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泣き腫れた、君の
瞼
(
まぶた
)
と目が合って えも言はれずに ただ見惚れてた
6
霧雨の 山の端かかり 春陽射す 色濃き青葉 白銀の玉溢れ 露と消え
6
薄墨流し 山の端おぼろ 桜散る 春を惜しみて 泣きしたたり 雁落ちる
6
左手薬指 光るそれは恒星
6
洗面台の横 ちいさなスポンジ 30年後の自分
6
薄氷の 弾け砕ける 春日和 淡雪溶けて 雪解川早し 岩を喰む
6
え、お、あ、うん 俺、夢、見ない んだよとは 言えないからさ おお、とだけ言う
6
薄氷の 弾け砕ける 春日和 せせらぎ早し 岩を喰むまで 渦を巻き
6
現在も過去も未来も消え失せろ雁字搦めで身動きとれぬ
6
三度
(
みたび
)
見て なお友達の 座を降りぬ 私は君の 一部になりたい
6
こまるよ そんなこと言われたら僕は何も言えないじゃないか
6
腐った時代に生まれたせいにして魂抜けた人生送る
6
これヤゴもバクもカエルも浮く池の
汁
(
しる
)
とも知らぬ王様席へ(百人一首・十)
6
恩寵か出もの腫れもの咳くしゃみ頭痛腹痛腰痛歯痛
6
まっすぐに生き抜く姿まぶしくて こうありたいと叫ぶ魂
6
梅も散り命も散った苦を背負い来年までの命を繋ぐ
6
窓辺にて スカート短くした朝に 青春の詩 君に捧げむ
6
汚れないけれど遅刻はしてしまうデジタル仕様のチョコレート
6
手をとってあなたの顔に触れたきに息をあげたい私の息を
6
テトリスが下手くそな人かのように物が積まれていく俺の部屋 読売歌壇2026.4.20 7席
6
吾子はしゃぐ 「逆転裁判」 クリアして 出す天才感 微笑ましくて
6
馬の名は 「ベートーヴェン」なる暴れもの 上下に振られ 首が痛いぜ!
6
立ち止まることも厭わぬ駆け引きの横断歩道すごく嫌いだ
6
満たされない心を満たさないままにする つまらない暮しを愛する
6
桜咲く 春に、早いと友が言う 青い春だね 君が笑うと
25
春風に 舞い立つ心 人々は 浮かれ飛び交う わたげの如く / 新学期
30
雨後の
夜半
(
よわ
)
雲を払ひし
温風
(
ぬるかぜ
)
に当たり 星影望む ベランダ
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青天に応える如く銀杏木のちっちゃな若葉 愛らしく萌ゆ
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鮮やかな山吹咲いた畑の隅
黄金
(
こがね
)
の塊輝いて見ゆ
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やりとりがあった
証
(
あかし
)
の既読とはきっとまぼろしだったのだろう
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