父も母もいない花見であまりにも近くに墓があったことに気づく
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コストコのレシート拾うゴールドの会員らしいシャツを買うひと
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難民は そこら中に おわします スマホ分別 SDGs
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二十歳過ぎ 「ごっこ遊び」が 花盛り 日本の親は 何植え付けた!
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離れても待ち望む日へ近づけて合わせた笑みはそっと萌えゆく
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真珠舞う 粒に似て湯を 弾く母 今も微かに我の目の曇る
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親からの 連絡は減り こちらから 親へ連絡 増えるこの頃
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構造は生死を分ける神なのかテトロドトキシン毒たる意味や
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脚本こうぞうで趣き変わるワンシーン歌人は監督カメラを回し
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さくら花命いっぱい咲きほこり散りぎわみごと夢の如くに
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葉桜に感謝をしよう花びらをつまむ指先おでこに触れた
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無謀でも 寛容だった 昭和時代 木登り遊び 今は懐かし
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レンズから図鑑から世の解像度どんどん上がる足を運べば/自然観察
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出会えずに闇夜の空を見上げては春の満月恥ずかしがりや
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通院の日にテレワークは有難し ねこのおひるをやる人がいる
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降る雨に春の炎の鎮まりて集いのはなしずかに立てり
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読んでいる二つの本に退職の警官がいてシンクロニシティ
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漱石がかつて座った縁側にじっと佇み春風に酔う
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鉄橋を壊すついでにひとが死ぬ石器時代にもどす野蛮に
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人ならば 夏山繁樹の 老桜(おいざくら) ゆたのたゆたに 揺れて花散る /『大鏡』夏山繁樹180歳
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本気だと嘘の顔して告げる日よ 逃げ道となる四月一日
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甘きもの心欲するままに食み翌朝の面凹面鏡か
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つまらない すべての膿を癒すのは フリーレンの むふーくらいだ
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AIへの依存を避けて距離を置く 友達ひとりなくした気分
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見た目は不釣り合いだけど何故なの?だって人として男前だから
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凛として  寒さ忍びて  花咲かせ  春の日告ぐる  深紅ふかくれないの花
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胸の中、レースのように重なった思いがいつか真珠をつくる
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我としては月一のぜいたくとして  かつやのカツ丼梅をひとつ
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真っ黒な生に戦慄く海の色死の優しさの青に変わって
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漂白された街を駆け抜けるくろしおよ 海もみかんも見飽きただろうか
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