保育園の担任妻はピタリ当て足掛け五年つかんだ人事
15
死ぬ事に不服は無しと豪語せし 我の服薬手のひら一杯
15
「さくら味バウムクーヘン」食べてみたなるほどこれは桜餅味
26
ははそはの母の湯湯婆ゆたんぽしまはれて一万日の日はめくらるる
10
夜半よわにふと 伸ばした手の先君が居る そっと背を撫で また夢の中
24
石段を先ゆく君の背に春の終わりを告ぐる蒼き雷鳴
31
図書館へ 花舞ふ路をはや足で 君いるかしらん ひかりの窓辺
20
「今日は四月六日ですね 今年も一年よろしくお願いします」/三十一音届く
18
今日だけは逢いたかったし今日だけは声が聞きたいキミから着信/ありがと
22
名物のおみやげお菓子個包装 明日あすの君への口実を買う
20
誰よりも 優しききみの 未来には わたしと違う 姿ありけり
8
さよならと 世界に別れを 告げしとき またどこかで 世界始まる
7
いにしえの 雨音途絶えて 朝陽指す 花をつま弾く 兄のギターよ
27
サブスクか?知ってた以外のお相手と付き合い初めとまた言っている
23
愛人になれない訳はお尻より口が軽いと致命的だね
25
きみ包む毛布の手ざわり確かめてそっと伸びする日曜の朝
27
四つの葉のオキザリス春あの空へ赤きラッパの花のおはよう
24
目覚めたら雨が降ってるああ花も終わりだなあとコーヒー入れる
17
バンザイで新入生を迎え入れ白き花咲く梨の木々らは
17
諦めた。次の冬にはインパクトレンチインパクト要るなと思うタイヤ交換/あちこち痛いし
20
母と妻のアッシー君を済ませたり 眼科へ耳鼻科へ歩けや、歩け
18
上半期ノルマを早くも達成し 何食わぬ顔これぞダンディ
21
しゃべりたい自慢したいがカッコ悪い Utakataだけにこっそり投げる
26
様々な 事のひとつが 落ち着けば 安堵も束の間 また案じ事
12
トーストは人の生き方ふわふわでもちもちだけがいいわけじゃない
8
花筏 枝からこぼれる幾日を難波潟 短かき蘆の 節の間も 逢はでこの世を 過ぐしてよとや 19/100 伊勢
11
教室にきれいに並んだイス達に座るものがいない寂しさ
14
なぜだろう捜索始めて二週間 聞こえてこないご家族の声
12
始めりと終わりが出会う交差点 人はここを春と呼んでる
9
雨降りが憂鬱な日だとするならば私の身体は雨が降りそう
11