編み上げて春はもうすぐそこだけど髪の悩みにベレーをかぶる
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時は今天下を制しいつぬかな寺に押し寄せ是非に及ばず
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暮れなずむ駅の階段 手すりには傷の数だけ笑顔、泣き顔
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考えて 無になるくらい 悩みつつ 藤沢の海 一人で泣いて
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熱意結実夢へ羽ばたけ待望の春は歓喜の秋へ乾杯
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根元から切られてこぶの酔芙蓉 夢を紬ぎて如月を生く
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春風にベランダ干しの布団さえ 右に左に揺れて喜ぶ
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白鷺が 春の朝陽を 浴びながら 川を渡りて 水面は光る
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一時間睡眠増やさな良くないな矢先の寝坊言わんこっちゃない
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残業の 超過警告 メール来る 仕事終わらぬ 理不尽な闇
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防空頭巾爛れて千々に孔開きぬ蒙る儘焼かる火に
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最敬礼のこころに星条旗楯てぬ新愛國婦人會長を 撃て
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嬰児虐殺に残りたる頭の割れて受難人形劇の耶蘇置く
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裸木の坂の途中の大イチョウ剪定されて少し寂しき
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髪漉けばまだシャンプーの香りして それでも夜ごとお湯を浴びたい
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青空を白抜きにする木蓮は 無限の蒼にも混じることなく
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今日ひと日人と語らぬ日もありて シャワーを浴びて蒲団整え
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木蓮はキャンパスの如き青空に真白き絵の具で描く早春
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犬を抱いているときだけずっと冬だったら良いのにと思います。
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「ありがとう」の言葉を添えし春の花 墓前に供えあなたと話す/3月1日夫の命日
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無意識に 米を移して はて…何合? 米びつ戻し も一度量る/よたか様 洗剤の件私もあります
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吾の奥の 影を認めて 撫でてやる 筆を手となし そっと書きおり
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あなたとこなたその隙間 埋めるもの 言葉であるか それともなにか
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あと5キロ痩せて綺麗に春までに! 決意ゆるがす菓子の誘惑
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嫁、娘、母の三役こなしつつ、守るつもりが守られる日々
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次々と美しい歌詠む歌人 その感性にふれてみたくて
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盃に 身は冴え冴えと 蒼く燃ゆ 内裏だいりに似たる 君と差し向き
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私には出来ない事が出来る君でも人としてそれはどうかな
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木枯らしの 枯れ野を巡り 枯れ木立 白一色の 雪間をぬうや 雪解水
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凍りつく 息の白さよ 星月夜 待ち人来るや ただ一筋の 雪の跡 山の端白み  夢か現か 月の影
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