股引や古き縫ひ目のほつれにもなほ余りある昔なりけり /本歌取り
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念入りの筈が念入りでないようなこの洗濯機まだいけるかな
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それナイフ? 護身用です 護身用 そう言ってたよ まさかあいつが
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浅薄な愛を並べる君よりも 泣き縋る君が一番愛しい
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じんわりと炭火のようになりたかった いやいやw直強火でしょってさ
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冬の朝 碧く透き凍つ 井戸水の 手桶担ぎて 吐く息白し   母笑み溢れ 稚児春を待つ
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歳取って 死んで行くのが 当たり前 葬儀屋さんの コマーシャル聴き
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心捨て ベルトに乗って 運ばれる 製品ですか 人間ですか
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無気力 無関心あと なんだっけ 三無主義って イージーライダー
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何もせず 死ぬこともない 生命に 無との区別 付きそうもなく
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婆さんよ! 笑うくちびる 目に焼いて 枝垂れ桜の 花は散らさじ
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違法改造バイクに「さびしい」とモールスを送られタオルの畳み方を間違える
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生きている それが一番 ストレスで 増えるわけない セロトニンかな
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二日月 奏る律の 調べ追う 未練なのかな 彼女の吐息
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いつもなら 気にはならない暗闇が 今夜は寂し 灯り点けたままで
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愛おしい 貴方のきらいが 私には この世全ての 最高傑作
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ぬいぐるみ 暑いときだと撫でる気も起きないけれどペンギンならば
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亡き父へのダイレクトメールまだ届きとりあえず生きていることにする
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民衆少なからず飼はれたる故に此処に危機あらざる今は
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デイケアに見知らぬ人の集い来て会話弾みぬ学びの場かな
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隙あらばガチャが出来てるストリート またかなんてはヤボな話ね
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あかつきつる静寂しじま四十雀しじゅうから 正弦の波 描きゆきけり
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改めて実感したら「あっそうか」一夜の恋も初恋みたい
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淋しさを隠して空を見上げてる 私の心この手で包む
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ほとりじっと鳥待つカメラマン無音の時をひととき享受す
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スカジャンの中の 礼儀正しき心 優先者に席譲りぬ紳士
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雪の宵 休みの園に影ふたり だるまに捏ねる保育士の汗
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見たくない物を無用に見る人よ フォロー管理も大変なのだ
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笑わずに教えておくれチケットを買うところから離陸するまで
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言葉には収めきれない思考あり自分で自分に感じる孤独
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