いい値する ビニール傘を 買ってから ものの5分で 不燃ゴミと化す  
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カスハラから 社員を守る といふ企業 誠心誠意 謝罪しましたか 
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贈りたる祝花(しゅくか)を飾る受付に靴脱ぎて進む能の舞台へ /山本能楽堂
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本当は一つじゃないと思いつつ 一つの方に私をハメる
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何気なし放つ言葉の鋭利さに 口閉ざす子の 心親知らず
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素直たれと 名付けし親を 前にして 素直になれず また砂を噛む
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軒うつる雫の音も晴れやかに ついに聞きつる春の初音ぞ
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電線は時間と距離を待ち焦がれ あの子とあの子 はじけた火花
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髪撫でて 振り向く空は 花曇り 滲む日傾き あなたは香る
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匂わせを封印するほど高まるの 拡散したい秘密の全て
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本当の出会いに別れは来ないなら その目で声でまた抱きしめて
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ふと思う 大病を得て 受け入れる 弱き心は まだ彷徨えり
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君と僕 黄身と白身は月と雲 ジュワーっと見つめて蓋して蒸して
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踊り子がひとり回るオルゴール グランパドドゥの夢に囚われ
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右脚の弾痕示し戦争を 語りし父の享年を超え
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退社後のバス停 濡れたアスファルト ベンチのしずく 通り雨の跡
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あと一日ひとひ 辛抱せよと 如月の寒波を越ゆる 毛糸ニットと共に
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ひび割れた バス停のベンチの端にガムテープ 絆創膏の如
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髪睫毛 眉毛も抜けし 抗癌剤 ウイッグツケマに 眉シールして
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天下布武覇道で制しあぢきなく王道ものはすぐ消してよい
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こんなことやれてた筈の布団干し夫の手など当てにせずとも
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名の知れたクローチエパンのモーニング一時間待ち天気も良ければ
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あと10点 ヤマザキ一瞬お休みし 春の三色あんぱんなど食む
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さりげない友の言葉は宝物 ラーメン屋にて「いいこと言うね」
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音無き寺 静かにながるる読経の中  父の生き様に思いを馳せて
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停車する観光列車が田園にトラブル?違った撮影タイム/快晴の雪景色
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花粉など気にせず進む快晴の野鳥の森は出会いの連続
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ただ聞いて ただ語ること 空想をすること 君の自由はそこに
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降りかかる 数多あまたの試練 凌ぎつつ 果たし遂げなむ ふたりの夢を
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寄り過ぎた足もと少し戻り立つはかりの針の揺らぎおり/改
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