絡み合う糸の結び目ひとつずつ 丁寧に解き こころ通わす
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枝先の花芽の膨らみ促しつ しとしとそぼ降る弥生の催花雨
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街の灯に振り向かぬ君よ歩を早め沈丁花の香とゆく春を聴く
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藍色の 花を見つける アスファルト 割れ目に絵の具 凛と散りばめ
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褪せぬ記憶 彼は誰時に黄昏れる 連理比翼の 片割れの我
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解釈に差がある トランプタワーには囚われの姫がいるか/いないか
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ぱたぱたと のぼりが並ぶ 街道で どこからともなく キミは現れ
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武士として誇りを胸にきた同志とも 死に遅れし己の道は
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静と動二人の組長ぶしの生き様は最強剣豪にふさわしきかな
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主君しゅの苦悩忠義の新選組どうしを守れずにいのちを散らせ着せし汚名
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タニマチの思い切なき横断幕「平常心なら 一番つよい」
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どんなことしたっていいよ君だけは/割れたガラスと35円
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死ななくていいんだよって理解わからせて機械になりきってきた身体に
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少しだけ優しくなれた日曜日。バス停のベンチでにやにや笑う。
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泣いている意味が分からんだって俺ありがとうとは言ったよな君に
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こんなもの書いてるときはそれ以外できていないかやっていないかだ
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自殺者が部屋の窓開く静寂は町を縁取る街灯照らす
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あのころはもっとぴかぴかで大きいと思っていたのタイムカプセル
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「しんぢまえ」と画面の俳優に言われやり方を知らないぼくが立つている
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肩寄せる日が続いて嬉しい冴え返り
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ふく風が季節を告げることさえも分からないまま生きてるような
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生きてても 死んでも怖くて 触れない 海鮮丼を 頼んだキミが
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先生と慕ひし人の死を知らず天才剣士後を追ふがごとく
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太陽こんどうを誠の武士へと照すため背中を守り右腕となり
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我が盟友まこと武士の矛先汚されし己の不甲斐怒り果てなき
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察しろと 上司も部下も 思ってて 今日も無言で 仕事している
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ガムシンのぶれぬ武士道生き様を思うだけで胸熱くなる
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わたしって最強なんだ今だってそう生きているそう生きている(だからあの子も、なんて言わせて)
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亡き祖母の写真を入れたお財布が、こぼしたビールで濡れてしまった。
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人は死ぬ 人は生まれる 何のため 何が目的 この人生の
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