店の壁草間彌生が来たようにペイントをした大きな作品
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また来てと言われてカットを予約する床屋は実家と言うアーティスト
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宝くじ買ったかみたい図書館へフォトブック持ち行ったら夢に
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真夜中に ふたりの小指 絡めたら 針を飲むのは どちらだろうか
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早春の寒夜 窓外そうがい眺むれば 冴ゆる星空 オリオンは西へ
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生きづらさまったく感じていないなら人間やめて迷惑だから
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朝ラジオ 『ジャマイカ療法』教えたり 魔法のことば 『じゃ、まっ、いいか』
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沸騰を待つ数分を味方にし 未来を少し待たせておこう
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水温む 水面にマガモ降り立ちて 藻屑ついばむ のどけき風景
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レンジからさじ入れたままのマグカップひやり起きたら休まなあかん/無事で何より
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あといくつ摘めば満つるや春の野に白紫の花かご匂う
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隠れ蓑羽織る数だけ身は軽く化身ふえゆき我も誰やら
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スーパーのチラシに家族が溶けていて私自身は何も見えない
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五円玉十円玉の幅きかす駄菓子選ぶや子らの王国
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歌詠みは必然の網巻き上げて途方に暮れる漁師みたいだ
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連れ合いの笑顔見たさにふざけては笑われてこそなんぼのわたし
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いまここで 寝てはいけない 思いつつ 寝る気持ちよさ 起きてまた寝る
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雲ひとつ なく広がった み空色 悲しいほど いいお天気
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叱られて落ち込んでる程人生は暇じゃないはず。落ち込むけれど。
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滴った涙と汗が虹となり絶望の空に希望を架ける お題「滴る」
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平和へとつなぐ力は必ずや争いごとのアンチに過ぎぬ
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属性を捨てて至れる 三月のキャンパスの風 頬を撫づ朝
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なぜなのか こんな花粉の多い日に  ティッシュ配りに 会えず苦しむ
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春炬燵さぼったリングくっきりと靴を履いたら小石が痛い
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クドリャフカ今度こそ家に帰れるよう鐘を鳴らせ鐘を鳴らせ
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余りにも 些細なことを 褒められて 喜ぶ自分 哀れに思え
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世の中の 不条理を前に 筆を取り 腕まくり挑む ルネマグリット
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好きなだけホームランを打ってください 私も好きなだけ鮭を食う
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ため息を隠すみたいなキャスターが溶ける弥生の空のあざとさ
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爆撃の 煙立ち立つ バクー見て 思い出だしぬ 雨寒き宿 /2016年10月24日バクー雨Guest House Inn
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