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窓開けた瞬時に聞こえたホーホケキョ 散歩うながす雨上がりの朝
35
ようやくに返信届き胸を撫でスマホを閉じる 長い一日
38
生まれ落ち 取り除かれる運命の 生える場所を間違う 雑草
30
巧妙な手口はしかの感染はコロナインフルよりも強力
19
やっぱりねアナログがいい アルバムを開けばそこに家族の笑顔
40
忙
(
せわ
)
しさにコーンフレークを掻き込んで春
居丈高
(
いたけだか
)
に来たりと思う
17
杖をつき 前行く老人 カートには 花束一つ ゆっくり揺れる
49
大の字に寝っ転がって昼寝する 風鈴チリーン 涼風運ぶ
41
永久戰犯數長らへる政権の中枢一家に災禍はあら ず
18
朝イチの美しき声はキミだった! ひょいと現る小さなコオロギ
38
掬
(
すく
)
われて向こうに行けと流される小魚になり途方に暮れる
24
シャリシャリと月の形の梨を喰む夜暗がりに小さく泣いて
29
笑いつつ 手を取り走れば 粉雪が
汝
(
なれ
)
が睫毛に 我の睫毛に
24
先人の 運んだ 丸太と岩の道 踏みしめてゆく 三輪山登拝
43
アマリリスと見紛うほど大輪に咲きし花瓶の百合は微笑む
26
頼まれて買物提げて娘来しシンクの汚れを見かねて磨けり
23
白い壁白い布団でみる夢は退院したら髪を染めよう
23
あさまだき夜と朝との境目でまどろむ時間わたしの時間
16
寒い朝父の寝床は天国で煙草の匂いきらいじゃなかった
17
幼らは今日も哭いてるあのまちで世界は何もできないままで
12
昇っては沈みあしたもまた昇るお日さま私がんばれるかな?
18
蜂蜜を紅茶に垂らす一年が穏やかなれと出初めの朝に
65
好きなこと、 なりたいものを 笑われて 何がしたいか 分からなくなった今
29
見上げれば紅梅咲いてこの空のどこかにきっと精霊はいて
55
春節を 前に渋滞 するダンプ 除雪の雪を 山盛りに積み
41
習い事ともに学びし青年の病いに伏せつつ
心痛
(
しんつう
)
きわむ
22
幾たびの 心変りを 重ねても 星をひき連れ さざ波はあり
42
エアコンの温風ならずフィルターを開けてビックリ埃の山で
21
晴れ空に老若男女集う日の美よ美のままであれ航空祭
16
勉強に しがみつくのは 辛いけど 手を離しても 行く場所はない
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