友からの「HELP!プチ鬱」ライン見て可笑しくはあり聞きたくはなし
23
吾の日々は少し働き少し食べたまに短歌をあげてときめく
36
コタツ点け 足先触れた 柔らかさ 我の牙城と 鎮座する猫 
21
背比べ いつの間にやら 追いつかれ 父の威厳はもう無きものよ
20
繰返す  韋編三絶  道を征く  挑み結ぶは  或る日の想い
10
暗闇の中で煌めくシャンデリア五色をうそぶく悪魔の手招き
13
咲いたから急いで君を呼んだけど来ずじまいだね死んだミニバラ
7
小さな子コンクリートの道を蹴る巻いた尻尾は自信の証
8
立春の朝の日差しは透明で隣の家の屋根の雪落つ
31
ファミレスで2時間位もてばいいこれが笑顔のタイムリミット
31
なかなかに取れないのです服のシミ 会議の前につくと思わず 
9
澄み切った空気が醸す冬銀河 あまねく星たち 幻想の夜
14
ホームランなんて狙えぬ性分で 人生いつも送りバントよ
16
地方都市イオンモールと市営バス 屋根のカラスがまた増えていく
15
バス停に並び見上げる冬の星まばたく度に広がる宇宙
35
すっきりと伸びていってるもみの木と折れ肌むき出すもみの木痛し
20
ごみ捨てを君がする前名前なき家事をしている私を知ってる?
29
天泣やとける雪の音聴こえつつあしたは何を着たらよいのか
28
春支度空が始めてきたらしいあなたに知らせたくなる匂い
32
自習室一歩外出ると雪景色しんしん降るとはこのことなのか
11
傘の下耳を澄ませて聴いている降っては積もる雪の衣擦れ
43
あの春に一生ぶん大好きだった もうないけれどたしかにあった
12
目的は勉強だけのはずだよね 妄想止まらずパックで冷やす
7
また一つ冬を超えたねたなごころ皺に塗り込むハンドクリーム
52
湯に浸かり 体が溶けない ことだって 奇跡なんだと ふと思う夜
10
故郷の父も電話の詐欺に遭い青菜に塩の様子が辛い
28
春だからてりたまをむバーガーの包み紙にも咲く桜花🍔🌸
39
なるようになるさと言えることもまた勇気なのだと弥生の駅舎
38
utakataに 短歌投稿 する我の 古文の成績 レッドラインなり
12
雨音を静かに聴こう春の朝眠りと目覚めあわいの中で
44