君の住む 街への仕事 甦る あの日の景色 良きも苦きも
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この1年喜怒哀楽を閉じ込めた 5行日記は本日終了
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高1の夏が人生絶頂期 想い支えに今日も生きてる
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いちいちいろいろいうと大変な目にあうからと黙ってしまう
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せめて長期休みが終わるまで 手紙の返事を待ち続ける
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皮も身もこそぎ落として骨だけで涼みたくなるこの暑さだな
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もくもくと 湧き上がる雲 これぞ夏! 白と青色 笑顔も染めて
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餃子焼き冷えたコップにビールぐ きみと乾杯土曜日の昼
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誕生日、クラスラインで知らせても 唯一来ないあなたの祝福
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「来年も 一緒に見よう」って言ったじゃん 誰のせいなの 用無しの浴衣
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浅草の あの出口で待ってるからさ 何もなかったように現れて
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怒ったり拗ねたり困らせてごめんね いい子にするからまだそばに居て
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大学のコンビニで見た君にもう ときめかなくて向かうコピー機
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君からの「わさびと白だし買ってきて」通知のスクショ 消せずに1人
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新入りの オーブンレンジ フル稼働 我より上手うわて 自動調理師
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左腕メメント・モリの文刻む美容師の人所作美しく
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あんなにも 一番近くにいた君の まつ毛の長さ思い出せない
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美しい 語彙の源泉 かき混ぜて 生まれ流るる 無数の泡沫うたかた
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幸せになりたい とかじゃなく君と同じ鍵穴回したかった
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歌詞にある 君という変数の中に いつもあなたを代入してた
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舟を編む 見たあと辞書を 引いてみる 書くことさらに 愛おしくなり
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アレルギー持ちたる友は月の女性ひと日差しを避けて夜のみ動く
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19時に 厚めのカーテン サッと引く 昼と夜との はざまの神秘
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蝉たちはすぐに鳴き出す雨上がるこだましていく生命いのちの音色
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姑と暮らし覚えた方言は嫁の私の財産となり
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人はみな 星なのだから 輝いて 地獄ばかりを 覗いてないで
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うれしきは投稿久しき我が短歌におなじみさんのいいね並びて
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これはまた豊作なりや瓜カボチャ二人暮らしの夕餉彩る
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夏座敷 吾隙あらば 猫を吸い 猫隙あらば 逃げを張りらむ
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アンガーをマネージメントしていても あなたの気持ちは そのままでいい
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