心揺る。まるでジェンガを押すようか。私は君の机でありたい。
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結婚の約束なんて出来なくて 交わせたものは目線だけでした
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喪失はひとつずつ違う形で私の心に穴を開ける
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方言は口を擦り抜け口癖に名を変えきみの口に滑り込む
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コーヒーが 添えられとる 朝食に 心踊らせ 食欲アップ
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老人と 欧米人の 箱根なり 中華と若者 物価に勝てぬ
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子供のと見比べたいので学生時代の教科書をとっておく
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プリクラを貼った履歴書で大丈夫です住所も電話もわかる範囲で
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泣かないで理解者なんていないから飛び出さなかった非常口
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後悔はなぜ「立つ」といふ擬人化に? 起き抜け疑問・・まず立ってみる
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一瞬の隙をつきたる更新よ にゃんすたぐらまー 意外と忙し
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なあ冬よ、せっかく秋が来てくれた。 暫し待ってはくれぬだらうか。
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雨上がり陽に照らされし草紅葉 空気冷やりと冬迫り来る
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帰り際氷のくぼみのところにストロー当てて残りを吸った
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昼休み空を見上げて伸びをする守衛さんへともみじ葉の降る
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ヒリヒリと痛む寒さの帰り道あまりにクリアな星に驚く
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早朝に 落ち葉掃除を する翁 挨拶の声 思わず笑顔に
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朝なさな胃腸を白湯で温めて「目覚めなさい」と呪文唱える
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じっとする 猫も私も じっとする ストーブの前 ずっと囲んで
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早朝に重い深紅の野イチゴがつゆたたえるみずみずしさよ
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君が住む街があるということ、めざましの天気予報で横浜が晴れ
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市役所で働く君は研修中 笑顔がグッジョブ ひたむき素敵
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将来に忖度しつつ生きるより「SHOWらい!」気分で行こうぜブラザー
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あの日からメジャーになった「忖度くん」言の葉まってる照らす光を
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ワンオペの ワーママでして 大あわて サザエさんちが いとうらやまし
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未来には戻れないから ビフ・タネンみたいな緑ジャージ着てます
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人間が同じ見た目をしていたら私は女と思えていたか
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10年と 1年の時 経た今も 迎えてくれて 感謝しきり
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にがいコーヒーのつやは まだ温かいバナナケーキの湿度に溶けて体温となった
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外に出て 「寒いね」とは  「手繋ぎ」のフラグ 気が付かないふり スタスタ歩く
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