ベートーヴェンのソナタ流るる春の日にきっと僕らは目線合ひ
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ぼくママの子になりたくてまた来たよ堕ろされたけど諦めないで
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お出かけの準備で力尽きにぎり飯食ふコヒガンザクラの下で
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廃屋をなお護る者たちのあり 庭の樹も草も逝きし人々の想いも
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日曜の駅前広場で空を見る。(火曜日までに仲直りしよう。)
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墓前には無常を諭す親はなく必滅語る生家の更地
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目を閉じる願いはひとつお互いが 幸せな日々送れますよう
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春浅き苔の美し信濃路を歩かば一枝桜咲き初む
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ちぐはぐな組み合わせだね冬コート 春を先取り白のタイトスカートタイト
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寒もどりふくらみかけの桃一輪ぎゅっとまぶたを閉じて待つ春
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食材で買った甘エビ跳びはねて心臓縮む宵のキッチン
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降り続く雪はおおかた上がったか深夜の窓からそおっと覗く
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東京の家賃を見れば怖気づき今の生活続けと願う
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目覚むれば二日で二尺の雪積みて春は一気に振り出しへ戻る
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また来年 雛人形を 片付けて 弥生も半ば 陽の向き変わり
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サムライがひと足早く散り果てて 開花を急ぐ桜列島
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この道で 毎日見ていた はずなのに 思い出せない 更地になる前
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敗戦に 力が抜けてぼんやりと 思考も気力も ダダ下がりの午後
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お昼寝をオルヒネとふ我が家かな 打てばスッキリ目覚めさわやか
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リプトンを3分蒸らした色の海 夕陽のレモンを1枚搾って
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不意に知る 隣の人の 人となり 連れたワンコが ヒントとなり
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宵の空 雲立ちわたり月かくれ行く末さへもおぼつかなきかな
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道まよふ行く末ならば我が袖を引きて導かむ暗き宵をも
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すべてを話す ときめく靴と 幹線道路で爪弾きにされるので
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探してた モノじゃないのを 目っけては 思い走らせ 時間旅行
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色に酔ふ春の盛りに君去りし花は散りとて色も覚めなん
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うつむいて、歩き、仕事から帰る時、脳内に流れる『やさしくなりたい』。
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トランプは 軍隊持った 商人で 儲けるために 戦争起こす
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横顔が なんか綺麗?と ふと気づく あなたに会える 1週間前
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スタートもゴールも違う独り旅 めぐり逢て春去ればまた冬
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