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朝方の夢に追われて庭に出ず
一叢
(
ひとむら
)
の水仙ありて
呼吸
(
いき
)
ととのひぬ
13
求めても求めてもまた求めても与えようとせぬ君のプライド
14
悲しみて戦地の鳥は見るだろか そこで傷つく大地と人を
49
値上がりは 二十円です。 灯油です。 赤紙みたいな 葉書
一葉
(
いちよう
)
/
氷点下つづく
43
解
(
ほど
)
きたる古着の紐を玩具にし 鼠の尾に見立て
戯
(
じゃ
)
るる猫
37
「誇り高き下等動物」君のことそう呼ぶことで怒り鎮めん
16
目覚むれば二日で二尺の雪積みて春は一気に振り出しへ戻る
38
いい嫁を 演じるつもり ないけれど 遣う気の分 魂抜ける
23
きんたまの陰毛を熱で伸ばす夜←陰毛が黒いって誰が決めたんだよ
4
森入らば春鳥の声合図とし日ごと芽吹きは進みゆくなり
40
満艦飾の衣着て新船ひと吠えす 三十年振りの壽ぎに児らも集いて
11
みーちゃんが来てくれるからおばちゃんは罪滅ぼしが出来る気がする
30
ぽんと出す持病の薬がひとつ立つおやっと思ういい日と思う
27
脚色の目立つ噂を聞きながら硬いトマトを噛んでるランチ
30
ボケてると思われていた爺ちゃんが 誰より綺麗に両手を合わせた
17
春陽
(
しゅんよう
)
に
抱
(
いだ
)
かれ
蕾
(
つぼみ
)
緩
(
ゆる
)
まりて 枝紅らむる 神社の桜
26
今はただ 去りて久しき 可惜夜の 余韻に浸る 君を想ひて
19
流れ着く果てを知るのか雪解水急ぎ急ぎて目指す下流の
37
吾の実家継ぐ人の無き墓ありて今は姉妹で守ると決めし
37
名も柄もわれに似ている
ボケ
(
木瓜
)
の花 木偶の坊にも春の彩り
36
ふんわりとロールサンドは春包み赤きリボンを誇らしく解く
22
羽々斬
(
はばきり
)
を 構えて
大蛇
(
おろち
)
幻影の 我のクロユリ 断ち切れぬなり
17
我が足に 頭のせぐっすり眠る君 痺れがきても 動けず我慢
23
雨の日は 晴れを祈って 晴れの日は 雨を祈った 三月の
自室
(
へや
)
10
聴き終えたやさしい話に作り手もきっとと思う「ゆず、香る」 /深夜便ラジオ文芸館にて
18
保育園 六年間も 行ったのか
生
(
お
)
い立つ
倅
(
せがれ
)
少し遠くに
17
窓越しの 板の間に立ち 温もれる 足の裏から 春入りたり
24
時経ちて
陽春
(
ようしゅん
)
謳
(
うた
)
う
最中
(
さなか
)
なり 飛び立つ
花粉
(
せい
)
が
黄金
(
こがね
)
に輝く
19
ポーリッシュポタリー求めGoogle(Inc.)各地の食器よ我に集まれ
8
飲み終えた 川沿いに光る ラムネ瓶 水で満たして 夏が弾けた
9
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