明日が来ることの恐ろしさ 洗いたてのタオルケットに顔をうずめる
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しゅっとした振り袖娘は彼氏付き やっかみ目線で脇見運転
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おい彼氏おまえは下男だ控えおろうっ お嬢様から三歩離れよ
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サクラ咲け 思いを込めて ただ祈る 落選メールは来ていないんだ
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ふっくらとうまく炊けたる黒豆を「これでどうだ」と夫に供える/夫の好物
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冬枯の 乾きし森に 雪が舞ふ 朝には白衣びゃくい まとひし舞台
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「心配と 心遣いは 違うのよ」 この仕送りは 生存確認
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新しいノートを開くときのように年の初めの意欲ふくらむ/本年もよろしくおねがいします
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山茶花に集う雀ら可愛かいらしと慈しむごと満開の紅
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「主婦なんて」とひとくくりにはできないね 深皿に盛る今日の幸せ
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高層のホテルの壁はミラーにて日毎の空とビル群映す
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毎日を壁面ミラーを見て過し飽きることなき病衣の十日
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無の中で有を生み出す心の火 文字をべては焚き火を見つめ
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赤々と眼前に今道はあり茂吉の歌が轟然と射つ
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気付いてる腹の回りがキツイこと 素知らぬ顔でホックを外す(正月太り)
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きのふの火事の場所を聞かれて答へれば「よかつたねぇ」に少しとまどふ
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対岸の火事とは云えず強国の誇張の論理ベネズエラ燃ゆ
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題∶「出発前の小田原評定」 炬燵より  はよう出でよと  候えども  時期尚早と  評定つづく 
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おはようと ねこにキスして 支度する 今日は病院 ねこの病院
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ジハンピで カフェオレひとつ 買うくらい 赦されるべし ねこ母お疲れ
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雪解けの せせらぎの音の 子守歌 おぼろげな春 夢を彷徨う 
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一月五日いちごの日ポップな印象裏腹に仕事初めで足取り重く
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プラレールふとした弾みで動き出し鼓動高まる真夜中の部屋
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全集中レゴで遊んだ部屋の跡そこに広がる満天の星
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砕けちゃった僕の心がでもいいんだこぼれて君の星空になる
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いちご狩り冬のデザート目白押しローソン訪ね狩る楽しさよ
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粘膜もそろそろ慣れた罪の味 神様もっと寝たふりしてて
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燃えているだけじゃなんにもならないが そもそもなにもせずには燃えない
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木枯らしが 背中を叩く 神無月  妻の笑顔が 懐中の
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牛乳を 煮詰めに煮詰め 熟成し 精製した味 それが醍醐味
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