おびただしいファイルの中から彼は『月〜コピー〜コピー〜コピー』をクリックし、
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今聞くと 歴史おもしろ 知りたいな となるのに何故 あの時私
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数年間 勉強をして 知ったこと。 全く自分は 無知ということ。
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一言で片付けられるようになる 言い訳みたいな言葉好きなのに
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酩酊は知らぬが苦しみ溶かしたくて 風邪薬飲んで飲んで飲んで
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絶対に 記念日だって 忘れてた でも予約した それ才能ね
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風呂の水 温くなるまで かき混ぜて 寒さ堪えて 肩まで浸かる
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ブルゾンの  フードをかぶり  暖房を  つけよかどうか  迷ぉてんねん
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かさぶたを剥がすみたいに思い出す江ノ島の海SHIROの香水
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ただ生きた女を見なしたファムファタル 美しいわらの社会は回る
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少しだけ時間が経って手をふいにどけたらそれが最後になった
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じぶんのこえ 無視して底に 流し込む 聞いてないふり いつもの日常
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誰しもが 通る道だと 言う大人 でも子どもたちは まだ通ってへん
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気圧かな?全部こいつのせいにするカード落とした頭の痛さも
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アンダンテ プレイリストは君色に ポップの歌詞は口の先から
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二年弱経ったよもうね、夢の中 故郷も東京も出てこないのよ
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冬寒夜 歯ブラシ一つの ワンルーム 銀の星と見ゆ 頬から落つ
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ラーメン屋 開店を待ち まだ眠い 午前3時に 列を成す人々     
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正しさを 振りかざすという 間違いを お互いしてた 正しいと信じて
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AIを使った文で褒められた。支配されるとはこういうことか
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黒髪の右手に持たれた讃美歌と恋の音なる礼拝堂
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過ぎ去った夏から返信小さな秋の小さな恋のメロディー
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さようなら  大人になつた  ホールデン  また会えるかな  ライ麦畑
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神様の命令はもう聞こえない 麗らかな陽と私がいるだけ
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窓ガラス断熱シート貼り終へし様悪しされど為む方無しよ
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大変なことをした絶世の美女を産んだの国揺らいじゃうかも
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窓越しに秋雨気配感ずるがボール追う子の声も賑やか
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おはようと 言ったところで 俺ひとり 机の上の 千円が親
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心配を すんな全部 上手くいく 心配しろ全て 上手くいかへん
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グラコロはコロコロコロっと転がって、冬が来たぞと知らせてくれる。
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