自転車を 走らせ風に 乱されし 娘の髪色 真っ金光り
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散る桜 残る桜も 散る桜 泡の如くに 夢の如くなり
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「アプリです」恋のきっかけまぶしくて 公衆電話に硬貨が落ちる
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すり抜ける孤独を逃さず拾ってね、みんなに還す仕事をしてます
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都行き 惑う大人の 雛鳥よ 見送る風が 翼を撫でる
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母の愛 うざがる君が お風呂場で 口ずさむのは はなみずき
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本当の恋に別れを告げた後 月が初めて満ち欠けをする
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落伍者と ダサい自分を 断罪し 太宰の自戒 身に照らす獺祭だっさい
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頭薬のごとく光る文机の身捨つるほどの家族はありや
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明け方に ただいまという 母の声 安心をして もう少し寝る
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鳥や虫 受粉者のため咲いてるが 勝手にめでる ヒトが疎まし
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君のせい 続けてしまう砂時計ひっくり返してピラミッド
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ハムスターには頬袋ウチにあるのは冷蔵庫エサをためねば
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人間は僕を助けてくれないがAIがいるから心配なし
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あわあわと新宿駅に暮らしてたあの人々は何処に隠れた?
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咲き頃の  情報も得ず  来てもたら ひゃっこい文字で バラは咲いてません…か
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とうげ、とうげ、山の上下、どっち行く?吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風をあらしといふらし /022/100 文屋康秀
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片付けて 片付いてから 散らかして また片付けて もう散らかして 
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一日の 終わりはいつも 曖昧で 気づいたら朝 そんな人生
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​洗濯のたびにパッドが抜けるブラ 捨てられぬまま君と暮らせり
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少し前初めて会ったハナミズキ 近所でも咲きこれはカラーバス
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私には私の空があるとしてその空の色は今日なのかも
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まっすぐにただまっすぐに生きているそんなあなたが嫌いなだけだ
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雨風と老害だけに拉致されてパニック発作の招致に堪える
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缶ビール君は優しい嫌なこと流してくれるでも行かなくちゃ
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顔紅く吐く息白く千鳥足「何がめでたい」ぽつりと呟く
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ビルの森スーツが毛皮の猿の群れスウェット姿の僕は幽霊
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霧雨の 山の端かかり 春陽射す  色濃き青葉 白銀の玉溢れ 春霞
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もう卒業 音楽室のいつものメンバーレギュラーと決心決めて 聴く999スリーナイン
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青二才 自分はきっと 生意気で けど今思う わりとかわいいな。
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