クリスマス 何をもらった? 訊いてみた サンタクロース 信じてました
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人類の 歴史はすべて 数々の 意見の中の 正解探し
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犯人は君が言うには 余りにも ポップが過ぎた僕の躁鬱 
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ぼくはくも とりさんなかで およいでる そらさんきょうも いいいろですね
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クリスマス ケーキが子供の頃より多く感じる  はぁ、取り分け皿も包丁も必要ないか
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プレゼントとかいらないよ サンタさん、しんどい気持ち消していってよ
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心臓を射抜く銀なら弾丸なんかよりもその髪と眼がいい
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題∶朝、家人が皿を洗うのを見て 「帰宅後に 確かにしまった はずなのに 何処(どこ)ぞへ消えし ケーキを偲ぶ 」
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石けんも飴も鯛めしも 気がつけば シュリンクフレーションの波音
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巧妙な手口はしかの感染はコロナインフルよりも強力
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丑三つに  やるせなさ持ち  乗るバイク  風が凍てつく  妙に鋭く
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霜月の 晦日みそかのAEON 人にもまれ 焦がれる静謐 伽藍がらん御堂みどう
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哀しみに刹那打たれて落丁の次第に増えし人生を生く
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ぬばたまの  暗き心に  あなたの手  そっと撫でると  勘違いする
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神秘なる満月のもと進む帰路一寸先はホワイトアウト/濃霧
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万葉の 人に詠まれた 同じ月 やがて令和も 昔と眺む
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爪切りに小さな教会描かれて師走なればとしばし眺むる
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三十年住み慣れた家を後にする また新婚ね 小さなアパート
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三十年ここで寝たんだ このベッド あるじ無き部屋 淋しさつのる \ ようやく独立!
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まだわたし道を聞かるる人にあり冬海岸にほのと南風はえ 立つ
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冬を耐え花を咲かせよ林檎たち陸奥に明るい春を呼ぶため
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の机使ひて思ふ引き出しの何処に悩みを仕舞っていただろ
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北風の冬の朝には日が澄んで歌の言葉をほどいてくれる
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春告げる鳥のさえずり聞きながら古い外套捨てて旅立つ
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窓帷カーテンを開ければ 冴へり 冬の朝 細き残月 見ゆる青空
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ほんとはね おまえにガツン いいたいが 胸の内にて みそひともじに
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裸木はだかぎになりぬ 初冬の百日紅サルスベリ 牡鹿の角の如 美麗びれいなり
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打ち合わせ 終えしカフェの ツリー見て 珈琲一口 パソコン向き合い
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親からの しらせといえば 金がない 入院したい このふたつのみ
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病みあがりリハビリジムの笑顔にも立てば千鳥の震える枯野
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