天才が掻っ攫っていくもんだから俗だの凡だの吐いて捨てとく
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(簡単に言えないけれど大好きな貴方とお揃いでいたいから)元気!
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ゼロ地点スタートライン駆け抜ける 稲妻みたいに君とふたりで
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十分に 満たしたはずの 右手が 目指しているのは 小さいみかん
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花を掬うみたいにわらうあなたが夜に 隠した孤独が愛おしかった
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透明なかたちした白に目を細めて ぜんぶとけ染まるゆめみたいな朝
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雪かきも やればやるだけ キレイにと 言い聞かせこの 重たい腰を
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黒鍵の栞が奏でる最終楽章 仕舞われた棚に余韻は残って
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静かなる炎を抱きて闘いし タイ緩むるを背中で感ず
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神様がうっかり空を引っ掻いてできた傷から漏れる夕焼け
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車窓から景色流れる冬空に旅鳥くの字ゆっくりと過ぐ
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火をくべて ほくそ笑む軍需産業 この手にあるは 水か油か
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「寒いね」とかじかむ指をすり合わせお鍋の煮える音を待つ夜
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降り積もる雪の夜の月 花のごと静寂を連れて窓に輝く
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降り積もる雪に溶けゆく夕映えのオレンジ色を鞄に詰めて
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「にんじんを星のかたちにしてくれた」娘の中に残る聖夜は
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五時間を耐えて辿れば 純白の実家(さと)に積もれる 古き思ひ出
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縄跳びで大波小波夕暮れを削り取ってたとも気付かずに
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温飯ぬくめしに松前漬をちょっとのせ 今年の出来を確かめてみる
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伊達巻の作りかた知る余白かな正月料理をひとつなまびて
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クラクラの頭によぎる月末の売上全部あがっただろうか
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仕事終え もつが食べたい 二人には ファミレス鍋は 救世主かな
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床の間に 松と大きな 菊飾り 家族の声を 聞く年としたい / 抱負
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オンラインクレーンゲームでぬい十個 眠れぬ夜に獲ってやったぜ/⋯店より獲りやすい
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来年の目標などは遂げられぬ せめて一年死なないことだ
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ラブグッズ欲しいな買いに行きたいなまだ古希のもう二人の介護
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突然の訃報が届く年の暮れ 用意のしめ縄どうしたものか
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つごもりの 夜は何故だか 目は冴えて 台湾有事 憂いSNSX流離ふ
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朝刊を目覚ましに勝ち待っててもまたボツかもうしつこくギネス
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それぞれの窓の灯りにおのおのの年末在りて今年暮れゆく
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