何であれわたしを負かす後輩は頭かきつつ「番狂わせっす」
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夜桜が映える灯りも消えた街灯りを点けた会社も消えた
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春の陽に 土を持ち上げ顔を出す 旬の筍山の香満ちて  
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青空に残雪きわだつ岩木山おやま見てつい掌をあわす吾は津軽衆
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ひとつだけ 赤きアネモネ 風に揺れ 菜種に染まる朝の庭先
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買ってきてと頼んだものはなにもかも忘れてカヌレ買ってきてくれた
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石ころは 転がりやがて 丸くなる そんなわたしに なりたくなくて
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AIが 決して言わない一言は 「またその話!」 だから好きだな
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今日のことあれやこれやと聞いてやるただそれだけでよかったと知る
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無理をした 夢のマイホームに 壁を這う 血管のごとき 不気味なひびが
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空と海 どっちもダイブしたいから 想像力が間違ってくる
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後遺症 体中の 筋肉が じっとしないと 悲鳴を上げる
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五線譜を黒く染めゆくペン握る 右手は剥げた鍍金めっきの緑青
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だいすきよ 初めて会ったその日から、世界がきらきらして見えたのよ
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100のうち 1だけ嘘を 入れるのが 詐欺師なんだと ペテン師が言う
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リナックスで再稼働せしめしパソコンもXPなればつひに天寿が
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「中東」と何度も聞いて口にして嵐の前のゴルフコンペは
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半額のハマチの刺身を食べている私は半額?誰か答えて
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お客様 最終便は こちらです 電車乗り込み 卒業へと
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ガソリンや スーパーなどの セルフ式 最初苦手も 今はセルフ派
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外来でフリガナを呼ぶも返事せず漢字にうなづくは姑娘 クーニャンなりき
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楷の木の名を知るアウト一番ホール最終組は
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月とか見たいけど更年期だし桜とかも見たいけどのループ
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崩落くずおれて 消えゆくまなこに 浮かびしは 親子で泳ぐ キッシンググラミー
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若芽より つひにぞ出づる 言の葉よ そのいかほどを に定めんや
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イヤホンがポロリと落ちたその穴にノイズが入る暖かき風
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新入学 母の方が ばててきた 明日の準備に 宿題お供
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友達がいない僕でもトモコレを楽しめてます 明日はお休み
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モノクロの 古き乙女の 写真から 初恋乗せた 荷馬車近づく
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早朝の先頭車両で戦闘中 私の揺れが電車の揺れだ
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