霧雨の 山の端かかり 春陽射す 色濃き青葉 白銀の玉溢れ 露と消え 
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薄墨流し 山の端おぼろ 桜散る 春を惜しみて 泣きしたたり  雁落ちる
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左手薬指 光るそれは恒星
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洗面台の横 ちいさなスポンジ 30年後の自分
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薄氷の 弾け砕ける 春日和 淡雪溶けて 雪解川早し 岩を喰む  
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え、お、あ、うん 俺、夢、見ない んだよとは 言えないからさ おお、とだけ言う
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薄氷の 弾け砕ける 春日和 せせらぎ早し 岩を喰むまで 渦を巻き 
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こまるよ そんなこと言われたら僕は何も言えないじゃないか
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新生活 人生初の 給与で買う 六畳埋める シンセ いかつッ!笑
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これヤゴもバクもカエルも浮く池のしるとも知らぬ王様席へ(百人一首・十)
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古くより 春はあけぼの とされども 朝寝で未だ 見ぬ怠けもの
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立ち止まることも厭わぬ駆け引きの横断歩道すごく嫌いだ
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立ちくらみ 免震構造 船の中 逃げる船舶 超える大潮
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ポケットに飲んだ数だけピーナッツいつのだろうか箸置きだった
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宙に浮く 空気互いに 蹴り返し 降参しない 醜いいくさ
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バス停の忘れ物菓子 チャリに乗せ 走りて市バス 局まで笑顔
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春らしい 服装するも 帰宅する 時間次第で 冬の装い
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無神経な言葉の暴力吐く奴は他人の怒りに気付きもしない
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母猫が 仔猫を連れて やってきて 僕の釣果を ぜんぶ持ってく
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イヤホンの接続無効オバさんの耳から漏れる中森明菜
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大風おおかぜと共に伝わる春のれ窓枠叩くあめ心細く
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桜咲く 春に、早いと友が言う 青い春だね 君が笑うと
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春風に 舞い立つ心 人々は 浮かれ飛び交う わたげの如く / 新学期
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雨後の夜半よわ 雲を払ひし温風ぬるかぜに当たり 星影望む ベランダ
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ハナミズキ 晴天の下 花開く 白やピンクに 空を染め上げ
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イノシシに先をこされて竹の子は少しも口に入らない春
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山吹の枝垂れる様の美しさ丸く刈り込むいもいまいまし
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豆を挽き 珈琲淹れて 始まりぬ 新芽が光る 日曜の朝
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試写会を観てきた君のくちびるは つるり滑ってネタバレしそう
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「まぁ!かわいい」ぷくぷくだった友のが美少女になる卒業写真
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