かんちがいやろう目の前止められてざまあ、前しか見てない男
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どこまでもどこまでもつづく音符のすべてがこぼれおちた電線
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馬鹿だからグロテスクしかわからない 天使の小言は自慰に溺れて
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薄幸の 悲劇のヒロイン 救うのは 自分の中の 喜劇のヒロイン
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おびただしいファイルの中から彼は『月〜コピー〜コピー〜コピー』をクリックし、
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今聞くと 歴史おもしろ 知りたいな となるのに何故 あの時私
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数年間 勉強をして 知ったこと。 全く自分は 無知ということ。
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一言で片付けられるようになる 言い訳みたいな言葉好きなのに
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酩酊は知らぬが苦しみ溶かしたくて 風邪薬飲んで飲んで飲んで
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風呂の水 温くなるまで かき混ぜて 寒さ堪えて 肩まで浸かる
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ブルゾンの  フードをかぶり  暖房を  つけよかどうか  迷ぉてんねん
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かさぶたを剥がすみたいに思い出す江ノ島の海SHIROの香水
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ただ生きた女を見なしたファムファタル 美しいわらの社会は回る
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じぶんのこえ 無視して底に 流し込む 聞いてないふり いつもの日常
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誰しもが 通る道だと 言う大人 でも子どもたちは まだ通ってへん
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気圧かな?全部こいつのせいにするカード落とした頭の痛さも
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我こそは 語られなかった物語 現れなかった 約束の人
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ひさびさに ずつき頭突きでおこされ かんどう感動よ 白いティラミス スプーンどこだ
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ナミビア沙漠われゆかねども紺靑の美靑年など泛べ塩湖に
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女王蟻に肖し式服の白纏ふ偶像たらむ。宰相寫眞も
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十七年たくさんの幸せ有難う! 愛犬キミのお家よ 骨壷を置く
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FRIDAYスクープされたタレントの横でモザイクの俺と彼女
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わがつまはおでんの仕込み初めてで「ふくらむんだね」かわいい気付き
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岬下り 浜を歩かば海の家 氷の文字見し 早も懐かし
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山を見て空を仰いで足元のさき花愛で歩く日々なり
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買いものは楽しいけれど捨てる時なぜゆえ心折れまくるのか
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漫画とか子どもの頃とくらべたら読み倒すってなくなったかも
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久々に会えば思っていたよりも少し痩せてる父のかんばせ
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放棄地に 緑のキャンバス 茶の垣根 白き可愛い 花の星座よ
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真夜中に母のトイレで起きる冬の寒さがやってまいりました
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