怒り棄て 人になろうと抗うも 夢出て煽る 君へのさつい
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AIへの依存を避けて距離を置く 友達ひとりなくした気分
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通知表にコメント書かず新学期裁縫セットに名前はつける
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胸の中、レースのように重なった思いがいつか真珠をつくる
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我としては月一のぜいたくとして  かつやのカツ丼梅をひとつ
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真っ黒な生に戦慄く海の色死の優しさの青に変わって
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漂白された街を駆け抜けるくろしおよ 海もみかんも見飽きただろうか
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新品の食器洗いのスポンジや新規案件早よ馴染まんか
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桜舞う ふたりっきりの東屋で河童がいそうな池を見つめる
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我が家から 歩いていける 唯一の  ご飯屋さんの 閉店を知る
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ミサイルが飛ぶ可能性ゼロでない空を姿勢よくベンチたちが見る
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いつだって そこにいるのは 私がいい 右側が良いと言う あなたの隣
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飾りなどひとつも置いてないけれど 整頓してるデザインしてる
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明け方に キミの残した オリーブを 手掴みで食べる 気づかれぬよう
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冴え返る 花の盛りを 家籠もり 眦拭ふ 君が四七日(よなぬか) /挽歌
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ゆっくりと期待と不安の花びらが心にヒラリと舞い降りてきて
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朝の路 愉しさぎっしりランドセル 躍る足どり 踏み出す一歩 /入学おめでとう!
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仕事終え 千鳥ヶ淵の 桜愛で お茶を一口 幸せ感じ
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土砂降りも雪も曇りも惜しみ無く見せる素直な空は憎めず
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黄の花の名を尋ぬれど誰れ知らむ 遠き山より鳥の運べり
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最後には笑えるくらい穏やかで「ありがたい」しか出てこぬ別れ
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新年度 始まりの日も 生業を 磨きぐ人  家守り人
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予報とは異なる青き空見上げ妻戸惑いし四月一日
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「嘘だよ」と断ってから嘘を言うそんなやさしい四月一日
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春が来て君の魔法が綻んで嫌いになれたやっと忘れた
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先見えぬ不安を避けて雨に濡れ 桜舞い散る街並みのかほり
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平日の凪を楽しむひとりとして俵万智読むマクドナルドで
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戦争と 言いて戦闘と 改むる おつむの弱き 総理戴く /April Fool's Day 2026
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スマホなるモノに夢中な母がいて阻止すべしとゴネる子もいて
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春の空 昨日今日と 薄曇り しとしとと降り 桜散る
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