身に染みて詠んで読まれて磨かれる心の玉に輝き求め
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好きな色 上位に位置する ブルーでも 空のブルーは 特別なんだ
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カップ麺ときどきならばご馳走でしみじみすする麺の喉ごし
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もう生きてないのに揺れる鰹節お好み焼きの上で狂って
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ドリップに迷い迷宮たまに飲むインスタントの潔よいこと
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カサカサとしてる時よりぴちゃぴちゃと冷たい猫の鼻が好きだな
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お盆過ぎ 出番無くした一升釜 大晦日までしばしお休み
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ウィンドウズのロゴのようなる窓並ぶアパートが好き この街が好き
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秋風よ それほど強く 吹くのなら 届けてくれよ この想いまで
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立ちわたる霧より昇る朝日山麓の闇に牡鹿鳴くなり
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頂上でまみえる僕らあんなにも無縁の生を歩み続けて
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ウクライナはドローンでロシアに反撃す 若くして逝きし特攻兵よ
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転んでも タダじゃ起きない 人生に お天気マークが 咲きますように
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半袖で街行く人も減ったんで漸く秋だと思う日が来た
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幼い時からうっすら感じる"あれ"に従っていきたいんです
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かごのなか かきりんごいも だんしょくいちば
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啼かぬなら 握れば啼くよ 男の娘 付いてる分は お得と思え
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ドアを閉め 窓のカーテン 閉じたまま 暗闇の中 スマホを開く
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新しい 新しいよって 言うけれど こんなのいるよ いきものがかり
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世界中から馬鹿にされていますこれは真実なんです本当です
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諦めとしての就寝あきらめとしてのため息そして消灯
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小雨降る こんな朝から 傘をさし おくらに乗った 毛虫を拾う
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罰当り 効き目が痛む 最近は ネットを控え 目頭按摩
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社会には なくてならない 人がいる 清き乙女に 良妻賢母
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誘惑に 自らハマる 人間に 天は開かず 地は慕い寄る
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あなたとは もう会うことも ないけれど グッズを買えば また会えるかも
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異国の地玉を散らすは一枝の 祖国無念は多くのこりしか
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秋の朝緑を散らし流るるは 小川を滑りゆくは大海か
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見ていない火事を思い出す 住めない家をストリートビューでなぞる
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ゴミのこと 捨てたくなくて 忘れても そこにあるゴミ なくなりはしない
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