気圧かな?全部こいつのせいにするカード落とした頭の痛さも
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晴れぬ空心の雲に息をかけ 薄明光線我を照らせよ
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アンダンテ プレイリストは君色に ポップの歌詞は口の先から
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三日目の包帯解いた指の匂い ひとりじめする 部屋は見ている
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二年弱経ったよもうね、夢の中 故郷も東京も出てこないのよ
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冬寒夜 歯ブラシ一つの ワンルーム 銀の星と見ゆ 頬から落つ
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ラーメン屋 開店を待ち まだ眠い 午前3時に 列を成す人々     
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近眼が  老眼なれば  チャラされて 元の視力に  戻ればええのに
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正しさを 振りかざすという 間違いを お互いしてた 正しいと信じて
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I LOVE YOU のリボン皆と同じ、勝手に物議を醸さないでね
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下敷きで擦ればふわりと立ち上がる今に高鳴るこの恋心
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十八時 炊飯予約 炊ける音 目覚ましならず 起きたら零時
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手つだへば坐つて尿ゆまりする吾子の本音も漏れた水音をきく
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朝四時に使命を背負ってひた走り僕を追い越すはたらくくるま
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十七年たくさんの幸せ有難う! 愛犬キミのお家よ 骨壷を置く
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FRIDAYスクープされたタレントの横でモザイクの俺と彼女
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わがつまはおでんの仕込み初めてで「ふくらむんだね」かわいい気付き
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鈍色の空に真っ赤な柿一つ少し痛んで魂の如
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山を見て空を仰いで足元のさき花愛で歩く日々なり
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見送って送られてまた見送って「また明日ね!」で、真ん中バイバーイ
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漫画とか子どもの頃とくらべたら読み倒すってなくなったかも
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久々に会えば思っていたよりも少し痩せてる父のかんばせ
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朝日浴び吊るした柿は耀けりさびしき家にときめきの色
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週一のデイ送迎の車窓より深まる秋の町並みを見る
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小腹すきカップ豚汁のむ3時 眠りをさそうこの温かさ
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星形の花に紫ちりばめて木陰に光る杜鵑草ホトトギスかな
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砂浜で 沈む夕陽を 見るだけで 明日への希望 形になりぬ
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数多ある歌を読み 自作を投稿 楽しきことの詰まるUtakata
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無人駅のようにさびれたわたくしのプラットホームに冬降り立ちぬ
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陽だまりの窓ガラス越しに止まりて 翅休めをる秋 シジミチョウ
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