隠し事してはイヤよと医師に言う 祖母はお茶目な少女みたいに
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あの暑い夏はまぼろしアナ雪のアトラクションへと向かう玄関
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ニラレバと 餃子で友を 偲ぶ夜 震災前の 笑顔懐かし
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寂しげに 漂う雲よ 片恋よ 春を あのを 追うか待つのか
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朝採れで 白菜手にし 仕事場へ 存在感は ダルマ以上で
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目を覚ますことなき母の髪けば庭の梅には鶯が鳴く
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共テ前 前泊の子らのグループの 楽しげな声に 心で「頑張れ!」
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片付けて 額に汗の 冬日向 はちみつ紅茶 ひと息入れる
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むすめとの 夜のデートは 本山で 旦那の愚痴を 肴に飲んで
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雪の下の花壇の計画めぐらせて春待つ間の楽しみとして
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「死ね」と言い「死ぬか」と返してそののちの梨の白さを君に剥くなり
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「恋」という騒がしき日は遠のきてただ在てくれること深く頷く
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手拭いのユーモア格言可笑おかしくてフレーム探しに自転車で百均
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白内障目を患いし我が猫は勘を頼りに平明に生き
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ルリビタキ 一度この目で 見てみたし 幸せを呼ぶ 青い鳥かな
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あの人が受賞するよう 裏山のちいさなちいさな滝に祈った
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なにもかも集中できない 君のせい 頭で君が踊っているから
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元気かな 気になる人が 順番に 夢に現る 睦月の夜に
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エリートはある日突然転落す 精神疾患告げられた日から
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精神病かかえ社会の片隅でひっそり生きる人生はアリ?
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寒い冬ポッケに手を入れてくれるから 苦手な冬も好きになっちゃった
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偉そうに のけぞる父の手のひらの震え思えば怒り溶けゆく
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雪のしずく競うごと落つ賑やかさうたた寝の午後ふいと目覚める
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負けるまで続けてやると言いたいが一度も勝ったことのない古希
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大寒の朝に 暖房1℃上げ だあれも風邪を 引かないように
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我が田舎 還暦間近は 若い衆 吾より歳下 三人だけで😅 /内一人は吾の息子
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わがうちに家族(いえ)焼きつくす火を飼いて何食わぬ顔で夕餉を運ぶ
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題:「満員電車」  人溢る  櫃の奥へぞ  押しこまれ  身をば忘れて  息ぞ潜まる
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消費税 物価高の中頑張ってる スーパーの悲鳴 聞こえる気がして
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軽くなる 背中に翼生えた如 時間ときに鎧を脱がされていく
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