地元から 離れてからは 出身が 同じであれば ついえこひいき
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競り合えど遠のく背「」せな」へ少年になりてペダルを漕げと教わり   「速度45キロの競り合いで」
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金曜日すてきなビーフカレーの日福神漬けとらっきょも載せて
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ステージの二番バスーンだった頃あなたの音を追いかけている
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青い空 桜はピンク 山みどり 胸いっぱいに 春を吸い込む
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付き合いはなくとも近所の暮らしぶり透けてみえてくるごみ置き場にて
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土に舞ふ花弁さへも溝口の定まるところを知るがごとくに
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授業中 窓際で二人 吹き出した 世界が少し 狭すぎてた日
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復興の 上澄みだけを 取り出して 来賓招き 品評会
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AI エーアイさん 君は賢い 賢すぎ 時に大ボケ 君ギフテッド?
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思い出す「さぞ重かろうお前さん」肩書を見る祖母のつぶやき
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恨めしい 天気予報の 雨マーク 菓子器の中に 桜を見つけ
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戦争を語るときだけじんわりと涙を流す怖いじいちゃん
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自転車の 無法運転 図らずも 恥部曝け出す 大和民族
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舟浮かべ池から庭を眺めれば春の香りが湖水をかすめ
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急停車して動かない電車から広場のフォークダンスを見ていた
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午前中特売品を買う吾と花見の共を買う家族連れ
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都会まちの風 受けて揺らめく 花の色 ビルの合間に 春を繋ぎて
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スタンプを押してるような同じ日々貯めたら何かもらえませんか
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『エレジー』という名の記憶断片が七十年のよすがと知りぬ
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施設から介護に帰る先輩のくるまを照らす半分の月
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子が髪を切られてる間に遠ざかる「戦争中止」のスピーカー音
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春淡いかすみの雲は花びらのひかりに染まるうすいかがやき
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「思い出」の箱に閉まって鍵をかけもう触れられないといいと願う
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独り言いつの間にやら多くなり 茶碗を洗う手に春の風
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麗しく花鳥風月詠みたくも春のおぼろに霞む言の葉
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居た場所に もう居ないこと 追いかける 言葉はゆっくり 植物に似て
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平和の世ねがふ口もて謗るわれこころやいばや鞘ぞいづこに
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冷雨落つ薄暗し朝 車窓より見ゆる春 つぼみはぢくる枝
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ハイハイで 一目散に 孫三女 ママをスルーし たこ焼き見つめ
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