床に落つ白髪一本つまみ上げ抱きしめましょう我の人生
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月光夜どうしようもなく秋の風あしたは桃を買ってきましょう
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惜しむよに水色の雨落ちてきて僕らの肩にピリオドをうつ
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君の頬真夜中想い手を伸ばす一瞬月に触れた気がして
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コーヒーが 飲めない君の ままでいて 一人で先に 進まないでよ
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被災者の誰もがそこに戻りたいみんないいのよ故郷だもの
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これほどに紅く染まるか一面に散り敷かれたるもみじ踏みしめ「鶏足寺」
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友よりの画像に一面「サンゴ草」佐呂間湖畔に秋の息吹が
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白黒で はっきりさせないこともまた 美しさかも 百鼠色
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まな板の上に採れたてカボチャ待つ夫の出番半切り作業
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幼子と 言葉を交わし ふと気付く 離れていても 愛は続くと
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カスハラは無理矢理にでもカステラを食わされるとかそんなんじゃない
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背後よりガサッと音のす足元に落ち葉となりし大き柿の葉
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誕生日まだ嬉しいのと息子がのたまう 生かされているの当たり前でしょ
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音楽の#をハッシュタグと書き大きなバツをもらったテスト
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画面まえドジャース試合汗握る解説いらぬ耳障りなり
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湯の川を揃ってゆったり魚たち群がるところが湯の湧くところ
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「ごめんなさい」 ヒラヒラ羽を 伸ばしけり さなぎの想いが あるからなのに
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けものへん付いていること忘れたかソファーの上で丸くなる猫
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ひたすらに眠ることと食べること 愛しさ増して 我が家の老犬 \ もうすぐ17歳
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夫婦茶碗サイズを変えて主張する飯のかさなど変わりはせぬに
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大谷の芸術ごときホームラン響く快音耳に留め置く
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気にするな って言わない人のやさしさに  育ててもらった 歌詠む 気持ち
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姉の名の ふりかけある事 嫉妬して 拗ねた紫色の思い出    (ゆかり)
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雪道の 峠のカーブ 右ゆけば トンネルあかく 我を吸うなり
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女王蟻に肖し式服の白纏ふ偶像たらむ。宰相寫眞も
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遅まきの誕生祝いと次男の誘い紅葉の下の足湯に浸かる
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生着せし樹齢二千年オリーブにスペインの風しずかにまとう「ナガシマフアーム」 
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月満ちるはずの夜空を覆いたる いけずな雲に送るため息
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渋柿を干して安堵の秋の昼 色変はる頃冬は来るなり
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