君のこと、好きな人など居なくなれ。世界は「二人」が丁度いい。
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葉桜の言葉に余る気持ちさえ紫煙たちが解いてく
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後ろ髪  引かるる思ひ  花吹雪  田舎の町を  サクラ色に染む
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シャッターが切られる前にキスしたい綺麗な写真なんていらない
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あなたへと夕飯をリクエストする手紙の返事より早く来る飛翔体の通知
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また振られたんだそっか、気の毒に。 ・・・そんな奴より、いい人居るのに
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隣から話しかけるその声に師と気づけども知らぬふりする
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払うべき自動車税を払わずにファミチキを買い満たされていた
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かなしんぼですかという解答欄に「常にそう」と答えたい猫もいないおるすばん
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背の低い タンポポの方を 手に持って 頑張れよって 息を吹きかけ
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市役所の桜は少し早く咲く いつでも桜は桜でしかない
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爛々と光る猫の目黄桜の一輪二輪と似てる気がする
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メルカリで買えども売らず増えて捨て 利はなく離のみめぐりのとめど
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くゆる火を丸く灯す桜の下 煙る淡紅肺を満たして
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占い師めいた過剰な厳かさ(ゼムクリップをかきまわす音)
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世が世なら勅撰集に載るはずの吾輩の歌貶すの誰だ
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ゴミ箱の設置義務化で解決と誰もが思わぬ渋谷のポイ捨て
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風生の 句のそのままに まさをなる 空より桜 枝垂れつるかも /富安風生
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コスプレでサラリーマンをやってみたつまらなかったあれはやめとけ
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運悪く嵐の中のお花見も花弁が傘を飾るからアリ
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好きだった彼女の声を聞きたくてまだ捨てきれず昔のガラケー
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あんみつの求肥ぎゅうひもぐもぐ君を見て忘れていたよ交際記念日
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久々に目覚まし鳴るまで寝た時はなんだかふわふわ調子が悪い
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微かなる花粉も過敏に感知して荒れる私をなだめる音楽
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さくらで 人は気付かず 踏みつける 同じ春咲く 小さき花を
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雨音に 鳩の鳴く声 混じりける 卯月の午後に 睡魔が襲う
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息を止め箸で土筆を裏返す採取するのは緑の胞子
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四月来て店内明るく賑わふもウソも混じらぬ値上げのリアル
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出会えずに闇夜の空を見上げては春の満月恥ずかしがりや
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レコードになったことない作詞家の夢レコードを聴くプレーヤー
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