大雪で折れし令法りやうぶ躑躅つつじありてあはれに思ひ鋸を引きたり
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穏やかに微睡む君のその目元揺れるまつ毛はゆりかごのよう
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生け花のデモで舞台にサクラ咲く 片付けはあっという間に終わる
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ガッツリと 食べたい気持ち あるはずも あっさり系を 身体が望む
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春が来て 日本がその名を 浪費する ぼくはもちろん 君を呼ぶため
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ミサイルが飛ぶ可能性ゼロでない空を姿勢よくベンチたちが見る
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休日の小春日和に身を任せ過去も想うし未来も描く
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工場でずっと雑誌を積み上げる機械のように 機械でやれよ
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​葉桜となりにけるかもわが恋はふりにしのちも世はあをくして [ 題詠 葉桜]
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思いすら消してしまえよ五・七・五 右手に溝川どぶがわ 頭上にオリオン
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朝陽射し 窓に映える 君の影  夢かうつつか 白陽射して まぼろし消える
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油断した長袖全然持ってない 寒さはまだまだちょっと続くのに
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みどり濃き 深山陽射して 秋の暮れ 紅色一色 鐘がなる 古寺の
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イントラの 人事報見て 振り向いた 俺だけ知らぬ キミの退職
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明け方に キミの残した オリーブを 手掴みで食べる 気づかれぬよう
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日溜まりの テラスに留まる つがい鳩 その後ろ影 光り射す
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バス停で待つ人に少しみ残し 駅まで歩く1.8キロ
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携へて 鞍馬に行かむ かねごとの 花咲く春に なりにたらずや /挽歌
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「いよいよ」と思う頃には有料のチケット買うのか…サブスクの罠
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休日の憩いの場所で湯を浴びてちょっと昼寝のスーパー銭湯
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のどかなる 春の空にも 鋭角が ポラリスを射て 白鳥の矢よ
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神様よこの北海道を抱きいだきしめ叫びたいほど 春がまぶしい
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完成もさせてやれないビーズ達テグスで代わりが出来ぬ事あり
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渡されしロールサンドの誇らしく赤きリボンを春空に解く
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弱者かつ女ひとりの生活は堀埋められた城も同然
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花曇りの散歩は夫婦ふたりのんびりと色とりどりの野花愛でつつ
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近距離に在りしが触れず紅白の無数の桃の花よ悲しき
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轟々と 白煙吐いて田起こしの 西山見れば雪うさぎ出づ 
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誘われてFMラジオ聞きながら深夜のドライブ夜明けの海へ
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思うよう 動かぬ子らに 怒号投げ ガキは己と 胸刺す理想
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