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理不尽
(
りふじん
)
な
孤独
(
こどく
)
を
溶
(
と
)
かす
看護
(
かんご
)
の手
胸襟
(
きょうきん
)
開き
絆
(
きずな
)
を
信
(
しん
)
ず
3
春思い
三寒四温
(
さんかんしおん
)
の
四
(
よん
)
を待つ 来れど来れども
七寒零温
(
ななかんれいおん
)
3
意味ばかり 受けとる人が置いていく お気持ち 拾って洗って干して
14
三月が 三日くらいで 過ぎ去った ような気がする まだ雪が降る
33
八重桜 共に過ごした年月が 古き団地に静かに咲いて
55
しょっぱいのーその目玉焼き、君の
性
(
さが
)
。いっぺんここらで心に
愛
(
あまみ
)
を。
11
人住まぬ坪庭の木に絡みつく昼顔の花侘し夕暮れ
51
そこにありて 草木の陰に 冴え冴えと
泪
(
なみだ
)
に映る 野菊の
彩
(
いろ
)
よ
22
独りでも 生きよと諭す 声に似て そよ吹く風に 母の恋しき
31
灯台の
灯火
(
ともしび
)
なれば 君が手を 離さじと思ふ 世が終わりても
27
暗幕
(
あんまく
)
に 散りばめられし 銀の鈴 夜風の揺らす 星の
音
(
ね
)
いくつ
28
窓に寄り 鰯雲見れば 君が弾く チェロの
音
(
ね
)
低く 空に溶けゆく
25
くたびれに拾ひ物あり届けなば探す人ゐて胸ほどけたり
28
そんな夜はひっくりかえったスリッパとお話するのさ。おもて向くまで
24
愛犬の骨壷を抱く 嗚呼キミもここに一緒に来たかったよね \ 新居に移りました
56
黒豆の
漆
(
うるし
)
の如き
艶
(
つや
)
を見て 口にせずとも うまいとわかる
26
にゃあと鳴き
偶
(
たま
)
に現れ すっと消え 気ままに見えて 思慮深き君
24
『抱っこして』 十年経てば 言わぬのに してやらぬ
吾
(
われ
)
今日はしようか
21
鬼は外 多様性の この時代 鬼も内にと なる日も近し
21
ナチス廣報戰略大臣ヨゼフ・ゲッベルスの群柏の拍手
21
元気でも慈しまれているような気になれるからおかゆが好きだ
25
窓覗く 君の街にも 積もるかな 雪よ舞え舞え 想いよ届け
11
忘れ物してきたようで落ち着かず春の私はちょっとせつない
30
じゃあね、って 手を振った君の 背は遠い ひとり教室 あまりにも恋だ
11
ぱらぱらと雫は頬に傘以外のものならぜんぶ持っているのに
23
如月は衣を重ねることという一枚一枚ぬいで待つ春
30
「母さんがちゃんと手作りしてたから」
料理男子
(
息子
)
のお褒めの言葉
35
昼食の支度をせねばと思うほど 突き付けられる身の不自由よ
21
子育ては ハラスメントに 似たるもの 受け手が決める 愛の正しさ
19
もの言はず追ひ越してゆく息子の背ほのと匂ひて犬見まはせり
25
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