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白昼の 雅な装い 相反す 月の宴で 魅するまなざし
6
かなしんぼですかという解答欄に「常にそう」と答えたい猫もいないおるすばん
6
咲けば散る 愛しき
故
(
ゆゑ
)
の 儚さに 夢か現か 桜花日月
6
転勤で夫と別居一人行く桜の花は今年で四度目
6
「デスノートあったら誰の名前書く?」「あんたにだけは教えられない」
6
竜宮に未練たらたら泳ぐ海 振り向き投げるキスが重くて
6
葉桜や川辺をゆけば陽を浴びて
水面
(
みなも
)
を飾る花筏かな
6
難民は そこら中に おわします スマホ分別 SDGs
6
車座で何を語るや若き人 花ぼんぼりに明かりを取りて
44
聞こへ来るエンジン音さへ春の音 冷気ほどけし朝の向こふの
39
私にも家庭と離れる日が来るの朝霧夕霧たつ北の街
32
仕事終え 千鳥ヶ淵の 桜愛で お茶を一口 幸せ感じ
34
朝靄に身を浸しつつ思ひをり 旅立つ私は一人でいいと
36
心痛の夫の食欲戻り来て庭にも一歩
背
(
せな
)
に春の陽
36
足るを知り 慈雨に感謝す 春の朝 吹く風ともに 年度始めへ
30
春盛り髪邪魔になり留めてみて結んでもみて切る洗面台
23
雨間
(
あまあゐ
)
の風にさらはれ 改札を薄紅に
染
(
そ
)
む 散りし
桜花
(
おうか
)
や
40
花冷えに夕焼け染まるロッカーの名札剥ぎとり卒業とせむ
33
春のよの あさき夢にし君が影 満ちゆく月にかかる薄雲
21
叙勲
(
いさおし
)
の記章を磨く術もなく
認知
(
わすれ
)
の父は私を呼ぶなり
26
母の負を父の
勲
(
いさお
)
で拭ひ去り 私は独り
介護
(
あした
)
を編めり
29
七十路の君の復職迫り来て震える凝りを溶かす山の湯
39
新年度気になる事は
多々
(
たた
)
有れど
雨風
(
あめかぜ
)
あとの満開桜
23
穏やかな待合室で衝撃の事件を喋る準備をしている
33
三年前僕もあんなに「ふきのとう」だっただろうか泥を跳ねつつ
24
テレビから無意味なギャグが流れおる無言で食す夫婦の夕餉
23
ささくれた人の世に問う一粒を詩作の新薬効けばいいなと
25
吾の焼いたシフォンの脇にホイップと苺で君はまばゆい笑顔
20
イヤホンはちいさな鎧世界からぼくをまもって壊れぬように
11
1声「せい」の1灯「び」の打てし1鍾「しょう」を果て無く伸ばす1音1首
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