息子から 少し早目の 贈り物 幾つになれど やはり嬉しく
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あくび呑む授業じゃ見えるそのへんをうろついている時の神様
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棺桶に花敷き詰めて春のよな人だったから私の祖母は
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日に三度、犬を吸わねば生きられぬ さふいふ身体にいつしか成った /犬好き
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追悼の 灯をもらう時 走りゆく 同じ痛みに 言葉こそなく
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挨拶は 大事と言うが それよりも もっと大事な ひと言がある
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友達なんていないのに、食べやすいからってパーティー開けのポテチ
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冬枯れの 枝這う壁も美しい モールに集う 人の群れかな
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習い事ともに学びし青年の病いに伏せつつ心痛しんつうきわむ
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傷ついて また傷ついて 立ち昇る レモンの香に 心整う
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題:「満員電車」  人溢る  櫃の奥へぞ  押しこまれ  身をば忘れて  息ぞ潜まる
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のこす 黒きレギンス はいてみる 吾のタイツより ぬくい気がする😙 /もったいないのではきます😊
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これからが これまで決める 苦しみを 御恩に変えて 滅度に至る
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教室で 私に微笑み かける君 好きバレしたら どうしてくれるの
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傷つけて傷つけられて子育てはたぶんホントは親育てだね
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曇天をかき分けてゆく白鷺の 羽毛の如き初雪ひらり
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君が夢に 出てきてくれる それだけで 両想いまで あと一歩かな
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穢された記憶は消えず白かった 過去の光が私を殺す
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題:「今朝の風景」  光る板  指でなぞりて  世と接ぎ  あさけの駅に  風ぞ立ちゐる 
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寒空や雲間にぽっかり青い空そこだけ春が来ているようで
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川べりのお地蔵さんに赤い花似合わないよと照れてるみたい
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「ご自由に」と柚子と橙並べ置く今夜だれかのおふろに浮かべ
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寒さにも三年越しの胡蝶蘭 花芽をつけて光へ伸びる
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年明けに 隅で人待つ スノードーム 笑うサンタは 見向きもされず
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この苦悩いつか笑える日を待ちて すごろくのコマは 1回休み
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胸の上の猫のゴロゴロ聴いている 重くて熱い命というもの
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枝切られいびつになるも空目ざす枯れ木の夢は風花かざはなのなか
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朝の陽に蓮を咲かせる泥水の熱おび深く命そそげり
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「好き」という 言葉が全て 不釣り合い 君は「like」で 僕は「LOVE」なの
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感性の 鐘が鳴らねば 一句とも できぬ短歌の 恐ろしさかな
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