落涙し 絵になる女と ならぬ我 顔面格差に なお泣けてくる
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サックスの深い音色は時をかけ心に届け夢みるごとし
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昼下がり 息子が食べる ポテトみて 笑顔で突撃 0歳の孫
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老木の ひなたの桜 満開で パワーもらいし 五十二の春
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幸運を祈っているよ自らの春を目指して飛立つツグミ
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メイドイン ジャパンの武器で あの子らが ころされる前に やめてください
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ベランダのチューリップ今朝咲きそろい 孫は晴ればれ卒園式へ
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居た場所に もう居ないこと 追いかける 言葉はゆっくり 植物に似て
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夜桜が 風にさざめく 根もとには 美しき魔が ひそみ誘う
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五分咲きの 桜の下の ベンチにて 缶コーヒーで 心をリセット
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にぎにぎと はなのもとにて 宴持たむ 花も人世ひとよも はかなくあれば
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春の雨つぼみを濡らし花濡らし 風を誘いて花吹雪へと
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命日は春爛漫の花の頃笑顔の似合う君が決めた日
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手につかみ 口に入れたい 孫三女 満面の笑み 見とれる時間
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菜の花に降りしきる雨車窓より眺めつ向かうデイケア施設
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蕎麦屋まで道々芽吹く木々あれど 相方のなく ただ此処に春
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みどり濃し湯に泳ぎきる菜の花よ熱燗酌みて早春を知る
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普段なら歩きもしない堤防に我を誘ういざなう桜の力
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この世には限りがあると諭されて今満開で咲き誇る
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何もない日が幸せと言えるほど 良い環境に置かれてみたい
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窓側で赤ベコのように揺れながら寝てる息子をインストール
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満開の 桜愛でつつ 一休み アイスティ―には 花びら浮かび
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小松菜の種をパラパラ庭の隅ほんのささやか我の菜園
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あかつきに 寝覚めて 十首詠みて恋ふ 雲と見まごふ 白き花枝はなえだ
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トゲのない言葉を探す会話するへとへとになる今日も一日
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弥生末 ねこたちまだまだ 冬ベッド ふたりなかよく 暖を取りたる
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五00キロ 離れし友を訪ね行くプチ家出だと高一の孫
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中々にご立派でしょう うちの子のシール帳ですニ枚のふすま
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気がつかば優しき亡兄あにがそこにいてスッと消へたりあけぼのの夢
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雨音が響く暗がりリビングで 君へのメール読み返してる
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