謙遜で 何もわからぬ 人間が ちょっとわかると 鬼の形相
5
もう役に立てそうにないから切って落としてぜんぶ忘れてくれよ
5
暖房ももう一人分でいいの、だからぬるくもならないアイスコーヒー
5
あきらめず 思い貫け 砕けても 天に広がり 煌めく星に
5
泣かないで、地獄は僕が瓶詰めに パンに塗って食べちゃうからね
5
小指立て愛しと云ふて微笑せば ラット漂ふ六畳間燃ゆ
5
最初から 批判ありきの コメントに 哀しみを超え 憐れに思う
5
完全に 泣き腫らしたと 思う目の 受付けの子に 説明を聞く
5
人として生きて暮らしている人の存在に揺らされてぐらぐら
5
呆気なく古い繋がりほどけてて あぁもういいのかと肩すかし
5
嫌な人 嫌いな人が 増える度 嫌いな人が 普通に変わる
5
君の音を耳の奥へと携えて 最期の時まで側にいてね
5
バスボムの終わりかけを握りしめ 砕いて星にしてるの内緒だよ
5
思ってもいないことばっか言わないでよ 愛だと錯覚するから
5
恵方巻 向く方角の パターンは 四種類 意外と少な
5
オクテット則その過不足を考えて昼過ぎのカフェ •レストラン
5
そしてまた この島の あちらこちらで 恋人たちの うたが聞こえる
5
星に願うと 希望を疑わず歌う星達 眩しすぎて今は目をそむく
5
山茶花や 散るを見しより 我が恋は やるかたもなし 風にまかせて 
5
攻略をよく知らないまま同じとこ周回しても面白くあれ
5
蛍光灯 羽虫たかりし 偽日にせびなり 上面うわつらだけに 人も群がる
5
歳とともに目とスマホの距離遠ざかる 宇宙が膨張してるせいかな
5
親友とのしりとりを終わらせるのは「る」じゃなくて「ん」
5
立春に 3月並みの 温度あり 暦通りに 春を感じた
5
誰に何に縋ったって結局は 焼け石に水 雀の涙
5
追い焚きの概念のない浴槽で冷え切るまで潜り続けてる
5
手を繋げなくて悲しい 恋人じゃない人と歩く冬のアメ横
5
男は、と もう一方からは 女は、と 主語がでかいのよ 人類は
5
占いで探す日付はふたつだけ 私が変えるきみの運命
5
けだるげな雲の下では雨粒が地面に触れて跳ね回る音
5