手につかみ 口に入れたい 孫三女 満面の笑み 見とれる時間
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菜の花に降りしきる雨車窓より眺めつ向かうデイケア施設
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みどり濃し湯に泳ぎきる菜の花よ熱燗酌みて早春を知る
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この世から逝ってしまった人達と桜の下でおしゃべりをする
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普段なら歩きもしない堤防に我を誘ういざなう桜の力
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この世には限りがあると諭されて今満開で咲き誇る
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何もない日が幸せと言えるほど 良い環境に置かれてみたい
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珈琲の 香りと苦み 愛おしむ 障がいの吾子 運転する夢
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私にも家庭と離れる日が来るの朝霧夕霧たつ北の街
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朝採れの 菜花、スナップエンドウの たっぷりパスタ 春きらめきて
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小松菜の種をパラパラ庭の隅ほんのささやか我の菜園
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朝靄に身を浸しつつ思ひをり 旅立つ私は一人でいいと
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あかつきに 寝覚めて 十首詠みて恋ふ 雲と見まごふ 白き花枝はなえだ
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思ふままソロ花見する楽しさよ日常離れて右手に酎ハイ
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満開の桜に溶けて見上ぐれば知らぬ翁も我と並びぬ
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トゲのない言葉を探す会話するへとへとになる今日も一日
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弥生末 ねこたちまだまだ 冬ベッド ふたりなかよく 暖を取りたる
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花冷えに夕焼け染まるロッカーの名札剥ぎとり卒業とせむ
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飛ぶ鷹へ爪を隠せと言わねども 平和を告げる鳩でありたい🕊️
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五00キロ 離れし友を訪ね行くプチ家出だと高一の孫
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菜の花は今茹で上がり厨には蒼き香りと春が拡がる
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叙勲いさおしの記章を磨く術もなく 認知わすれの父は私を呼ぶなり
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母の負を父のいさおで拭ひ去り 私は独り介護あしたを編めり
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死ぬ事は怖くないけど遺された母が不憫で頓挫している
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七十路の君の復職迫り来て震える凝りを溶かす山の湯
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ふきのとう、教えてしまえば僕だけの春が二人の景色にかわる
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数十人を巻き込みし亡母はは四月一日エイプリルフール 仰天の遺伝子我に有りや
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離れない流氷こおりのせいか北風のやけに冷たい卯月朔日
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土筆から花粉を取って料理した間違いなければムツゴロウさん
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病院で近況報告『舅死す』知っていたのか静かに聴いてる
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