ころころと笑うあなたの手料理の熱々ポトフにまろき芽キャベツ
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口紅も 着けない君の 佇まい どこかに忘れた 裸のココロ
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ケースの中 48色の色鉛筆 春の彩り 足りるだろうか
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老夫婦 喜ぶ姿 いと嬉し 慣れぬ仕事も 段取り八分😊
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桃色の 花を飾りて 春が来る 長き冬の日 忘れるほどに
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はちみつの瓶を透かして見る未来濁りも苦味も僕の隠し味
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「お先に」とまばたきを一つ交わすとき雪の狭路は白くふくらむ
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生きるのに絶望しても血税で死後の処理とは何か苦しい
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目標は生きる力になるかもとカンパネラ弾く漁師を都度見る
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「忘れてた」とはにかむ君を待ってたい空いた椅子にはひかりの座布団
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白紙こそ最強の歌。泥を撥ね生きて戻った俺がキラーワード
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ラブラブのハスキー二匹を唸る犬 恋の火花を春が覗けり
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処方箋まだ書けないよ私にはもっと訊かせてなにがつらいか
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「お綺麗なお名前ですね」と褒められた 面接官も負けてなかった
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ゴッホ展に娘も誘い予約する たのしみを待つことの幸せ
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白鷺が 凛々しく立ちて 月曜を 労うように 明るく照らし 
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梅の香をマスクをさげて深く吸う 鼻炎の吾に油断をさせる
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施設での義姉あねの暮らしも一年にスマホの画像に「私じゃない」と
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髪を切り隠す訳では無いけれど何か気付いて欲しかったかな
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如月は衣を重ねることという一枚一枚ぬいで待つ春
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飛ぶことを忘れたカラス慣らされていくんだ知らず知らずのうちに
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愛しさのほむらしずかに立つ夕べグーグルフォトの走馬燈に似て
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つち振れば割れてひらける石のなか祖父の面影化石に映り
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ことさらに人恋しくてこの夜は朔の月さえ空になくらし
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選手らの背を追うドローンは戦場で 兵士を襲う恐怖ともなり
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午後四時に ひとけまばらな カフェに寄り 塩むすびにて 寂しいランチ
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ふた七日なぬかゆきくれてゆく梅の香に弄されて満つ夜半の月かも
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茜雲広がる風景君からの1枚今でも待ち受け画面で
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涙星 泣きたいときは鳴けばいい いつかは渇れて 忘れてくから 
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悪寒あり 妻が作りし玉子酒 晩酌代わりにおかわり却下!
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