佐川もまた 金と出世に 良心を 売り飛ばしたる 貪官汚吏か /森友学園問題 
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春よりも春らしくいる春のうた聴こえないまま歌わないまま
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透明なガラスを隔て悠々と泳ぐ人魚に手を振ってみる
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その角を曲がればたぶん消えてしまう あとは何事もなかったように
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ゴミ捨てが億劫になる朝の雨春を呼ぶ雨致し方なし
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解釈に差がある トランプタワーには囚われの姫がいるか/いないか
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まつ人の心も月のごとくにて曇りなき地へよくぞ帰りし
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これから生きることを捨てた身体は熱に浮かされたように軽い
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友だちの 恋愛相談 受けながら 彼の心を 奪う妄想
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ふんはりとロールサンドは春包み赤きリボンを誇らしく解く
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やっぱりね住めば都だ 片付けを終えて眺める新しい土地
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初鳴きのウグイス聞きつつ朝散歩  雪の富士にも春はすぐそこ
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晴れやかな 歓喜と平和の祭典を ガザから眺む 人々想う
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自虐風自慢を頭の中で吐き空に歌えば、新しい今日
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戦前の空気を知らぬわれなれど「強い日本」に感じる不安
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コーヒーを淹れる数分 未来には内緒で僕を取り戻す場所
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忘れたる 箱よりでし 大小の 小花のピアス 春は来にけり
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絵日記を付けるが如く詠む視線ピャッと素早くヒヨドリ逃げて
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見ないうちふたりは大きくなったねえ。はにかみ笑う笑窪えくぼがぽちり
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降りて来ぬ 思い浮かばぬ言の葉を 苦悶の末に一首絞り出す
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水仙の芽吹きの色のまぶしさよ子に送る荷に春をひとさじ
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農協の旅行直前キャンセルす去年の約束やはり叶わず
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約束の旅行叶わずふさぐ吾に梅満開と杖渡す夫
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「邪魔だよ」と「退けよ」とおきな毒を吐く他人ひとのささくれ我が身に移る/いつものスーパにて
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ちま猫ちゃん しっぽぴーんで よいごきげん ゴハンもたべるよ だいじょうぶだよ
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「寂しさの終てなむ国」など無かったと今なら言えるそれもさびしい
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震災のあの日を胸に刻みつつ 祈りて閉じる今日のまなざし
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桜メール既読つかぬまま去年こぞの春  長きくうの胸にはなや咲くらん    
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まだ寒い 風の吹く日に エンドウの 白い花咲き 実が膨らんで
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「ごめんね」と言えば「いいよ」と決まってた。いつの頃から「いいよ」で済まぬ
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