雨上がる もみじの雨粒葉を遊び ポツリ落ちたり たまゆら光り
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宰相の本音ポロリに弁解も軍靴のをまどろみに聞く
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ようやっと布団からぬるり頭出す 肌寒き朝にカタツムリとなる
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嬉しさに 笑顔があふれ 悲しみに 涙 流せる そんな人が
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食べたもの記録初日に衝撃のおやつタイムが5回あったよ/そりゃあ太るわ(笑)
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山の湯で近くに熊が出たと聞く 湯船に溶けし凝りが戻りぬ
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未だまだ苅田の草は青きまま木枯らし吹きて冬田となりけり
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ベタベタと嫌な思い出 手に付いたガムシロならば拭えるものを
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雪遊び手足の凍る帰り道母待つ家のありしあの日々
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秋風が思い出ばかり連れてきて私の心とばされそうだ
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ポケットの中繋ぐ手は温かく 1月の海寒さ感じず
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ふかし芋もはや多くは口にせずなお父へ湯気届けたくあり
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曲流し我流のノリでリズムとる サザンのパワー部屋中満つる
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会食を 終えて一人で ウイスキー 味わう時間 大人のひと時
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空泳ぐ鯨の雲の腹の中 肋骨あばらをくぐるピノキオと我
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停車する車の屋根がコツと鳴るカラスの仕業胡桃を割れと
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カリゴリと歯石を取ってもらいつつ親不孝とか反省してる
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誕生日 生まれてくれて ありがとう 吾子に伝えし 過ぎし日思ふ
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薄雲の差す夜半よわの空 雲間からまたたく三ツ星は オリオン座
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公園の梢の奥に百舌鳥の声 紅き桜葉秋空に映ゆ
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今日の月綺麗ですかと話しかけ 答えなくても信じていたい
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枯れ葉踏む感触と 心地き音 ポテトチップス咀嚼そしゃくす如し
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ただ寝てるだけではぼけてしまいそう 今日見た空は格別だった
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コンビニでバニラモナカを食べたんだ 痰の切れない喉にスーッと
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体調の悪い時には辛いんだ よりにもよって仕事立て込む
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冷え込みと朝霧の濃さは比例して 通勤の道ホワイトアウト
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キャンドルを 趣味で作りし 部下のため 来年講座で 講師デビューを
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通知来る待ってたなんて思われたくないあと十秒待とうかな/LINE
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横になり描きかけの母じっと見る美人と写実迷うさじ加減
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「全米は泣かなくていい」 母の泣く 二歳のひ孫 白寿を祝う
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