パンどろぼう読んだ息子ママに言う愛しい愛しい愛しのママ
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春の朝 霞かかりて 梅の園 梅の香溢れ メジロさえずり 春一番
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才能の塊の君見つかってそうなんですよと 仲良くはない(後方理解者面がお得意)
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温泉の百円入れるロッカーが故障するのはなぜ脱いだあと
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おならするあなたはいつも開放感 わたしの気持ち最高裁
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「戦争」と「武力紛争」のあいだには「宣戦布告」の有無のみならむ
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ひねる手で 打ち出す銀の 玉まるで ビニール傘を 伝う雨粒
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あんきもの舌触りたるや内臓でポン酢とネギでまあるくさせる
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コンビニのセルフのレジはありがたき無料クーポン躊躇わず済む
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ルック バック ルック アヘッド! 躊躇なく 昨日を蹴って 今日を漕ぐ
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真夜中に ふたりの小指 絡めたら 針を飲むのは どちらだろうか
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巣立ちゆくその背が滲む「花粉症が酷いですね」誤魔化した春
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隠れ蓑羽織る数だけ身は軽く化身ふえゆき我も誰やら
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スーパーのチラシに家族が溶けていて私自身は何も見えない
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五円玉十円玉の幅きかす駄菓子選ぶや子らの王国
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目移りし買えずに帰る縁日の氷川神社や提灯揺れて
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春らしいひかりが僕の自転車に反射している きみに会いたい
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源泉に 湧くる言の葉 かき混ぜて 生まれ流るる 数多の泡沫うたかた /リメイク
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早春の風にあたりて揺れながら洗濯物は雪景色みる
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忘れてた 窓うつ雨音あまおと 目がさめて 凍土をとかす 歓喜の水の
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人の世と 猫の世つなぐ 縁側で 冬用毛布をたたんで くしゃみ
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常夜灯、「こだま」と呼ぶのは稀らしく 通じた人と友になりけり /2025.02.02
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半分はどこへやったの?上弦の 月に問ふてる夜風はうらら
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令和の世 個性派クセ強 褒め言葉 悪事せぬなら己のままに
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本当はやりたい事も有ったろと思うウクライナ4年の月日
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「ただいま」のあとの賑やか 就活も卒業も一旦、春に預けて
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雪柳 早も数輪咲きめて 陽射し無き日の慰めとする
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「私」だけ 忘れなければそれでいい 父の笑顔は永遠の陽だまり
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玄関はタイムマシンだ開けたらもう、泣き虫だった僕に会えるよ
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「おやすみ」と 喉を鳴らした猫の背に 魔法をかけて 灯を消すキッチン
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