もし明日命尽きてもそうするか正しさよりも愛おしきもの
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十五余年 くらしと育児の 千秋楽 こんなエンタメ そうそうないよね
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住民に暴言吐いてるお役人 選挙の時だけ笑顔で手を振る
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水明の 月の影映え 空茜 紫雲たなびき 魂透むや
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幼き子 母生き写しと 言われども 柔らかき髪 父を写せり
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まだ食えるくらいで止めれば良いものの年に数回同じ反省
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ズキズキと 忍び寄る棘 増す痛み 足を引きずり 帰路を急いで
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日の入りから日の出までの時間には、あなたに彼女がいるか気になる。
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くちびるを 噛んで溢れる 鉄の味  吐き捨て空を 見上げ流さじ
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雲間から 覗く空は 青いのに 冬の次には 春が来るのに
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卒袴 彼女は彼と 並び立ち これからを話す 弥生中
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時は経ち 散り散りになる 花は今 また花開き また散る時ぞ
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今日逢う日でもタクシーで来て欲しい寝不足にした犯人大好き
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パンくずがゴミ箱外れこぼれ落ちちょっぴり高いジャム塗りたくる
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黄昏れて 底冷え著き 夜の街に ひもじさつのり 出でて来にけり /SARASA HOTELなんば
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確実に一生縁のない高級マンションの前、通って工場へ。
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この街の正体知れる春なりき分かってるわよそんな事など
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満艦飾の衣着て新船ひと吠えす 三十年振りの壽ぎに児らも集いて
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遠い山を見つめる人の背中と体温がうすくなりつづける
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真っ黒なタクシーの窓その中に映る私はいつもよそ者
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長生きを 望まぬ我が 人様の 命守り して よろしきものか
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不意に知る 隣の人の 人となり 連れたワンコが ヒントとなり
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風待ちて雲の晴れなむのちの世はさやかに照らす月を見るらむ
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黒豹は 静かに休む 春の中 目覚め上がるは 天の土俵に
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鉄道の韻律わが身抜けゆきて乱るる魂は歌ひそめにき
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たくあんを噛む音がやけに頭の中響いているよ。ラジオをつける。
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幾年も空をうつした川面にて 恐れをそっと手放してみる
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とりあえず大人なんだから僕たちは綺麗事くらい胸張って言え
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あの人は言葉に詰まると目薬を点すからずっと泣いてるみたい
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改ざんの 悪事をなした 大ボスを 忘れず税の 申告に行く /確定申告最終日
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