なにげない"I LOVE YOU"が歌になり、星になり、もう取り返しつかない
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春の陽に草木踊らす風一つ海から潮の音が聴こえる
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坊さんがお経を唱えはじめたらのたうち回る二匹の天使
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春の宵 霞かかりて  朧月  薄墨の空 月影射して 桜舞い散る しず心  
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春雷が 雲の割れ目に 金を継ぐ 稲妻となりて 彼の地に嫁ぐ
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ニャアと鳴く 古株の我が パートナーくん 新たな家族に 先輩風
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この雨がふいに桜を写すとき いつも見上げたあなたを思い
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あの花が綺麗だねと言う横顔を見ながら歩く僥倖の街
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約束の時まで待つと告げたを 忘れたように君を思い出す
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吹き出しの向きを揃えてくれてたらこんなにさみしくなかったのに
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戦争と飢えと寒さとゴキブリと私を産んだ女が嫌い
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学び舎で学ぶ学ばぬ同窓生 同じ地平で月とスッポン 
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うしろ髪 しなやかに揺れ 残り香溢れ  生きる満ちる 乙女去り 春惜しむ
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複垢の全部が一緒のタイムライン 私はほんとにつまらぬ人だ
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ほの暗い体育館に残る音 セロハン越しに光る粒たち
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快晴の公園で笑う君が好き 僕の醜貌も霞むから
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賑わいと 混雑混じり 息できず 「混声合唱」 発展途上
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心配だ 母にも重い ランドセル 知らぬ子らとの 初の登校
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パン数種 彩り野菜と ドリンクバー コンポタも在る 朝食どうぞ
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モノトーンの 花とフルート 口ずさむ 雀へ和む 歌筆の智慧 「星空 慧様へ」
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不在の 自由奔放 ヘデラのツル 我がもの顔で隣家のフェンスへ
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泣きながら パンを齧った そのひとに 月明かりみて 影を重ねる
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何であれわたしを負かす後輩は頭かきつつ「番狂わせっす」
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花散らし雨に打たれて今日の日の僕も散りゆけ新しくなれ
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にぎわいの桜の並木何事もなかったような卯月の葉桜
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1Kの狭い部屋には収まらぬ強い物欲われを支配す
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雨上がり蝶かと紛う白き花 スナップえんどう夢をひらひら
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窓開けてけぶる空見る 霧雨の木々の狭間の声は雀か
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過信せず 予断許さず 生きるすべ 守り破りて いとし人間
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春雨を吸ひて つぼみの膨らみぬ隣家の藤は 初夏への準備
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