糸車このあと百年眠るだけ春眠暁を覚えずと言うし
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天鵞絨と猪鹿蝶にびぃどろの線香曇硝子に落下して
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最近のお気に入りだという箱に僕の心臓しまっておいて
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塩っぱいと お湯で薄めた 味噌汁を ぜんぶ飲んだら 塩分同じ
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立つ鳥のようにこの世を去りたいと墓前の生花に想いを供え/墓じまい
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縄跳びで大波小波夕暮れを削り取ってたとも気付かずに
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青白い画面が夢を叶えてくれるマッチのように携帯を擦る
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オンラインクレーンゲームでぬい十個 眠れぬ夜に獲ってやったぜ/⋯店より獲りやすい
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恥ずかしく視線落とすが完遂へ得点源を封じられても
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同じ空見上げているね聞こえたよ 月が綺麗と温かい声/皆様、良いお年を
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ふるさとに向かう列車に乗るときは十の子どもにわれはもどりぬ
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飲んで寝て風呂キャンセルしスマホ漬け 絵に描いたよな自堕落な日々
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昇っては沈みあしたもまた昇るお日さま私がんばれるかな?
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不従順を 叱りて鞭を 当てし事 悔やめば馬の 背を長く洗う
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「馬」という漢字のなかの四つの点逃げださないよう釘を打つ夜
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日がさして 我がゆく道を 護りゆく わが主よ 家族に 神のご加護を
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病床に見せぬ蒼空 カーテンの裏に出づるは初春の日かな
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「俺に歌ってほしい曲ある?」誰目線だよと思いながらボカロ曲を入れる
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祝福は名に宿り君の唇を 通して再び祝福となる
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こっそりと ギターを弾いて 投稿し 夢は消えゆく 四十余年
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誰からも 強要されず 誰からも 指図されない 投稿作業
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目立たない 貧しいだけの 啄木が 国宝よりも 心に響く
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文筆に 血を吐いてまで 取り組んだ 芥川には 頭が下がる
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悲しみを 知らないままに 成長し 人を憐れむ 心は持てず
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雪解けの せせらぎの音の 子守歌 おぼろげな春 夢を彷徨う 
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悲しみを AIたちが 学ぶ時 論理回路に 破綻を来たす
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長い時  経た今にして  思うたり  落ち着くところに  落ちつくもんだ
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晴れの日に照らされ続けとけ消えて日が暮れてなお盛り上がる土
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足裏にレゴの一片突き刺さり片付けきれず後悔ばかり
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いつだって腑抜けた顔で惚気てた そんなあなたの瞳が好きで
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