甘やかな乙女、世界はそれだけ おこりんぼの殿方も削げば無垢な少女のかたち
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ああなって こうなってから ああなって こうなったから そうなったんよ
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心から愛する貴方の人生をカバーに閉じ込めお守りにして/今日も私は、とある作家貴方の自伝を持ち歩く。
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黙々と 剥いた側から 食べて行く そんなに美味いか まだまだあるぞ
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リップひき ポンパドールで キメてきて バレないように 靴で雪像
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水曜日TODOリストに追加する・とりかえしのつかないこと
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パスタ食べニットを編んでクラクション ホットケーキはさていつ食べる
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その腕に甘噛みを許されしは我 あんた毛玉の役目じゃないんだから
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甘噛みは 子どもの遊び この膝の 温もり知らぬ おまえ人間哀しき
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白でも黒でもない恣意のグレー 上から全て塗りつぶす虹色
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僕は面接でこう言う 私今 恋、しています。叶わないからです
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合唱で 声出てたたねと 女子が言う スカした俺は 普通だと言う
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舞い戻る不安と発作日常がゆらりと揺れてグラグラ足元
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ぶるぶると震え出すほど信じられない目撃を明日は予定
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まあ赤ちゃん 出会ったスタバ シニア三人 これ以上ない 笑みでエールを
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好きな人は好きかもねという人はたいていそれを好きでない人
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顔洗い カーテン開けて 薬飲む なんてことない 日常の一コマ
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朧月 桜咲けども ちりぬるを 貴方と共に 久遠のままで
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列王に名を遺すてふみづからの榮代の後までいくさせむ
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治世淘汰のいきさつを感極まるに「Great State Great Again,」
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北国の寒波の報を聞くたびに この島国の広さに気づく
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安らわむ 硝子の月に 息をかけ 貝の小舟で 眠りの海へ
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「お母さん寒かったね」と初雪をかぶりし母の墓を拭いぬ
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君想い 長く伸ばした 後ろ髪 引かれてどうも 断てないのです
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気が狂う ほどの激しい 静寂が 君と僕の 横たわっていた
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大またを 開いて今年を のぞき込む 一年の兆し 大吉と見えたり
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風生まれ そら舞うたてがみ 技ならぬ業より出づる つよき足音
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団体に寄付したぬいよ、さようなら かわいい天使にもらわれてよね
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「ごめん」より「おやすみ」と言う大学生 許されているのは私のほうか
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雑音を吸い込みながら降るけれど雪は白色静かに積もる
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