年重ね 心身ともに 急降下 ネット検索 不安増すかな
7
ラストライブ 参戦出来ず 涙した ツアー完遂 ただただ祈る
7
うたかたの光のどけき春の日に静心なくシャボン玉吹く 本歌取り
7
小春日の電車は運ぶ 半数は居眠り続く優先席の人
7
ある人は口開けある人は凭れ掛かり優先席の長閑なる午後
7
マニキュアを塗らない爪の三日月に映えて愛(かな)しき薄紅の色
7
ぐでぐでの 酔っぱらいの 力説は ホントの話 ここは海だった
7
夜雨の小温さぬるくやはらかく降るを春の位相トポスへの前層プレシーフとす
7
まだ何も言ってないのに伝書鳩 「あなた今月辞めるんだって?」
7
子がハマる 昔のライダー 評するは 大きな友達 「子供に媚びすぎ」
7
人はまた 現金なもの 愛おしき 底を流れる 自律と他律
7
怠慢を 見透かすように お米跳ね 一粒一粒 拾いあげたり
7
会長が 俺のデスクの チョコを取り 黙って食べる バレンタインデー
7
光るだけしかない機械だからこそ成せた交流、胸に刻んで
7
メッセージ 送る割合 3:1 あぁもう絶対 片思いやん💢
7
「もう嫌い!」 投げたスマホのトークには 「好き」のアピール 相手は未読
7
ファッションは気に入る服を着れば良い羽田で探す妻色の服
7
床にふせ  たまに御簾上げ  丸い月  さらば私と  やみを待つ体
7
じゃあね、って 手を振った君の 背は遠い ひとり教室 あまりにも恋だ
7
折角と リアルタイムで 感動を その代償に 寝不足続く
7
赤い糸 たぐり寄せたその先に 君との出会い あの日の譲渡会
7
年初から 人もメディアも ざわついて 吾慎重に 階段降りる
7
「義理チョコを今年もあげる」と手渡され そうか今年も 味はビターか
7
白妙の無印良品店内で静かなぼくが静かに暮らす
7
白鷺が 凛々しく立ちて 月曜を 労うように 明るく照らし 
7
全容の分かっていない細胞を何十兆も抱えて生きる
34
民衆少なからず飼はれたる故に此処に危機あらざる今は
30
指先で紡ぎ出される会話から吐息も声も汲める感性
35
見殺しぬわが獨裁の尖兵も靑少年も祖國も振る襤褸の旗
23
こごへる夜 黒縁写真の 妻と父 吾の作る鍋 お椀で供へ
35