ジョージ
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92歳で初めてのスマホ短歌デビューしました。
2025年で94歳になります
短歌作って何十年、万葉集愛好者
不慣れではありますが宜しくお願いします。

萌えいずる山路が端の虎杖いたどりをサクサク食めばそこは古里
7
歌詠めばあれこれ惑ふ言の葉を手帖にしるしかもすを待ちぬ
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三年振りタイを締めての写真撮るマイナンバ− 作らんが為
3
猛暑には姿見せない雀たち避暑に行ったか今朝は唄ふ二羽
8
このぬくさサツキが二輪帰り花 お帰りなさいと独りで眺める
8
頭髮はどんどん抜けて 足の爪伸びるに速し摩訶まか不思議なり
10
湖北にて鮒のなれ鮨 試食せば観音の道仁王さめやらず(匂う)
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馴れ鮨は熊野の鮎と京の鯖 逃してならない近江の鮒を
4
極月ごくげつの長蛇の列は黒人霊歌コンサート 異人らと並び開演を待つ
2
アフリカの魂の叫び黒人霊歌ゴスペルに揺れる会場涙こぼるる
8
肌の色少し違って生まれ出て代々つづく労苦と差別
6
束縛を鎖を解いてと叫ぶこゑ 黒人霊歌の魂を聴く
5
わた畑同胞はらから打たれるむちの音 凍る心をゴスペル癒す
5
はろばろと海を乗り越え売られ来て血と汗流す綿花畑に
4
沼に棲む鯉もウナギも良けれども吾が好みしは清流の鮎  
6
コスモスの花は盛りにその上に真っ赤な柿の実一つ転がる
7
湯西川平家の武者の隠れ家は辿るに難儀の細き道つづく
4
東京には本当の空が無いと言う留まり知らぬ大気の汚染
5
旅の宿しとねに座り書きつける今日の見聞きを三十一文字に
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猪は天城の冬に花ひらく囲炉裏の鍋にぼたんの香る
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おぼろなりずいぶん昔に耳にせし届きし母の静かなる唄ごえ
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千代紙で祈りながらに鶴を折る 十本の指に思ひを込めて
4
歌詠みて自然にふれて野の花を留まり愛でれば仕合せ覚ゆ
4
寒くとも日向に出せばサボテンは次々咲いて四日もつづく
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人はみな他の生を受けて生きてゐる 野菜も生きもの牛豚鶏も
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秋空にしばしば聴くは画眉鳥のキヨコ二十一キヨコ二十一と  
3
電柱の天辺に止まる鳶一羽 首を左右に何かを狙う
4
右腕のしびれを探るレントゲン加齢に依るとドクトルのたまわ
4
秋が来て薄すら色付く庭の柿 撫でたいけれど眺めて待とう
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敬老会一かけ二かけて三かけて 唄えば一時童に帰る
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