天気雨 不気味なまでに 空は晴れ 光の粒が 斜めに落ちて
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うたかたで 喜怒哀楽を 共にして 顔知らずとも 心繋がる/皆様良いお年を
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年越せぬ蕎麦アレルギー食べられず初夢見たい姫始いつ
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大またを 開いて今年を のぞき込む 一年の兆し 大吉と見えたり
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「おふくろの味に似てきた」もしかして褒め言葉だと思ってますか
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いつからか 君より強くなったオセロ 縁側にもう 動かぬ盤面
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あらたまの 年を祝いて 飲む屠蘇の 去年こぞより酔ひて ノンアルに替え
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あらたまの年の初めの星空の兄はどの星 去年こぞに召されて
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『十年も出来なかったら嬉しくて』幸せだったのだろうねきっと
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私さえこの世に存在しなければ不幸の多くが幸せになる
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冬枯れの庭に新年 赤はモチ白は茶の花つわぶき黄色
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めぐっては消えないままの後悔が午前三時にわたしを起こす
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甲斐かい有って補充重ねるお節物い売れ行きはやはり嬉しく
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薄っすらと積もる雪踏む踏んづけて落ちた柿の実潰れてあか
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いつもより長めに喋った三毛猫の、うにゃうにゃぷぷんは年始の挨拶。
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時間外を 誇る研修医 見つめつつ 黙して語らず 二百時間の影
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えらそうに 説教たれる先生 いらないぞ 黙して働く 皆に幸あれ
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淋しさの濃度や種類歳ごとに変節するを風が知らせて
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夜はスマドリ おせちセットの あれこれと ハイボールふうノンアルが合い
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マンションの まわりを走る 子どもらの 眩しい笑顔 窓から見てる
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午前四時 髪を乾かし 君想ふ その瞬間だけ 夢現なんだ
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ニュアンスは チョイと違うけど 娘の自立 誇らしくあり 淋しくもあり
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月の芯に隠れる赤色を握ってどこまでも 新鮮な足は遠く軽く
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ブレスユーそうして息を吹き返すあなたは稀代の完璧な死体
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雑踏に 耳をそばだて 繋がれば 孤独に埋もれ 世を無くす
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インスタライブインライの推しの声を噛み締めて仕事始めの活力にする
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三が日 何もしない日も 大切だ
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四つ打ち 上がり下がりまた繰り返し光より遠い来世の話し
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意味の無い 問いかけですら すり抜ける やけに風吹く 満月の朝
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推し歌手にマイク手渡し羨ましそんな人生あると思わず
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