土筆らと 春の行進 並ぶ我
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ラーメンが出来上がるまでの三分で気づいた真理を食べたら忘れた。
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芥川と太宰の本は売ったけど、『すごいよ!マサルさん』は売れない。
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いつまでも荒れたまんまの唇に塗ったリップの色はオレンジ
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え、くだんの予言みたいに当たるじゃん 今日も占お、自分の運勢
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天の羽衣 かぶされて 脱色作業が 始まる前に あなたのつむじを 私に見せて
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ノーベル賞 受賞記念の 講演を 逸早く友に 知らせたらずや /3月8日坂口志文特別栄誉教授ノーベル生理学・医学賞受賞記念講演会
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ヨドバシで 電気ケトルを 買いました おすすめされた 象印のヤツ
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あんな妄想をしてしまう僕は多分君のことを愛してない
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正直君のこととか興味ないどこで死のうがだれが死のうが
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元気だと思うんだけどお粥とか食べたい気分  元気なのにね
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百円で 赤いトマトを 買いまして 種を採ったら 百五十粒
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透明な ゴミの袋を 買いまして 張り巡らして 温室作り
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この人生は私がプレイヤーじゃなきゃ多分途中で終わってそう
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とりあえず上手くいく気はするのよ。と、根拠もなくハンドル握ってる。
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君がためクレーンゲームにお金積むボタン押す指に期待ふりつつ
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前世での 約束のため 現世へと 君を探して 約束の地へ
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朝に聴く小鳥の囀ずり心地よく ひよの絶叫減るセロトニン
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人のよう うまく化たと褒めあって 春はほころぶ毛布の宇宙
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支持率が上がったままの内閣は 何でもありの世界を拓く
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鳴けども鳴けども鳴けども撃たれない野原にじつと空め回して
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たわめども今しがた至る温色の 蹴飛ばしたる熱入り日と消えぬ
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どうやって野球見るのかわかるかいまだガラケーの人に聞かれた
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色のない世界に色がつくように君が魔法をかけてしまった
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公園の古びたベンチ 熱帯夜 抜けた炭酸 コカ・コーラ二本
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窓に差す 月影ほどの 明るさの 明日を願いて 身じろぎにけり /「明」の語源
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終わりが来る 奈落の底に 足が付く なら苦悩も そこそこ希望
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静寂しじまさす電球色に夢うつつ元気ぐるぐるパンツは回り
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少しでも 貴方が呼吸できる場所 その一端を担えているかな
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南風吹きつけ揺れる硝子窓小学校は旧校舎となり
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