たわわ咲くミモザの花も寒かろう 弥生の風の冷たきに揺れ
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ゆるるりと自分を満たす一人時間 気ままサプリが吾には効くらし
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「あと何度」数うる指をそっと閉じ 日曜朝のトーストを焼く
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こぼれ落つメモとペンとを追いかけてあわあわとする我が手がおかし
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サイゼにて待ち合わせしたいもと吾は互いに老けてしばし気付かず
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京の寺 友と座禅で 雑念を 洗い流して 一歩踏み出し
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青天のもと 満開の早桜 メジロをおびき寄する 蜜の香
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ゆくりなく短歌うた舞い降りる日もあれば露も心に響かぬ日もあり
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三月に冬は長々居座りてなごり雪とかひねもす降らす
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小窓から 月灯り漏れ 静寂な 離れの茶室 無の一服を
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空霞み 静けき春の昼下がり 風に揺れ薫り立つ沈丁花
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某党首ゼロで割るごと問いたれば模範解答聞きたくもあり
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高い位置 備えられしは 吾が祖父の 仏典経書遺影なり
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人の世の推し歌手ほどに先逝くはげに惜しまるる涙ばなしよ
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さる株の 底値を狙う 相場師の ごとく米価の 値下がりを待つ /米価下落
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血圧の 低き朝けを 水底(みなそこ)に 臥(こ)やる骸(かばね)の 幻を見き
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夢も見た あなたと花影 揺らいでは 見せてくれたの 露落ちるまで
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安否通知が届いても きっとスルーする きみはただの訓練
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たんぽぽは風にゆだねて旅立ちぬ黄金の記憶瞳に焼きつけて
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何もかも管理対象房総の菜の花たちも人の心も
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家用の眼鏡で仕事来ちゃったけど、誰も気づかないしどうでもいいや。
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イヤホンで繋ぐ三百五十キロ被った毛布あなたの吐息
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痩せガエル 負けるな一茶 ここにあり 挑戦したら 一茶は何処
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春と秋だけはみんなが噂する 夢の中みたいで目を擦る
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心病む 正義感とは 自らを 引き裂く刃 地獄の定め
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親友Bestieだよ 君との1000日三年間あまり そんな言葉で また続いてく
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今度こそ関東で雪、降ったって?転ばないでね うん、気をつけて
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先に起き 起こさないよう うちを出る 新たな暮らし 春、有頂天
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雪が降る午前は散歩できなくて積もらぬ午後の散歩も短め
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遠くから 光を求めて 来たヤツに 明る過ぎると 文句を言われ
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