寝ちゃったし トイレに行くの めんどくさい 誰か代わりに 行ってきてほしい
14
澄みやかなこころの種を植ゑてゆく世界が花で満ちゆくやうに
21
父さんが ふざけて足の 親指を  近づけてきたから E.T.をする
13
猫を見て 「かわいい!!」などと さけぶよ、 実はおまえが 一番かわいい
10
君がふと 「可愛いね」なんて 言った日にゃ 腹筋だって しちゃうんだからっ!!!
12
まだ眠いだろうけどさ、ほら起きて おはよう さあ 遠くまで行こう
10
反戦と平和に みんなが飽きるのを リニューアルした 戦前が待つ
63
我々が 「正義」と名付け 信じるは いつ何処で決め 誰が告げしや
11
課題終え 突っ伏し肌をひっつける 机がひやくて 気持ち良いのだ
13
「生きているだけで偉い」と 再確認 鼓動で揺れる 献血帰り
16
静寂の エスカレーター 踏み出して 動かす今日の 私は主役♪
14
産まれ落ち わけも分からぬ まま生きて もうすぐ大人に なるらしい、我。
15
カップルが 2人並んで 歩く間を 突っ切るあたし ハハハ…虚しい
12
夕餉時 昔の常識説く吾を 今時ありえん は呆れ言ふ
41
ここに来て 身長一センチ 伸びて オーラが少し 強くなったか
50
風呂上がり 外で自転車 漕ぐだけで 髪が乾いた ドライヤーかな
16
バス待つ間 風よく通る木陰にて見知らぬ人と雲の峰見る
41
道の駅に長蛇の列ができている「湘南茅ヶ崎」はパワーワードだ
9
汗まみれ夏の江ノ島の正装はTシャツショーパンビーチサンダル
11
見えるのに つかめないなんて ひどいわね 雲ヶ丘に住む あなたのことよ
8
親がよく 食らふつまみが 口に合わず そりゃアイツとは 解り合えぬわけだ、と
12
受験の子眠れぬ夜もあると云う どうにかなるの付箋あげたい
44
君がためテクノロジーに背を向けて今朝も落ちゆく高台の雫
27
魂の 入れ物ひとつ ぼんやりと  駅のベンチで 電車 見送り
54
文字も無く駅そば写真のライン来る立山かまぼこに思ふ旅先
37
唐突に宇宙へ放り投げられる「どこでも好きなお席へどうぞ」
15
毎朝の 純白の心を 引き連れて 都会の空気に 汚しに行こう
10
女子らとは まるで違った 足音が どどどどどどど 男子のリレー
18
今日を終え 空っぽになった 教室に 喧騒ぬぐう 秋風が吹く
23
ゆく夏のゆうべに浮かぶ茜雲 夏ってなんだか幻みたい
49