ジョージ
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92歳で初めてのスマホ短歌デビューしました。
短歌作って何十年、万葉集愛好者
不慣れではありますが宜しくお願いします。

胸傷み横臥にうつ伏せ仰向けと一睡もならず朝陽射し来る
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検査終え診察室へやに 入れば即オペと救急対応ストレッチャー
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健気にも働き詰めの心臓は八十年経て悲鳴を上げる
8
血管の手当てが終り深呼吸ひさかた振りの空気のうまさ
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こんなにも痛みながらも心臓はまだ働くもう休めありがとう
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母当てし襁褓むつきは知らず入院に若い看護師のむつきの世話に
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病院は上げ膳据え膳厠まで美人の看護師付き添ひくれる
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リハビリに五百メートルただ歩く心電図付け負荷を見んとて
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ごろすけホ-厠に立てば五郎助ホ-背戸の藪から梟がホ-ホ−  
4
加齢にて失せたるものを振り向かず残りの機能と華麗に生きむ
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称名寺橋の上より吾をよぶ碧眼 ヘキガン の人 「カワセミ カワセミ」
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さ丹塗りの太鼓橋わたる称名寺 翡翠かわせみ飛込み広がる波紋
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日除にと棚を作りて植えられし郁子むべの実はいまむらさき鈴生すずな
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秋くれば故郷想う菊の花 以っての外とう食用の菊
4
ぐと木に近寄れば鴉襲ふ 俺のもんだ渡さんぞと
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ウクライナ ミサイル着弾冬の夜ごうの暗がり幼子をいだく母
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山行きのバス待つ間の一時ひとときを ごろりと歩道に仮寝と決める
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持病にて気遣い暮らす老いの身にコロナが誘ふ黄泉路の闇へ
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ひい孫は文月五日呱呱ここの声 日の出と共にふぐりも揺れる
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忍び逢うケンジ蛍の恋明かり すげの水面にキラリと映る
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古里に一人残れる友のおんな居て色々届く庄内の味
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砂糖なく戦中戦後の一時期に  料理の甘味に干し柿使ひ
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のろくとも牛の如くに一步づつ前に運べば至る桃源
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最上川河口の中洲に白鳥は群れなし降りくる黄昏時に
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赤靴−はぁいてた−おんなの子 そのごは知らない波止場に時雨
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我が母は刈田のあとの田螺たにしとり殻剥き味付け飯台飾る
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実は食し根は掘り上げ煎じ薬 秋を色どるからす瓜の紅
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田の水路パイプに替わり フナッコだぁのドジョコだぁの何処行ったべな
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龍神は雲呼び寄せて雨降らせ田畑を潤し渇きを癒す
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