赤珠
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星を取り 尾久の車庫にて 休む81 夜行を曳きし 勇姿偲びて
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買ってれば 取れてた競馬 買えざるに 我が身の不調 恨む二月に
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顔本見 かつての同級 皆出世 我も負けじと 決意固めり
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同世代 多くは親と ならねども 我が身未だに 子甥姪なし
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また一人 孤高の男 旅立ちぬ 浪花の大砲 あまりに急なり
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大寒を 過ぎてさらなる 大寒波 我が家の子猫 安心に眠る
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朝なのに 明けざる空よ 気分し 病み上がり見る 睦月半ばに
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渋谷にて 我が遊びし地 変わりたり 変わらぬ一〇九マルキュー 早や三十年
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正月も あと数刻で 終わりなり 三日からは もう仕事の身
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三十年 初恋の人と 別れしのち 未だあなたを 慕いながらも
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元日の 初詣行く 参拝者 洗礼者は 教会礼拝よ
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いつか見る 地球初の 初日の出 フィジーの海に 必ず行くぞと
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暮掃除 塵芥ごみ山より でたるは 期限切れと 使わじの物よ
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有馬記念グランプリ 勝ちしはまたも 三歳馬 最強世代 現れたるや
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接戦の 蹴球杯ワールドカップは 亜国勝つ 草葉のディエゴ 後身メッシに気もむか
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白子猫 寒波の下に 保護したり されど威嚇を 未だ続けり
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万馬券 当てるも先の お年玉 生活費では 不安のみなり
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行く秋に 西・独破る 蒼侍さむらいは 沈む我が国に 光もたらし
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蹴球で 金星なるが 時の運 されど日独 よく戦えり
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四十代 またひとつ増え 歳をとり いつか来るらむ 老人の日々
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古団地 人皆去りて明かりなし 解体近し 寒風の中
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豪腕が 召される訃報しらせ耳にり 不屈の男 ほむらに消ゆる
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寒月見 二刻始まる 月食つきはみに 外套着込み 夜空見上げる
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寒き夜 自ずと作る 熱物か 昨日豚汁 今日湯豆腐 
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霜月の 買い物行くに 足寒し サンダル替えて スニーカー履く
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霜月の 少女巻きたる襟巻に 冬の足音 一歩近づきて
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大逃げを 見て叫びたる 秋の楯 彼は粘りて 二着と強し
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事故遅れ 制服の美女声荒らげ 顔に似ぬ粗野 霜降そうこうの朝
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秋後半 なかなか見ない 紅葉よ 都会の木々は 季節わからず
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秋半ば 東京に降る冷えた雨 晩飯カレーで 身を温めん
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