さりとてものどかなりけりこの春をかぎりとすらむつひのひとひら
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まだ恋にしたくない春 夕焼けが綺麗に見える謎はそのまま
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本当はすべて綺麗だ 狭量な僕の認めぬ歌があるだけ
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雨やみて 窓に張りたる 花びらに とき儚きを 想ひ知るかな
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朝の縁 答えに触れぬ 問いばかり それでも重さ わずか移ろう
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空覆う 雨雲に似て 気分まで もやる 溺れる 水たまりの奥
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アイデアを まとめる為に 夜散歩 カレーの香り パワーが溢れ
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楽園の如く花たち咲き香り二季というのは寂しい言葉
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幼気な春の魔女たちたんぽぽの杖を回して笑顔振りまく
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いつだって手を伸ばしたら触れられる 夢の中でも温かい君
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春だから訪問看護師入れ替わり前任者の今ずっと気になる
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花散らし 頬を撫でるあの風を 僕の手中に収めたくなり
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曇天に星を隠した雨夜空 故人を偲ぶ月の命日 /2026.04.08
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満天の星になれずに真っ黒な池の水面に浮かぶ花びら
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大丈夫サンタのいない子供たち僕もこうして何とか生きてる
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トランプにハラスメントのカードなし僕の手札に切り札がない
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雨後の夜半よわ 雲を払ひし温風ぬるかぜに当たり 星影望む ベランダ
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戻らばや花かんざしの童女わらはめの姿包みし春の夕暮れ
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風の音で目覚めた朝は手を伸ばし毛布のなかに春を連れ込む
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ハナミズキ 晴天の下 花開く 白やピンクに 空を染め上げ
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春鬱はるうつ頓服くすりねむりにちてゆくそれでも まねばみずかとむら
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あしひきの山切れるところ古屋連なり 日入る海に雪崩れん如し
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イノシシに先をこされて竹の子は少しも口に入らない春
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鮮やかな山吹咲いた畑の隅黄金こがねの塊輝いて見ゆ
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パンツルック 流行はやりて街に 活気あり そむきて揺らげ スカートの花
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やりとりがあったあかしの既読とはきっとまぼろしだったのだろう
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むさぼった ハッピーエンドの 動画たち ずいぶん手軽な 快楽ですこと
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足元に花のひとひらくるくると吾と遊べり風のになる
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レコードにフィルムカメラに拘りのオジンはスマホ音痴やっぱり
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日曜の 公園にぎわう 家族連れ 弾む声聞き  平和よ永遠とわにと
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