散る桜 残る桜も 散る桜 泡の如くに 夢の如くなり
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そりゃああなた持ってるやつが「持つな」って云うから八十年不均衡
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春なれば 『田村』謡うと 取り上げし 和綴の本の 紐切れて居り /観世流大成版謡本
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ああ、これで一冊目の歌集がつくれます製本はしまうまフォトブックで
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まだ力む 背中を掠かす ひらりひら 頑張れと言わぬ  桜のエール
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砂浜の君の足跡波に消え無邪気な声にかぶる潮騒
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死んだ時 あの世に渡る 通行税 「ホルムズ海峡」 カロンの渡し守 ※「The sails of Charon」 ※「三途の川の渡し守」
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桃色の 絨毯踏むを 忍びなく 風に頼みて 道をつくらむ
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寝息まで愛していたい旅の夜毎日聞けることを願って
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たまたまに被るテーマのおもしろき誰かと誰かのコラボレーション
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どこの猫 庭に佇み マーキング? 長閑なるかな この住宅地
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コンビニの 跡地にできし 家族葬 高齢化なる 我が家近く四軒
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降り積もる桜吹雪の公園に光差す午後蝶の飛び交う
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たましいも飛び出しそうな大くしゃみ そろそろ春もいくというのに
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病院の待合室は海の中バリヤー張って自分に潜る
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夕暮れの自然の灯り背に受けて細身の桜我を魅了す
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リセットのボタンを押した気がしたの、桜眺める校舎の前で
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​ファスナーで夢をこぼさぬようにして 眠るチケット起きて時間よ
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つんでれの春と出逢って三十年桜のようにいつも降られ、て
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桜色絨毯如く散る上に黄色い花の蒲公英が咲く
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溶けにくいコーンスープを飲むほどの寒い朝でもなくなってきた
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あの海の砂できらめくペットボトル純情だけで満たされている
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咲けば散る 愛しきゆゑの 儚さに 夢か現か 桜花日月
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雨に濡れ灰色空を飾るのはピンクの灯り花冷えの午後
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寂し気に立ち去る君よそよ風の香る春の日別れの季節
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リンリンと鳴るベルの音自転車の下る坂道春の風吹く
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バタバタで子の水筒はメビウスの帯となり新学期三日目
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肩書きなんてなくても私であるだけで愛されてると思える日々へ
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さくら花枝からはらり山道は薄日に白く雪化粧
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雨が好き学校までが遠くなる 歌える曲が一曲増えた
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