床に落つ白髪一本つまみ上げ抱きしめましょう我の人生
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月光夜どうしようもなく秋の風あしたは桃を買ってきましょう
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風呂上がり ブローがさほど苦じゃないし汗も吹き出ぬ 秋なんだなと
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中華まん夏に食べるも一興だ明日セブンで立ち食いしよう
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船の往く中川運河の倉庫群 荷役に残る昔の欠片かけら
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リンゴ酢の空きビンごみに出てたから親近感がわく出勤前
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我ながら美肌だなあと自画自賛アラ還なれどシミしわは無し/リンゴ酢効果?
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シクラメン居心地いいのか十ヶ月 次々現わる小さなつぼみ \ 11月からずっと咲いています
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生かされて何とは無しに生きている防災準備は何もしてない
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木々の枝葉がわたくしの頭を撫でて慰めようとしていた土曜
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納豆を食べる程度の気構えでぜひ面接にいらしてください
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すくわれて向こうに行けと流される小魚になり途方に暮れる
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日々を詠む うたの しずくの 集まりて  渇く心に 慈雨のじんわり
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シャリシャリと月の形の梨を喰む夜暗がりに小さく泣いて
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同クラは出ない 水泳決勝戦 大歓声に プールが割れる
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澄んでいる空のかなたにいる人へ 見えるか 私が抱いた赤薔薇
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秋の夜に見上げた月の正円を最初にきみに伝えたかった
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敬老の心こもるる飾りつけ集う笑顔に感謝あふれて
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あんたってなかなかひどい奴だよね 高天原たかまがはらを向いてむくれる
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手に入らないならなんで光ったのって言いたくもなるまばゆい瞳
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青薔薇を地上で眠る横顔のとなりに置いて消えていきたい
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「異常なし」を確かめに行くクリニック心配性の病は治らず
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透けている血管の青と紫を今更ながら優しく撫でる
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先生が答えを省いたあの午後にほんのりすりむいたままの胸
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草むらで大合唱の虫たちは短き秋を知りて鳴くやも
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死ぬまでにやりたいことのリストから「青い紅茶を飲む」を選んだ
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終端が近づく。茄子を育てたい。区民農園申し込みする
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本当は粉薬だって飲めないし、なりふり構わず泣きたかったし
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話すこと紙にメモしてこんな事最後の日に言うことじゃない
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テレビ前 後ろで手を組む父と息子は おんなじかたち やっぱり親子 \ 世界陸上観戦
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