守るなんて慣れないからさ 受け取れぬ自分を責めて闇に溶けてく
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負の遺産じみた積読図書館の貫禄ありき我が机上には
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笑い顔 私のせいでたくさん笑って その顔みたくて 見つめてたくて
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そろそろね恋の話をしましょうよこっちの手札はないんだけれど
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かじかんだ指先で探す温もりのその先にあるあなたの右手
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いってきますって言ってうふふとなっちゃう 大寒に根を張る冷えに背いて
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民衆と葱やセロリに囲まれて焦土と化した我が国想う
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きみの膝で丸まる毛玉をじっとみる きっとそいつ毛玉は私がきらい
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高崎は 雪はないけど からっ風 体冷えても 今夜はビールで
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今夜は何? 聞くあなたに 鍋差し出す やっぱこれだよな 笑み浮かべ食べ
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思うのは この世はいつも 騒がしい 雑音の中 君を探すよ
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真夜中に 月に照らされ ただ1人 この気持ちだけ 誰も知らない
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英語力 まず話すことが 一番と わかっているのに ひとことが出ず
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角砂糖紅茶に入れたことないなふと考えてすぐに忘れる
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噛み跡も 膝の温みも 愛しくて 奪い合え僕を、なんてみている
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科学的根拠はないけどこの先もあなたはわたしを好きにならない
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舞い戻る不安と発作日常がゆらりと揺れてグラグラ足元
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ぬくぬくと 毛布にくるまり 我が愛猫 寒波の野良ねこ 今いずこ (前の句をちょっと変えてみました)
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「子育ては 一時の間(いっときのま)だから楽しんで」 悩める嫁に届けばいいな
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知り人もなく光り落つ隕石の世の一隅のひとしずく
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「こたつっていいよね」なんて言いわけはしなくていいよ。かわいいやつめ
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凛とした 空からひらり 舞い降りて 一瞬で消えゆく 風花の儚さ
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娘等が 巣立った後にタイマーの ありがたさ知る夜更けの帰宅
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暖のなきミシュランマンは夢のあと 部屋の陽だまりタイヤ温め
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画面越し 勉強中の 君の瞳 「きゅっ」ってなるのは なんでなのかな
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来客の話す言葉が聞き取れずマスク取ってと言いたいのだが
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原発の疑念残した再稼働あの福島の教訓生かせ
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愛犬の骨壷を抱く 嗚呼キミもここに一緒に来たかったよね \ 新居に移りました
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朝の雪かがやきに目をひらきつつ かじかむ指を光にかざす
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使うたびライトがついて動き出す北窓に向く健気なミシン
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