縁語とか 枕詞とか入れたくて。 なかなかハマらぬ 「旅」と「足袋」の字
23
原宿にクレープ食べに行くようにおやきを食べに信濃へ行くか
30
オリーブの深緑色ふかみどりいろ 空き瓶に薔薇生けてみて勤労感謝
43
朝餉まえ香煙たちてりんひびき心ととのふ位牌の前に
21
推し観戦 楽しんでねと吾を送る夫へ感謝のうなぎパイ買う /お土産
25
子供部屋 壁紙お魚 幼稚だと 出世魚かな 任期満了
15
清らかな空気に包まれ癒される 小春日和の出雲大社で
37
偉くなど 成らなくて良いわ 風を浴び ぬくい光に くるまれてたいの
24
透明な砂がこぼれていくようなまだあたたかい夢をみている
21
まだ音が無かった頃の言葉みたいイチョウと夕日の光に包まれ
18
怖かった⋯でっかい蜘蛛と格闘し震えながらも張り手一撃
34
月見えぬ夜は大きな犬連れて 少し離れたコンビニ行こう
12
淹れたての コーヒーの香りは 時を止め 秋空の雲を しばし見送る
20
がんばって幸せなんだと感じた。新しい病名の書類と。
8
まどろみの夜ほころびゆく午前四時そっと犬と歩みゆくかな
31
沸騰を知らせるメロディー「愛の讃歌」古いくりやにピアフの調べ
32
時雨去り一気に注ぐ陽の光 青き椿の葉を艶めかせ
29
待っててと たった4文字 伝えてよ 君はいつでも ひと言足りない
45
ショーケースの中の白き熊のと、が合う刹那黒熊偲ぶ。
11
入口の 小さな白い 喫茶店 バナナジュースは 初恋の味
22
波多き 人生なれど 刻まれし 愛と記憶は いろどりとなる
16
旅戻り早速干しいも作業する無事に感謝し日常始むる
39
小春日の温もりは母を 木枯しの厳しさは父を想ふ初冬
23
初デート ママに内緒でいくからね ブタ公園で君を待つ僕
14
同僚ともからの 旅の土産に 温もりぬ 忙しくとも 足痛くとも
24
我はが あばら骨より 生まれたるか 広き胸に満つ 創世の海【聖書の創世記・アダムとイブより】
16
断捨離の荷をのせる時軽トラにとまった蜻蛉 秋の終わりの
26
来月で介護3年目に突入 少しはわたし役立ってるかな
37
指先が母になりゆく初冬の夕 ポテトグラタン肉じゃがにする
30
晩秋に木の葉時雨は降り止まず園児のポケット落ち葉の入れ物
44