Utakata
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ジョージ
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92歳で初めてのスマホ短歌デビューしました。
短歌作って何十年、万葉集愛好者
不慣れではありますが宜しくお願いします。
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西空をくれない染めて暮れてゆくミラノの尖塔際立てながら
4
カマキリ は冬目前に動きがやっと 精一杯生きたじゃないか
1
金蛇は庭の盆栽棚の上家族の如くちょろちょろ走る
5
此の頃は雀を全く見かけない猛暑の夏に参ったか心配
4
平成の良きことならば
戦
(
いくさ
)
なし食べ物よければ皆長寿
3
鬼の子と呼ばれて悲し蓑虫は 己の蓑にて木枯らし凌ぐ
7
田鼈
(
たがめ
)
栖む源五郎泳ぐヤゴ育つ田圃で
泥鰌
(
どじよう
)
は田螺とあそぶ
7
参道に夜店が並ぶ秋祭りランプの明かりにわく わく走る
8
北風に
杜鵑草
(
ほととぎす
)
咲く庭のすみ 白花 むらさき
黃上臈
(
きいじようろう
)
2
家持のこよなく愛せし二上山 雲に隠れて姿は見えず
6
万葉の越中遺跡をたどり行く 能登は夜ぴて野分が荒れる
4
台風の余波にて多くの兎跳ね
千里浜
(
ちりはま
)
なぎさドライブ独り占め
2
奥能登の谷間に小い さき五輪塔 苔むし並ぶ平氏代々
5
いくさとは勝ちも負けるもうら悲し蛍となりて闇を
彷徨
(
さまよ
)
ふ
5
ひっそりと墓を守りて八百年 時忠卿 子孫の 供花の白菊
4
自在鉤座敷に下がる鯉の紅 重ねて深し輪島塗りの技
3
鬼気迫る御陣乗太鼓の鬼どもと舞台に並べば野分の迫る
5
雷門しっかり見張れ風雷神 ヘソ出しギャルやスリ痴漢
3
雷門仁王門潜りて大
甍
(
いらか
)
そのした鎮座の一寸八分 (御本尊)
1
歩こう会山路かさこそ鳴る落ち葉
毬栗
(
いがぐり
)
転がる木漏れ日のもと
5
草刈りに払う機械の手が止まる小花一面地獄の釜の
蓋
(
ふた
)
2
ヨコスカに土日は多し
美国
(
アメリカ
)
人食堂に入りて日本食このむ
3
朝夕にオリイブ塩漬け
壜
(
ビン
)
の味よくよく見れば
西班牙
(
スペイン
)
の味
1
持経寺の水子地蔵に真向かいて経を
誦
(
となえ
)
る媼と娘
6
頭みな坊主になりて畑中に並びし
葱
(
ねぎ
)
にそよ風わたる
13
枯れ葦の小松が池に逆立ちし旅に備える真鴨のつがい
8
病院の窓より見える大欅朝陽を受けて万のお喋り
10
みみずくが
蚯蚓
(
みみず
)
呑み込み みぎのみみ耳鳴りやまず耳成の山
4
鴉にも悩みがあるか翔んできて欅に止まり小首かしげる
8
胸傷み横臥にうつ伏せ仰向けと一睡もならず朝陽射し来る
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