軽すぎる 返すあなたに 低音で 「好きだよ」 言うと笑ってくれた
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隣人の 話す声ばかり 気になって 薄いのは壁か 私の器か
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糸電話 今この宇宙そらに 伝えても 届かぬ声は 夜に放たれ
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さぁ寝るか「ギギーグガガー」線路から どんな悪夢になりますことか
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うずくまり風の唸りにさいなまれ 哭いた夜すら明日あすは待たない
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玉蹴りを 本気で楽しむ 大人達 この夢の舞台 百年後にも
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雪予報 被る害など 裏腹に なおも踊りて 童心の残滓
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公園に集いし鳥は名演で貧指揮者は幸わい鳴りと
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フェイクありエログロもありひかりありプラットフォーム資本主義の世
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お砂場でただただ穴を掘る人の 明日の予定は仕事と歯医者
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もどかしいこの心こそ愛では?と空気に溶かして伝えられたら
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出かけよう 冬のトンネル 抜けたら君と 「菜の花列車」揺られ春の旅
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ドアを押す音に何度も振り返る 丸テーブルを半分空けて
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ナチス廣報戰略大臣ヨゼフ・ゲッベルスの群柏の拍手
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動員へ傾る水晶前夜ナツィストへ語る未來に虐殺の譽
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揚がらない凧に集まる眼差しは僕ももらった母の眼差し
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なぜだろう幸せになる四葉がなみつける奴は幸せなのか
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「ですね」から 「だよね」になった 瞬間も 気付かないふり 気付かれぬよう
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曾孫ひいまごはバイバイと帰り行くママに抱かれてニコニコバイバイ
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開幕戦 心躍らせスタジアム 跳ねて歌って命の洗濯 /Jリーグ
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連綿と続くや月の満ち欠けは 幾人詠みたり今宵の月を
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仕事場の 窓から聴こえる 清志郎 あわせて鼻歌 うたう休憩
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優しさを 持ち合わせたる 君の目に 映る未来を 共に生きたし
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恋よりも生活苦やら介護やら若さは強いと老いみておもう
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白米の 湯気に鰹節舞い踊る 鼻腔に満る醤油の香り 
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冬の夜は甘酒ミルクに和みたり良く眠れるの魔法信じつ
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留守電の長々しゃべる候補者に入れませんよとつぶやいてみる
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ごま団子甘く噛みしめ向かい見る 未来の僕を診るクリニック/団子屋の向かいは糖尿病クリニック
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枯れ枝にメジロが遊ぶ昼下がり隣に見ゆる満開の梅
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今ひとつ、 気配りせよと 言う声に 己がやれよと 言うはかなわず
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