Utakata
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赤珠
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秋雨が 強く降るなり 帰り道 先の梅雨より 激しく感ず
1
帰り道 空は夕焼け明日は晴れ されど予報は逆な秋空よ
1
朝七時 ラッシュの手前に乗り込んで 猛暑和らぐ 余裕を感ず
1
秋空見 急ぎ干すべく洗濯す 予報外れて 慌てながらも
2
かの男 国葬もって送られど
勲功
(
いさお
)
は何か 問う秋彼岸
1
夜風吹く長月の夜 歩けれど 涼しさゆえに 体調惑う
1
ゴルバチョフ旅立つ年に 国揺れる 後進の
二国
(
くに
)
秋でも暴れ
3
夏晦日
(
なつみそか
)
いよいよ終わる 夏の日に 惜別込めて 達郎を聞く
3
厚き雲 降るかわからぬ
秋霖
(
しゅうりん
)
に 洗濯するも 干すのが
難
(
かた
)
し
1
今日までが 夏泳ぎかな葉月末 来年こそは 佳き人と行く
3
鬱陶し 週間天気はすべて雨 葉月終わりの
秋霖
(
しゅうりん
)
はじめ
0
新学期 残暑は未だ残りけり プール納めは 秋分に願う
0
処暑明けて 空はぐずつき風変わる 今年は来るのか 本来の秋
1
夜風吹き 涼虫鳴きし叢の 八月終い 肌身に感ず
2
白馬駆る されど伸びざる着外に 如何いたした 札幌記念
0
下葉月
(
しもはづき
)
浴衣の女子が濃く見えて 残り少なき夏を感ずる
1
二十日目
(
はつかめ
)
と 今年の葉月 早や下旬 できる童は 今予習をす
0
いよいよか 家の家計が危機迎え 我も覚悟す 休日勤務
1
夏夕べ 駅の冷そばすすりつつ 涼を摂りたい 添え
山葵
(
わさび
)
かな
1
日焼け見て 少女は
不良
(
ギャル
)
か 泳ぎでか 旅疲れなき 若さ羨む
0
Uターン 明けた勤めで 不調あり 疲れとれざる 我が身衰え
0
盆明けの 就業復帰その初め 残業あると 異常を悟り
0
盛夏雨 送り盆して 降る雨に また来年と 偲び空見る
2
盆の
終
(
つい
)
商店街もまだ閉まり されど明日から 始まる仕事
0
Uターン 新幹線で帰京して 家路に引きずる キャスター鞄
0
西日差す
甲子園
(
たたかい
)
終えた球児たち 家路につかん 新神戸駅
0
星海夜 天を仰ぎて 我を見る 輝かざりし
己
(
おの
)
の
生
(
せい
)
恥ず
0
西日差す 新大阪のホームにて 長き別れの 予感抱きて
2
青東風
(
あおごち
)
と 従兄の苦言 耳刺さり 我省みる
負
(
ふ
)
多し半生
1
覇気がない 従兄指摘す 我が
人世
(
ひとよ
)
耳に刺さりし 真夏の横風
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