人生に 移り変わり あるけれど 進歩成長 あるとは言えず
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経験を 重ねてみても 其々の 道を歩けば 互いに知れず
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殺すぞ、と言った眩しい君の目が私を見なくなるそれまでに
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階段をのぼる足取り重たくてそれでも動く身体より口
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人々が 不安を抱え 訪れる 白い巨塔は 社会の縮図
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右手は壁についたまま 左に引かれとっとことっとこ bizarre
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手持ち花火で充分 そんな君は大きく咲いた花火を見て焼きそばをつまむ手が止まっていたような
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何事もなかったように日よ過ぎよ 辛い苦しい寒い死にたい
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ふとした調べに心が踊る 音を奏でて響き出す/都々逸
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天高く青に舞う我風を喰む 光の滲む血を拭いつつ
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すぐに忘れられる痛みが一番怖いから
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芸術は爆発だとか言ってた君が爆発するのは違うでしょ、違うっていってよ
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垣間見る揺れる想いの数センチ遥か銀河の彼方まで
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日が暮れて戦い破れ傷のあと城門くぐる木馬を知らず
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いつまでも  全ての記憶が  あったなら  どないにえらく  悲しいやろな
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私より2個上の人と結ばれて年下好きなの知りたくなかった
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「本当の自分らしさが大事だよ」ならば教えて 私らしさを
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日が変わり ロウソク灯し 祝い酒 あなたに送る 好きなお酒よ
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似合わない スーツを纏い 夢を追う 我の背中に みなの声援
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出迎えに 首に吊るした 鈴の音 今日も傍に もふもふ日和
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空見上げ あの日のことを 思い出す 祖父が残した 夢の続きを
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五時すぎに 街の音なく 夜明けて ぬるき風だけ 葉ずれを立てる
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柿の実をつけしままにて枝飾る古民家カフェのレジ橫の秋
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入るなり目尻をぬぐう床の母 愛なお負けぬ記憶の病
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耳残る幼子たちの駆ける足 新幹線でノイキャン入れる
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たった今地球が過ぎた軌道には君の笑った声が残った
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この場所に消えゆく君の痕跡が記憶もうすれ濡れもしない雨
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この街のどこが好きかと尋ねられ涙を堪え海と答えた
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わたしという小さな天体のせているペロペロキャンディみたいな銀河
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上下する気圧も気分も落ち着かせ湖水のさざ波リズム借りたし
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