僕のシェイクのストローで もらうコーヒー熱すぎて おどろく僕と微笑むキミ
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冷め切ったコップをレンジで温めて、出して、ただまた冷めている、愛
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感謝して 尊敬しようと  いざとなりゃ 小っ恥ずかしくて 言えたもんじゃない
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美術館の喫茶室でカタログを眺め午後三時をまっすぐに生きる
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子供も背負った 借金も背負った 背中から降りないのは自分の期待
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焼け焦げた花も柘榴の傷口も微睡む波に さらわれ とけて
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眠れないあなたの白夜はちみつと少しの愛をカップに溶かし
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太陽が照りつける午後 淡い虹色に光る細い髪を 一本一本と眺めるのが好き
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晴れてるからギリ秋みたいな服装で スーパーに行く スポドリを買う
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米 毎回チョイかために炊く炊飯器 そこがお前の良いところだよな
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弘法じゃないです 筆を選んでは書き損じるとこまで楽しみます
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脳揺れて美に溺れた夜 僕らまだ 息するたびに世界きらめく
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君の机の上に置かれた花は君みたいに綺麗だったよ /題・白
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なんにせよ健康寿命の秘訣とは『You are what you ate』に尽く
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袖口の ボタンの取れた ワイシャツを 腕まくりして そのまま着てる
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吐いたもやし抵抗虚しく噛みちぎる無情よ日曜日の午前九時
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駆け出しの お笑い芸人 づら風の おばちゃんの髪 大爆発中
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宛先を  間違えるとは  まさかのま  どしてなんで  ウチとしたことが
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洗濯機 ジャ~なったら どんくらい 待てばええん? (至って真面目)
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検索欄に打ち込む自分の名前 期待してしまうのは私だから?
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どこからかマラカスを取って渡されるそうだ君はそういう人だったな
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おしえてね からだに蒼い砂満ちるきみのきれいな最期を見たいの/『砂時計』
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誰でもいい おんぶにだっこ して欲しい そんなヤツらの 集まりが群れ
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「おかげんは?」 聞かれ「お腹が  すきました」  好き勝手なこと 言うてもうたわ
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幼い頃 「コピペパン」よく食べた 料理番組コピーして バター・ペースト塗る お題・コピペ 失礼しました🙇
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楚々とした 身のこなしで にじり寄る  美人局つつもたせに  惚れるな触れるな
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いつだって私はただの暗い星 誰の特別にもなれなくて
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探し物 探してはない 時に在り 探していると なぜ出てこない
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舌滑る微小時間の里芋は剥がれて煮られた犠牲的味
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気がつけば 他人の仕事 気にしてる 自分の仕事 疎かにして
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