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落雷だかなり近いなどこだろう ぼくにまっすぐ落ちてきたきみ
4
それぐらい 許してあげなよ キミは言う 俺はダメだと 電話を切った
4
午前2時 水晶玉の濁るように瞼が落ちた 三日月と僕
4
海の果て 古代の王者は巡り合う 人が造りし鉄の王者と/映画『メガシャークvsメカシャーク』
4
列王に名を遺すてふみづからの榮代の後までいくさせむ
21
治世淘汰のいきさつを感極まるに「Great State Great Again,」
21
安らわむ 硝子の月に 息をかけ 貝の小舟で 眠りの海へ
28
気が狂う ほどの激しい 静寂が 君と僕の
間
(
ま
)
横たわっていた
26
感情を表すことが不得意で真っ直ぐ言える人が眩しく
32
はからずも連れて帰った参道の 玉砂利たちは靴底におり /「初詣」
25
団体に寄付したぬいよ、さようなら かわいい天使にもらわれてよね
27
雪の紋 貼りつけ走る 車窓から
大雪山
(
だいせつざん
)
の 気高き稜線
39
「ごめん」より「おやすみ」と言う大学生 許されているのは私のほうか
26
ひび割れた 吾の手のひらの ぬくもりで
癒
(
いや
)
せるものが 有るのだろうか?
32
見慣れない 寝癖つけ走りくる吾子の 涙の跡を見ぬふりし抱く
17
明けた空キラリ
微笑
(
ほほえ
)
む月がいて 微笑み返す今日は記念日
37
白い空をじいっと眺めている猫のうしろ頭をにんまり眺め
20
紅
(
くれない
)
の実の鮮やかが目に沁みる 我が難(病)転じてくれるか南天
31
年始から 残業続く 吾の身にも 福は来たりと 半月の言ふ
31
暖房の部屋の窓際ピキピキと氷の城のような冷気よ
33
不安でも一日ずつを生き延びて 詠み返す日に泣けますように
17
大家らの寝静まる朝ひとときの 安寧求めジャズなど流す
17
タイムマシーンあればあの日の僕の背を 叩いてやりたい「傲慢だよ」と
26
悪くない情緒不安定は君じゃないその原因が君じゃないから
28
なぐさめも励ましもまだ受け取れぬ貴方の胸の閉じたグローブ
30
髪を梳く髪を洗って髪を干す落ちた私の一部だった髪
30
束ねたる規定の髪は一尺を超えて初めてウイッグになる
29
白みゆく凍てる道行く車にはあからむ富士の
朝
(
あした
)
が乗りぬ
35
木枯らしの冷ややかな音響き渡る 寒空続く静寂な朝
33
「泣けるわ」とスマホを閉じて見上げれば三十一文字の空広がって
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