Utakata
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遠き日の 思い巡りて せせらぎの 秋風立ちて 葦の葉戦ぎ 川の音ね消えゆき 夏終わる
3
まだ恋にしたくない春 夕焼けが綺麗に見える謎はそのまま
3
馬鹿馬鹿しい 話ばかりが 捗々しい 墓を相手に 誰憚りなく
3
師と母が仲良くなると自分まで愛され続けおこぼれの酒
3
幼き頃、我が主役と疑わなかった 母は脇役だったのだろうか
3
「うそだよ」と 笑う瞳の 奥にある 震える熱を 暴けずにいる
3
「うそなのか(笑)」 笑顔張り付く 泣き顔で 期待募らせた 自分を恨んで
3
逝く時は 一緒だよって 抱き合った ああ俺ごめん 先に逝きます
3
一昨日を何度も何度も懐かしみ消しゴムの角は削れてゆく
3
何回も線路に戻り走り出し、Kummerspeckに車輪をずらされ
3
人形に確かな意思があるのなら彼は私とハグをするのか
3
標識の読み方について深く知り最寄りの標識を今日も無視する
3
虹纏う凧を見上げて息をする意味を知ってる人の隣で
3
海に島 種は燃料 火が点けばUtakataロケット発射台まで
3
二度童子 背中をなでて ゆっくりと 父だった人の 母親になる
20
父だった 人のケロリに もて余す 名もなき感情 炭酸で割る
26
生きてれば ほめてもらえたあの頃を 夢見て眠り 目覚めて泣いた
27
ここに今 わたしがいると知っている わたしのために
篝火
(
かがりび
)
を焚く
37
いつからかドアがきしんで声を出す度に知らせる家族の帰りを
16
ピーラーで薄く皮剥くアスパラの 緑と白と 春は此処にも
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額買って子どもの描いた絵を飾る 夏が始まる今日を祝って
/
立夏
42
追伸に 今でも好きと 本音書く 長い手紙は そのためのもの
26
追いかけてくれる優しさ期待してゆっくり歩く駅までの道
26
砂の城 潮が満ちれば 崩れると 気づいた吾子が 水際で泣く
23
ふんわりとお
陽
(
ひ
)
さまの匂いに
包
(
くる
)
まれる 布団を干して今日は幸せ
35
夕空はグラデーションに変化して波打つように星を迎える
26
さり気なく身支度何度も確認し 改札口で君を待つ夜
26
ドアの鍵 内から閉まる音響き 見送る愛のないことを知る
27
熱々の肉まんひとつ君と分け ぶらぶら歩く紅葉の街
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ジャムの香のかすかに残る空き瓶にコスモス挿して秋を愉しむ
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