ジョージ
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92歳で初めてのスマホ短歌デビューしました。
短歌作って何十年、万葉集愛好者
不慣れではありますが宜しくお願いします。

つゆ時の雨に打たれてあじさいの球状の花地面に伏せて咲く
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一日ひとひかけ鉢の植え替えをれば裏の藪より杜鵑ほととぎすの鳴く  
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花散りし鉢のさつきを植え替える その鉢々に雨降り続く
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霧雨に月下美人の花開く薄明かりの中に香り漂ふ 
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この頃はここ古米とこめの鳴く こけこけっこうのにわとりと競う
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この日頃夏日が続き夕陰に荒草刈れば汗しとどなる
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道の駅泥付き落花生並んでる今夜のつまみに塩茹でにせん
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今朝見れば風呂場の隅に守宮やもり居てここに餌ないよと外へ連れ出す
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満月に水の張りたる田圃みち月影と共に我が家へ辿たど
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鳥海山とりみやま秋に伐りたる粗朶ぞだあまた吹雪の山路馬橇ばそりで運ぶ
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母つくる田楽 でんがく焼の木の芽とる 山椒のかおり指に残れり
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妻つくる昼のラ‐ メン添え物の庭で摘みたる三つ葉が香る
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春雨の激しく降りし庭一面チㇼアヤメ咲く空色の花
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今朝目覚めくりや にたてば鼻を突く味噌󠄀汁にほふお袋のせな
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花が咲く盆栽棚にはムレズメ桜にボケと日陰に射干しゃが
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車にて谷間たにあいの路を走り行くはく木蓮の街路樹つづく
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真夜中にいかづちとどろき起こされて稲妻走り真昼の如し
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陽射しよし今日は亡きの墓参り甥の車でおうなおきな
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虫達よ春の花々咲きだした目立つ黄色でみな待っている
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春彼岸 植物達はみな目覚め土手のなだりに土筆つくしふきのとう
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鉢植えの山茱萸さんしゅゆが咲きだした雲一つなし彼岸の中日
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もうこれで会う事もなしこの子には 思へば悲し目頭を押さえ
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札幌に転勤決まり一家来る曾孫喜びジジババとはしゃぐ
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人の世は学ぶこと多し卒寿過ぎ 電脳につまずき孫の手借りる
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代掻きに牛に習いて一歩づつ足を運べば仕事はかど
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学舎まなびやを最後となれる女学生 和服に袴で華やぎの笑み
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早蕨さわらびの摘む時期学べと父の言ふ桜のさかりがもっとも良しと
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スマホにて花にかざせば答えありスマホに学ぶ花々の名を
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今朝見れば風呂場の隅に守宮やもりいて食べ物ないよと外に連れ出す
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勤め終え三十余年の詩歌詠み 一つに纏めんと終日ひねもす睨む
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