盲目の世界に一人彷徨いし病と別れ愛猫は逝く
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土瀝青アスファルトの片隅 さき名も知らぬ白き草花 健気に咲く春
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順番は桜の次に桜桃さくらんぼ咲いたものだが園地はすたれ/後継者無く
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「コメ黒」の コーヒーの香を 嗅がせけり お目々ぱっちり 木彫りミミズク /コメダ珈琲北大路店「コメ黒」
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チビ猫の 首輪もどっか 見当たらない 買い替えどきを 知らせているか
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鶯も桜もちゃんと春やってる 吾は怠惰を恥じつつ愛でる
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一年の 悲喜こもごもを 知りもせず 昨日のごとく 燕が戻る
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泣きながら パンを齧った そのひとに 月明かりみて 影を重ねる
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道端に放り出されてたヘルメット拾って見たら実が詰まってた
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屍は衆人環視の荼毘に付し 川に流して輪廻に託す
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蒲公英たんぽぽや庭に届きしわたひとつ植ゑてブタナと知りぬ粗毛あらげ
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絞り出す«ちゅ~る»付着す我が指をむる二匹の舌こそばゆし
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春風に 誘われペダル 踏むわれは ひとり追い越し ふたり追い越し
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親ごころ尽きることなく病める子と代われるものかと思いこそすれ
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春の陽に 土を持ち上げ顔を出す 旬の筍山の香満ちて  
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待つ君の背中に滲む「さよなら」に花の香りを添えて返そう
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目覚めたら 夢だったとか 無きにしも 非ずなんて ある訳もなく
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覗き込む 瞳のままの イヌフグリ 笑ってる私 泣いてる私
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スズランと ドウダンの白き鈴なりが 我に教えし 群れという
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川辺りに 無造作に咲くハルジオン 白き花びら 風に揺らせて
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蒼天に奇っ怪なる構造物並び 発電騙り宇宙と交信するや
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起きたらば ベッドの上に ぼーるさん ちま猫ちゃんが あしょんで遊んでいたの
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荒草(あらくさ)を 少し引き抜き 花清き 馬酔木を供ふ 父母の奥津城
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品性を 損なう歌を 読まぬ君 一粒胤の 御子の居るらし
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コンビニの 跡地にできし 家族葬 高齢化なる 我が家近く四軒
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ありがとう 「でも危ないよ!椅子の上」 お転婆の母 まだまだ元気   
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星淡き夜ジャスミンの香り立ち 見知らぬ世から誘う声のして
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贈りましょう 黄色の薔薇の花言葉 二度と会わない愛しい君に
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いくつもの人生乗せた鉄の箱過ぎるそのたび綿毛が飛んだ
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夕飯の香る風吹くまち歩き亡き祖母作るコロッケ思う
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