秋晴の清しい空や靖国の奉納舞は厳かなりき
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若者の「ヤバい」に嘆く高齢者 語彙力なくてヤバくてごめん
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ミジンコが宙にたくさん舞っていてきれいだ今日も海底都市は
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夏の雨慌てて走り込むヒサシ思い出すのは出会いか別れ
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朝起きて あなたがとなりに いたことが もう起きないのだ お金を出しても
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愛してと 看板持って 歩いたら 誰か抱きしめて くれるだろうか
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ビジネスは 我慢忍耐で生きて行く 屏風立ちにくい 妥協の世界
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貴女など所詮他人と思いつつせめて言葉は尽くすべきかと
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七十年 宛名違いの恋文をはじまりにしたふたりの歩み
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春の風野火を煽りて山火事に何時もの景色無残な姿
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移動時間 眠気が襲い 時が過ぎ 起こる全ては 必然の事
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腹を練り 日々への実践 中心へ 自我の統合 新の解放
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苦しみとふ概念を知らぬ愚かもの苦しまずして莫迦になりたし
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均等に分け合おうぼくは右の手を あの子の傾いだひらがなが好き
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ストレスと 恐怖の中で 育てられ 今や極楽 呑気な爺
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カーテンの締め切られた部屋 暗闇に消えてしまいたい なくなれ私
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百害の先の一利が眩しくて走り続けるしかないみたい
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菓子を愛するもひとり菓子に悩むもひとり こんばんは新生活
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人生に不要な諧謔を排した静謐で恩寵のような歌をうたう
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私はもう君とは二度と会えなくて君のアカウントは無期限停止
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□□□□ができなきゃ大人じゃないらしい ぼくは生涯子ども料金
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公を 離して流す 夜の車窓 アタシほんとは天使になりたかった
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観覧車から降り父は万引きをした学生のもとへ向かった
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耳鳴りが 再び来る これはもう 感謝するしか しょうがないな
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あとわずか 人を恐れて どうするの やりたいことを しなくていいの
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片付けた 部屋の無機質さに 自分の中の 空虚さを見た気がして
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面白きことも無き世は昔から 面白くするのが生き様よ
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謝罪するときの気持ちはソーリーオブザイヤー2025
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怪獣と呼ばれていても苦手なの虫とか高いとことか孤独とか
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人生が賑やかだったころ聴いたフォークソングが真夜中聞こえ
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