宇宙人だからなんだワこの地球ほしは アタシに優しくしてくれないの
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街路樹が大きな声でピチピチと鳴いてゆらゆら左右に揺れるおどる/冬越す小鳥
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『気遣いの出来る優しい人でした』私が死んだらどうなるのだろう
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真面目とは 考えることを 放棄した 覚悟のない奴 の言い訳
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電話器をくるくるするゆび「へえ、ふうん、木星までつれてってくれるの?」
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追いかけて つかまえんとして 逃げられて 空に召されし 君の温もり
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毎日が出会いの仕事 友がとどけてくれる今 そして知る『今』
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要らぬもの余分なことと見つめても言い訳探しまだここに、まだ
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冬の午後 移ろいゆく光 まどろむ猫は  寝場所を探し 陽だまり渡りて
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笑み湛ふ 君のひとみの 奥底に 戸惑い隠す 嘘ぞ映さむ
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そうだ今、振り返るなよセブンティーン 知らないままでも、それでもいいんだ
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寒中は 生きていること 思い出す  凍えた両手 包む両手に
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松雪草スノードロップ 白く儚き 君なれど  少し怖いな 花言葉がさ
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ただいまと鍵をかける箱庭は 六畳一間の独房ワンルームにて
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柚子の香の熱湯あつゆに入りて憂きことを洗い流して変身解除
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歌の芽は夜に吹かれて記憶の灯ゆらり炎は歌と戯れ
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僕たちの未来が朝を連れてくる落第点でも明日はくるよ
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抱きあふはなくなりしこの年月を越えて息子の目はあたたかし
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時おりに伊吹おろしの吹く川辺 カモ数え往く小春日の日は
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雪が降る予報 施設に母預け 少し安心している私/介護
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身体冷え 立ち食いソバの ありがたさ 春菊天も 味わい深く   
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明日は多分、教授に詰められる予感。膝のあたりで鳴る成長痛
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真冬日の道の駅には人けなく我ら二人のコーヒーも冷め
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告白のためらいに似て初雪の降り止みしばし漂う風花
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ひだまりで 夢見心地の きみを見て 伸ばしたい手を ぐっと堪える
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知らぬ間に 刻みを止めた 腕時計 二年遅れて 彼女の元へ
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小雪舞う 深夜の路地は 寂しげも 自販機の が ぬくもりたたえ
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ねこゴハン皿に 白いおひげあり そっと拾って 天日干しする
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シェーバーのかろき振えに肉挟みなおかろやかな油断の朝よ
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窓を打つ風が夜通し哭いていてもらい泣きする眠れない夜
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