「つまんねえ」口に出したくなるだらう決めつけられたここにゐること
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「ほら最近 流行ってるじゃない?長生き」と かろやかに笑う 人生の先輩
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赤黄青 きららに透ける琥珀糖 帰れぬ春の 幾たびか過ぎ
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椪柑ポンカンが八つ転がる樹脂の床カビが歯を見せ椪柑ポンカンぺろり
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スパにでも行ってみるかと独りごつ 明るみ初めし空を見上げて
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政治家の 金の音聞こゆ 我が耳に 新しい鐘 撞きましょうか
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笑い声近き遠くに聴いて居る同職異夢の昼バラエティー
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歩みを進めるたびに弾みがつくハクセキレイの尾に乗せたい夢
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春風に 心弾みて 仰げども 垂れゆく水の 止めがたきかな
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入試の日 中学生の緊張が 伝わり過去の 思い出辿る
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窓際で国会答弁聞いているパンジーはいよよ顔顰めつつ /第221回国会(特別会)
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熱意結実夢へ羽ばたけ待望の春は歓喜の秋へ乾杯
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身熱みのねつを乗せ急げば看板の問ひに惑ひて右左へと
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人として 残念な人を 受け流す ことが出来ぬ 我未熟なり
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わるいけど どこより綺麗で いっぱいの 河津桜を 見にいくもんね  
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思い切り雨の雫を振り切って傘たたむときもやもやは消ゆ
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最後まで 自分のことは 自分でと 出来ない時が 来るのは辛い
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見え透いた落書き捨ててありのまま鴻鵠らしく大空に翔べ
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春を待ち ようやく土から顔出した 雑草抜きつつふとやましさ感ず
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春らしいひかりが僕の自転車に反射している きみに会いたい
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風抜ける小高き丘に登り来て観光地となる農村眺むる
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この色を言葉にできぬもどかしさ黄昏時の空の蒼さよ
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公園のパンジー美し花の道 春は隣と五感に感ず
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冴ゆる宵 雨水うすい今日けふは 西空に 陸橋渡らば 見ゆる二日月ふつかづき/二十四節気
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名の知れたクローチエパンのモーニング一時間待ち天気も良ければ
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車窓より降りそそぐ陽は暖かし 春が手を差し伸べる如月
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さりげない友の言葉は宝物 ラーメン屋にて「いいこと言うね」
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音無き寺 静かにながるる読経の中  父の生き様に思いを馳せて
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花粉など気にせず進む快晴の野鳥の森は出会いの連続
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かの人のにほいとぞ思ふ松田山たがえし君の菜の花に似て
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