空洞のある老木なれどポツポツと白梅咲けりぬくき日差しに
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居るだけで役に立ってる植物にあこがれを抱く今日はそんな日
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窓の外降る雪眺めあたたかなマグ包む手に思い出す体温ねつ
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満たされた同じ時間を過ごしてるようで違った目の向く先は
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絶版の歌集をさがす 白樺の林のような古本屋にて
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「寒いね」と 言えば彼女が 手を出して 「手、繋ごっか」と 君は笑うの
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健診を 終へて解禁 唐揚げを 同僚ともと味わい 残業続く
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結婚が 見えてくる歳 焦りつつ アプリを始め 消える栄一
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死して尚 満ちることなき胃袋や 顕世に留まり止まぬ潮騒/映画『ゴースト・シャーク』
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手を繋ぎ初詣ゆく若者の我らにはなき作法まぶしき
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算数か哲学なのかいまひとつ割り切れなきや 離合集散
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父母ちちははと弟たちと住んだ家ドアを開ければみんないるよで…
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カツぬき梅食べますか天神さんげんかついで本番前夜
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小寒に黄砂が春を連れて来る ダウンを脱ぎて散歩に出るか
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ナチスから逃れ「命のビザ」持ちて日本上陸敦賀港なり
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雷鳥は京のみやこに舞ひおりて 賀茂の水辺に羽を休めり
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高3生 決意を胸に あとにした 教室に光 しづかに満ちる/明日、共通テスト本番
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越前と近江を越えて雷鳥は 摂津の国にちゃんと着いたり
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ガソリンが尽きてることを知りながらアクセル踏みつけ泣き叫ぶこと
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勤務中 プリン 脳裏に浮かびけり 帰途にコンビニ寄り お土産に
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受験生 全力投球 最後まで 諦めないで 桜咲かせて
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明日の朝おいしいごはんを食べるため ここでやめとこ今夜の酒は
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柔らかな春キャベツ刻みさわさわと食めば季節は一歩進みて
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壊すなら最初にわたしを選んでね 他はぜんぶ壊しておくから
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さよなら、しあわせになれよ、しあわせになれよ、これが僕から君への呪い
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おまえを太陽として、オレは太陽系を回るから!
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君はきっと知らないだろう だから月が綺麗ねと言って笑って
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きみの声すら思い出せないのにあの時食べたココスのハンバーグだけは憶えてるんだ
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詰め込んだ仕事に吾は惑わされチョコレートとか腹に詰め込む
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他人ひとの夢 笑う人ってモブキャラね 語る夢すら持ってないのね (目が眩むような夢を!)
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