ジョージ
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92歳で初めてのスマホ短歌デビューしました。
短歌作って何十年、万葉集愛好者
不慣れではありますが宜しくお願いします。

パソコンの矢印目で追い あたふたとねずみ制御のねこの手探す
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電脳に挑めど反脳ままならず スイトン育ちの頭かかえる 
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つま逝きて残るる者はくの字腰 離農もならず夏草の茂る
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ひと時は厄介ものの台湾リス 野禽やきんに負けたか此の頃見かけず
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笹舟を浮かべて遊びし古里の小川も消えて暗渠となれり
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南天は難転と聞きたわめ居り 短冊掛を こさえ むと思ひ
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頭よりがぶりと食みし焼山女魚やまめ供養になるよと山小屋の人
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秋桜コスモスは坂の道端咲き競う帰りも首ふる赤い手も振る
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コスモスは風に吹かれて揺れてゐる風は止み花は喜び唄う
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丹沢にもみじ尋ねて贖いし獅子ゆず太し早速ジャムの具に
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武山の上昇気流にのりタカ差羽南へ向かふ
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横浜の港に架かるべ−ブリジ 夕焼け空に富士のシルエット
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中華街関帝廟に香を焚き いさかいなき世を拝跪はいきし祈る
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双十節龍の踊りや獅子舞と 銅鑼どらに合わせて弾ける華僑
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秋鮭は川を遡上そじょうし産卵をへ あとは他の生きもののかてとなる
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黄金おおごんに輝く天井モザイク画 息のみ見上げるサンマルコ寺院
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烏賊墨いかすみのパスタを食べて微笑めば昔懐かし鉄漿おはぐろ美人
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西空をくれない染めて暮れてゆくミラノの尖塔際立てながら
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カマキリ は冬目前に動きがやっと 精一杯生きたじゃないか
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金蛇は庭の盆栽棚の上家族の如くちょろちょろ走る
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此の頃は雀を全く見かけない猛暑の夏に参ったか心配
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平成の良きことならばいくさなし食べ物よければ皆長寿
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鬼の子と呼ばれて悲し蓑虫は  己の蓑にて木枯らし凌ぐ
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田鼈たがめ栖む源五郎泳ぐヤゴ育つ田圃で泥鰌どじようは田螺とあそぶ 
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参道に夜店が並ぶ秋祭りランプの明かりにわく わく走る
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北風に杜鵑草ほととぎす咲く庭のすみ 白花 むらさき黃上臈 きいじようろう
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家持のこよなく愛せし二上山 雲に隠れて姿は見えず
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万葉の越中遺跡をたどり行く 能登は夜ぴて野分が荒れる
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台風の余波にて多くの兎跳ね千里浜ちりはまなぎさドライブ独り占め
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奥能登の谷間に小い さき五輪塔 苔むし並ぶ平氏代々
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