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七時半満員電車の湿度感 蛍光灯が瞼突き刺す
3
歩きたし白川郷の秋の道 右膝小僧の注射針見つ思ふ
41
寒き冬高速徐行闇に浮かぶフェラーリ赤く熱波のよに燃ゆ
7
垣間見える意志の強さが好きだった あの子は今も高崎にいる
11
溶け残る角砂糖こそ甘かりし夜更けてそこに灯る思い出
49
宴
(
うたげ
)
終え 友飲み残したる 杯の 祭りの後に 似たる寂しさ
21
切る勇気なくて引っ掻いたダサい跡 角度によっては星になる過去
11
この蜜柑可愛いねって
幼児
(
おさなご
)
が笑えば今朝は温かい朝
43
洗濯機 小春日和にフル回転 空も涙も からりと晴れた
18
ナミビア沙漠われゆかねども紺靑の美靑年など泛べ塩湖に
18
三十一の文字は牢獄ならずと舎にいへ蒸し焼かる牝鶏
17
まるくなるそれはとても難しいケーキのナッペと同じくらいに
14
ばあちゃんが大事にしていた金木犀シロップにして思い出を浸す
19
隠された職人のわざ用の美に思考の奥行き今に息づく
33
十三夜 見つめる月にごあいさつ 聞いてもいいの言ってもいいの
15
鏡見てこんな顔ではなかろうと目を見開いて皺伸ばす夜
25
風邪の子に焼くオムレツの甘い香と休む仕事の後ろめたさと
40
奥津城
(
おくつき
)
のきぬぎぬにすそふむ人の
常世
(
とこよ
)
にかへす波はあらじと
13
里山のどてら色した紅葉は派手さは無くも心和ます
19
空いてても一人で行くとこの店はカウンターしか勧めてこない
20
僕は今君に手紙を書いてますメンズエステな感じの部屋で
18
渋柿を干して安堵の秋の昼 色変はる頃冬は来るなり
48
カーテンを開ける刹那の銀世界わかっていても「おっ!」と声上ぐ
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気をつけろ焼き飯を慌てて食うとカッとレンゲが前歯に当たる
17
予定より早く終わって暇だから好きなアイドルで打線を組む
15
雨上がり 見上げる空に 虹の橋 頬に流れる 希望の一滴
17
一歩出てまた引き返し着るベスト 冷たい雨にかかるひと手間
29
文化祭の舞台でぼくの決めゼリフ飛ばしたあいつ 今は警官
25
テラコッタ色の軽トラ晩秋のオレンジ色の山に溶け込み
29
お気に入りピンクの部屋着
解
(
ほつ
)
れゆく 愛猫の爪跡と匂ひと
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