想いごと断捨離するに躊躇いてクローゼットが手狭になりゆく
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やまない雨はないにしても傘無しでいるのは辛い
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いつかまた祈りは届く星空に誰が見てるか分からないけど
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傷ひとつあげられなくてごめんねと溶けたバターに浮かぶ後悔
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さようなら  大人になつた  ホールデン  また会えるかな  ライ麦畑
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社に戻る 事務所の空気 冷えている 何があったか 誰も言わない
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グラコロはコロコロコロっと転がって、冬が来たぞと知らせてくれる。
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カーテンのすき間からいけしゃあしゃあと 差し込む西日とまどろむ私
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手に取った名も知れぬキャラのキーホルダー なんとなく君に似てる気がして
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祝失恋 泣きたいけれど 恥ずかしい 後輩なんかに 奪われるなんて
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哀しみを赦せる日々がやってきた 水を湛えたスポンジを押す
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水溜まり ネオンが映る 路地裏を キミを連れ出し 街を出た夜
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幸せな夢と悲しい現実は乖離している巻き戻せない
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毛羽立った絨毯のよう 秋の暮れ 使い古しの落葉たちが
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サブカルを 梨園に広めし 亀蔵丈 一酸化炭素シビレガス襲い 惜しむ晩秋
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実家の部屋は私のノスタルジーショップ 過去に囲まれて眠るのだ
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急行が 止まるくらいが いいんだわ 都会の余白 時空の隙間
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死んでも治らない病どうせ治らないなら死ななくてもいいでしょう?
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昭和の雰囲気漂うアーケード100円ショップだけ令和にて
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そんなので 眠れたこともないくせに 今日も今日とて 羊が増えた
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また今日も おはようのキスが できたよね ちいさなわがら 神様ありがとう
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「光あれ」 そして最初に 光あり 主の栄光が 世世を照らせよ
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日曜の喫茶店には1人でも2人とかでも寝ぐせのままで
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人間が出来てる二人思いやりで譲り合った最後の餃子
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早々に日射し陰りし晩秋は日暮れと競ひて晩酌待つ夫
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「えびす講」孫と 帰宅 待ちし母 けんちん汁を 三人で食む
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湯たんぽを注ぐ腕にも頼りなく漏斗の的を外れ湯気立つ
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薬箱に一週間分ふりわけた薬はあっと言う間にカラに
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小春日や 枯れ葉の積もる アスファルト 温もり感ず 毛布の如し
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チビ猫は タンスの上で おどってる ちま猫ちゃんは うろうろうろうろ
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