大人とは 子供の前で 神となり 上司の前で 飼い猫となる
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記憶を奪われてもきっと思い出す背骨に這わせる夜のつめたさ
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2号棟 朝日が当たる 屋上に 鳩が止まって 下界をチェック
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自分より 3歳上の 老人は 未来の自分 もうすぐ自分
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ダイソーの手帳のリフィルのカレンダー今年は買えたよ3店廻って
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カレンダーあと四枚を残すのみ私の好きな季節到来
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きくらげはペンギンの肉?さにあらずただのキノコだざれごと言うな/伊集院光さんへ
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疲れてたって泣いたって メイトープリンは買わないとない
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妻に言う 私でも推しに 全然負けてない 普遍の権利 それは人権
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自販機に君が着ていくクラシカルカラー 緑茶飲むたび思い出すこと
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久々の🚅で東北牛タンの里へ、食べれるかな?たのしみ☺️
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呷り染むナイトキャップの午前2時カルーアコーヒー甘し苦し
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妻の読む「あさきゆめみし」チラ読みす 好きになれんなやっぱりエロ小僧
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未来さえも 置き去りにしてあなたに 上陸してもいいですか
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地震こわい おいおい 君はなんで地震でしぬと思いこんでいたんだい
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ゆるやかに密度を増した幽闇にどこかの一番星がうまれる
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午前中 畑にいけば 暇人が 挨拶交わす 市民農園
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「ネガティブに考える余裕があるだけ 『しあわせ』なんだよ」(いやうるせえよ)
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短歌は日本語の旨みを凝縮し てないぞ! (これは、パラドックスだ!!!)
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弧を描く 口が死ぬほど 好きでした その口はもう あの子のものね
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易々と防衛線を飛び越えた希死念慮蹴り生きよ明日へ
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中辛のルー 具だくさんならイケる ライスだけでは食えない辛み
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ハーブティーも僕と飲めば 湯気浴びてずずずとすする芋のお湯割り
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七時半せこせこ歌を詠みにけり他愛のない歌不穏な朝の
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窓の下、水面にうつる月を見た。「きみもとらわれて、不自由なのね」
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湖を前に露天に浸かる昼 こんな幸せばかり続けば
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ススキ摘み ふくろう梟にして 飾ってた いつか父が 作ってくれた
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夏終えてススキが揺れる里山に姿を表し十五夜の月
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卓ポットビニールシート金盥かなだらい昭和な品に今助けられ/排水管更新工事
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高尚な理屈は僕にゃ分からぬよ自由に詠んで何が悪いと/題『utakata』
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