名前しか知らない国から来た洗剤 指先についた青が眩しい
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ヒッピーが バイクに乗って らりってた そんな時代が 懐かしいもの
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ボブディラン 唄ってくれよ あの歌を 何年たったら 戦は終わる
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「日清の焼きそばインドの味がする」「インド味って?」「スパイスの味」
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寝不足で 調子の出ない この俺に 寝れば治ると 能天気なキミ
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漆黒の 顔から一変 朝の顔 パステルカラーの 橋杭岩かな
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ねこ母は 一日で2キロ 減ったのよ もうじき大台切れる うれしい😸💕
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母守る難関だった離婚劇後ろ暗いか音信絶つきみ
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手をのべてぼくがあなたに触れたとき酸素不足だこの世は鼓動
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葉の影が可憐な花より前出でて朝顔の花夕顔となり
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嵐吹く 私の中の海もまた 光のどけき 日を 願いつつ
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話す時 何度も「めっちゃ」 をつけるから 信用のない 私の「めっちゃ」
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幸せを受け取りました。わたしから誘えなかった映画きみから
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分かり合うこと目標にしなくても励まし合ったり笑ってみたり
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母の病知った夜にも腹が減る炊飯ジャーを開ける哀しみ
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街角で電波拾おう手を振れば振り返す人いてあたたかだ
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白菜をまるっとひと玉買いまして何にかそかぐるぐる思
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発車ベル3泊4日の旅終える 現実行きの列車に乗り込む
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原宿にクレープ食べに行くようにおやきを食べに信濃へ行くか
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澄みし空 三日月の色 温かく ほんのり照らす 遠き地球ほしまで
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光のあみが足にやさしく絡みつく 初冬の海がゆびさきに沁む
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この月が満つる頃には山茶花は しおれ散りなむ香り残して
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さっきまであの娘がそこにゐたやふな 薫りはかなし山茶花の宵
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明日の午後母の痴呆の結果聞くどんな結果も母娘ははこですもの
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指先が母になりゆく初冬の夕 ポテトグラタン肉じゃがにする
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富士山を習ひて高き山型に ざる菊昇る秋の蒼空
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はつらつと若きスタッフ心地良く週一なれど心が弾む
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聞き慣れた朝のアナウンサーの声 今朝は鼻声 流行りをる風邪
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『解散』を そっと切り出す ゴルフ会 あっさり頷く 『後期』の面々
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良きうたを 秋の夜長に 手探りで  煙くゆらせ 珈琲匂わせ
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