風韻華山
0
10
投稿数
266

今よりは我儘に生くわれなれば御好意の印御無用願ふ

私には口遊むものそれがうた律に訊ねば歌はしらべに
老ゆてなほ強く在られる人の道若き物差しすべてにあらず
天に問ふ誇るものなど持たぬ身のわれ歩むべき道を示せよ
しくじりが誰かの杖と成ればよしたとえ成らずもただ歩むのみ
かすみけるゑすゑぬゑすにさやうならいまよりさきはりあるにあるく

美味いもの最後に残すもう止めた先ずは今からたまご焼きなり
15
持たぬわれ飢えもありやとよぎるなり済民の世の空蝉なれば
16
わたくしの善悪の程如何ばかり猶予の今に考へもなく
13
砂論では正義説かれど疑へば斬られやうやく叫ぶ我なり
12
仲間さへ責めた言葉が苦すぎて水道の水ゴクゴク流す
15
汝が心鈍き我さへ絆しけり満てぬ思ひを独り見つめぬ
13
いつの間に気温尋ねぬ季節かな夏へのあはひ肌におそはる
12
悔しいよマイクを持つと歌えない爪の先まで唄っているのに
14
ブロンソン脳裏に映るクラウディア風の平原スキャット渡る
10
白熱の逃げたい心捩じ伏せて由伸に点け二つ目の星
8
五分でも瞑れば楽の摩訶不思議何も知らずに生きてる不思議
14
だんだんと脚の痛むを尋ぬれば昨日歩きし一目千本
15
衆愚世の群れ離るるも哀れなり滅を滅せよ人工知能
12
二千年戯れ過ぎた洋神のその救済に和の八百万
13
俯瞰せる人の世の庭眺むれば色の違わぬ芝の色かな
16
声聴けば心の中に五文字泣く縁のひとは電話向こうに
13
今生に関わる人は三人か亡き両親と今ある妻と
16
けふもまた殊更などに非ずして過ぎゆくものをただ見送るや
16
福寿草所望されては母演ず男の我も幸子の世界
12
懐メロもいにしえよりの歌よみもわれの心の揉み師なるかな
18
予定表悔しけるかな白地欄嘘も赦せよ蜜入り逢瀬
10
愛憎も此処に至りて霞みけりふたりの旅はただ手を取りて
21
心をば畳んでみたくなりまして折り目きれいに揃えています
26
もうすでに心の中はお上手に顕れてますくれないのきみ
17
人詠みし歌の葉に知る季節かな花はもも色うたかたの夢
24
空腹のこの喜びをたれぞ知る飽食牢を釈放間近
15
平和の世ねがふ口もて謗るわれこころやいばや鞘ぞいづこに
18
墓前には無常を諭す親はなく必滅語る生家の更地
20
わが旅は葉ずれの音の合間より太平洋をはるかに望む
20
足下にてんとう虫の歩み観て単車休憩牡鹿の海よ
21