​花散らし 好きにされませ 満開の 桜楽しげ 雨と舞い揺
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恣意的な小さな神の乱心でちはやぶる 神代も知らず 竜田川 からくれなゐに水くくるとは 17/100 在原業平朝臣
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昼休み。半額だった菓子パンの、半額シールを隠しつつ食べる。
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嘘みたいスルスルと飲むなめらかに飲み込む完全側臥位法/最後は水で
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透明の水彩画からこぼれ落ちだいじな欠片かけらうまくけない
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待ち合わせ8時の電車の先頭ね スマホなくてもちゃんと会えたし/昭和時代青春の頃
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三十年住んだ街は懐かしき 愛犬と歩いたあの道この道
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サックスの音色の響くライブにはナベサダさんの柔和な笑顔
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誕生日集い笑えばありがたしデイサービスは日だまりのごと
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よもぎ摘み 指に残った かおりから  春に邂逅かいこう 今日はい日だ
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電車内 見知らぬ外国人が会釈する 牧師の夫に何かを感じて?
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父に似た人 二度見して すれちがい 背中見送り 春 ひとめぐり
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駅降りて 人々は散る それぞれを 待つ暖かな 灯りを求めて
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メイドイン ジャパンの武器で あの子らが ころされる前に やめてください
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眠りから 気合いを入れて 起きる朝 アプリおみくじ 大吉嬉し
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春浅き君住む街にほおき星 欠片を追ひて永遠の歌詠まむ
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散り残る梅にそぼふる春の雨庭の花蕾も潤されいく
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いつまでもプレスコードと闘った被爆作家はひまわりだった
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貧困と暴力とあゝファベーラのただなか早く春よ来てくれ
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バラ色の未来買うほど暇はなく「広島おんなエレジー」ずっと
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独り言いつの間にやら多くなり 茶碗を洗う手に春の風
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偶然に彼と出会った雨宿り神様からのご褒美かしら
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春の野は思い出たどる宝箱れんげ畑で日がな一日
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好きな人黄色い傘を差している恋空は今晴天となる
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嬉しきは鳥の囀ずり聞く朝と狭庭に開く花を見し午後
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抽斗ひきだしの整理 宝探しの如 失くしたはずの 記念の硬貨
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冷雨落つ薄暗し朝 車窓より見ゆる春 つぼみはぢくる枝
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教科書にひらがな四つ「てふてふ」と春の扉をひらいたあの日
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誰にでも苦手はあるさ 散歩中猫に出会うと逃げる柴犬
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年度末 締切迫る 協議書を 作製しつつ ランチはおかき 
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