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忘れたい 忘れたいなら 忘れよう 忘れたいなら 忘れることさ
5
風の音に なぜか苦しくなる胸も 色づく頬も きっと夏のせい
5
待つあいだ 店の情報 知りつくし テンション下がり 食わずに帰る
5
彼らの軌跡を辿る人達は何を考え何を思うのか
5
家一人 何もしないまま 夜になる いつも憂鬱
5
冬の朝 寒梅枝垂れ 牡丹雪 独りゆく 雪の足跡 振り返り
5
青空へ向かって伸びる染井吉野は三十路程かな少し若そう
5
一年
(
ひととせ
)
に一度の福運なる日には列をなしたり来ぬ
生
(
よ
)
を求め
5
子らよ子らその温かき先生(ひと)の手に引かれ桜咲く道を進めよ進め
5
昼休み 昨日の夢に 出て来たと 言われる身にも なってみてくれ
5
タンポポの 黄色一色 日溜まりに 咲き綻ぶや 坐して酒酌み 草枕
5
落ち椿池や山辺を赤く染め春の草花静かに悼む
5
足裏を撫でて浚ってゆく砂はどの悪夢から流れ出したか
5
蕎麦屋まで道々芽吹く木々あれど 相方のなく ただ此処に春
5
鶯の鳴き声聞こえ
何処
(
ドコ
)
からか頬をかすめる柔らかな風
5
ちぎれると胸張り裂けるこの気持ち後悔なのか悔恨なのか
5
言葉にはならない気持ち 春風が吹いて撫でてくこの感情を
51
食材で買った甘エビ跳びはねて心臓縮む宵のキッチン
25
大病を 乗り越え祝う 誕生日 父の破顔に 箸を贈りし
35
海沿いの 無人の駅の日曜日 波間にカモメ 白い自転車
21
巣立つ
孫
(
こ
)
の幸願い見る春北斗 夜のしじまに
沈丁花
(
ちんちょう
)
香る
44
街明かりと 星の灯りの ボーダーで グズグズしてる 春分け近し
43
レベッカを聴きながらミラを走らせた未来を捨てた十九の私
38
クシナダは 春の陽を浴び プラチナの 光りを放つ
剣
(
つるぎ
)
のような
40
時経れど尽きぬ悲しみ胸底に沈めて今日も平常心で
40
咲き
初
(
そ
)
めば 心乱せし
桜花
(
さくらばな
)
花吹雪
(
はなふぶ
)
く前に 胸に
留
(
とど
)
めむ
24
おぼろげな光を
纏
(
まと
)
い 春の月 しんと更けゆく夜を照らしつ
27
この想い 気付けば崩れる 距離ひとつ 名前をつけず 終わらせた春
13
ヒリヒリの 局面に立つ 細き背を 守りたまふや 雲上にをり
18
春浅き君住む街にほおき星 欠片を追ひて永遠の歌詠まむ
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