測らずも セルカレンズに 切り替わり 吾の素の顔を 見せつけられる
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恋人を実家のイヌの名で呼んでナナって誰と修羅場になった
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企画書を企画書らしく作る午後、春が来そうで来なくって、来た
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琴瑟きんしつの希求すように呼びかわす 場違いな我、小さき金魚
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抽斗を開いて隅まで眺めつつ自分が存在いたことの余韻を残す
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宇宙間  存在しとる  もの事象  その全部が  森羅万象やって
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ほっこりと 久方ぶりの 友の顔 春風戦ぎ 桜ほころび 又の日を
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梅の園 春の夕暮れ 来てみれば 山の端かすみ 香りぞ溢れけり メジロさえずり
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桜ちゃん風雨に負けず頑張ってまだ三分咲きこれからだよね
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もう聴けないあの人は辞めてしまったし僕のミクでは歌わせられない
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爪先でちょっかい出せる距離にいて(デカイお城に住んだとしても)
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振り返る 思ったよりも柔い風 帰れる場所はもうなくていい
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あちこちに桜満開花うららこの歓びは年齢としに比例す
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師と母が仲良くなると自分まで愛され続けおこぼれの酒
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幼き頃、我が主役と疑わなかった 母は脇役だったのだろうか
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「うそだよ」と 笑う瞳の 奥にある 震える熱を 暴けずにいる
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「うそなのか(笑)」 笑顔張り付く 泣き顔で 期待募らせた 自分を恨んで
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逝く時は 一緒だよって 抱き合った ああ俺ごめん 先に逝きます
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あの街の一番綺麗な角を見て、後ろに見える絶景忘れ
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何回も線路に戻り走り出し、Kummerspeckに車輪をずらされ
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人形に確かな意思があるのなら彼は私とハグをするのか
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標識の読み方について深く知り最寄りの標識を今日も無視する
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あの歌のように離れた君想う遠く遠くと何度何度も
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満開の桜川面に揺らめいて水に手を触れそろりそろりと
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鬱もまだ 治らぬうちに復学す すべて不本意 ネタ切れの春
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「頑張れ」と嘘をつくたび 喉元で 行かないでよと幼子が泣く
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賽銭の小銭足らずをコンビニの一番くじで崩した小僧
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空に消ゆ打ち上げ花火明日あすもまたいくらか命 生々流転
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伝えてね 伝えていいと 思ったら もう伝わってるよね なぜ聞きたいの
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鉛筆を折って布団を切り刻み水飲み干して自分を守る
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