去年そうあげたマフラー飛ばした目埋められぬうち彼女がさらった
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えと…ここは 抱きしめた方が いいのかな? でも恥ずかしい 抱きしめられない
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たてよろいけん毛布もうふになる言葉ことばうすけりゃ無意味むいみけんだけはさる。
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今朝はまた妻が特別ご機嫌で 良い一日が待っているかな
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大会がないときの部活が好き それくらいの強さでやり切りました
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深めたい。仲良くなりたい。伝えたい。 同じ性別、あの娘はズルい。
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窓越しに 見つめる花火 おちていく 晴れた日に降る 雨みたいだね
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何年も隣にいるが君は誰? クラウドに居る君は知ってるのに
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人を殺す言葉になったら怖いから 今日もメモを書いては消す
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いいんだよ。私は君を好いている。だから気にせず、何でもおいで。
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明(さや)かに昇る山の端(は)の 夜寒月夜の光美しき 冬野佇み 満月(みちつき)仰ぐや
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自転車の後部席から風に乗り 歌声満ちる朝の路地路地
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母親が 俺と息子の うなじ見て 死んだおやじと おなじだと泣く
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大切な ものほど目には 映らねば 心で感じ 心で見よう 
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諦めようとした佳境で、初めてその重さに気が付いたけれど
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寝たフリを 習得したと 自負してる メトロポリスは もう眠いはず
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我が鍋の 碗と引き換え 誇らしく ししゃもを一尾 ししゃも一尾か 
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阿で怒り吽で鎮める名コンビ千年の守り銀河に吠える お題・狛犬
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艶やかに 口に入りたる 黒髪が もつ男箸 瞳合わせず
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共に夜空を見上げる君のまなじりやわく三日月にほころんで/『親友』
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目を閉じてたった2秒の表情が私のアタマの待ち受け画面
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何日か髭剃らずとも効くならば顔認証のスマホ買いたい
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ひとつ無い空を背に紅葉の一際ひときわ映えるハナミズキの木
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何処までも空に雲散る青い夜 馳せる想ひは月裏の空
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雨に散る金木犀はまだ濡れて仄かに甘い香りの朝で
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女王蟻に肖し式服の白纏ふ偶像たらむ。宰相寫眞も
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退勤後フードコートに集合でみんなで食べるラーメン旨し
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さそり座が最下位だった今日だけど なんてことない平和な1日
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湯に浮かぶ小さき船は温度計てあし伸ばしし子らの今はと
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開発が 進む街の 一角で 時間が止まる 短歌の館
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