この疲れ汚れにあらず生の証 泥を蹴りつつ我が家へ帰らむ
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感性の 鐘が鳴らねば 一句とも できぬ短歌の 恐ろしさかな
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せっせっと低い踏み台作ったよ 落ちた筋力取り戻すのだ!/無理はしない
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にゃおーんと ねこの呼ぶのに 返事して まったり過ごす 日曜日かな
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外に出ずる 気もなく窓に 添い見れば 碧空あおぞらすらも 雲重く見ゆ
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降る中を朝の散歩の柴犬は雪が似合うね目を輝かせ
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雪のこと嫌いじゃないよだけどもう君と戯れ合う事が出来ない
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冬枯れの色無き森を記憶しつ 歩きて待てり山笑ふ春
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凍空に 遠く聞こえし鉄の音 始発電車に一日ひとひ始まりぬ 
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その笑みを 向けられたなら もう僕の ほおは桃の実 君の虜に
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止めどなく 垂れては冷ゆる 鼻の奥 息するたび 冬をのみこむ
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猫は好きひっかかないし人見知り聴こえてくるよ猫の鳴き声
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さようなら手を振りその場過ぎ去ればぽつんと終わった速すぎだろう
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イヤホンを 付けずに歩く 街の音 聞きながら行くも 心地よきかな
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雪だるまの周りの足跡から聞ゆにぎやかな声楽しい時よ
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湯気の立つ釜揚げ蕎麦を運び来る茶髪の彼の白き指先
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受話器持つ指の震えをそのままに 友の笑い声もう還らぬ
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月下げっかなぎ 水面みなもに星が うつれども 下半分は 風前に
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冬ざれの 羽が膨らむ寒雀 梅の枝先春を待ちをり 
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冬眠の熊の夢らし樹氷みな怪獣になり雪に戯る / 蔵王
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通話する 君の声まだ 聞きたくて 充電切れに ハラハラしながら
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目を見張る艶髪であれど床の上落ちてしまえばぞっとしかせず
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身に覚えないビチャビチャの廊下床風呂上がり猫ブルブルの跡/知らぬ間に落ちたらしい⋯
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キラキラと輝いていたつららが白濁しては身を減らす午後/暖かいポタポタ
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ふるさとは雪が降るらし寒い家一人で暮らす弟思う
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諦めた途端にチャンス来たらしい体験談をお守りにする
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繋ぐ手を 失い探す闇のなか 立ち尽くしては 無可思に逝きる 
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ひとりだと 墓も建てれぬと 聞かされ 母の遺骨をいだき 戸惑とまど
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百均で長く楽しむために買う、折り紙、毛糸、ビーズと端切れ
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積極的な擁立だから混戦に説得力のある訴えを
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