Utakata
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梅雨迫り 収穫終えし玉ネギを 天日に晒す休む
暇
(
いとま
)
無く
25
揺れ来ても吾を気遣う人もいず震度の知らせただ届くのみ
16
竹藪に隠れるようにひっそりと紫陽花が咲く飛び石の庭
15
朝陽浴び緑煌めく
青啄木鳥
(
アオゲラ
)
が明ける世界に調べを刻む
12
早口のドラマの会話に置いてかれ 対象年齢外れた耳かな
20
高崎線 ひと駅走り また止まる 地震の後の 長き家路よ
20
やれることすべてやったさ そうだろう? ぬるい湯船で手と足のばす
21
認知症夫婦の診療に手間取れど明日は我らが身かとも思ふ
11
快
(
こころよ
)
く全て受け止め生きていく自分の力で幸せになる
13
いつの間に大人になった 嫌な顔一つもせずに飲むジャスミン茶
19
運転もゴルフも旅も ふと見れば 賞味期限の近くにありて
21
夜市には風の過ぎゆく時があり 浴衣の袖に父を探せり
10
「おめでとう」通知を眺め笑みこぼる年に一度の特別な日に
12
ちょっとした猶予みたいな夜だった むき出しの腕を撫でる涼しさ
20
今月も 半ば過ぎだと焦りつつ 「まだ大丈夫」と書類選別
10
アルバムの写真はどれもピンぼけでそれでもわかるあなたの笑顔
8
暗闇を 照らす光が 暖かい 思い出という 私のランプ
13
何十回 いや何百回 ひやりとす 生まれ育った 地震大国
11
分量を間違え出来たゼリーにも似て定まらぬ暮らしをしてる
9
何事も 早め早めに しておけば 良いと知りつつ つい後回し
9
親鳥はいくども飛むで濃密に子を育てゆく けふは夏日だ
9
可笑しくて 息が出来ぬと 笑う君 ただ幸せで ただ好きなんだ
7
暗闇はぬめりの水で満ちをりて 海月絡むや水槽の午後
6
何事も素直に言えば良いものを回りくどくて前置き長い
16
昨年に 比べて暑く ないですね 時候の挨拶 でも今日暑し
6
自分には縁遠いと思ってた 空から星が降ってきた夜
12
奥行きのある世界へと旅立てるそんな旅なら仕度をしたい
16
善悪は 時場所場合で 決まるから 善と悪とか 時代によるで
5
妹の 子育て家事で カサカサな手 今は亡き母さんと 重なって
7
愛しさは静けさとともに気付くもの寝息の音と膨らむおなか
5
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