水仙は白と緑でできている「仕事やめて」と言われた昨日
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岩肌に 沁むる霧雨 走り去りて 薫る草花そうかの 色新しき
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スワンと人の多さに驚きながら不忍池の桜満開
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勝手にも 吾が家わがいえ含む ここらへん 縄張りとする ダミ声猫
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あご髭に白さもまざる海老蔵似友はとほくにありて輝く
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あの頃の俺は深夜に生きていた灯のない部屋に流れるラジオ
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麗しき車操る神たちの競う緻密なアニメ素晴らし   「MFゴースト」
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次の期の受注が見えぬ年度末トマトのパスタひたすらに喰う
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はや雲に月はとどまり流されず 見え隠れせど位置は保ちぬ
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雨音は他の何をも遮りて仕事進みしありがたきかな
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想像の果てに宇宙の全能の神へ捧げる言霊一つ
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七十路の君の復職迫り来て震える凝りを溶かす山の湯
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ぽつねんと庭先に咲く花桃の紅白濡れて門出のあした
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菜の花の 苦味が鼻を ぬけてゆく 熱燗にして 「立山二合」
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断捨離を苦手としてる私には執着というガムが付いてる
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隅っこの花梨の花はひそやかにそっと春呼ぶ桜の陰に
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次年度の 事業計画 練りながら 部下のクレーム 溜息混じる
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スギ終わりヒノキまでの隙突いて布団にうららな陽をたっぷりと /花粉はまだ続きます…
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春だから 桜桜桜はなはなはなと 人は云う 気候たがえて 何を花とす
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昨日まで蕾も今日は咲いていて眺める吾は歩みを止めて
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春の日にキャベツ畑のモンシロチョウひらひら舞いて卵産みつけ
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「夕飯は 何食べたいの?」「なんでもええ」 っちゅう口癖の 禁止を命ずる
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横に立ち 「今日は何?」 覗き見る 肉や野菜を 絡めてゆれる
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お下がりの紺のブレザーボタン留めまわってみたり姿見の前
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夕方に螺旋を描く筋雲と同じ形の物を持ってる
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憧れが醒めてようやく恋を知る 産毛の光るきみの横顔
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暗闇の二駅先に最寄り駅改札くぐれば無呼吸の町
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会見後「また嘘言っちゃったよ…」と頭抱えてるのか?トランプ!
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雨音でお酒が進む休みの日。それはちょっとだけ寂しいお酒。
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探偵が追えど不敵な笑い声残して闇に消える怪人
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