かろうじて路上に残る花びらが春の証しの汗をかく午後
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桜咲く 春に、早いと友が言う 青い春だね 君が笑うと
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山奥の家屋の隅に白き鳥とまったような辛夷の花見つけ
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ランドセルがスキップしてる、筆箱をドッちゃんガっちゃんさわがせながら
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私はソメイヨシノと声上げる高速道路の雑木ぞうきの中で
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やりとりがあったあかしの既読とはきっとまぼろしだったのだろう
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足元に花のひとひらくるくると吾と遊べり風のになる
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いつの間に始まっていていつの間に「老い」と呼ぶ日へ続く日曜
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レコードにフィルムカメラに拘りのオジンはスマホ音痴やっぱり
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試写会を観てきた君のくちびるは つるり滑ってネタバレしそう
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「まぁ!かわいい」ぷくぷくだった友のが美少女になる卒業写真
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若葉より癒しを得られ一服の珈琲は青い瓶の魔法
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若きより 人の視線の 減りてゆく 装ひてなほ 装ひて生きむ
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ストーヴの石油も尽きて仕舞ひ頃 兜を飾る相談をして
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オメラスを 去りて彷徨う道半ば 自由という字の 檻に似ており
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怠慢な仕事が有名M君はなぜかサインを太く目立たせ
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心配だ 母にも重い ランドセル 知らぬ子らとの 初の登校
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自転車を 走らせ風に 乱されし 娘の髪色 真っ金光り
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散る桜 残る桜も 散る桜 泡の如くに 夢の如くなり
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忖度の推敲かさねた文面のママ友グループラインの行方
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いつか皆あの世にいくのと言うけれど 生きてる今から心配しないで
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のめりこむ 良い事や悪い事でも あとで後悔 ゆっくりさせてや
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何が自分の幸せかなんて 考える暇もなく 幸せにならせろ世界
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あたたかい こんなことのためにウチらが ここにいなきゃいけないってマジか
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「Watch me if you can.」と呟いた 透明人間みたいなおれだ
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幾らなの 何から逃げるに よるんだわ 何?自分から そりゃあ無理だわ
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宮城に 厠はあるや なかろうか
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秘密だよ 部活の後に 言ったこと 次の日の朝 みんなが知ってる
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二幕目の 闘い終えて 休みしを 死者へと変える 三幕の序
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砂原さん。 私もきっと 破天荒。 ちいかわ同士 仲良くしましょ
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