後輩に奢ったあとのお財布は 軽くて薄くて嬉しいトロフィー
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せかせかと生きてゆくのは使命感 狭間を生む作品と虚構
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夢を見てばかりいられるわけでなく夢を叶える力も持たず
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九時半に床に入りたる幸せを 二時に目覚めて 二時ふたときまどろむ
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雲間から落ちたる雪に罪はなし 向き合う人の覚悟にぞ寄る
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大晦日につくりし電子短冊へ書き初めせむとキーを打ちたり
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モニターの電子短冊アイコンを「e川柳」と「e短歌」にせり
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人狼で負けない君の笑う顔 孤独を隠す狼少女
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欲望と名付けた絵を描いた塗る色を選べないでいるあれからずっと
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何回も朝の占いに騙されて その度にリベンジを誓う俺
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何もない 平凡な日が 特別で 大事なことと 改め想う
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「プルルルルッ」予約すっぽけ「ごめんなさい・・」ミスはいざなふ別の未来へ
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忙しなく人々行き交う駅構内合間縫うようしゅるりと進む
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キラキラと霧氷を咲かす裸木の零下20朝の静けさ
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薄皮を剥いた数の子・枝豆が枡におさまるお節の一品
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猫かしら犬なのかしらと思いつつ足跡と歩く雪積もる道
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高層のベランダからは憧れの魔女宅キキが我を誘う
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黒豆を煮ては予熱を繰り返しもうすぐ出来る最後の予熱
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天気雨 不気味なまでに 空は晴れ 光の粒が 斜めに落ちて
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うたかたで 喜怒哀楽を 共にして 顔知らずとも 心繋がる/皆様良いお年を
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年越せぬ蕎麦アレルギー食べられず初夢見たい姫始いつ
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今朝の夢 貴女と気球で 見た景色 笑顔を今年は 支えられたら
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行く馬の負け組の星ハルウララ吾を重ねる大晦日かな
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「おふくろの味に似てきた」もしかして褒め言葉だと思ってますか
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遅れても誰も文句はうまいが明かりをつけて正月の朝/新春万福
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いつからか 君より強くなったオセロ 縁側にもう 動かぬ盤面
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再現をこころむる 今年の雑煮 祖母の味へと 一歩近づき
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初仕事 終えてようやく お雑煮を 味わう時間 有難き夜
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後ろからそっと近寄りおさわりをして猫に怒られお正月/平和です
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「あなたのことは死ぬまで忘れないよ」って返事が届いた初御空/感謝
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