象徴 北極星=ポラリスは 如何なる時も そこにある 場を失えば ただの風船
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春風に花酔い人の波よせて『焼きビール』てふ幟はためく
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わたしも見てと咲く木瓜ぼけの朱の恥じらいは吾にも似たり
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またできたら 送ってくれる 約束と 見返す歌が 温かくて
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咲くたびに庭のさんしゅうと歌ったそれは山茱萸ではないらしい今寝たきりの母さんが歌っていたな庭のさんしゅう/山椒とか
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詠み歌の自費出版を夢みるも贈る相手がいないに気づき
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恨めしい 天気予報の 雨マーク 菓子器の中に 桜を見つけ
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この世から逝ってしまった人達と桜の下でおしゃべりをする
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この世には限りがあると諭されて今満開で咲き誇る
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戦争を語るときだけじんわりと涙を流す怖いじいちゃん
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昼休み会話が弾み気がつけばあっという間に1時となった
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余韻より 曖昧目立つ 第五句の 連用止めを われは好まず
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阿保のまま 生き死にせよの定めなり 目出度くもなく赤飯を炊く
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やわらかに世界を変える手触りは蝶のはばたき君のまばたき
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測らずも セルカレンズに 切り替わり 吾の素の顔を 見せつけられる
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恋人を実家のイヌの名で呼んでナナって誰と修羅場になった
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企画書を企画書らしく作る午後、春が来そうで来なくって、来た
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琴瑟きんしつの希求すように呼びかわす 場違いな我、小さき金魚
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抽斗を開いて隅まで眺めつつ自分が存在いたことの余韻を残す
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宇宙間  存在しとる  もの事象  その全部が  森羅万象やって
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仕事終え、嫌いな上司に堂々と背を向け歩く。イヤホンからエミネム。
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ほっこりと 久方ぶりの 友の顔 春風戦ぎ 桜ほころび 又の日を
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梅の園 春の夕暮れ 来てみれば 山の端かすみ 香りぞ溢れけり メジロさえずり
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桜ちゃん風雨に負けず頑張ってまだ三分咲きこれからだよね
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もう聴けないあの人は辞めてしまったし僕のミクでは歌わせられない
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爪先でちょっかい出せる距離にいて(デカイお城に住んだとしても)
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振り返る 思ったよりも柔い風 帰れる場所はもうなくていい
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あちこちに桜満開花うららこの歓びは年齢としに比例す
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師と母が仲良くなると自分まで愛され続けおこぼれの酒
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幼き頃、我が主役と疑わなかった 母は脇役だったのだろうか
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