦月半ばに
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渋谷にて 我が遊びし地 変わりたり 変わらぬ一〇九マルキュー 早や三十年
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正月も あと数刻で 終わりなり 三日からは もう仕事の身
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三十年 初恋の人と 別れしのち 未だあなたを 慕いながらも
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元日の 初詣行く 参拝者 洗礼者は 教会礼拝よ
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いつか見る 地球初の 初日の出 フィジーの海に 必ず行くぞと
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暮掃除 塵芥ごみ山より でたるは 期限切れと 使わじの物よ
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有馬記念グランプリ 勝ちしはまたも 三歳馬 最強世代 現れたるや
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接戦の 蹴球杯ワールドカップは 亜国勝つ 草葉のディエゴ 後身メッシに気もむか
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白子猫 寒波の下に 保護したり されど威嚇を 未だ続けり
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万馬券 当てるも先の お年玉 生活費では 不安のみなり
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行く秋に 西・独破る 蒼侍さむらいは 沈む我が国に 光もたらし
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