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実家の柱に
描
(
か
)
かれし落書きは 消せぬか消さぬか あの日のまま
5
人の世と 猫の世つなぐ 縁側で 冬用毛布をたたんで くしゃみ
51
言の葉を編み込み 悩み 絡ませて
解
(
ほど
)
ひては
繕
(
つくろ
)
ふ
推敲歌
(
すいこうか
)
45
雪を割り芽吹く命のあるごとく老いた父追い日々を越えゆかむ
30
春雪と土の匂いで走る夜 終わらぬ道が僕の答えだ
27
ほどほどに石橋叩きて
歳月
(
とし
)
過ぐも地図捨てた日の欠片もありて
46
新たなる 業務管理を 打診され 息つく暇なし 東京出張
33
無理をして観ずともいいよ春の陽に 心のままに祈り深めよ
31
友訪ね瓦礫の道を行きし春 さざなみ光る海眺めつつ
40
向日葵
(
ひまわり
)
の笑顔のような
貴女
(
きみ
)
だから
黄金色
(
こがねいろ
)
した糸で進める/刺し子
31
あの余波が 友を飲み込み 連れ去りし 手元に残る 手紙と語る
37
「あきらめず頑張ります」と言う友にわたしの言葉は空回りする
27
原発にふるさと追われ民去りし荒野に芽吹く沈黙の郷 (3/11)
35
春浅き傘交う窓の縁なぞり雨垂れるまま君を待ちおり
19
じいちゃんとじいちゃんいぬが歩いてく
朝凪
(
あさなぎ
)
のみち海のある町
22
回る寿司 店の出口に
鹿
(
しし
)
威し
(
おどし
)
財布のひもの弛みを打てり
36
平穏な生活に花 添へるよに 歌を詠む日々 心潤ふ
35
マネキンが着ているワンピ気になって値札チラ見で現実戻る
26
窓際の 折り紙の鹿に 迎えられ 八畳の間に 荷をほどきけり /猿沢イン
19
もし明日命尽きてもそうするか正しさよりも愛おしきもの
12
信号に西日が射して赤青黄分からぬままにままよと進む
21
駈けてでも拭いにいくね 私と出会う前に流した涙をぜんぶ
10
仕方なく今日ドラ焼きを二個食べた賞味期限を過ぎていたから/昨日だった
10
残命は 日々為すことの 帰結点 もやもや払い ぼちぼち行こか ※ゆっくりカタツムリ
15
求めても求めてもまた求めても与えようとせぬ君のプライド
12
令和ではカットされてる来賓紹介 何者なのかあすこの方々
12
串刺しの 十字架2本杖にして 歩いていくよ 道に迷わず
17
社員証入れるケースにキティちゃんのシール貼ってるあの子はハタチ。
7
ケージの隅おやつを隠している君の丸いお尻に朝日が当たる。
10
忘れない 君はここにいる 受け継ぎし 孫のしぐさに 君生きており
16
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