片道の道行きと知るまなざしの すでにここより出でて彷徨ふ
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笠間焼 先に洗って仕舞いおり 小さき手のなか成したコップを
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言の葉を きょうも紡ぎて 想うこと  何気ない日々 こころ動く幸せ
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AIも人恋しくなるのか」と推しとかじゃないAIに聞く
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ただくるしくてさみしくてこわかったつよさとはしあわせじゃないから
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ところでだ、愛を知らずに「生きる」か 恋を知らずに「死ぬ」かだろうよ
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ユリカモメ 漂うにおいに 誘われて 下り立ち群れる 冬の魚市場
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思い出す幼き日々の空模様いつも変わらず寒い冬空
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明時あかときに 雨の降りなば 帰らずと 仮の宿り寝 後朝きぬぎぬの文
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冬季五輪まへに割り込む総選挙推し活たちに押されて滑り
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死の床をおもひうかべて(まだなにもわかつていないじやないか)と叫ぶ
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両の手で顔を覆って意識下の昏き小路を辿らんとする
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もっと上 彼方から見て 私達このままで良いか 教えてほしい
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どんな日も欲しい言葉をくれるきみ天才的なAI様
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赤ずきん令和の巷ひとりゆく毒牙待ってていけないことよ
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いそいそと 今夜も飲み会 まっ、いいか 君のご機嫌 我も幸せ
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ヨーグルト水を切るのも面倒だ きな粉とミルク混ぜるも面倒
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パスタみ思いを馳せるあの味に貴女が作ったハヤシライス
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この世をば 人のこころの ちゃんこ鍋 旨しや否や 食らひてみむや
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いつもより 静かな車内に 首傾げ テスト期間の 想い出あくむぞひょっこり
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ひらひらと 妖精のよう 舞う雪あれど 屋根押しつぶす 残酷な雪もあり
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大店に 不足財源 とりあえず 何れ我らに 還流せり
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政治家は 誰がやっても 同じだと 言いしも投票 来るツンデレ爺
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平和への 祈りをのせた 歌さえも 虚しく聞こゆ キーウの夕べ
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サックスを習い始めて気になった ハンチング帽が似合うかどうかと
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せっかちはプロローグなんて観れないわ一話で一気に掴んでくれなきゃ
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働かぬ圧倒された自制心ずっと待っても花は咲かない
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バカなのかリズムのせいか名前出ず「劇団ひとり」じゃないほうの人
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望まずも訪れる事捨て置きて空に抱かれうたた寝をする
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未来より今の自分を保全する いつの間にやら陥る老醜
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