手が離れ 会うこともない 将来が 想像できた さよなら代わり
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高齢化 老人ばかり うようよと している社会 見たくはないが
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来年は 終活なんて 始めるか 勉強机 思い出浸る
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それじゃ、とあなたが言う。 今日から座りやすくなったソファー。 元々1人用だったし。
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積み上げて、その1つをてっぺんに乗せた途端に崩れる山。食べたのはお前か。
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小さき私。何になりたかった?うん、甘いね。ショートケーキか。うん、上手よ。
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コカ・コーラの 瓶に見えた 西の空 命を奪う 小型ミサイル
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ねたこねた ねたねたこねた ねたこねた こねこねこねた こねこのこねた
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昨日から 正月休み 始まった 緩み過ぎたる 緊張の糸
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ボケ過ぎて 使い物には ならぬほど 間違い過ぎて 恥の上塗り
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目の赤く 耳鳴りがして 声も出ず 生き恥さらし ハゲも進みて
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テレビつけ コタツに入り 寝そべって うたた寝すれば 年も過ぎ行く
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若き人 眩しい光 輝きて 夢と希望に 沸き立つ泉
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眠すぎて 瞼を閉じる 心地よさ このまま死んで 起きないことも
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エラーだと 言われてなんか 腑に落ちる 間違いだらけ 足手纏いに
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玄関前 君のことだけ 思い出す 足に力が入らない
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愛ってすばらしい だけどわたし以外に注がれる愛はすばらしくない
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現実を 嫌いて逃げて 辿り着く たった一人の 孤独な世界
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裁かれず 判断されず 生きるには 姿を消して 山に籠りて
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生まれれば 試しの期間 最善を 尽くして評価 されるしかなく
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風のよう 老荘にして 禅のよう 己を消して 生きる気もなく
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神のため 他人のために 生きるしか 正解はない 覚悟を決めよ
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この世には 虚しきことが 多すぎる 無為に過ごして 浪費の末に
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幻を 見せられついで 魅せられて 亡霊のよう 続く人々
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考えて 自分のために 考えて 神の存在 見出すために
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いつだか、かえってこなくなって、今も1人。
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くだらない歌をてのひらに描こう白菜がにっこり笑ってくれるまで
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可愛いかよりはしっくりくるの化粧顔 普通になれない普通になれない
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小高い丘の上にたつ午後のベンチ あのブーメラン硬いやつかな
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お話は春の夜の夢にしましょう 残り香できっと生きていけるから
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