下ネタに笑い転げて君たちの起立知らないちんぽこ二月
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消化器は倒せばアワワ銀と立つ誰も触れない日々を見守り
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玄関に立てば「おかえり」亡母の声 幾年経れど忘れえぬ声
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生きること 喜びあえる山めざす 道の左右に 駒草咲いて
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「親」という役を降りない母と飲むクラフトビールの苦い延長
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そろそろに膨らみ始む冬木の芽 畑の土は未だ眠りし
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咲き初めのしだれ梅にもぼたん雪つかの間だけの白き世界よ
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昼の月 凍らせあおく 吹く風の ふくら雀の 胸毛返せり
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極寒の選挙済みてもまだ極寒 冬眠のぞむも許さぬ五輪
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借景もよく考えたいいねよりボツだっていい自分を詠う
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ひむがしに日はまたのぼり冴へ返るコンクリのうへメジロ目をとじ
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夢の中 旧い手紙を かき集め はつ恋おもふ 中学の頃
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敷マットぐるりテープで止めてみる 妻褒めていて…空の青さよ
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ビル影の日に日に際の目立ちゆく春告草のやさしきにほい
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読みやすさは正義とおもう言葉派とか人生派とか超えて俵万智
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プラレール夢中でつなぐ横顔に幼き頃の吾子を重ねて
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リベラルな教育受けた若者も いま歳老ひて題目唱ふ
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吐く息の白きの見えず夕暮れにゆるやかに春迎えにいくや
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あんなにも高いとこから飛び降りて 良い子は真似をしないでスノボ
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なげやりの眼路の雪にも留まるに群れ立つ鳥のまたたく間にも
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雪空に あなたと二人 肩寄せ合い 幻想的ねと 微笑んでみる
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励ましにつかない既読、三十分 あなたはわたしを求めてないね
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うれしきはイチナナパー(17800円)でパソコンを手に入れしこと。中古なれども
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現代の 経済格差 表出す オリンピックは 差別の祭典
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一生の 振り子を持つは 運命と 知れども今は 君に預ける
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パソコンのマウスを置いて立ち上がるコーヒーサーバーまでが遠くて
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水滴を 吸い付くように吸い尽くす ニトリのマイクロファイバータオル
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言の葉で 人を傷つけ 傷ついて… そんな私を 変えた「遍歴」
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夜は影がなくなると思ったら 夜っておっきい影でした
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弟が嘆く視線のその先に 降っていたのは雪でなく雨
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