熱が出て コロナと言われ がっくりと モード切替 妻は病人
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夜桜に映えし君の横顔を じっと見つめ みたらしを食ふ
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短歌って単価ゼロ円でも何故か啖呵切れない31文字
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今日もまた ウージンエイのドラマ見て 考察などをAIに聞く
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の部屋に飾られ枯れたる霞草 机上のペンの転がり落ちぬ
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たくさんの「はじめまして」に出会う春きみが桜に見えた気がした
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雨に濡れ灰色空を飾るのはピンクの灯り花冷えの午後
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爛々と光る猫の目黄桜の一輪二輪と似てる気がする
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リンリンと鳴るベルの音自転車の下る坂道春の風吹く
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メルカリで買えども売らず増えて捨て 利はなく離のみめぐりのとめど
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制服が馴染む頃には新緑はスパンコールの艶を纏って
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くゆる火を丸く灯す桜の下 煙る淡紅肺を満たして
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よろこびもかなしみさえも自分からいちばん遠いところに置いて
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離れても待ち焦がれる日へ近づけて合わせた笑みはそっと萌えゆく
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我が家の影を向かいの窓の陽が照らして1人家族恋しき
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別れの日散りゆく花に送られて残り香撒きつ花道を去る
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君が去り空白ばかりのひと日には花の下にてひとりで歌おう
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満開の 桜愛でつつ 一休み アイスティ―には 花びら浮かび
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雨降る日 ラジオ体操 休みなり ほっとするやら 物足りぬやら
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仕事終え 千鳥ヶ淵の 桜愛で お茶を一口 幸せ感じ
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朝靄に身を浸しつつ思ひをり 旅立つ私は一人でいいと
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心痛の夫の食欲戻り来て庭にも一歩 せなに春の陽
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足るを知り 慈雨に感謝す 春の朝 吹く風ともに 年度始めへ
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雨間あまあゐの風にさらはれ 改札を薄紅にむ 散りし桜花おうか
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花冷えに夕焼け染まるロッカーの名札剥ぎとり卒業とせむ
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少しでも 形違えば 規格外 それでも良いと 寛容大事
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春のよの あさき夢にし君が影 満ちゆく月にかかる薄雲
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母の負を父のいさおで拭ひ去り 私は独り介護あしたを編めり
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七十路の君の復職迫り来て震える凝りを溶かす山の湯
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姉ちゃんの声は涙で途切れたり『泣いた赤鬼』朗読しつつ
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