むくけいこ  フォロー 10 フォロワー 13 投稿数 52

八甲田雪中行軍銅像はたった一人生きていた人 

弘前のレトロなカフェのガラス窓老婦人達フランス語で話す 

石飛礫赤いビニールの風車カラカラカラと恐山で泣く 

寒立馬レンタカーで探しあて産まれたばかりの仔馬が走る 

若き時太宰の本を読み耽りセンチメンタル斜陽館を見る 

安心すみんな元気とそれだけでよかったよかった寝るとしよう 

日も暮れて蛭も虫も騒ぎだす令和の五月熱い温度 

耳鳴りは加齢ですから治らぬと淋しいなあと母は言った 

雨降りの五月の夜は冷え冷えとそこはかとなく虫が泣いてる 

夏になり脱ぎ捨てるものあるかしら老いた身体は裸になれない 

できなくて何年たってもできなくて諦めようかそれもできない 

酔っ払う何百日も酔っ払う素面で居れない弱虫の明日 

雨降りて白雲纏う養老は令和の朝をしめやかに待つ 

つらいことやめてもいいかな犬に聞くまっすぐな目で教えてくれる 

まだ寒し春は今年も遠いけどミミズが動く土は温いか 

たまるものお金と水と醤油かなさらさらさらと流れても行く 

さみしけり花も木もなく鳥もなく人は何処に泣く事もなく 

深酒は忘れるために呑むけれど効かない麻酔を注射するだけ 

おのこ生きただひたすらに夢を追いおんなはひたすら命を繋ぐ 

のんびりとただのんびりと歩きたい真昼の月の人ゴミの中 

雨の音?水道の音水滴の違うこの音空からの音 

戯れてハフハフしながらはぁはぁす分かるんだなぁ犬の気持ちは 

北欧の空気みたいな公園は近所だけどいつも澄んでる 

諍いはいつも言葉ではじまったあやまる言葉いつも遅刻 

叶えたい夢が私に舞い降りたそれだけのことそれだけのこと 

年老いて耳も聞こえず目も見えず抱かれながら空を見る犬 

可愛いいね毎朝ご飯に尻尾ふる君の食欲うれし頑張る 

言葉なく仲違いの私たち話したいこと胸いっぱいにして 

霜降りてシクラメンが縮んでる耐えているのか芽は硬く閉じ 

嫌なことたたみ込むよにやってくる逃げてもいいかと犬に聴いたり