ふんはりと卵を覆へばスパイスの印の国めきスプーン踊るも
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画面越し 見てたあなたが そこにいて 届かないけど 伸ばした手
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まよなかのよるべゆるりとまろい月ひそひそたゆたうるりのお歌ね
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あなご丼の写真に引かれて来たけれど 想いを馳せる 雪の円通
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ドット数足りなくてざらざらしてる君の声とかその他いろいろ
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ねんころりねんねんころりとねむりたいあんよもじょうずに頑張ったから
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君の期待応えられない応えたいまだあきらめてほしくはなくて
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海猫が翼に在りし初恋に想ひ馳せける孤独の箱庭
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シューシューと嵐が窓から染み込んで青年はまだ冬を知らない
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目をぬぐう 手首のミサンガ 濡れてるね 涙も糸も 切れぬ君の夏
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人の世は くすしきものと なりぬれど うつろわぬ 梅の花
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最近のお気に入りだという箱に僕の心臓しまっておいて
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短歌詠む流行りと知らず迷い込む一から学ぶ事の楽しさ
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いつもより 少し早めの 出勤に 幼稚園児の 息子が拗ねる
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ねえルンバ、おしえてくれよカンプチアの野原を拓く英雄のこと
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ひまわりが日を向くように君に向く視線はいつも私から
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ひでちゃんの夢をいっぱい見て「ねんね」したら夜明けのコーヒーうまい
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野うさぎになってあなたが内面に持つ草原を旅してみたい
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眠れずに記憶の海を漂ってこの人生もわるくはないと
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母ちゃんはお前が守れ男なら絶対泣くなよ指切りげんまん
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冬枯れの庭は一面花のごと二十歳の孫の晴れ着舞ひけり
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明日からは仕事モードに切り替えん 肌を手入れしマニキュア塗って
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「心配と 心遣いは 違うのよ」 この仕送りは 生存確認
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微睡みの布団の中で背伸びする窓をあければもう月曜日
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冷めぬよう湯船のふたを引き寄せてオイルサーディンのようにぬくまる
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御佛みほとけと 笑いあう夢 この年は 何があっても 乗り越えられる
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「明日から」なんて言葉を飲み込んでみたらし団子三つ目の宵
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朝食にゆで卵2個食べ続け最近ちょっと調子が良いわ
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自動ドア脇の門松 同僚と上司と交はす 年始の挨拶
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ごみ出しで「12」の数字と 目が合へば 何故か寂しい 年始の捨て場
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