おさなごの腕に残りし点滴の 痕の数だけ後悔がある
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ランドセルに手足が生えて歩いてく後ろ姿を送る幸せ
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日々増える身体の不調に目を瞑りこれが普通と信じて暮らす
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こどもの日ふと思ひたち草取りす墓石もなき終の棲家で
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木漏れ日に桃の消えなば花は葉に 吾にも萌黄もえぎぞ春を貫き
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連休の最終日まだ道すひてネコ並走しくさむらに消ゆ
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歌うこと好きなんだって takataのルール変わっても一度思う
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歯ブラシの 替え時さえも 持て余し 日がな一日 旗日が終わる
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何もかもおしまいみたく思える日 変わらずにあるセブンイレブン
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荷造りを終えてしまえば母さんの「おかわりは?」すら胸に刺さるな
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「ありがとう」そんな一言さえあれば二年は延びた離婚の決断
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はずれゐて 太鼓の音の微かなり くらやみ祭りに 夏の始まる
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寂しさを もやいに変えて 高波も つなぎて進む 二隻の舟は
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千載ちとせ経ど 恋路こひぢに惑ふ 心地こそ 昔も今も 変わらざりけれ
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軒下に 燕飛び来て巣作りの 風の優しき初夏は来たりぬ 
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朝焼けに映える水面は穏やかで水平線は空と解け合う
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やらかした帰宅し気づく買い忘れ明日まで続く束の間の青
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あの人にお辞儀をされた雨の日をラベンダーなら知っているかも/折句・青嵐
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みぞれ舞うサイクリングはびしょ濡れで二人は笑う罰ゲームかと
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窓を開け夜風を頬に受けながら遠く見やれば海に月影
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コットンを潤し頬に貼る夜に目を細めたるは本を繰る
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大きけりゃ大きいほどに映えるけど ベランダ鯉も龍を夢みる
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二本の火 ゆらりと揺れて 重なりあう まだ消えないでと 薪を足す吾れ
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風呂の蓋開けて目を射る青の草 菖蒲の茎に鼻を押しつけ
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満々と水をたたえた四万十の沈下橋潜り屋根舟がゆく
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連休も 変わらぬ仕事 出でたるも 覚悟決めたり 今年が最後と
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八雲立つ出雲大社に詣でたる皐月朔日今日は大安
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テント泊癒えぬ疲れを逆撫でる有明の つれなく見えし 別れより 暁ばかり 憂きものはなし /030/100/壬生忠岑
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こどもの日ごちそう素材のスーパーに母と二人の妙な気まずさ
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連休は皆断捨離に目覚めるか買取長蛇のブックオフかな
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