口元に 皺が増えたと 嘆く君 数える仕草 可愛すぎかよ
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春先にティッシュで溢れた屑籠を 横目に2回くしゃみ弾けて
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雨粒が 木々の緑に おはようの シャワーで迎える 朝の始まり
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哲学とは、菌類とは、を探索と講義に🇧🇷学者と意見交換かな
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ワイシャツに 顔を埋うずめる 君を見て そっと戸を閉じ 鼻下伸ばす
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お泊りの 後に見つけた 桃色の 君の肌着に 一人歓喜し
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新ライン設置立ち合い幾人も祭りのように人が集まり
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取り敢えず背負った者らのある夕餉 グラス挟んで笑い起こるも
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街路樹の 白い花々 目で追うが、僕はあの子の名前も知らない。
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夜だけを生涯の親友ともとしたいのに あいつ勝手にいなくなるから
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生滅しょうめつを歩む重さも明滅めいめつ刹那せつなせばくうくうとし
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心にも ない事をって そうですか? 心ある本音 もあるかもよ?
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寝れぬ夜 思考の波に 溺れかけ あした つゆ朝の露を 飲み干した
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無防備な姿で寝ると膝ゆわす 痛みが怖く寝るのも怖い
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げんきだよ ちゃんと食べてるよほんとだよ わたしなんとかやってけてるよ
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君がいた名残求めてSNS めくり続ける午前4時半
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明け方に目を覚ましてる可笑しさよ 桜散ったが指先にべに
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懐かしき友の実家でコーヒーを 友よ頑張れあたしがついてる
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値ではなく 食品ロスを減らすため 見切り品から優先し買う
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雨粒が雨樋奏者となった夜 隣の寝息とデュエットでデビュー
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足裏に 踏みしめた草 青々と きみの強さを 羨んでいた
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遠隔で授業を受けるベッド上 音量をまたひとつ落とした
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すやすやと優しく眠るきみの名前心を照らすまるで灯火
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確率の世界に踊る夜蝶は レバオン魅せる刹那の幻
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「眠れなかった」の代わりに「お腹減った」上目遣いの君のオーダー
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日が長く なっていく程 陽が強く 君が日に日に 小麦に灼ける
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ここ3日パンとジャムしか食ってない あらら麦茶も もう無いや
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雷が遠くでフラッシュたいている 光にもある叫びたい声
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ひらひらとひかりまき散る花の影きらきらひかる絶望はあり
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眠気さに 呑まれる夜間の 一人飯 カプヌ夢見て ヤカンを沸かす
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