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柿の葉をかき集めては思い出すみなで集いて落ち葉焚きし日
21
寒月のうら寂しげのそのままに今年はいかに凍てつく冬か
21
アマリリスと見紛うほど大輪に咲きし花瓶の百合は微笑む
23
歌で知る 歌しか知らぬ あの人も 良い一年で ありますように
53
蜂蜜を紅茶に垂らす一年が穏やかなれと出初めの朝に
61
あくび呑む授業じゃ見えるそのへんをうろついている時の神様
20
棺桶に花敷き詰めて春のよな人だったから私の祖母は
53
思い出が まだ とんがっていて入れない 部屋の中にも 午後のお日さま
53
習い事ともに学びし青年の病いに伏せつつ
心痛
(
しんつう
)
きわむ
16
「うるさい」と言って言われて日が暮れて明日の朝は笑うのだろう
22
いつの日か風になる日がきたならば君のうえではやさしく舞うよ
26
雪が降る予報 施設に母預け 少し安心している私/介護
34
これからが これまで決める 苦しみを 御恩に変えて 滅度に至る
15
肌と肌触れ合うことの滑らかな心地の中で夜溶けてゆく
54
まろやかに 雪はつもるの 塞がれた パンダの遊具や 松の枝にも
54
川べりのお地蔵さんに赤い花似合わないよと照れてるみたい
24
原発の疑念残した再稼働あの福島の教訓生かせ
26
畑より
夫
(
つま
)
持ち帰る冬の菜を鍋に煮込みて
一日
(
ひとひ
)
に感謝す
51
とつくにの痛みを想うこの友の隣に居られる私でいたい
12
祭り也吾が屋根の上をすれすれに轟音立てて飛行機の飛ぶ
12
うやむやに されて 忘れたふりをして 筋トレしながら にぎる一票
36
朝の陽に蓮を咲かせる泥水の熱おび深く命そそげり
22
顔中にご飯くっつけ笑ってる幼よ
戦
(
いくさ
)
知らずに育て
32
いい歌をつくり作ったその手柄誰かに取られクソ炎上
14
せっせっと低い踏み台作ったよ 落ちた筋力取り戻すのだ!/無理はしない
33
「そのバッグまだ持ってたの?」ママ友よ一生出汁巻き失敗してろ
30
外に出ずる 気もなく窓に 添い見れば
碧空
(
あおぞら
)
すらも 雲重く見ゆ
27
降る中を朝の散歩の柴犬は雪が似合うね目を輝かせ
32
オレンジの皮を前歯に貼り付けてキャッキャッ笑って日曜日なり /吾子三歳
39
哀しみは捨てずに抱く わが
肉
(
しし
)
の芯を創れる光なるゆえ
26
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