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降車せしホームにて腑と見返りぬ
東
(
ひむがし
)
の十三夜の視線
23
陽当たりの良き敷地には 紅白の
山茶花
(
さざんか
)
師走のバスの車窓
23
乗り過ごし無きやう 思考す 歌詠み 集中し 眠気を
払拭
(
ふっしょく
)
す
23
師走の夜空を舞台に 主演の如く
十四夜
(
じゅうよんや
)
の月
明
(
さや
)
かに
22
惜秋
(
せきしゅう
)
の暖気に馴れて
ゐ
(
い
)
た
所為
(
せゐ
)
か 気温十五度にすら身震ひ
26
師走五日 帰途の車窓より
明
(
さや
)
かなる満月の見ゆ 今年最後の
27
東
(
ひむがし
)
の空に オリオン座も昇り 満月と共存す 冴ゆる夜
23
ゆっくりと 満月とオリオンの
間
(
ま
)
を通過す 夜間飛行の光
26
桜桃
(
さくらんぼ
)
の如く
数多
(
あまた
)
実りをる 初冬の紅き果実 ヒメリンゴ
22
友誘ひ フリータイムにて熱唱 歌と笑顔の 師走の集ひ
24
とまと色に染まる朝焼け半開き窓より入りぬ師走の冷気
25
親友のような顔して近づきぬ カラスに諭す自分でさがせと
24
二次会の解散後 駅まで友と語らふ
十六夜
(
いざよい
)
の冴ゆる月
25
認知度の
未
(
いま
)
だに低し 乗車マナー 座れぬ ヘルプマークの姪は
27
ヨーグルトのトッピングは冷凍に 手作りジャムやバナナにブドウ
28
白い壁白い布団でみる夢は退院したら髪を染めよう
25
病室の四角い空に三日月がやさしすぎるよ何とかしてよ
19
あの窓もこっちの窓もほの明かり眠れない人この指とまれ
16
めくります古いページはもうめくる黒豆ゴマメあたりめ焼いて
12
「母さんがまちがってたよ、だいじょうぶ」言ってやりたい十五の君に
21
ふっくらとうまく炊けたる黒豆を「これでどうだ」と夫に供える/夫の好物
50
もう一度食べたいものは母さんの生姜の利いた大きなういろう
19
顧みて喜び多し一年の幸かみしめつ厨片付け
31
明けやらぬ厨に白き湯気のたち日の出を待ちて両手に包む
29
歳毎に正月気分物足りぬ慰めておくれウルフムーンよ
25
口々に父の思い出母の味家族にもどるふるさとの夜
24
眠れずに記憶の海を漂ってこの人生もわるくはないと
24
頑張れはもう聞きあきたはずだからいちご大福そっと手渡す
31
同性愛、劣情愛憎、あと嫉妬。調べているのは、貴女の所為だ!
6
七月の晴天の下で俯いた、あの日の私を慰めてみたい
8
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