死を思う人よ生き死に自由なれど私はあなたの居る世界を望む
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晩秋を想い緑の葉をつけし山下公園いちょう並木よ
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菜の花に ひらりひらりと 戯れる モンシロチョウの 美しいこと
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飾りギター君がせがんだイエスタデイ Fに痺れたLoveの想い出
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現世で 能ある人に まことなく 足を洗えよ 分相応に
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カンガルー 厳しき自然 母子ともに 乗り切ってなお まだまだ続く
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隠蔽を見て見ぬふりの日本人 陰口コソコソ報告しようよ
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混じりなき 静寂しじまの中の 賢きに 頭を預け また身を預け
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朗読で 聴く「芥川」 最高で 人導くも 波にのまれて ……
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心配だ 母にも重い ランドセル 知らぬ子らとの 初の登校
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愛おしむ 我が子の肌の ミルク臭 同志を求め 漁り見る句集
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かはづ鳴く井手の玉川来て見れば岸の山吹今盛りなり
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桜舞ふ バスを待つあゐだに 愚痴をこぼし合ひ 笑ひ合ふ同僚と
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戯れに 答え求めて 幾世紀 今で云うなら 学者馬鹿?
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今日だけは逢いたかったし今日だけは声が聞きたいキミから着信/ありがと
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つい歌に落とし込むクセ抑えつつ気持ちの煌めきだけをすくって
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多種国語まとめて作る 新種語 の淘汰 抗え桜の我ら
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休日の特典としていち早くカレーをいただく午前十一時
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朝顔の種蒔きて鉢に水を遣り飴玉ころり食みて笑む子よ
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武田山古戦こせんの跡をしのぶれば澄み咲き誇る勿忘草わすれなぐさ
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幼気な春の魔女たちたんぽぽの杖を回して笑顔振りまく
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リセットのボタンを押した気がしたの、桜眺める校舎の前で
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​ファスナーで夢をこぼさぬようにして 眠るチケット起きて時間よ
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つんでれの春と出逢って三十年桜のようにいつも降られ、て
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桜色絨毯如く散る上に黄色い花の蒲公英が咲く
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溶けにくいコーンスープを飲むほどの寒い朝でもなくなってきた
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あの海の砂できらめくペットボトル純情だけで満たされている
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咲けば散る 愛しきゆゑの 儚さに 夢か現か 桜花日月
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雨に濡れ灰色空を飾るのはピンクの灯り花冷えの午後
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寂し気に立ち去る君よそよ風の香る春の日別れの季節
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