ひたすらに眠ることと食べること 愛しさ増して 我が家の老犬 \ もうすぐ17歳
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夫婦茶碗サイズを変えて主張する飯のかさなど変わりはせぬに
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職質は一度もされたことないが補導はされただいぶ大人で
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大谷の芸術ごときホームラン響く快音耳に留め置く
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気にするな って言わない人のやさしさに  育ててもらった 歌詠む 気持ち
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椋鳥の大群賑やか大宴会 味をしめたか柿は食べごろ
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ひなたでは暑いんだけど日陰では寒くて 僕には居場所がなくて
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雪道の 峠のカーブ 右ゆけば トンネルあかく 我を吸うなり
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最後まで 君だけにでも かわいいと 思われたいから 今日も頑張る
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女王蟻に肖し式服の白纏ふ偶像たらむ。宰相寫眞も
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遅まきの誕生祝いと次男の誘い紅葉の下の足湯に浸かる
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生着せし樹齢二千年オリーブにスペインの風しずかにまとう「ナガシマフアーム」 
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ドライヤー 髪巻き込まれ 焼け焦げた 臭いが我の 火葬の香かも、と
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月満ちるはずの夜空を覆いたる いけずな雲に送るため息
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もう少しらくな体をのぞみつつ血液検査 「問題は無し」
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聞いたこと 言わずに留める 自尊心 ただ今全力育成中
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渋柿を干して安堵の秋の昼 色変はる頃冬は来るなり
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おまえだけイメージ良いの俺という悪がいるから成立してる
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おも浮かぶ そろばん塾より帰る吾を 頬被りの亡母はは夜道に待ちをり
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じゃが芋を黙々と剥くピーラーは二十余年の現役選手
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相談は聞くよじゃなくてじゃあ俺が殺しておくねと言ってよ課長
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秋風に秋明菊の細き身の白花ゆれて散り行く夕べ
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色々と選びたかった洗い桶さてどうしよか店から消えて/プラ製の水切りかごも
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ヒリヒリと痛む寒さの帰り道あまりにクリアな星に驚く
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冷ややかな 空気に触れる 鼻先を 風がさらりと 撫でて冬来る
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実家ではやかんで10分かけていた湯たんぽづくりケトルで2
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段々に好きを諦む歳となる ならば詠みたし今出来ること
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出逢えたと思う 海で街で本棚で 痛みだけが似てる貴方に
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誰だってまぶたの裏に隠し持つ今よりもっと高かった空
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冷えやすいあしお店の暖房と乾燥着ぶくれ真冬の肌着と/さてさて···
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