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あの頃はヒロシマだった広島の戦後八十年も戦前
22
バラ色の未来買うほど暇はなく「広島おんなエレジー」ずっと
25
杖を見て手を貸す人の住む街に小さな春の温もりの宵
40
春の野は思い出たどる宝箱れんげ畑で日がな一日
31
内定も卒論もただの紙だけど 僕は震える
肉体
(
ひと
)
としている
33
春霞 中途半端な この季節 浮かれる人も 落ち込む人も
31
柵に干さるる
小
(
ち
)
さき白き上履き
二足
(
ふたそく
)
並び 春光浴びぬ
34
風呂あがり心の垢も流し去り生まれ変わったオーラを纏う
33
何度でも カメラフォルダ 見返して スクロールする 指はやくなる
11
貧しくも思いは高くと言い訳し株は疎くて
短歌
(
うた
)
に溺れる
37
物乞いの 子らいる国に みっちゃんは ただ
愛おし
(
慈悲
)
と 日本を乞うて
36
冷雨落つ薄暗し朝 車窓より見ゆる春
蕾
(
つぼみ
)
弾
(
はぢ
)
くる枝
30
教科書にひらがな四つ「てふてふ」と春の扉をひらいたあの日
32
誰にでも苦手はあるさ 散歩中猫に出会うと逃げる柴犬
32
空腹のこの喜びをたれぞ知る飽食牢を釈放間近
16
夜桜が 風にさざめく 根もとには 美しき魔が ひそみ誘う
24
春日中
(
はるひなか
)
二つの川が 交わりて 川面の光 ゆらゆら揺れて
19
在来線 「カタンコトン」と 過ぎてゆく 懐かしき日々 時に思い出し
21
日本は 幸せだよね でも此処は 資源不足災害大国
17
捨てられぬ物も想いもあふれすぎ部屋が心がゆらゆら揺れる
31
春うらら 春休みとも 重なりて 平和な日本 みな桜色
17
見るものと 思ふこととを なすことの すべてを決むる
我
(
われ
)
にありけり
11
人生に 勲章なんて 要らないよ 日々生きること それでいいんだ
24
ただ晴れて ただ温もれて 風もなく この一日は 幸せだよね
24
宇宙人のガイドブックの片隅に「美しいけど残念な星」
32
インフル
B
という春休み 五日間家族の声で満たす喜び
28
墓参終え伊勢を巡りて帰り来む杖つきつつも春の陽を浴び
44
スギ終わりヒノキまでの隙突いて布団にうららな陽をたっぷりと /花粉はまだ続きます…
29
市役所は どこですかと問う 留学生 まっすぐな瞳に エールを送る
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水清き媼が捏ねし草もちに籠れし富士の霊気を食めり (忍野村)
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