一夜漬け叶わぬゴルフスウィングのYoutubeなど彷徨いており
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微かなる花粉も過敏に感知して荒れる私をなだめる音楽
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悪人も命終えれば仏さまその平等はすこしおかしい
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住職が花守らしき山門に 薄墨桜離し植へらる
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「今ここ」の 感覚がなく なりそうな 優しく白む ワシントンの桜
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勧誘に 問われて 光覇明宗です と真顔で答える 君に合わせる
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神様よこの北海道を抱きいだきしめ叫びたいほど 春がまぶしい
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ほどく糸何も無いからもう編めぬ代わりのビーズにワイヤーも無い
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素直です私はあなたの素直よりおでこに正直だと書いてある
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吾の膝で ウトウト眠る 愛しきみ 無邪気なようで 悟りのようで
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逢いたさは時として胸を噛み 瞼裏まなうらに彼岸の桜愛でる君の映りぬ/友の命日に
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寛解の医師は「患者の心境が分かったかも」としみじみ言えり
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毒親の歪んだ愛に育つ子は一生愛に不自由するんだ
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轟々と 白煙吐いて田起こしの 西山見れば雪うさぎ出づ 
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カメラ持ち一人深夜のドライブで向かう先にはダイヤモンド富士
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見てくれし 人の歌見る 礼節は 板東真理子の 『女性の品格』
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ルーティンの小言おぼろに消え入りて すぐれぬ君は はなのさかりに
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ぼけ林檎 檸檬と砂糖で煮て旨し 外れアボカドさて如何にせむ
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懐メロもいにしえよりの歌よみもわれの心の揉み師なるかな
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朝採れの 菜花、スナップエンドウの たっぷりパスタ 春きらめきて
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母叫ぶみんな起きろーにニャニャニャニャーと叫ぶゴロには爆笑の朝
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風のに羽をまかせて飛ぶ鳥の声清らかな春はかろやか
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三つ折りにかれ燃える線香も うちのひとつぞひとり尽くらめ
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よろこびもかなしみさえも自分からいちばん遠いところに置いて
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好きだって言いたいきもち溢れてる車椅子から立ち上がるほど
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爪先でちょっかい出せる距離にいて(デカイお城に住んだとしても)
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振り返る 思ったよりも柔い風 帰れる場所はもうなくていい
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あちこちに桜満開花うららこの歓びは年齢としに比例す
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師と母が仲良くなると自分まで愛され続けおこぼれの酒
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幼き頃、我が主役と疑わなかった 母は脇役だったのだろうか
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