校則にうるさい教師ほど授業で教えるのが下手糞だった
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ブチ殺す最初からそう決めていたで始まる読書感想文
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集団で叱られるときストラップそっとはずしてエアギター置く
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錦秋のもみじ映した山の湯にゆれる湯波に吾はほどきぬ
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白杖はくじょうを 携え歩く ご夫婦の 子を抱く姿 勇気頂く
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発熱しぐったり寝込む風邪?コロナ? あゝ神ですかポカリとヘルパー
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この冬もひっぱりだして掃除して 廿四年目アラジンストーブ
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年重ね 更にパワフル コーラス隊 プロ級ステージ あっぱれ秋の日
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頂くは 妻の苦手な 果物で あへて・・・供へず 息子と完食
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登山してる時に元気に挨拶するやつ街ではそれをしない
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気をつけろ焼き飯を慌てて食うとカッとレンゲが前歯に当たる
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媚びを売りZ世代を煽てたが蓋を開ければ議席減らした
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言った事覚えてないと翻すやつをそろそろどうにかせねば 
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予定より早く終わって暇だから好きなアイドルで打線を組む
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おも浮かぶ そろばん塾より帰る吾を 頬被りの亡母はは夜道に待ちをり
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テラコッタ色の軽トラ晩秋のオレンジ色の山に溶け込み
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のこす べにと同じに つややかな 躑躅ツツジと錦木 くれないの赤
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走るたび木の葉の踊るアスファルト 秋の陽させば楽しく見えて
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鮮やかな 織物を見て 目が和み ときの移ろい 色で感じる
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じゃが芋を黙々と剥くピーラーは二十余年の現役選手
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悔いばかり蘇りきて寝付けずに夜の静寂に雨音を聞く
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秋桜フラワーロックの如く揺れ 陰キャの恋は咲くこともなく
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またですか?(笑)言いたげに言う「コロナです」 サディスティックな医師の微笑み
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「微かに」が良いのだと知る散歩道 金木犀のシャワー浴びつつ
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泣き顔の 眉にも似たり 紫の 細き三日月 連れて歩く
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頼もしやこの冬初のマフラーは のどむね温め汗ばむほどに
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夫居れば歩くことなどなかったと落ち葉踏みしめ通院の道
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歩けばこそ見ゆるものあり秋の野に知らぬ花の実紅く熟して
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厭な予感のどがイガイガしてきたぞ これは違うと自分に説明
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星屑の金木犀と冬隣 君の誕生日、儚く終わり
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