掃除機をかけてないこと黙ってる旦那には黒は決して着せない
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やわらかな日射しが窓を温めてる 少し眩しく珈琲啜る
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物なんていらない君の言の葉が もらえるのならそれで十分
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賑やかなる足跡語る姿見ぬ生き物たちの訪問経路/積雪
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笑わずに教えておくれチケットを買うところから離陸するまで
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言葉には収めきれない思考あり自分で自分に感じる孤独
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白い蕎麦、人見知り猫、冷の酒。僕を愛する準備はできる
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贅沢と車所有を禁じられ移動手段がタクシーな矛盾
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ころころと笑うあなたの手料理の熱々ポトフにまろき芽キャベツ
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やはらかな小春日和のぬくもりに 眠る氷河は空を夢見る
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桃色の 花を飾りて 春が来る 長き冬の日 忘れるほどに
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「お先に」とまばたきを一つ交わすとき雪の狭路は白くふくらむ
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眠れぬ夜に抱きしめられて聞くサイレン知らぬ誰かの 運命さだめを祈る
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人生が汚れ裂かれて台無しで子供の私に声をかけたい
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朝の浜もう桜貝は拾えない流れて来るはプラゴミばかり
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浅瀬ゆく小石の光り掬わむと水に透くる手幼き紅葉
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一日遅れなれど、満面の笑み浮かべ 受け取る君 ウイスキーボンボン
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田の雪が少なくなれば遠征を止めて近所に現る白鳥/嬉しい
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浮き雲に寝ている心地 ごめんねと言えてすべてが軽くなりけり
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処方箋まだ書けないよ私にはもっと訊かせてなにがつらいか
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「お綺麗なお名前ですね」と褒められた 面接官も負けてなかった
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暮れ急ぐ空のひかりを惜しみつつ 鴨と並びて影を重ねむ
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細月ほそつきのやみ夜にもがく人を見て 病まず我がじく持とうと想う
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白鷺が 凛々しく立ちて 月曜を 労うように 明るく照らし 
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ぱらぱらと雫は頬に傘以外のものならぜんぶ持っているのに
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挨拶に「父」と呼ばれてこそばゆし モノクロの子のあどけなき日々
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偉人さえ時が変われば暴君で見方変われば英雄となる
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髪を切り隠す訳では無いけれど何か気付いて欲しかったかな
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一夜ひとよ明け 咲夜の散財蘇る 自責の念に苛まる朝
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アラ古希の働く人の七割がリア充らしい そうなんですか
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