煙立ちルリカケス鳴く蜻蛉島あきつしまとヤポネシアの重なる座標で
5
飯が先 風呂が先かと われ思う 故にわれあり 夕さりにけり /われ思う故にわれあり
5
黄昏れて 底冷え著き 夜の街に ひもじさつのり 出でて来にけり /SARASA HOTELなんば
5
短歌なんて恥ずかしい趣味だと気づいたよ。歯を食いしばる妹を見て。
5
今の世に土方歳三おにの誠があったなら腐った時代を叩き斬る
5
空に寄り きわめて弱く命吹く 月の隣を歩けるかなと
5
薄氷の 弾け砕ける 春日和 淡雪溶けて せせらぎ流る 早瀬渦巻 底まで碧く 
5
夕支度 友人宅より 帰る君に 最善の膳を 給仕したく
5
希死念慮 抱く君 放っておけるなら こんなに強く 抱きしめんよ
5
真夜中の駅の喫煙所の方から、誰かが激しく咳き込む声が。
5
やっぱりね住めば都だ 片付けを終えて眺める新しい土地
48
ぱらぱらと雫は頬に傘以外のものならぜんぶ持っているのに
23
気を抜いた背中の写る一枚にどこの老婆と目を疑いし
37
殺すなと 描いた太郎の 缶バッジ 見かけて少し 泣き面に 春
36
三月の イオンモールの 賑わいに あてもなく買う 春色ブラウス
60
戦前の空気を知らぬわれなれど「強い日本」に感じる不安
30
溜池のそばに一樹の春椿 くれない燃ゆる弥生の空に
44
はからずも一人の時間ネトフリでサザンの曲のボリューム上げて
26
ヒーターの 前に陣取る 愛猫きみの脚 少し寒いね 春は近いね
33
仕事には 工夫するほど 深みあり 効率上がり やる気も上がり
28
人殺す武器の輸出に耐え得ぬと矜持の道ゆく社長の光り (3/6)
31
一日ひとひ終へ バツ印増へゆく暦 過去へ戻らず 歩みぬ印
28
彼岸前もう満開の木蓮が手持ちぶさたに風にゆらゆら
27
「寂しさの終てなむ国」など無かったと今なら言えるそれもさびしい
26
ぼんやりと 車窓流れる雲見つめつ 春の夕暮れ 君待つ我が家へ
21
すぐそこの春の気配をかき消してびゅんびゅん吹雪く冬のプライド
24
はや満開 多摩川河川敷 白く染めをる雪柳や 早春
29
思い出の プロローグあり 住宅街 夕焼けのなか 鍋の湯気立つ
13
桜メール既読つかぬまま去年こぞの春  長きくうの胸にはなや咲くらん    
13
二日酔いと浮腫み無念極まれりガリガリ君しか食べられぬ刑
25