外国語 学び初めて知る 母語の 身近にあふれる月とお日さま
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人前で朗読なんて初体験ドキドキ隠し平明に読む
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純白に 衝撃はしる 秋色の 刈田翔びたつ 白鳥の群れ
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空青く有明の月ふんわりと四羽のカラスがせわしなく行く
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気に入りの マグのカップは 四十年 露ときえゆく わが身なれども / 光る君へ
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シャンパンをかけ合う歓喜の仲間らにロサンゼルスの月もほろ酔い
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オリオンが 雲の切れまから のぞき込む フィックス窓に たたずむわれを
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ろうそくの あかりあたたか あきのあさ ぶさほうばかりの であったのに
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黄葉の林を抜ける赤電車獲物を狙うカメラのシャッター
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終わるのも始まるもよし秋の日に私はひとり点景となる
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読みかけた 「心づくしの日本語」は そとからみた うたの在りよう /ちくま新書 おすすめ
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こはるびの うわぎぬいでは こうえんで いえにいられず どくしょはすすむ /女子会
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感性を豊かにもって君らしく土のアートをしかと歩まん
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転生は かこやみらいの いきものに たましいかわる あ、きみはぼく /SF
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いきのこる さいごのねずみ 重い音 おやのねずみか とらっぷさける
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せいしつも きょうぐうさえも ちがいなく おなじうたよむ (as) 心理療法
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普通の日ただ淡々と積み重ねそれが普通でないことを知る
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1時半 やっぱりサンタが やってきた 宗教観の 乏しい我が家ウチにも
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年末の混沌とした忙しさ優先順位メモにしたため
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布団の中で詠む歌は布団の中でこそ読んで欲しい仕上がり
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トラウマをかき消すくらい と言うけれどそれが出来たらトラウマじゃない
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あの人の詠んだ短歌が好きすぎて 私は二番煎じみたいで
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孫たちの膝の取り合い始まって取り合いされるうちが花だと
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青空が声をだしたら母親の「いってらっしゃい」に近いのかな
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僕だけに見える心のざわめきとこの青空は近くて遠い
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食べぬのにバレンタインにチョコくれと。父にもっとあげればよかった
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ぬくいぞと15時半に声がする 毎日ハマるホットカーペットカーペットの沼
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あらたしき 年の初めの 望月もちづきあふぎ見るとき 悔やまれる 言えなかった 「月が奇麗だね」
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透明なキリンにエサをやる仕事 どこでニンジンは見えなくなるだろう
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寒風の吹く中繋がる声と声 貴方きみの言葉は温かだった
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