主軸たる 者が操る 刺さらない 言葉の本意を 知る由もなく
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そこだけが許されたようにはしゃぐ子と一人でいるかのような母親
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服の裾にくっついたお米粒を取る、その手の指の結婚指輪。
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高雄口いつしか駅名は変われどもあの頃のまま桜花のトンネル
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桜の時 曲を聴いたら 連鎖する 会話や気持ち あの時のこと
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木漏れ日の差し込む森に一人来てわたしの心原子に還る
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まわりには 馬鹿ばかりと 言いながら 己の馬鹿を 神棚に飾る お題「馬鹿」
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幼子おさなごが 調子はずれの アンパンマン 口ずさむとき 平和宿りぬ
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調子乗り 万能感に 酔っていた ケガして沁みる 未熟な自分
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満開の笑顔の君の言葉には悪の権化のトゲトゲあるね
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鮮やかな黄色の記憶が付き纏い埋葬された人を追う指
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困ったな肉の日過ぎても肉食べたい そこにあるのが何の肉かな?
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バス停で知らぬ人からこんにちはふっと灯<ともしび>心にやどる
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桜色のどけき春は道なりに約束破りの季節に繋ぐ
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誰も見ていないとこでもあくびする時は口隠す彼女は独身。
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今やもう スマホでライン 当たり前 スマホ持たない 私は異常
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どうしても どうにもならぬ 他人のこと もどかしいやら 仕方ないやら
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もうすでに 勝負あったか わが命 これが自分と 諦めそうに
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もう終わり ゲームセットの 鐘が鳴る この世の命 終了の笛
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真剣に 人を向き合う ことなしに 成長はなく 人生もなし
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失敗を 恐れていたら 何事も 始まる前に 終わってしまう
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健康も 富も名誉も 捨ててまで 優しい心 得られるならば
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この世では 得られることは ごくわずか 永遠の世界で 人は煌めく
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辛くても きつい仕事も 経験と 思えばお金 払いたいほど
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想像も 出来ぬ毎日 下さって 感謝感激 老後の仕事
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マスク取り 表情見える ようにして 口が臭いと ダメ出しされた
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挨拶を 喉にしまいて 花咲かぬ
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ブチュチュチュチュなくなりかけのケチャップのチューブのように解き放つ下痢
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熱はなし 体温計が 電池切れ 水銀眺め リアルな結果
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「いま電車?」 永遠に電車です 私は応答しない
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