Utakata
登録
Login
サイトのご案内
ジョージ
フォロー
0
フォロワー
16
投稿数
360
92歳で初めてのスマホ短歌デビューしました。
短歌作って何十年、万葉集愛好者
不慣れではありますが宜しくお願いします。
« 最初
‹ 前
1
2
3
4
5
6
…
次 ›
最後 »
目覚むれば弥生の
朔日
(
ついたち
)
朝日射す裏のやぶより初音のとどく
14
こんなにも晴天続き乾燥に野菜は高値に こめ不足聞く
10
寒明けて 日脚も伸びて庭隅に黄色鮮やかクロツカスの咲く
18
明治より戦の続くこの国に八十年近き
静謐
(
せいひつ
)
の日々
13
三歳のひ孫より届く年賀状 貼り絵の獅子が元気に跳ねる
18
棒鱈を食めば
顕
(
あらわ
)
る今は昔 村で繁昌
五十集屋
(
いさばや
)
の店
11
髪抜けて残りは白く
嗚呼
(
ああ
)
私
(
わし
)
もこんなにも長くもったもんだな
15
苺とは草の母なり大きな実
他
(
ほか
)
の草木も見習ひがんばり
10
この寒さ夜食に頂くこの苺 育てる経費を頭をよぎる
11
冬晴れに物干し竿にジョウビタキ止まりて首をふる白き紋の冴え
13
隣り家の屋根に止まりし鴉ゐて そろそろかと問へば亞々と鳴く
15
五十集屋
(
いさばや
)
はもう
疾
(
)
っくに見かけない死語になりしか 棒鱈は何処に
11
温々
(
ぬくぬく
)
と陽光射し来る部屋にゐてテレビを見れば古里は大雪
15
節分だ皆なあつまれ豆撒けば鳩も狸も大喜びだ
10
鬼の子も皆な集まれ福の子も今日は節分
炒
(
いり
)
豆食べよ
15
豆にぎり
追儺
(
ついな
)
でぶつける鬼はなし
戦
(
いくさ
)
なき世の仕合せな日々
15
如月に一ケ 月ぶりの 慈雨なれば 畑の野菜も主婦も喜び
14
如月
(
きさらぎ
)
の朝を迎へてこの寒さ くしゃみ鼻水
頻
(
しき
)
りにせはし
9
人生はまるくまるく真ん丸に残りの
齢
(
よはい
)
まぁるく生きん
14
頂きし棒鱈食めば
顕
(
あらわ
)
るる幼き頃の村の
五十集屋
(
いさばや
)
15
山形の土産に頂く棒鱈は七十年ぶりの
母
(
おふくろ
)
のあじ
13
魂消
(
たまげる
)
(
)
なぁ今日は大寒の筈なのに陽光燦々三月の気温
12
寒雀北風吹けば電線に身を寄せ合い羽毛ふくらませ
14
寒に入り
凍
(
しみ
)
り餅作ると夕暮れに水に浸せし餅を軒先に吊す
11
この寒さ日本海側は大雪に三国
山脈
(
やま
)
越え関東は晴れ
11
この冬の
御神渡
(
おみわたり
)
いかにと諏訪湖では 神主気が揉め今朝も見に行く
11
寒中に羽黒の山伏勧進に法螺貝ひびかせお札配り行く
11
君子蘭笹竹切りて霜除けに霜は降らねど笹の葉唄ふ
8
曾孫より賀状が届く元日に貼り絵の獅子舞金いろの雲
14
年男ユズリ葉入りの新桶に若水汲みてまづは身を浄め
14
« 最初
‹ 前
1
2
3
4
5
6
…
次 ›
最後 »