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そこにある 風じゃない声 耳澄ます 人差し指で評する前に
20
君のそのふざける癖をやめないと薬指ごと噛み千切るから。
5
こんなにも貴方の色に染められた。傷んで価値が消えた髪の毛。
7
そんなのに誓ってないで神様は君なんだから私を救え。
5
インクとかこんな時代に滲ませて間違えすぎた手紙と涙。
8
眠る
犬
(
こ
)
の耳元にそっと「さんぽだよ」ささやく夫に優しさを見る
20
カーネーション長持ちさせるって難しい 日に当て水やり大事な花たち
14
スピードに今さら驚く遠い国旅する息子と瞬時のやりとり
14
手抜きでも「美味しい」と言ってくれる
夫
(
ひと
)
それで上がらぬ私の腕が
17
人知れぬ痛み悲しみ誰も持ち
短歌
(
うた
)
で知らさる分かつ喜び
19
娘から「これから行くね!」突然に 今日の予定は「孫」に変更
16
後追いの一歳児連れてフラダンス ママの背中はゆりかごになり
14
プレゼント箱を開けるとまた箱が 最後の箱には指輪がひとつ\思い出①
14
「こわれもの」小包届く海越えて 現れたのは ふわふわコアラ\思い出②
11
丁寧に紙とテープで修理する 夫と半生歩んだ聖書
14
葉も枝も切られてしまって丸坊主 桜の樹々は寒そうに立つ
12
この国に欠けているもの教育ね 年々増えゆく朝拾うゴミ
13
ひと言の「ありがとう」に励まされ さあ、拾うぞ明日もゴミを
14
ビルケナウにガザの髪触れ合ひ混じり死の後も死者なりき兄妹
12
獣園に感傷姉妹うちなげくも錘鉛の槍かまへをりし闘牛士
5
喫水柩に降る雪柳をとめは蹄鉄を履かせをり 馬に
5
復活祭へにがき蕗煮ていもうとはロザリオなどゆめかけざらむ
5
どんなにか素敵だろうかあの人に〝ありがとう〟って伝えられたら
43
降る雨の雫の中に秋がある 清めの如く
轍
(
わだち
)
を染めて
33
茹でたての枝豆を噛む喜びよ 夏という名のご馳走がある
41
通勤の改札出れば天気雨 夏の終わりの香りが満ちて
48
子を産んで2年育てた家を越す 壁のシールを剥がすも愛し
47
人生は神様が書いた物語 俺はページを日々めくるだけ
10
いつだってぼくらはきっと若すぎる 上手くできないことばっかりで
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純白の彼岸花咲く 夏の陽に秋の風吹く団地の端に
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