一人暮らし大枚叩いて犬を飼い仔猫を拾いて家族生まれし
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プラタナスの大き枯葉が散るベンチ 秋を惜しみつ日向ぼこする
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打ち合わせ 終えてカフェで メール処理 右手にチャウダー ふぅーと息噴く
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あの頃の涙が昨晩降り積もりドアが開かず遅刻しました
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黒豆を多めに作り冷凍し 丸一年余 忘れ去られる(今朝見つけた)
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寝たきりに なってもできる 趣味求め 短歌を選ぶ 三十五歳
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自動ドア電源切ればただ不便熊出る間致し方なし/介護施設
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熊出ればフィットネスジム繁盛で散歩難民風と桶屋と
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滑らない吸い付くような指先の願い塗り込むハンドクリーム
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野菜室のピーマンようやく救出よ 合間にLINEギフトをポチ>いい夫婦の日
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何ゆえか父が私にくれたのはヘミングウェイの老人と海
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ねこたちは びびりまくりの 消防点検 ちま猫ちゃんは 炊飯器横へ
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どうせまたAIでしょと思うたびこぼれ落ちてくときめき感動
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君にしか 見えない角度 あと少し 集めたひかり 弾けるもみじ
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友だちのつどふ我が家に菓子届けゐない見ないがちちおやのえき
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ユーラシア 端と端との 言の葉も  電子の波で 今ぞ伝わる
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届かないとは知っていても また書いた 知事への手紙市長への手紙
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冬の夜の彼方に見えるタワマンの最上階も灯りがつきて
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母急募!24時間休み無し◎福利厚生:可愛い姿
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替えの効くような生でも 代替のそいつは僕を詠えないだろ
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海面に小石をぽとり落とすときわたしも海も何も変わらぬ
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正常なひとが「あなたのためなの」と歯を折り喉に捩じ込む善意
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あの人の声が聞きたい それだけの理由で 生きるのには十分だ
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しゃぼん玉 刹那の命かがやけり 我の命もかくあらまほし
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諦めちゃ いかん!と友の ひたむきさ 私の胸を 明るく照らす
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シクラメン香る教会 飾り付けは 手伝えなんだけど お友達増えたよ
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ひこうき雲 真っ直ぐ道を差し示せ 我がゆく道を 主よ、護り給え
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自転車のペダルを漕いでゆっくりと小春日和に咲くオキザリス
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真夜中に キミと2人で コンビニへ レジ打つオーナー キミをチラチラ
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首折れる位置の御人へ脳内で 全知?y/n 誤差でしかない
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