風韻華山
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今よりは我儘に生くわれなれば御好意の印御無用願ふ

私には口遊むものそれがうた律に訊ねば歌はしらべに
老ゆてなほ強く在られる人の道若き物差しすべてにあらず
天に問ふ誇るものなど持たぬ身のわれ歩むべき道を示せよ
しくじりが誰かの杖と成ればよしたとえ成らずもただ歩むのみ
かすみけるゑすゑぬゑすにさやうならいまよりさきはりあるにあるく

足下の電気ストーブ嫉妬する卓上扇の吐息の魔力
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胸に秘め絶え間なく呼ぶ君が名を寝言に漏らす覚悟のありや
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記せども誰に届けぬ歌なれば唯この時のわれを慰む
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独り身の心の中に宙描けば地軸はわれと共に回りて
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おそらくは永遠の時切り刻み針を気にして何処へ行くのか
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嘘ならば傑作書ける?試したい少しわくわく私は死人
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成り行きで今日まで生きた事実こそこれから先の通行手形
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AIのサムネに釣られタップする嗚呼オジさんの性は摂理ぞ
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何かしら企みかくす人様のあはひ渡れる綱渡りかな
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独り身も慣れるものかな朝陽浴び妻旅先の二日目の朝
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なぜかしら気が抜けるのか悔しきは休み慣れずに日曜に病む
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自転車を土手に寝かせた七人の侍の腰にはフリスビー
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叫ぶしか出来ない人のその声を聴くしか出来ぬそれも残酷
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できるだけ話聴くだけうんうんとそんなふたりの今ものがたり
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チェアリング何処に行こうか金かけず単車跨る日曜想ふ
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無邪気なる弾める声に癒さるる六つ上なる愛らしき人
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音フェチの俺を虜にした君の電話の声は琵琶の音と鳴る
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朝食えず長い一日食えば寝る過ごした日々よ今のいしずえ
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手柄をば纏め包みて宙に帰すその貴方にぞ無限ひらかる
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歌ひしは魂が声聴くがため心叩けば琴線奏ず
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歳月は魔法となりて皺を消しふたりは今や推しつ推されつ
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万人に訪れる死は未経験だから何とも言いようがない
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焼かれれば誰も同じと慰めて心をわれに取り戻すなり
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身代わりを許されぬ世に術もたぬ君の絶望われ詠まされぬ
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慟哭は歌壇にぞあり声枯れず君が地獄よ創作であれ
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ビニールの上に辛子を落とされてうらめし顔の昼の納豆
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われこそは高貴なる身と嘯きて詠めば浮世の憂ひもかろけき
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朝風に末の身姿思はれば宙に舞ひたる塵と還りぬ
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偏向の秤持たぬは悲劇なり異論を溶かす仕組みはメディア
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娘より五連休には帰れない瞼に浮かぶ両の腕中
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