クリスマスイブなんだけどど平日なのでいまいち盛り上がらない
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巧妙な手口はしかの感染はコロナインフルよりも強力
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人間が出来てる二人思いやりで譲り合った最後の餃子
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もてあそえにしもて子をいたづらに苦しむるとも知らで老いけり
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丑三つに  やるせなさ持ち  乗るバイク  風が凍てつく  妙に鋭く
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霜月の 晦日みそかのAEON 人にもまれ 焦がれる静謐 伽藍がらん御堂みどう
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先人の 運んだ 丸太と岩の道 踏みしめてゆく 三輪山登拝
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神秘なる満月のもと進む帰路一寸先はホワイトアウト/濃霧
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まだわたし道を聞かるる人にあり冬海岸にほのと南風はえ 立つ
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冬を耐え花を咲かせよ林檎たち陸奥に明るい春を呼ぶため
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みみっちくチマチマ節約した金で余計な物をアッサリ買ってる
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積む雪のはじめは六花ひとひらのあまねく広く銀世界見ゆ
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春告げる鳥のさえずり聞きながら古い外套捨てて旅立つ
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「寒いね」と言ってもそれはひとり言 「寒いね」と笑う君がいたなら
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仕上がった刺し子が風に揺れている 水につけると際立つ色合い
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君は君それ以上でもそれ以下でもない その言葉で一歩進めた
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クリスマス前に旅立つ人看取る業務の心うち如何許り/介護士
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老いて目も うとくなる日々 縫い物はせぬが料理はまだまだいける
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冬の夜救急に立つ半袖の温きナースのみ手にゆだねる
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電話口 後輩の声 懐かしく 深夜残業 頑張ったよね
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金色に 棚引く雲の 切れ間から 冬の夕陽が 光り輝く
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軽々と大き除雪車あやつりて百人力の隣の亭主
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あるがまま受け入れようか抗おか 加齢の波にゆらゆら揺れて
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吹く風に飛ばされ来たか庭の隅アシナガバチの死骸が二つ
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風呂桶を少し擦って洗ったと 威張り赦されるの小五まで /五十の大家は掃除もできぬ
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年末になるとわらわら現れるカニを横目にカニカマを買う
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雪深し姉の身案ず受話器より 娘とバトルの元気な声が😆
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夢うつつ 一人語りの 絵空事 空耳なのか そらみたことか
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柿たるる梢にお目見えジョウビタキ冬は顔上げ心潤し
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立ち退きを 拒んだらしい 凹んでる ところに残る 老舗の和菓子屋
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