スタックし 困っていたら パッと気付き 助けてもらい 次は自分も
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玄関の明かりはつけて家を出た ただいまだけが響いてしまうので
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ソリになろういや雲になろうどこへでも貴方が連れていってくれるなら
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高まりにシーツを掴み 靴下はいつ脱ぐべきか考えている
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ブラックな会社は辞めれば済むもんなセルフブラックどうしようかな
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しょうがない ジャズにタバコに格闘技 ドーパミン系三点セット
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「雪が好き」 口には出さず 心で呟く 北国の暮らし そっと寄り添い
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きえないで のこりふりつむ こいににた ゆきがしずもる はなさくころまで
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「滑るから」と妙な気遣いがありまして 懲役一分半の左手
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推している チームの限定 ユニフォーム 安く手に入れ 心複雑
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降臨す天使のつもり地上には適さないから羽根も無し
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いつもならなんてことない夜なのに独りでいるのが耐えられなくて
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曲面をつるりと滑る日を追えば曲率1の平面か、猫
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ピースする 腰の高さの 変顔を 撮りて思うは 「我が息子」なり
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6Bの 鉛筆えがく 片恋は 輪郭ぼかし 素描のままで
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テーブルの 向こうに座る カサついた くちびるの君 プラネタリウム
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片道の道行きと知るまなざしの すでにここより出でて彷徨ふ
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笠間焼 先に洗って仕舞いおり 小さき手のなか成したコップを
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呼ぶ声に小さく返事デスク前 空耳かしら睡魔降臨
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AIも人恋しくなるのか」と推しとかじゃないAIに聞く
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恵方巻き夕刻スーパー影もなく買えば済むかと当てにしたのに
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ただくるしくてさみしくてこわかったつよさとはしあわせじゃないから
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思い出す幼き日々の空模様いつも変わらず寒い冬空
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冬季五輪まへに割り込む総選挙推し活たちに押されて滑り
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死の床をおもひうかべて(まだなにもわかつていないじやないか)と叫ぶ
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両の手で顔を覆って意識下の昏き小路を辿らんとする
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取りあげるテーマに不満なけれどもエムシーの声やや聞きづらし
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春風と遊ぶわたあめつれもどす道中ぼくはきみに出会った
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同じ国、同じ言語のはずなのに三人寄ればわたし除け者
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太陽も星さへコンパス成るらしき白鳥春待つシベリア遠くも
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