にこにこと 微笑み絶えぬ あのひとの 悲しみ深き 顔もわが知る
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(多分だけど)インスピレーションなき我の歌の五、六分語呂合わせなり
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梅園の 寂しあでやか 薄れ日に ねた小鳥や 春はほのかに
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なんとなくよからぬことを告知する看板「今夜ここを掘ります」
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雲の上 待ちたる月蝕 赤濁り 雨打つ袋 明日はゴミの日
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友人の春の景色を描いた絵を春画と言ってイヤな顔された
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春の夜のかすみの空に月出でて君を思へば袖ぞ濡れける
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半世紀 人も空き地も 変わりたり 終の住処の意味を問いたき
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君からの 『竹踏み』するたび 運動バカの君と共にいし 日々あたたかし
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若き色 劇的なるも かろき音 どこにあったか緑が丘よ
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珈琲コーヒーと  紫煙しえんたゆたい  僕の城  午後より仕事  生気せいきけずるる
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横になり  指先ゆびさきてて  持つスマホ  時におもてを  強打ごうだしにけり
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死ぬために買ってきた練炭使い秋刀魚を焼いて夕飯にする
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死ぬために生きてゆくのだ終わりには何があろうか分からぬままに
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生態系 自然も人も 同じなり 人の行方は 自然が示す
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備蓄石油 潤沢なれば 護送前なすべきことは 山の如しも
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「いい友達になりましょう」またエレジーのまた作詞家にまたなっちゃった
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羽のないバッタじゃ飛べない板が厚さない1cmならばスライス板タテ5mmに切り (中学時代の課題)
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万葉の 防人たちの 長き道 誰ぞ知る人 家族への愛
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迷い人ひざを抱えて暮れていたロスト寸前待ち人きたる
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山せまり川が流れてふるさとの駅はもうじき二時間の旅
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虚無感を 煽る言葉を 迎え撃つ ミサイルほどの 絵空事 欲しい
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「ありがとう」言える距離には君がいて 蛇口をひねれば水が出る春
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「あきらめず頑張ります」と言う友にわたしの言葉は空回りする
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街並みは 装い変えて暮らせども 消えぬ恐怖とあの日の空が
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「古希までは働きたい」と数多言う はあ、と溜め息ついた朝めし
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五歳児のたたかいごっこに『ハッキング』『課金で強くなる』技があり
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水やりて ミモザのご機嫌 聴く朝に ひとつ増えたる わがルーティン
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春が来て雪が溶けても人生はそれぞれにあり、ゆっくり歩け
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春霞 野辺黄色濃き 春寒し 梅の香こぼれ メジロさえずり
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