さぁ古代を掘り返す時。うん、よく浸かってる。祖母の手と重ねる。
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一年を振り返ってみたところ今年の抱負が思い出せない
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この棚に集う鶯は他人など知らぬ顔を しつつ鳴く声の恐ろしや
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微睡に あやされ鈍る 此の身体 凍月の空 ただ触れたくて
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良いでしょう あがた森魚を聴いてても 実家暮らしで年を越しても
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飲みすぎて記憶がないまま勢いで『天国行き』に乗ってたようだ
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大晦日 暇持て余しブックオフ 行ってもやっぱセールまだだし
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左利きの素直な思いはひらがなで飾らず魅せず静かに置いた
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ロマノコンティ🍷と🥖一片、夢の中👍
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いつもよりスーパーの中込んでいて車道はトラック少し少な目
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絵手紙を描いて再会不倫にはしたくないから愛して欲しい
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父方の 男はみんな 早死にと 仏間で聞いた 帰省した夜
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結露するエアコンを見る夢だった 半年先の予知夢でしょうか
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曲がり角 あの日の帰り あの人と ここで別れて 「またね」と言った
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吐く息が白くなるのは魂が呼気に混じっているからだとか
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チワワさん デカ目可愛い 愛犬です 同居愛猫 大好きなのだ
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知りました お義弟さんは 肉博士 チャーシューの為 肉選定す
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どの家も玄関明ければその家の安堵と云ふ名の匂ひのありて
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願うのは 当直の君 起こされることなく 眠れてる ぐっすり休んで
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細腕でデカい電車を操作する女性運転士のカッコ良さ/憧れ
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カバンより ほのかに香る 豚まんに 顔は澄ませど 腹先駆けり ​
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焼け石に 水でもいいと しぼりだす 言葉 3滴 ジュッと蒸発
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南天と たわわに実る 柿の木が 過疎の田舎の 聖夜のツリー
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黄昏たそがれに一番星もまだ見えず 三日月すがる爪痕のやう
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知を尽くす直訴するなら想像の上を行かなきゃ意味がないんだ
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クリスマス いくつも過ぎて お正月 明かりをつけましょ モミの木に
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短歌とは 字数と我が身を削りつつ 生み落とすうた いとおかしなり
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動揺時 大概起こる 二次被害 記憶引き出し 今こそ利用
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薄明に アネモネ愛でて 待つあいだ 雨上がりの 木漏れ日の下
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年の瀬に妙に南風の匂い 気温の波に鼻がやられる
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