「あっ!」と言えば分かってくれて笑い合う 積み上げてきた夫婦ふたりの歴史
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飛び出した地元がやけに懐かしく けど帰ってもあの頃にはもう
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図書館の 本のページに 挟まるは プロセスチーズの 台紙のしおり
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生まれ落ち 乳を求めし当歳の 一心不乱に 踏ん張りし脚
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神さまよ 伊吹の山の 神さまよ お願い少し 優しいいき
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目が覚めて 優しき言葉 交わし合う 相手は誰も 空で繋がり
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土曜日はボッチでガストランチする 2人掛け席ひとりで楽しむ
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欲しいものやりたい事が多すぎて 頭の中が渋滞してる
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西日差し生暖かい六畳間泉鏡花が湿度を上げて
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澄み切った空の季節よさようならオリオン西にかしいで淡く
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図書館の 棚で偶然 目があった 私を見ていたような 背表紙
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待ちわびた太公望の声はしてきらきら光る波の白さよ
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誰からのアンコールかな降る雪に桃の節句は白く染まって
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透明な箱に入った僕たちの個々の自由は個々の孤独で
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手袋を越えて染み来る冷たさにグーパーグーパー買い出し帰る
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人生で嬉しいこと第三位寒い夜猫がベッドに入る
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梅の花やっと咲かせた老木を労うようにホトケノザ咲く
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諸事情があれこれあって今言えず来世であって謝罪をします
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「ただいま」に応える人がここにいることは奇跡と気付いたこの日
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パンジーはあち向きこち向き顔向けて噂している春の訪れ
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卒業の祝いの花を手渡せばあふれる涙に彼は俯向く
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何となく 世界が色付いて見える 3月になっただけだというのに
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ただ一言のおやすみなさいではじめて今日この一日が鮮やかに色付く
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目覚めては あなたのメール そっと見て 再び寝入る 微笑みの夜
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天空から 呼びとめられて ハッとする 陽をね渡る 四羽の白鳥 / 一番乗り着ました
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旅立ちの 朝はスッキリ 晴れ渡り マイナス8度 でもかまわない / 南へ行くから
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二十年仲間と続けし子達の集い巣立つ子よどうかどうか健やかに
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かの君の 電話を待ちて 恐れたり はじめの言葉 せめて優しく
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春飛ばし いきなりの初夏 洗濯機 回しては干し 干しては回す
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蜜を吸う鳥の重さで枝しなる春を喜び鳴き交わす空
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