汝が胸に這わす黒髪密やかに 磔刑の蝶 蜘蛛嗤う夜
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しんしんと しんしんしんと しんしんと しんしんしんと しんしんとゆき
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悴んだ 指の付け根が 真っ赤っ赤 レンガ作りの あのお家みたい
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週一度だけ会う君に持っていた薄い責任感よおさらば(合格おめでとう)
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キャラメリゼ 眉毛の太い二重菓子 光の反射でウインクしてる
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108日まで」という改札表示が私を刺す 昼下がりの中央特快
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明日が今日になっちゃうよと急かしてくる君
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薄明かり煙草の煙紫の色とたゆたうねっとりとして
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死にかけて 話のネタが ひとつ増え べッドの上で 構成を練る
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グダグダなバンド演奏愛おしい 若くもあったし昭和だったし 
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誕生日 二十歳を過ぎたあたりから祝いの返事ややスカしがち。
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救急車の窓が曇っている 友の手紙の埃を払う
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ぼくたちのにてるところとちがうとこ ならべて神経衰弱しよう
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積雪で寒いが、🐶犬大喜び、雪食べる師走
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横断を待つ児ら無視の車どもネズミ捕り速度超過取締でもかかってしまえよ
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あなたへの 想いはいつも 果てしなく 六年続く 片想いかな
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冬の夜に 凍える風を 浴びながら 僕の心は いつもうららか
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クリピより ヒルクライムの方がいい 言いたいことが 真っ直ぐにくる /オヤジにはね
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我が国の アニメ―ションの 細やかさ 娘がハマる 私もハマる
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人数分お菓子を買って来たのにさ 一人に全部食われて悪夢
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元嫁が どこに惚れた?と 聞いてくる 顔と言ったら 少し照れてる
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見るだけで満足だったあの影を 今は見るのがとても苦しい
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君たちは信じてくれというけども背中の影は隠れていない
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無添加に 拘る母のきもちがわかる 髪も肌も 疲れていくのね
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君のこともっと知りたい温度とか意外とまつげが長いこととか
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腕を切らされたカッターと首を吊らされた縄
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照る月を 見上げて泣いて 一人きり 僕の想いは 君に届かぬ
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レール越し 知らぬだれかと笑う君 時間ぴったり ガラス曇りぬ
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少なめに淹れた珈琲さえ冷めた 時は止めてたつもりだったのに
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遊び場も 今となっては アスファルト 形変われど 友の面影
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