驚いた熊と遭遇あわてずに逆行に歩き伏せて頭を守る お題・逆行
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聞かれたく ないことにそっと 触れられて 嘘ついてしまお 思たのバレた
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網棚の黒い鞄に脈見たり檸檬一つで世界を計る
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いでたちて いづこやいづこと たづねども いたるものこそ さがしけるかな
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エアコンの音が聞こえる 心臓に包丁を突きつけられた夜
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この世から 抜け出せるなら あやかしの 幻でさえ 今は堕ちよう
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太陽にひらかれてひろびろと道 電信柱の差す影が濃い @篠ノ井
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今や誰も知らない焼野やけので 君の光を見る 僕は目を擦る
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鏡の私にだけある自信 角度は変えないでくださいね
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心揺る。まるでジェンガを押すようか。私は君の机でありたい。
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結婚の約束なんて出来なくて 交わせたものは目線だけでした
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喪失はひとつずつ違う形で私の心に穴を開ける
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コーヒーが 添えられとる 朝食に 心踊らせ 食欲アップ
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老人と 欧米人の 箱根なり 中華と若者 物価に勝てぬ
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プリクラを貼った履歴書で大丈夫です住所も電話もわかる範囲で
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前世をも予知する辻の占い師 あなた自身の運勢いかが
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と耳を月の裏に隠したら少しは楽に生きられるかな
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芯のない生き方してる そんなんじゃ伸びた背中がまた曲がってく
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魂のぶんまでは痩せないで たったの21gだけだけど
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無意識なメロメロパンチをくらう夜 君はいちばん身近な純真
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彗星がぶつかり欠けた三日月と青のネイルは夏の亡霊
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あれこれと日帰り旅行の計画を立てる日向でお茶を飲みつつ
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復唱のこゑくきやかに交換手オはオランダのオでございますね
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街中にイルミネーション人ごみでインデントされた僕
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雨粒が 落ちてきそうな 空見上げ まだ見ぬ未来を 天に任せる
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親友の 詩をたしなみ ぼくポツリ 最難関校 不合格
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寒くなり夜中に目覚めぼんやりと声が聞こえる昔の彼女
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水をいれたコップのような完成が言葉で出来ず釘で文字書く
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グラサンがドアフォン越しにドアを蹴るッ!ニャンたる不意打ち!鳴いてバレたか・・(かつての恐怖)
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私だけ覚めて半身起こす闇あなたの寝息白い指先
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