山椒の新芽の相違 尋ぬれば 犬山椒いぬざんしょうなる憎めぬ騙し
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バタバタと 高齢順に あの世行き 診察待ちの 呼び出し気分
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老いぼれて 厳しいだけの 人となり 恐れられたり 威張ってみたり
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報われぬ 星に生まれた こと嘆き いじけるなんて もったいないぜ
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ぱっくりとヒビアカギレで皮膚われて冬越え今日も痛くて春
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門口に座布団積みて哄笑わらひと ズレた軸に手添えなきを悔ゆ
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わたくしの 椿のような 恋心 終わった時に 「落ちた」と呟く
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混じり気のない殺意だけ転がして明日の運勢占ってみる
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神さえも霧に隠れて幻に 囁く音は雨・川・温泉
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期限切れ非常食のクラッカー酒のつまみはしばらくこれで
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木枯らしや 枯れ野を巡り 黄昏れの 独り足跡 冬の夕暮れ 振り返り
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この夏に生き残るための部屋にエアコンがくる次の木曜
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駅降りて 人々は散る それぞれを 待つ暖かな 灯りを求めて
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君が去り空白ばかりのひと日には花の下にてひとりで歌おう
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珈琲の 香りと苦み 愛おしむ 障がいの吾子 運転する夢
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満開の 桜愛でつつ 一休み アイスティ―には 花びら浮かび
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仕事終え 千鳥ヶ淵の 桜愛で お茶を一口 幸せ感じ
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思ふままソロ花見する楽しさよ日常離れて右手に酎ハイ
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春盛り髪邪魔になり留めてみて結んでもみて切る洗面台
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花冷えに夕焼け染まるロッカーの名札剥ぎとり卒業とせむ
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菜の花は今茹で上がり厨には蒼き香りと春が拡がる
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数十人を巻き込みし亡母はは四月一日エイプリルフール 仰天の遺伝子我に有りや
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真新しランドセル背負うひい孫の写メを写真の夫にかざせし
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土筆から花粉を取って料理した間違いなければムツゴロウさん
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病院で近況報告『舅死す』知っていたのか静かに聴いてる
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雪解けて ほこり舞う道 おそるおそる アクセルを踏む 桜を乞うて
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曇天に見上ぐ桜で雨宿り奥の枝先ヒヨドリが来て
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レンギョウの黄はまぶしき光となりうつのこころにまっすぐ刺さりぬ
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AIにの歌の意味尋ねれば吾も気づかぬ真意答えぬ
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もしキミが追って体験できるよな歌ができたらシェアな微笑み
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