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昆布出汁に生姜絞り汁入れるだけ卒業生の知恵を借ります
22
「生きてまた会いましょう」まで聴き終えて
明日
(
あす
)
の事など 考えてみる/「みんなで引きこもりラジオ」の後に
20
亡き父へのダイレクトメールまだ届きとりあえず生きていることにする
21
石垣に枝垂れて生りし柿の実に薄雲染めて夕陽差し来る
33
文字数が合わずに検索 図らずも知らぬ言葉を知れる楽しさ
23
少しずつ防雪柵は組まれゆき里の風景日ごとに狭まり
29
何者か 語ることなき その
翁
(
おきな
)
微笑みたたえ キジムナー描く
25
隠れ家で 鶏すき鍋に 唸る我 野菜の旨味も 出汁に溶け込む
26
ひさびさの青空うれし空のいろペールトーンの優しい冬の
27
ぐずぐずと寒さのことなど並べ立てベジタリアンと見紛う夕餉
28
歳をとる事は嬉しくないけれど 君の祝福が欲しいだけかな
13
一日にたった一度のお薬で脳梗塞を防げるだろうか
22
経血で己が獣と思い知る 愛は理性の塊だろうか?
5
辞めてやる ずっと言ってた 先輩が 辞めるの辞めたと 吉野家で言う
10
四十肩患ってはや数ヶ月一喜一憂する可動域
27
硫酸の雨とゾンビ化裏切りも 不思議と目覚めは良い夢だった
7
変わりなき幸せ想う例年の貰い手の待つ黒豆選別
23
あの雲のまるい光は十日夜三月見だとならぬかなるか
18
大磯の木立を抜けし小径より海きらめきて落ち葉踏みゆく
19
平和な世 壊すのいつも 権力者 に扇動される 普通のおっさん
5
良い歌があなたに降りてくるというトリートメントの放置時間に
19
視力落ち 眼科訪ねる 待合室 それでもやめぬ スマホ動画よ
8
名産の こんにゃく芋を 掘る農夫 腰曲がりても 後継者無く
27
妹より届きしお芋 熱々のポトフで食みて元気貰ひぬ
29
笑いつつ 手を取り走れば 粉雪が
汝
(
なれ
)
が睫毛に 我の睫毛に
21
笑った 君は僕より劣ってるのになのに君が目に刺さった
6
半月が好きだったから社会から排斥された僕の
暗喩
(
メタファー
)
6
その涙「ごめん」がいっぱいつまってる溢れる瞳の奥の青空
29
健康になるべく治療を開始してトレードオフの痛みに戸惑う/健康とは?
24
誕生日
素
(
す
)
のシフォンでは味気ない筒に隠すはお菓子か札か
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