追憶の君は 幼さ残ってる 今も あの日と同じ笑顔か
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星空を撮ったそのあと僕のこと、思い出してくれたの? うれしい
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枯れる空 瀕死の花は雑踏に 夜空の星のみ愛を注いで
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保育所のエントランスに集いたる幼子の汗みずみずしくて
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正義でも勝てぬことあり今日もまた彼の感情道理を阻む
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花も人も深くねむれる五月闇ふいにひとこゑほととぎす啼く
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一条の 蚊遣火かやりび 星に みえますか 天の川瀬で ひとり待つきみ / もうすぐ七夕
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雨粒が 線に変わりて 我 叩く 振り向く先に 白衣観音
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反戦を唱うる口で菓子を食み文字だけ拾う平和の国で
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紙の本たしかに場所をとるけれどページをめくる手ざわりが好き
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ゆっくりと瞳にあふれ出してくる涙を見てる怒れる人の
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かわ向こう学童跳ねて走ってる水面きらきらしばし佇む
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窓際で コーヒー片手 パソコンに 向き合う同士 力をもらう
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いざ会うと上手く笑えずもやもやし あの娘みたいに可愛くなりたい
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沈む君 生きてただれと 願うとき 我が無力さに 心は惑う
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いつだって ジタバタしてるの わたしだけ 貴方はいつも 気づかぬふりで
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太陽は味方だったな年少時今は出てけと追い立てられてる
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友達がいないわけではないのです 誘いたいのが君だけなんです
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ロマンスの神様どうもありがとう 母は墓前に手を合わせる
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変な曲ようつべあげたなら ゼロ再生でも生きた価値ある
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風邪ってさあ、こんなにしょっちゅうひくもんか?月の終わりに上がる熱
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モスにワープしてえ今すぐに  バジマヨ海老カツ、ポテトМとスープ
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もし蓮の海に溺れてしまったら赤い浮き輪を投げてよこして
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電車待ち 跨線橋下 熱波避け 待ちても来ざる 苛立ち覚え
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熱喉鼻 一気に来ないのは情けか?かれこれ1週間の風邪ひき
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脅された  夜道に注意  思い出す  免許の試験 君は受からない
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あんたさぁ、家でもそうなの? ええ加減。「んー」とか「あー」とか。関心持ってよ
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陽炎のキッチンへ出て背中見つ 憎しみさえも解凍されてく
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三億年前の出来事知ってるの養老山脈一緒に暮らそ
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野球部がおたけびを上げていたころコンビニが涼しくてよかった
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