あの人が好きな絵を生で見た展覧会。よくわからんし、色々思い出した。
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​角とればひっくり返る善と悪 盤にこぼれるグレーを集め
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期待して見つめてたけどタネがあると知ってがっかりギロチンマジック
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金曜の千鳥ヶ淵に吹く風がくしゃみをさせて桜色の頬
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花見すれば「今この時に」とどこぞより叱りの声のあるやなきかは
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言葉にはならない気持ち 春風が吹いて撫でてくこの感情を
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食材で買った甘エビ跳びはねて心臓縮む宵のキッチン
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大病を 乗り越え祝う 誕生日 父の破顔に 箸を贈りし
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海沿いの 無人の駅の日曜日 波間にカモメ 白い自転車
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巣立つの幸願い見る春北斗 夜のしじまに沈丁花ちんちょう香る
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街明かりと 星の灯りの ボーダーで グズグズしてる 春分け近し
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レベッカを聴きながらミラを走らせた未来を捨てた十九の私
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祈りでは平和守れぬこの星にユートピアあるかと地球儀回す
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眠りから 気合いを入れて 起きる朝 アプリおみくじ 大吉嬉し
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山せまり川が流れてふるさとの駅はもうじき二時間の旅
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ゴロゴロと河原の石とじゃがいもは丸くなったり毒を持ったり
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ヒリヒリの 局面に立つ 細き背を 守りたまふや 雲上にをり
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「触れちゃダメ!」カタンッと響いたピタゴラが狙う命は館の中で
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春駆ける愛馬いっそう逞しく自ら掴む勝利の予感
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花を持ち ご婦人方が レジを待つ ああお彼岸か 変わりなきこと
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春彼岸 半年ぶりの無沙汰詫び 花を手向けて亡き父母偲ぶ
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息切らし登った先の青空にぽっかり浮かぶ雲を追いかけ
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1番とくべつに なれなかった哀しみを 吹き飛ばして くれ春十番はるじゅうばん
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多様性だからといってなにもかも受け入れるほどタフではなくて
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「うたかた」の色取り取りの生活を眺めておれば今日も安穏
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恥ずかしい気持ち悪いし見たくないどうか変えてと願う春分
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進次郎ならば得意の構文で煙に巻けたろパールハーバー
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行きつけの 本屋が潰れる 寂しさを 共有したい 妻にはずっと
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ウェーブする 髪なびかせて 動画撮る はしゃぐ子ふたり 肌浅黒く
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許さない方がいいと知るされど「いい」とは一般的と云う意味で私は呆気ない程きみを
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