薄墨流し 山の端かすみ 朧月 桜散る野辺に 坐して酒酌み 春を惜しみて
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空を舞う 桜の花びら 四月下旬 消えるとしたら あんな風がいい
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天使らよ 背に生えし大翼を見よ 逆説となりて 神を再び
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雨降りの予報も散歩に出掛けるが中程過ぎて雨が降り出し
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店仕舞い 報せ目にした 夕餉時 馴染みの深い 店でなくても
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金縛り 最後に好きと 言ったのは 休前日に 解けたあなた
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横向けば鳥が並んで飛んでいた浮島目指す稲敷の橋
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明日話したいこと見つけたからさ、今日もひとりでを越えられる。
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「待ったよね」 2秒後に頷く僕 素直な返事 夜8時を過ぎ 2秒を悔やむ
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雨の中不調半端じゃないけれど知らず優しくなっていくんだ
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今年また熊鈴磨く春が来るきみに知らせる私の居場所
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朝夕に飯を求める野良猫のために生きてる健康的に
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玉響たまゆらの雨が今宵を包み込む眠れる僕も眠れぬ君も
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バナナにも背中とお腹があるのだと吾子に教わる春の朝食
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あす病院タクシーで行けと言う母は私が使えぬチケットがある
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ガラス越し淡く舞い散ることもなく 変わらぬ私 置いてゆく秋
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新品のマフラー整え 無意識に 君の温もり探してしまう
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三十年住み慣れた家を後にする また新婚ね 小さなアパート
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年の瀬の気配とどかぬ病室で正月準備考えており
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この部屋の座椅子の窪みばあちゃんが生きてた証小さな重み
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来世とか あるとしたらば 犬かネコ 木とか花とか クジラがいいな
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先輩へ 花が綺麗に咲きました 瞳に映る朱色の私
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三十年住んだ街は懐かしき 愛犬と歩いたあの道この道
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さりとてものどかなりけりこの春をかぎりとすらむつひのひとひら
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まだ恋にしたくない春 夕焼けが綺麗に見える謎はそのまま
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雨やみて 窓に張りたる 花びらに とき儚きを 想ひ知るかな
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アイデアを まとめる為に 夜散歩 カレーの香り パワーが溢れ
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楽園の如く花たち咲き香り二季というのは寂しい言葉
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花散らし 頬を撫でるあの風を 僕の手中に収めたくなり
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曇天に星を隠した雨夜空 故人を偲ぶ月の命日 /2026.04.08
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