Utakata
登録
Login
サイトのご案内
ジョージ
フォロー
0
フォロワー
16
投稿数
374
92歳で初めてのスマホ短歌デビューしました。
短歌作って何十年、万葉集愛好者
不慣れではありますが宜しくお願いします。
« 最初
‹ 前
…
5
6
7
8
9
10
11
12
13
次 ›
最後 »
いくさとは勝ちも負けるもうら悲し蛍となりて闇を
彷徨
(
さまよ
)
ふ
5
ひっそりと墓を守りて八百年 時忠卿 子孫の 供花の白菊
4
自在鉤座敷に下がる鯉の紅 重ねて深し輪島塗りの技
3
鬼気迫る御陣乗太鼓の鬼どもと舞台に並べば野分の迫る
5
雷門しっかり見張れ風雷神 ヘソ出しギャルやスリ痴漢
3
雷門仁王門潜りて大
甍
(
いらか
)
そのした鎮座の一寸八分 (御本尊)
1
歩こう会山路かさこそ鳴る落ち葉
毬栗
(
いがぐり
)
転がる木漏れ日のもと
5
草刈りに払う機械の手が止まる小花一面地獄の釜の
蓋
(
ふた
)
2
ヨコスカに土日は多し
美国
(
アメリカ
)
人食堂に入りて日本食このむ
3
朝夕にオリイブ塩漬け
壜
(
ビン
)
の味よくよく見れば
西班牙
(
スペイン
)
の味
1
持経寺の水子地蔵に真向かいて経を
誦
(
となえ
)
る媼と娘
6
頭みな坊主になりて畑中に並びし
葱
(
ねぎ
)
にそよ風わたる
13
枯れ葦の小松が池に逆立ちし旅に備える真鴨のつがい
8
病院の窓より見える大欅朝陽を受けて万のお喋り
10
みみずくが
蚯蚓
(
みみず
)
呑み込み みぎのみみ耳鳴りやまず耳成の山
4
鴉にも悩みがあるか翔んできて欅に止まり小首かしげる
8
胸傷み横臥にうつ伏せ仰向けと一睡もならず朝陽射し来る
11
検査終え
診察室
(
へや
)
に 入れば即オペと救急対応ストレッチャー
5
健気にも働き詰めの心臓は八十年経て悲鳴を上げる
8
血管の手当てが終り深呼吸ひさかた振りの空気のうまさ
5
こんなにも痛みながらも心臓はまだ働くもう休めありがとう
4
母当てし
襁褓
(
むつき
)
は知らず入院に若い看護師のむつきの世話に
3
病院は上げ膳据え膳厠まで美人の看護師付き添ひくれる
5
リハビリに五百メートルただ歩く心電図付け負荷を見んとて
5
ごろすけホ-厠に立てば五郎助ホ-背戸の藪から梟がホ-ホ−
4
加齢にて失せたるものを振り向かず残りの機能と華麗に生きむ
10
称名寺橋の上より吾をよぶ
碧眼
(
ヘキガン
)
の人 「カワセミ カワセミ」
6
さ丹塗りの太鼓橋わたる称名寺
翡翠
(
かわせみ
)
飛込み広がる波紋
4
日除にと棚を作りて植えられし
郁子
(
むべ
)
の実はいまむらさき
鈴生
(
すずな
)
り
3
秋くれば故郷想う菊の花 以っての外とう食用の菊
4
« 最初
‹ 前
…
5
6
7
8
9
10
11
12
13
次 ›
最後 »