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隣から話しかけるその声に師と気づけども知らぬふりする
6
既読はね、まだ付けないでおくからさ 気が変わったら、そっと教えて
6
ステロイド 効かへんように なったなら 命危なし 喘息持ちは
6
白昼の 雅な装い 相反す 月の宴で 魅するまなざし
6
父も母もいない花見であまりにも近くに墓があったことに気づく
6
背の低い タンポポの方を 手に持って 頑張れよって 息を吹きかけ
6
市役所の桜は少し早く咲く いつでも桜は桜でしかない
6
反戦と宣戦布告は同じもの 般若心経 よくぞ唱えり
6
朝の日の障子に透けるしずけさは
黄金
(
こがね
)
のうすい柔らかな夢
6
曇天に星を隠した雨夜空 故人偲ぶれ月の命日 /2026.04.08
6
悩みとか苦しみなどは余るほど あるから作る自分への「甘」
6
車座で何を語るや若き人 花ぼんぼりに明かりを取りて
44
聞こへ来るエンジン音さへ春の音 冷気ほどけし朝の向こふの
39
私にも家庭と離れる日が来るの朝霧夕霧たつ北の街
32
仕事終え 千鳥ヶ淵の 桜愛で お茶を一口 幸せ感じ
34
朝靄に身を浸しつつ思ひをり 旅立つ私は一人でいいと
36
心痛の夫の食欲戻り来て庭にも一歩
背
(
せな
)
に春の陽
36
足るを知り 慈雨に感謝す 春の朝 吹く風ともに 年度始めへ
30
春盛り髪邪魔になり留めてみて結んでもみて切る洗面台
23
雨間
(
あまあゐ
)
の風にさらはれ 改札を薄紅に
染
(
そ
)
む 散りし
桜花
(
おうか
)
や
40
花冷えに夕焼け染まるロッカーの名札剥ぎとり卒業とせむ
33
春のよの あさき夢にし君が影 満ちゆく月にかかる薄雲
21
叙勲
(
いさおし
)
の記章を磨く術もなく
認知
(
わすれ
)
の父は私を呼ぶなり
26
母の負を父の
勲
(
いさお
)
で拭ひ去り 私は独り
介護
(
あした
)
を編めり
29
しづかなる部屋 コチコチと秒針の音だけ聴こゆ
寝
(
いね
)
られぬ夜は
35
新年度気になる事は
多々
(
たた
)
有れど
雨風
(
あめかぜ
)
あとの満開桜
23
穏やかな待合室で衝撃の事件を喋る準備をしている
33
三年前僕もあんなに「ふきのとう」だっただろうか泥を跳ねつつ
24
息白き花冷えの朝コート着て空のはずれに薄日をさがす
13
テレビから無意味なギャグが流れおる無言で食す夫婦の夕餉
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