赤珠
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タコハイと 私鉄のコラボも 許せぬと 声挙げし者 何様たるや
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ウマ娘 映画で描きし 二〇〇一ゼロイチ年 新入挫折で 退社した頃
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ダービーは 春の終わりを 告げたるも 我が馬券またも 外れと成りゆく
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休出も 役に立たざる 先月の 報酬見つめ 転職を決め
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中尾翁 アクの強かる 豪傑は 初夏の日射しと ともに出立ちて
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久々の 残業やりて 大ポカを げんなりとする 我が家路でも
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とれとれと 耳になじみし コマーシャル タロー翁偲び 蟹を食いたし
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侍女メイドの日 多くは憧れ されど待て 昔ねえやと 呼びし者なり
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厚き雲 雨降らずとも 下谷にて 神輿担ぎが 心躍りたる
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連休の 出社は体 堪えたり 休日外に 出られざる身よ
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生意気だ 浴びせる罵倒 食らえども 四十過ぎた身 何様と反す
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草いきれ 香りを感ずる 五月道 灼ける熱波に 夏来る予感
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パレードの リハーサルする 鼓笛隊 早い暑熱の 昼下がりにて
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不景気と ぼやいて嘆く 人に問う 好景気など いつから来ない
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物価高 我が薄給に 堪えたり 五月連休 今年も出社
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雨が降り 春のついにと 思いきや 二十五度超え 来たる週末
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怒りたる 宗田翁書く 大人には 悪意と狡き 今も表し
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皐月賞 君が仕上げし かの馬は 戴冠果たし 君に捧げる
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夕刻に 龍の飛ぶ雲 車窓に見 我らの苦境 晴れる予感す
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目黒川 川に流れし 花びらよ 無常の雨は ただ花散らし
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花散らし 雨の大通おおみち 車見て 並木走るか 花弁張り付き
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汗ばみし されど弥生の 末日で 来たる真夏は 酷暑の予感
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菜種梅雨 明けた弥生の 終の頃 二十度超えの 春訪れし
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霧雨は 冬の寒きを 感せらじ 春は確かに 訪れたるか
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まだ寒し 弥生下旬も 一桁の 気温と寒風 東京曇る
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アイドルの 卒業話 聞いたとて 証書なきもの 卒業と呼ばぬ
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春分の 明けに迎えし 卒業は 寒風吹いて 袴を冷やし
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春分は 人の悲観を 増したるか 電車飛び込み 朝の品川
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傑物は 砂の大海 走り抜け シノケン次は 天のラリーか
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柔らかな 画風親しみ テイルズで むっち女史往くを ただ悲しまん
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