私のアイデンティティの約三割は あなたがくれた愛でできてる
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木漏れ日が銀河みたいに見えたから この河川敷は天の川ね
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星よ、見よ。蹄の痕は途切れずに、大地に夢を刻みゆくから。/ロイヤルファミリー
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煮えきらぬ想いを伝える裏技はスープの冷めない星の距離から
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チョコレート クロワッサンに包まれてこの世は美味な食べ物ばかり
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トントンと 息子がドアを ノックする うるさいよ父 独り言デカい
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世界から逃げ出してしまいたい夜は 匿ってくれ よだかの星よ
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風呂沸いた 先に入れと 嫁が言う まだ生ぬるい 湯船につかる
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その期間頭は妙に回るのか「月つとめ」とか新語ひらめく
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駅前で 小さく足踏み してたキミ 俺のほっぺに 冷えた手をあて
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人生の 節目に親が できること 情けないほど たかが知れてる
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寝る前に するストレッチ 3週目 日々コツコツと 柔らかくなれ!
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正しさは何と聞く友バーボンの小瓶をショットグラスに注ぐ
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想いごと断捨離するに躊躇いてクローゼットが手狭になりゆく
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やまない雨はないにしても傘無しでいるのは辛い
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いつかまた祈りは届く星空に誰が見てるか分からないけど
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傷ひとつあげられなくてごめんねと溶けたバターに浮かぶ後悔
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さようなら  大人になつた  ホールデン  また会えるかな  ライ麦畑
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社に戻る 事務所の空気 冷えている 何があったか 誰も言わない
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グラコロはコロコロコロっと転がって、冬が来たぞと知らせてくれる。
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カーテンのすき間からいけしゃあしゃあと 差し込む西日とまどろむ私
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手に取った名も知れぬキャラのキーホルダー なんとなく君に似てる気がして
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祝失恋 泣きたいけれど 恥ずかしい 後輩なんかに 奪われるなんて
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パラパラ雹フル、雪近シ霜月末
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今年イチ 抱腹絶倒 したのはね 腹部エコーが こしょばすぎたの
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薬局でリップクリーム買いし時浮かんだ歌が少し切ない/直前の拙歌
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野放しで己を律せぬ二十代 仕事のルールをじゃんじゃん破り
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人間が出来てる二人思いやりで譲り合った最後の餃子
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秋日和 風無き庭にメジロ二羽 残りし花の狭間たわむる
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話す時 何度も「めっちゃ」 をつけるから 信用のない 私の「めっちゃ」
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