海馬かいばてふ語を聞くたびに目に浮かぶ光る海原駆けゆく天馬てんま
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「キャンセル」の陰気な語感いとわしく 「風呂スキップ」と我は言ふなり
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風呂桶を少し擦って洗ったと 威張り赦されるの小五まで /五十の大家は掃除もできぬ
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原曲が 映画になると 聞きつけて 名曲楓 歌詞を噛みしめ
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病みあがりリハビリジムの笑顔にも立てば千鳥の震える枯野
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やすらかに息づかいさえ聞こゆればそばにゐるだけそれで足りたり
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はだいろがピンクベージュと名を変えて澄まして座るクレヨンの箱
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しゃきしゃきの玉葱噛るつわものは毒に倒れて夢にさまよう / 玉葱中毒?
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目をこすりもじゃもじゃ髪のおばさんはググれば名医 明けの明星 / ミスで再掲
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飛べぬままこの部屋を去る オリオン座めいた画鋲の跡を残して
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「家じまい無事に済んだよ父さん」と墓に供える白い秋桜
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動かざる思ひ知りたる雨の歌ひとり受けたしあゆみ静かに
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さき手に希望いっぱい握りしめ父にいだかれ眠る赤子よ
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炊きたての米に納豆、炒め物のせて醤油をまわし食う夜
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此身をば 現世に留めるものは 唯一つ 朝な夕なの スタンプメッセージ /ホットライン
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ダイソーで可愛いピアス買い漁る美女と呼ばれた意地があるから /還暦
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家じまい ゴミ屋敷の実家いえ片付ける あぁ最後まで迷惑な親 /業者に依頼
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忽然と姿を消した台布巾💦 昨日見た時机上にあった
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生きている 確かめるため抱きしめる 黒の毛玉が応えてくれる
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火をくべて ほくそ笑む軍需産業 この手にあるは 水か油か
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就職も範囲が狭い障がい者 若さが欲しいチャンスが欲しい
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言の葉は魂放つさえずりか空に放りて明日を待ちおり
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降り積もる雪の夜の月 花のごと静寂を連れて窓に輝く
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本年の最後の会の詠草で乙女恥じらう相聞の歌
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信号の青に急かされ歩く道 僕らはずっとエイリアンだね
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初甥の祝いに寄りて宝塚 冷めた街ぬけ雪の華舞う / 雪組真帆志ぶきさん
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新月の今宵の空を 埋め尽くす雨雲は 冬の街をきよむる
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柚子玉と四つ割り南瓜買ったから年末に向けひとマス進む
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星空がきれいに見えるスポットがそばにあること忘れていたよ
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代わり映えしない毎日送りつつカリポリかじるピリ辛らっきょう
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