あんころ
8
8
投稿数
246

ゆっくりのんびり。

しんしんと 名付けられた様な君だけど 温もりもそこにはあって
0
指先の一つ一つが額縁で 君はまるで小さな美術館
4
ひたすらに駆け抜けてゆけ 飛ぶ鳥が眩しさなぞに負けないみたく
5
枯れた星よ 夢見る夜なのに私だけが過去に囚われている
10
【姉】という役割疲れ涙がぽろり 甥っ子にハグを求める
8
【親】に疲れた姉の家に行く 食べるとは生き続けるということ
6
入道雲の咲きたる空に放物線 あーしたてんきになーれ
8
叔母と書き姉と読ませる いつまでも君のお姉ちゃんで居続けたい
9
甥っ子に 私よりも課金する彼氏 外堀を埋められている
7
深夜四時四十四分 私と交代しましょう そうしましょう
5
次は秋、次は秋です。お出口は、茶色に染まります。お気をつけて。
12
新緑の文字を緑色で囲み都会っ子に説明する夏
10
神社にて幼き頃に覗き見た 破廉恥な二人のかいた汗
3
滝汗で飛び起きた背中を撫でて 舐めてもいいかと聞く真夜中
3
くだらない 位置情報の悩みなど どこに行こうが信じてやれよ
7
冗談のような約束を律儀に守ろうとする私は寂しい
7
ママ友になろうねと言ってくれたあなたは消えて 今どこで何を?
5
幸せな夢を見ながら死にましょう これが求めたハッピーエンド
4
嘘でもさ 本当になればいいんだから 信じてみてよ 一旦さ
6
頭がね 重い人ほど お辞儀がね 上手いんだって ひまわり畑
10
パニックに なった真夜中 トイレにて いのちの電話 ひたすら掛ける
10
真実を嘘で塗り固めて隠す 黄色いスプーンはお気に入り
5
嘘嫌いな男が嘘つきのためについた初めての嘘は綺麗
3
人生二度目のクビの理由。仕事が遅い、ただそれだけだったよ。
10
お前の嘘くらいなんだ 全力で真正面から受け止めてやる
8
自分の感情をAIにラベリングしてもらう 悲恋は歓喜
6
甥っ子と手を繋げば生ぬるい。夏の風に吹かれる夕方
8
サングラスつけた自分を見れば 何処かの最強に近づいた気して
11
パニックになった夜中に触れられた手の温もりは 今もここに
8
生きる気力も死ぬ気力も奪われる職場で今日も剥がれてゆく
10