Utakata
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赤珠
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初恋の 人の消息 知らねども 異なる町にて 過ごし聞く夏
6
教養が 死語になりゆく 我が国よ 初夏の憂いは 今続きたる
5
肉球を 広げ安らぐ 白猫は 夏布団で 喉鳴らしたる
9
晩春に 母と悪女の 声なじみ 増山女史は 仲間の元征き
5
雨続き されど梅雨には まだ早く 今年も不穏か 我が国の
気候
(
そら
)
4
文月
(
ふみづき
)
の 始まり告げる 雨の下 安田記念は いと難しき
2
欧米は 皆したりと ぬかす者 郷に従え 忘れたる者よ
4
タコハイと 私鉄のコラボも 許せぬと 声挙げし者 何様たるや
3
ウマ娘 映画で描きし
二〇〇一
(
ゼロイチ
)
年 新入挫折で 退社した頃
2
ダービーは 春の終わりを 告げたるも 我が馬券またも 外れと成りゆく
3
休出も 役に立たざる 先月の 報酬見つめ 転職を決め
9
中尾翁 アクの強かる 豪傑は 初夏の日射しと ともに出立ちて
6
久々の 残業やりて 大ポカを げんなりとする 我が家路でも
7
とれとれと 耳になじみし コマーシャル タロー翁偲び 蟹を食いたし
4
侍女
(
メイド
)
の日 多くは憧れ されど待て 昔
姉
(
ねえ
)
やと 呼びし者なり
6
厚き雲 雨降らずとも 下谷にて 神輿担ぎが 心躍りたる
3
連休の 出社は体 堪えたり 休日外に 出られざる身よ
2
生意気だ 浴びせる罵倒 食らえども 四十過ぎた身 何様と反す
5
草いきれ 香りを感ずる 五月道 灼ける熱波に 夏来る予感
5
パレードの リハーサルする 鼓笛隊 早い暑熱の 昼下がりにて
4
不景気と ぼやいて嘆く 人に問う 好景気など いつから来ない
5
物価高 我が薄給に 堪えたり 五月連休 今年も出社
4
雨が降り 春の
終
(
つい
)
にと 思いきや 二十五度超え 来たる週末
6
怒りたる 宗田翁書く 大人には 悪意と狡き 今も表し
3
皐月賞 君が仕上げし かの馬は 戴冠果たし 君に捧げる
4
夕刻に 龍の飛ぶ雲 車窓に見 我らの苦境 晴れる予感す
6
目黒川 川に流れし 花びらよ 無常の雨は ただ花散らし
6
花散らし 雨の
大通
(
おおみち
)
車見て 並木走るか 花弁張り付き
6
汗ばみし されど弥生の 末日で 来たる真夏は 酷暑の予感
8
菜種梅雨 明けた弥生の 終の頃 二十度超えの 春訪れし
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