つぶつぶを一粒一粒かみくだく俺さえなけりゃ実ったイチゴ
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思い出に画質があるなら粗くても いいから数で騙してみせて
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フジテレビ やっちまったな ライバルは 容赦しないよ 潰しにかかる
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年月の重きに耐えて位牌縮む弟も老いて草臥れしか
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バス停の桜花は誇り高き顔 いつかお前もみなに踏まれる
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生きている夜夜夜は一人ハグするしかなくて 人との散歩
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シーグラスの如き母 棘も濁りも 我が傷へと捨て果てつ
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どこかに行きたい 家に帰りたい でもここが家なんだ どこにも行けはしないんだ
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愛する母と心中未遂せし兄達を羨む 埒外の我
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暴力の象徴たる母の手 今や温く我に寄り添い 媚びる
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自身の肉を食らい いつか消えることを願う 悪癖
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さかいめは当然現れ目喰らわすチェンジなんだよ仕方がないさ
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消えた子を見つけられずにはや一年 探してないのは仏壇の中
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ちっぽけな青春を自販機の数字に賭けて やっと手にした三ツ矢サイダー
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このままではおへそを売らねばならぬと二学期の通知表を手に思う
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残されし 半壊住宅 猫の影 それにつけても 早期復興
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ブルーシート なくなるまで あと何日 それにつけても 早期復興
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本能の遺灰 ああこれできみのこと愛してもきみは汚れずにすむ
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後悔の器に盛った愛しさを取り分けて笑うふたりの新居
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私の猫も母の私も同じ 懐く猫に抱く憐憫
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将門公もコスプレ愛でり だれ天照かれもが祭り好き
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ため息でごまかしている 本当は駆ける電車に触れてみたいの
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恋人は抽選販売 トレンドを埋めつくす#譲渡#交換#定価
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見物をしていたはずが気づいたら名を馳せていた加害者として
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いつからかなめても味がしなくってあなたの傷が癒えたと知った
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年老いる 木にも桜が 咲くように 春という名の 命が欲しい
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桜散る 見事命を 尊びて 潔の良さに 拍手喝采
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君が来てくれたら良いのにと思って 部屋を片付けた 寝る
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ほんとうの青春をマックの紙袋に詰めてわたしとゲーセンにいきませんか
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明日には一緒に行けると言ったよね 点滴ふたつ 涙はひとつ
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