既読はね、まだ付けないでおくからさ 気が変わったら、そっと教えて
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ステロイド 効かへんように なったなら 命危なし 喘息持ちは
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妻コロナ 熱はないけど 咳が出る 休んだ方が いいよねきっと
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歳を取りお互いほんと笑えないそんな話で笑いましたね
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車座で何を語るや若き人 花ぼんぼりに明かりを取りて
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聞こへ来るエンジン音さへ春の音 冷気ほどけし朝の向こふの
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心痛の夫の食欲戻り来て庭にも一歩 せなに春の陽
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足るを知り 慈雨に感謝す 春の朝 吹く風ともに 年度始めへ
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雨間あまあゐの風にさらはれ 改札を薄紅にむ 散りし桜花おうか
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花冷えに夕焼け染まるロッカーの名札剥ぎとり卒業とせむ
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春のよの あさき夢にし君が影 満ちゆく月にかかる薄雲
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叙勲いさおしの記章を磨く術もなく 認知わすれの父は私を呼ぶなり
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母の負を父のいさおで拭ひ去り 私は独り介護あしたを編めり
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しづかなる部屋 コチコチと秒針の音だけ聴こゆ いねられぬ夜は
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タンポポが白も黄色も雨に揺れ草に埋もれる季節がまた来る
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子の部屋に大きく空いたこの穴はブラックホールここは宇宙だ
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エイプリル フールも忘れ 過ぎ去った 慌ただしいが 年度の初め
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午前中の雨が嘘みたいに晴れた午後。嘘と言ってよ。あんなに濡れたのに。
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勘違いしたまんま離れた二人 白桃のワンピースは溶けた
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エイプリルフールは昨日だったのに 街の全チャリ 歩道を走る
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捨てる神と逆に拾う神がいてそんな風にも流されてみる
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墓石に備える花抱えし淑女と春休み退屈そうな 子の鼻歌交わって
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新しい日々が強制されて来て流され生きてただ消えて行く
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困ったな肉の日過ぎても肉食べたい そこにあるのが何の肉かな?
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誰も見ていないとこでもあくびする時は口隠す彼女は独身。
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ピンボケしたあなたの気配が感光して取り出せないまま忘れてよ
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つづら折りの 峠越えるや 朝陽射し 白雲走り 日高く昇る  黄色一色 向日葵の
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せせらぎの 葦の葉戦ぐ 夏終わる  山の端遠く 暮れなずみ 秋風立ちて  枯れすすき
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久々のドラクエ3 命運は死んだ親父に託されていた
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式典の最中ふたりは死なずとも生まれ変われる切符を手にした
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