今宵こそ回り道せむ 蒼き森  月のあかりを地図として踏む
24
足腰に力入らず お座りも儘ならぬきみ 寿命乗り越へ
28
答えなら無くてもいいんじゃないかなぁ?求めるだけが解じゃないから
23
風呂上がり柑橘の香を纏いし君よ 肩には泡のひと筋残れり
11
陽を浴びて新幹線は疾走す のぞみ燃え立つひかりの矢なり
21
とはいえど数えたくなき悔恨を現世うつつはてに捨てるもかなし
17
前世の 記憶を垣間かいま 見たような 霧と光を からめたる風
23
仕事とは 任務ではなく 任意です 無理のし過ぎは 無駄なことです
11
ひらがなの成り立ちをふと勉強し「ほへぇほへぇ」とあっけに取られ
19
祖母孝行 卒寿の年に ランドセル  われの息子は 貴女あなた曾孫ひまご
15
元日にサイダー飲み干し彼岸旅これを決めるが稀代の名手/久米氏哀悼
19
黒糖のひと噛りにて誘(いざな)われ 御国訛りよ『島唄』の調べ
18
五平米 税評価額の千倍で 自治体さまが土地お買い上げ
11
ああなって こうなってから ああなって こうなったから そうなったんよ
4
心から愛する貴方の人生をカバーに閉じ込めお守りにして/今日も私は、とある作家貴方の自伝を持ち歩く。
4
黙々と 剥いた側から 食べて行く そんなに美味いか まだまだあるぞ
4
その返歌 人か機械か教えてよ みそひと文字じゃ わからない
4
子供らに ボール投げられ 歓喜する 鬼の頭に 球が命中
4
ボクシング 教える人の 無責任 バッグにされる こりゃかなわんよ
4
一人ずつ インターネットで 繋がれば テレビラジオは 寂しさ隠し
4
レアアース わけのわからぬ レア感に 説明不足 もどかしいわい
4
あぁ寒い!二十五日にゃ雪だって?一月ひとつき遅いぜサンタクロース
4
引力で地面にキスって 浮気者 私だけ海で醜いじゃない
4
俺がいない ところで俺の 悪口か 俺がいないと 何もできない
4
髪の長さに宿る月日が目を合わせなくても同じ酢豚をつつく箸は向いて
4
前に出て 一人先頭 走るのは 穴ぼこもあり リスクも多い
4
強い者 長いものには 逆らわず 心殺して はいはいと言い
4
少しずつ 何かが変わり 少しずつ 近づいてゆく 終焉の時
4
目の前の 誰かはきっと 去ってゆく 一期一会と いうのはホント
4
なにもない 冷蔵庫にも 納戸にも そして思った 外に出るかと
4