ジョージ
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92歳で初めてのスマホ短歌デビューしました。
短歌作って何十年、万葉集愛好者
不慣れではありますが宜しくお願いします。

この暑さ裏の薮より蝉の声ひ孫が呼ぶよなジ−ジ−ジ−
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庭先にパン屑撒けば早速に巣立ったばかりの子連れの雀
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米と聞き死語が立ち帰る早苗饗さなぶりに刈り上げ餅と土洗い祝
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朝早く馬耕に代掻き日暮れまで馬の尻追う来る日もくる日も 
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米と言えば七十年前が蘇る泥にまみれし米づくりの日々
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米身ぢか主食に酒と味噌󠄀醤油子等が喜ぶ霰餅あられに煎餅せんべい
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長月に九十四歳誕生日すこやかなれば白寿へ一歩
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この暑さ我が世の夏とサボテンはぎつぎと咲くトロ箱の中
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この夏もメロンが届く古里の同級生の彼の女性より
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油送船タンカ−の通りし後は船頭のおらぶ声太し確り掴まれ 
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海からの飛砂防止に耐えてゐる浜梨の刺に真っ赤な花々
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暮れ方に庄内砂丘の天辺に見る燃える太陽日本海に入る
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海釣りに今朝も三時に船宿へ右舷のともの 釣り座取らんが為に
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鯵釣りに浦賀沖にて糸を垂らせば巨大なたらいの如き油送船タンカ− 迫る
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つゆ時の雨に打たれてあじさいの球状の花地面に伏せて咲く
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一日ひとひかけ鉢の植え替えをれば裏の藪より杜鵑ほととぎすの鳴く  
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花散りし鉢のさつきを植え替える その鉢々に雨降り続く
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霧雨に月下美人の花開く薄明かりの中に香り漂ふ 
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この頃はここ古米とこめの鳴く こけこけっこうのにわとりと競う
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この日頃夏日が続き夕陰に荒草刈れば汗しとどなる
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道の駅泥付き落花生並んでる今夜のつまみに塩茹でにせん
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今朝見れば風呂場の隅に守宮やもり居てここに餌ないよと外へ連れ出す
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満月に水の張りたる田圃みち月影と共に我が家へ辿たど
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鳥海山とりみやま秋に伐りたる粗朶ぞだあまた吹雪の山路馬橇ばそりで運ぶ
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母つくる田楽 でんがく焼の木の芽とる 山椒のかおり指に残れり
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妻つくる昼のラ‐ メン添え物の庭で摘みたる三つ葉が香る
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春雨の激しく降りし庭一面チㇼアヤメ咲く空色の花
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今朝目覚めくりや にたてば鼻を突く味噌󠄀汁にほふお袋のせな
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花が咲く盆栽棚にはムレズメ桜にボケと日陰に射干しゃが
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車にて谷間たにあいの路を走り行くはく木蓮の街路樹つづく
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