煙立ちルリカケス鳴く蜻蛉島あきつしまとヤポネシアの重なる座標で
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切れる筈の 切り込み切れず この婆(ばば)を おちょくっちょると 鋏取り出す /切れぬ切り込み・切れる婆様
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飯が先 風呂が先かと われ思う 故にわれあり 夕さりにけり /われ思う故にわれあり
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「あれ?私、何年彼氏いないんだ?」と指折る先輩。五秒の沈黙。
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かびていたのかもしれないパンと同じ匂いが風の中に混じってる
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昔好きだったあなたを想起した ブルーフィルム中字字幕付き
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長男の鳥取マラソンのナビに向くる妻の「がんばれ!」は母性の発露
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スーパーも夫婦で来てる人僅か家でゆっくり野球見てるか/惜敗
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宵の空 雲立ちわたり月かくれ行く末さへもおぼつかなきかな
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道まよふ行く末ならば我が袖を引きて導かむ暗き宵をも
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すべてを話す ときめく靴と 幹線道路で爪弾きにされるので
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探してた モノじゃないのを 目っけては 思い走らせ 時間旅行
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色に酔ふ春の盛りに君去りし花は散りとて色も覚めなん
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うつむいて、歩き、仕事から帰る時、脳内に流れる『やさしくなりたい』。
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トランプは 軍隊持った 商人で 儲けるために 戦争起こす
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横顔が なんか綺麗?と ふと気づく あなたに会える 1週間前
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鼻かみて あぁ鼻かみて 鼻かみて 春の陽気に 舞い散る花粉
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スタートもゴールも違う独り旅 めぐり逢て春去ればまた冬
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偉い奴ほど 責任取らぬ この国の 伝統守りし 佐川宣寿 /佐川宣寿元国税庁長官
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人間を愛してくれてありがとう きみの毛並みよ永遠となれ
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まつ人の心も月のごとくにて曇りなき地へよくぞ帰りし
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これから生きることを捨てた身体は熱に浮かされたように軽い
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舞い来てはまた舞い来ては黄立羽たてはつに乱れてたちまちに行く
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語らずに仲間ともの弔い胸に秘め武士道楯に生き抜く決意
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雨の日は 晴れを祈って 晴れの日は 雨を祈った 三月の自室へや
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如何さまに 見そなわすらむ 釣り針の 如く痩せたる 月に思いぬ
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トボトボと朝ゆく娘の足跡を拾って今日のファイルに綴じる
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朝からの雨もあがりてしめやかに空暮れなずみサンマが焼ける
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限られた日々をカウントダウンとして儀式なるかなパンを喰(は)む朝
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ぼんやりと曇った朝に赤みさす「いちごが香るチョコミルクラテ」
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