甲子園実況陣のあたたかさ戦争の根を止めるものあり
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残る日を数えて暮らすかの人もその人もまた 生きてきたひと
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春秋(はるあき)の 彼岸に会いし 大叔母を 偲ぶよすがの おはぎ食みつつ
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光含み 魔物のごと咲く 白き花 桜よ今年も 我は惑えり
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愛拗れ難儀なるかな かのひとは 麻婆豆腐憎や恋しや
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その時代 歌舞伎の父は かぶく者 己さらして 舞台に上がる ※ 出雲阿国いずものおくに 女性・前衛芸術
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亡き父の 終の職場 通り行く 不思議な空気 不思議な時間
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頑なな桜の蕾膨らみて私の愛も若葉の頃に
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空き缶をジェンガのように積み立てて一気に崩すそんな妄想
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起きぬけに  ラジオのあさこ  耳にして  休みの空気  コーヒーと共に
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快晴を 悠々と渡る 白い雲 真白のシャツで 進路行く者
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ベランダのチューリップ今朝咲きそろい 孫は晴ればれ卒園式へ
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飯くれと絡みつく猫足元にこんがらがって歩けもしない
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ごほうびのシールもらいし子は「はって」から「はる」を口にし三月
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イヤホンし  職場でナイツ  ちゃきちゃきの  時を忘れて  勤め終えたり
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笑わせてやろう恩着せ語れども妻の笑顔に実は癒さる
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前栽を 掠めし風や 松が枝の 雪揺り零し 行方知らずも
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あやなして ことばきらめく 幼子の いとど小さき 綾取りの指
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グビグビとビール飲んでるおじさんの横でリポD まだ休めない
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可愛い と 言うだけならば 罪だよと 見つめる瞳に 棘を忍ばせ
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ちいさな手握ってたトミカいまもまだシートベルトの位置が合わない
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砲撃の音が届かぬこの部屋で子どもの寝息だけを聞きたい
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冬物の安い帽子を洗濯し干すのに丁度いい陽気の日
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春寒し 悔いることなし 君の影  影を慕いて 夢かうつつか 
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春日和 山の端かすみ 蝋梅の 香りこぼれる 心ときめき
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かど叩く声はアプリの呼び出しに替はれど待つは江戸の心意気
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口にして初めて知った事一つ女子トイレの鏡の前、七月
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君が好き そうだと 服屋に 入ったら Love so sweet が流れ出した
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他人の絵に 影付け足して 良くなった そうかもしれんが それは良いこと?
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死の世界 一歩入れば 冷酷な 鬼が笑いて 亡者が集う
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