ライオンが「心配ないさ」と叫んでる よく分からんけど平和な世界
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手放しに 無垢むくな笑顔で 話す君 僕は綺麗キレイな 大人ではない
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ガキだなぁ 曇り笑顔の 僕がゐる うらやましくさえ ったりもする
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届かない 後姿は 陽炎かぎろひの 君の背中を かしこかしこ
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麻酔が抜けきってない君は言う「見えないけれど月がきれいだ」
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自販機の結露に指で匿名の「今日も がんばれ」 朝が明るい
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霜月や  重く成りゆく  掛け布団  重力以上のものを感ずる
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青と白 左右異なる靴下で駆け回れる子が育ちました
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食えばいい「アイス食べてもいいの?だめ?」許諾するたび親でなくなる
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街中で涙まじりの嘆息を漏らしたるそんな日もありデクレッシェンド
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彼岸花縁取る黄金こがねの水田に微笑み浮かべまどろむ亀石
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喉鳴らし わたしのもとから離れない 「不幸」という名のいっぴきの猫
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心地よい深海のような25時 このときだけが ホントノジブン
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山は紅遠きことこそ美しく鮮明である息一つ吸う
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懐かしき我が家に住まう狂人の 傍にいたらば我も狂わん
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久々に会った友等の顔はみな老けているのに変わらぬ不思議
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慰めは言葉無くして安らぎはの人来たる気配に起こり
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AKASAKAもTENETじゃん!と知りし時 逆走するといふ千代田線 /『TENET』
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霜月の胃痛を感じる早朝に 暖かき白湯が身体を巡りて
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何気なき 日常捉えし詠み人の 感性の縁に ヒストリー混じる
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ストーブは微小設定してるのに前に座ると寝癖が揺れる
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ご葬儀についてスタンプ絵文字無し字だけのライン流れてきをり
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祝福される、されない、される、されない、される、花びら、花びら、され
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透過するひかりサラサラ秋が舞う二合炊きする日曜の朝
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終末はあっという間でほんのりとカモミールの香りがしたんだ
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美術館の無料開放に喜ぶ、子供に連れられた親たち
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晩秋にそろそろ振られ旅支度 風の吹くまま寅やを後に
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ちょう字路をTティー字路といい、Xエックスをツイッターという そういう人間
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諦めぬ事を学びし横浜の下剋上嬉し美酒に酔う夜
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生き方を 変えた言葉も ここにある マンガも多き 僕の本棚
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