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歌河千舟
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思ひあり今より先はどなたにもはあとの印失礼いたす
歌河の流れの水を掬いてもはあとを捨てしわれ人でなし
われの名は歌河千舟いざ漕がむ流れの先は無い輩滝
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はるみさん浮草ぐらししてまっか?大阪しぐれ惚れちゃっただよ
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かと言って何の不満の有るでなし強いて言うなら人でなしかな
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人の世に生きて交わり疎むわれ沈みもせぬが浮かびもしない
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遅すぎや母への感謝今更にお前は出来る幾度聞いたか
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弾むよに連射で射抜く受話器声いつの間にやら捕虜となりけり
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丑三つに目覚め弄くる小半刻闇夜の光り三十一文字に
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そりゃ妻が得と長年思ったが今じゃ天秤真一文字に
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完全な心の一致あるのやら今のところは至らぬわたし
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友の妻去る日近しの知らせあり何せぬままにけふを見送る
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歌河を流るる舟に幟旗それぞれの岸接岸ねがふ
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年齢が吾五十三妻拗ねるそんなに若く出すなよ秤
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霊感の無尽の証明為している世の営みを眺めば愉し
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てやんでえこれもおいらさ飛び出せど路傍の花に演技笑わる
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真面目ゆえなにか窮屈感じつつ窮屈を生く真面目な私
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もしかして肉体こそが幻か痛みが去れば無かった顔に
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窓外の眼前繁れる高木にわが腰当てて補強せんとす
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一時間独りになったそれだけで吾は何しに生まれ来たのか
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すわ大事闇の深まる丑三つの一間先のすうぴいの消ゑ
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音も無く身体を揺らす丑三つの其の後ぎしるしんどい血
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恍惚は夏の湯上がり涼風よ仰向けの身をゆたり吹き抜く
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小食は有難きかな負け惜しみ食べ放題は見たい放題
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恥を知れ!人の浮き輪で浮かぶなど何が三億たかが十億
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此度また不遇に惹かる吾なれど定めと云わず縁と呼ばむ
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昭和の世讃えし吾の必定を確かむる旅歴代の御世
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きみが在り幸ひわれも在る此処でいまさら問わぬ善いとか悪い
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ラジオでは二人芝居が佳境なり今の内なら損はさせぬと
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けふもまた日にち薬が剥いでゆく痛みの皮よあと何枚か
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われの名は歌河千舟いざ漕がむ流れの先は無い輩滝
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歌河の流れの水を掬いてもはあとを捨てしわれ人でなし
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思ひあり今より先はどなたにもはあとの印失礼いたす
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