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歌河千舟
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思ひあり今より先はどなたにもはあとの印失礼いたす
歌河の流れの水を掬いてもはあとを捨てしわれ人でなし
われの名は歌河千舟いざ漕がむ流れの先は無い輩滝
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弱りては感受の増すは恩寵か病むも老いるも心豊かに
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探すなど誰が始むや埒もなし瞑目為さば自ら識れり
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その時は先にゆくよと妻が言いそんなのずるい我の方こそ
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早ければ十年もない光陰の的を何処に掲げるべきや
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知りながら自ら進む捕獲網コード繋げば掌熱く
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わたくしが頭垂れるは君非ず君たらしめる愛の源
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急坂を黙々黙と踏み上る修験者の如君はペダルに
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艶やかに吾をいざなふその声は貴女の唄ふ明治一代
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歌い愛交歓の時惜しみつつお礼参りはカラオケアプリへ
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突っ伏せばアランドロンと船の上昼の微睡み太陽がいっぱい
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人違ひ情に絆され火が燈り暗い浮世を肩寄せ歩く
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織姫が星のかけらに腰おろしLINE開けば彦星の汗
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あっぱれや明治女にやられたり縄も見せずにわれを捕えり
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ぼくはすきわたしもすきよ老恋のこどものやうなはじらひの時
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送りたる電話スタンプ未読まま珈琲スタンプ既に冷めたり
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汝が在所神在月を過ぎてなほ佐渡のこひうたはるかにひゞく
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家元は系譜守りつその実は独りを修む時間を経しや
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師を持たぬ孤独の華ぞ独創と己を鼓舞しけふも詠みなむ
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体などただの借り物証拠には期限が来ればみんな返却
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オーナーの本気度の差か順位表嘘はいけない楽天家でも
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男故負け惜しみなど言うものかこれで良いのだ二股難儀
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頃合いかキャッチボールは叶わずにスタンプ消ゆる別れの手紙
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その訳を質さぬままに身を引くは勘違いより始まればなり
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演じてる目を追いながらほくそ笑む鏡の中にわれがあらわる
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気づいたら芸術家だとふざけてろそんな奴しかなれないんだろ
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その日には雅下世話も同価だときっと言うだろきっと言うから
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午後四時の冷頭扇のそよ風に想い窓抜け青空昇る
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孤高とは誰の名付けし皮肉かなおそらくそれはそうじゃない人
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久しぶり卓上扇が回る昼眩しき外を細め見るなり
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口撃は最たる防御識らさるは自称気弱の名を云えぬ人
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