赤珠
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北陸の 新幹線が 伸びゆるも 武生が実家は 米原使う
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春先の 夜道走りし アルファード エゴの輩か 爆音漏れり
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多才なる 人を天は 召す冬か 先週鳥山 今晩TARAKO
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七球と 龍を描きし 大巨匠 風雪に聞く 鳥の山往き
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寒桜 上野の園に 満開す されど二本なり 他は蕾むまま
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顔なじみ ラーメン屋にて 頼む品 タンメン変わる 我が病から
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春先の 駅に佇む 少年は 垢抜けた顔 証書を持ちて
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氷雨降る 春は未だに 訪れじ 弥生一日 寒さ増したり
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閏日も ただの一日 味気なし 歳をとりたる 証たるやと
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寒戻り 氷雨加えて 寒さ増し 肌に刺したる 世情厳しき
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梅印 海苔缶詰めを 蓋開けて 陽子女史持つ その日々偲ぶ
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猫の日も 残業ありて 遅くなり さぞ待ちかねる 我が家のたち
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沢瀉の ヤマトタケルを 見て感ず 明るき兆し 次代に見ん
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あだ終わり 休日なげ打ち やりし事 何故に気づかぬ 我が愚かさよ
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ビターチョコ 昔貰えた あの人も 今は糖質 制限でくれる
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電車道 白く覆われ 朝出かけ 走りは牛歩 遅れやむなし
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都心まちの雪 一夜明ければ 氷化こおりかし 往く道阻み 悪しきとならん
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ドカ雪で 職場残業 取りやめて 急ぎ帰れと 促す定時
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東京に 数年ぶりの 大雪と 雷鳴とどろき 不穏を感ず
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私立中 目下今頃 入試かな 我が身はもはや 遠き思い出
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節分に 店に並びし 恵方巻 されど我が身は 糖尿で不可
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不惑の身 不勉身に知り 買い求む 古文の講座 怠けを悔やみて
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人の質 落ちるを知る わが身かな 残り人生 取り戻せるや
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我が身恥ず 送別会の 周囲見て 我思う身に 未だなり得ず
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大寒の 婚礼挙げる 二人かな 帝国ホテルの きざはしで写し
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沢瀉の 御大二人の 御影見て えにし感ずる 我が身が居たり
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四十肩 若手と言われ 頑張るも 大寒訪れ 現実を知り
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街中で スカート下の ジャージ履き 昔やらねど 今やむなしか
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今日は見る 日本産の スポーツカー オートサロンの 帰りだろうか
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道迷う オートサロンの 外人を 道案内し 心休まり
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