今日という日の始まりを告げるよう 朝五時すぎの階段の音
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コロナ禍に元気もらった人もあり「ポヨヨン」と歌うお姉さんたち
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春が来て君の魔法が綻んで嫌いになれたやっと忘れた
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ギヤマンのグラス一つを手に取って日にかざしたら乱反射する
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冬は冬が嫌い春には春が嫌い つまらない生活を捨てろ
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上澄みのペラい味には興味ないキャラメルラテの本質はそこ
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鬱もまだ 治らぬうちに復学す すべて不本意 ネタ切れの春
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「頑張れ」と嘘をつくたび 喉元で 行かないでよと幼子が泣く
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賽銭の小銭足らずをコンビニの一番くじで崩した小僧
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空に消ゆ打ち上げ花火明日あすもまたいくらか命 生々流転
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伝えてね 伝えていいと 思ったら もう伝わってるよね なぜ聞きたいの
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本当に あなたがわたしに くれたのは すべてが嘘で あったということ
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作業靴のつま先濡らす春の雨。そっと見たスマホ。返事は来てない。
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最後まで 残しておいた チョコレート 息子に食われ キミに報告
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なににでも成れるのだと教えてくれたまんまるピンク冒険の旅
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午前中の雨が嘘みたいに晴れた午後。嘘と言ってよ。あんなに濡れたのに。
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勘違いしたまんま離れた二人 白桃のワンピースは溶けた
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エイプリルフールは昨日だったのに 街の全チャリ 歩道を走る
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捨てる神と逆に拾う神がいてそんな風にも流されてみる
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新しい日々が強制されて来て流され生きてただ消えて行く
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困ったな肉の日過ぎても肉食べたい そこにあるのが何の肉かな?
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誰も見ていないとこでもあくびする時は口隠す彼女は独身。
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ピンボケしたあなたの気配が感光して取り出せないまま忘れてよ
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つづら折りの 峠越えるや 朝陽射し 白雲走り 日高く昇る  黄色一色 向日葵の
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せせらぎの 葦の葉戦ぐ 夏終わる  山の端遠く 暮れなずみ 秋風立ちて  枯れすすき
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久々のドラクエ3 命運は死んだ親父に託されていた
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式典の最中ふたりは死なずとも生まれ変われる切符を手にした
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雨音が煩く感じ始めたら 僕をよんでよ僕もおなじさ
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日陰から出られなくなった吾を指して 嘲笑う光の使者たちは群れる
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気配だけ消して俯く透明な 私越しに見ろ歪な校舎
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