ジョージ
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92歳で初めてのスマホ短歌デビューしました。
短歌作って何十年、万葉集愛好者
不慣れではありますが宜しくお願いします。

月並うた会に皮むき配る柿の実を食べれば広ごる秋極まれり
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天高く馬は見えねどコンバイン終日ひねもすうなり雀ら騒ぐ
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川沿いの小径に匂ふ金木犀 用は済まねど足止め憩う
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川沿いにしばらく続く金木犀 匂い放ちて己を主張
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山歩き君と始めて三十年 思ひ出のこし なれは独り逝く
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夕立の後に 残れるにわたずみわらべ寄り来て水黽あめんぽと遊ぶ
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早蕨さわらびは桜が咲けば摘む頃と父に従い山に 分け入る
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砂丘越え父に付き行く日本海タモで捕らえし渡りかにの味
6
名月の光りを受けて旅客機は 北へと向かふ浦賀海峡
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行って来るよ欲しいものある うめ-もん そんなもんは狭き門
2
また一つ楽しみ増えてノミを研ぐ短冊かけを作ると決めて
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歌詠めばいにしえ想ふ みやこ奈良 さかしき人らの息吹き言の葉
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申歳はおらが干支だと 猿ボボは口を揃えて申してござる
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早春に真っ先顔出す土筆つくし採りはかまとあく抜き春を味はふ
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春くれば馬の尻追う幾日も馬耕と呼びし田起こし続く
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二千首も作れば少しは解ると言ふ三月前逝きし金沢のひと
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勇美歌集 出版祝ひに五年坂ふり向き見れば凪の相模灘  
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文化祭展示の短歌にそっと触れ創りしものは吾が子に等し
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ヨコスカにきょを構えて七十年 うまし処ぞ冬に雪なし
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春くれば田起こし代掻イネ手植え蛙の格好かっこ で草取り (あゝしんど)
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曾孫ひこ抱けばいやだいやだと突っ撥ねる初めて目にするバァバの顔に
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大寒に寒さを凌ぐ老ひの身に寝しなに頂く一杯の梅酒
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能登の地のなだりに並ぶ千枚田 千の手を借り黄金に稔る
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草千里見渡す限り草もみじ 千頭の牛トボトボ下山
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海よりの寒風すさぶ中華街 湯気の奥より饅頭まんとう匂う
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Y シャツはホワイトシャツの車夫英語ハマの英語は書生を制す
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幾万の想いを乘せし氷川丸 黙して憩ふ山下埠頭
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稲刈りに稲掛け並ぶ畔の に青空高く 秋茜とぶ
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つゆ寒に蛙と共に今日もまた  田圃這いずり草取り仕事
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