眠れないあなたの白夜はちみつと少しの愛をカップに溶かし
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おとなしく体育座りするあの子は膝裏にかみさまを飼っている
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太陽が照りつける午後 淡い虹色に光る細い髪を 一本一本と眺めるのが好き
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ストレッチ三倍暖の下着着て吾はモジモジスースーすたあ
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晴れてるからギリ秋みたいな服装で スーパーに行く スポドリを買う
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米 毎回チョイかために炊く炊飯器 そこがお前の良いところだよな
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弘法じゃないです 筆を選んでは書き損じるとこまで楽しみます
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脳揺れて美に溺れた夜 僕らまだ 息するたびに世界きらめく
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「お米券」って聞こえはギフト券だけど米が配給になるってことだね
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君の机の上に置かれた花は君みたいに綺麗だったよ /題・白
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スマホとの星間距離 火花が弾けて水の惑星
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淡雪に 零るる想い 閉じ込めて 春にはきっと 宙に漂ひ
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結婚の知らせを聞いた 今日もただ自分一人の肌寒い部屋
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愛犬の匂いの残るこの布団 そおっと下ろす小さな骨壷
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満ちた月君の街では見えてるの? 空を見上げて問いかける夜
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短髪の 鏡に映る 吾の顔は 遺影の父に 似てきた様な
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縁側は 小春日和の ぬくみ 父の居た場所 子猫の寝床
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冷え増して雨は雪へと変わるらし立冬の夜の静かな儀式
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モフモフの絨毯に変え炬燵出す なにもせぬ日の夫の居場所
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発熱しぐったり寝込む風邪?コロナ? あゝ神ですかポカリとヘルパー
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香ばしい枯葉のにおい 交じり合う 小雨の後の緑のにおい
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状況を三十一文字に詰め込めば認知予防そのうちうたになりはせぬかと
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桃色の 点描の星 コスモスの 瞬く丘は 夢をまとえり
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暦ではもう冬だとか言われても秋の味覚はまだ食べ足らず
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頬撫でる風が冷たく感じた時 その瞬間が夏の終わり
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学帽のゴムの白だけ引っ張って 最近髭が生え始めました
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今日の日の 悪天候に かこつけて 入院イヤイヤ 再燃の兆し
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雑貨屋の 前で突然 立ち止まる キミを追い越し ムーンウォーク
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男との友情成り立つ。そう言ったあなたをずっと気にかけている。(あなたは今も幸せですか)
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泣かないで。もう君のことほっとけない。いつでもずっと、気にしちゃうから。
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