ニラレバと 餃子で友を 偲ぶ夜 震災前の 笑顔懐かし
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「またスマホおかしいんだよ」の爺ちゃんに「おかしいのはね」ねの後が出ず
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片付けて 額に汗の 冬日向 はちみつ紅茶 ひと息入れる
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おおふ 毛布の様な 星空は 新月前の「♫星屑のステージ」/♫チェッカーズ
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「死ね」と言い「死ぬか」と返してそののちの梨の白さを君に剥くなり
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「恋」という騒がしき日は遠のきてただ在てくれること深く頷く
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耐えゆけば枯れ野の果ての陽だまりに食欲めばえおでんの香り
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足腰に力入らず お座りも儘ならぬきみ 寿命乗り越へ
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答えなら無くてもいいんじゃないかなぁ?求めるだけが解じゃないから
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陽を浴びて新幹線は疾走す のぞみ燃え立つひかりの矢なり
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大寒と律儀に寒波来るらしく今からおののく居すわるほう有り
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職場には 連れては行けず 見送らる 犬にとっても 寂し平日
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とはいえど数えたくなき悔恨を現世うつつはてに捨てるもかなし
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誕生日に贈る 友への手巾ハンカチに 絶へぬ笑顔をと 願ひを込めて/涙を拭いて笑顔に
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エリートはある日突然転落す 精神疾患告げられた日から
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祖母孝行 卒寿の年に ランドセル  われの息子は 貴女あなた曾孫ひまご
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亡き母の 口癖我も つぶやいて おり寝るより楽は なかりけり
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無人島 人影ばかりで目も合わず世界へ拡散 人の心に
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幼少から不幸になるとは気付いてた足掻いてみても抜けられはしない
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雪だるま ずらりと並ぶ予報見て 外れるようにと神頼みする
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一休のなんとかなるをなんとなく有難がって鰯の頭
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半睡の勢力分布をかき回す 明日はどっちだ宰相の賭け
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「うるさい」と言って言われて日が暮れて明日の朝は笑うのだろう
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冬空にゆずの黄色がうれしくてとげも忘れて手をのばしてた
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一夜明け 再度総理のことば聴き 日本の行く末 憂い拡がる
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セルフレジ 防犯カメラに気が付いて とっておきの笑顔を向ける
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五平米 税評価額の千倍で 自治体さまが土地お買い上げ
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携帯の ラジオをお供に 聴きながら ラジオ体操 足取り軽し
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風の音 空き缶カラカラ 回る音 静かな部屋に 薄く響いて
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覗き込む机の上の望遠鏡 コーヒーとミルク 木星の渦
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