(多分だけど)インスピレーションなき我の歌の五、六分語呂合わせなり
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梅園の 寂しあでやか 薄れ日に ねた小鳥や 春はほのかに
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なんとなくよからぬことを告知する看板「今夜ここを掘ります」
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ぼんやりと曇った朝に赤みさす「いちごが香るチョコミルクラテ」
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雲の上 待ちたる月蝕 赤濁り 雨打つ袋 明日はゴミの日
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友人の春の景色を描いた絵を春画と言ってイヤな顔された
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「カエルの歌」トントントトトントンと娘が奏でる休日の朝
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春の夜のかすみの空に月出でて君を思へば袖ぞ濡れける
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半世紀 人も空き地も 変わりたり 終の住処の意味を問いたき
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君からの 『竹踏み』するたび 運動バカの君と共にいし 日々あたたかし
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若き色 劇的なるも かろき音 どこにあったか緑が丘よ
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珈琲コーヒーと  紫煙しえんたゆたい  僕の城  午後より仕事  生気せいきけずるる
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横になり  指先ゆびさきてて  持つスマホ  時におもてを  強打ごうだしにけり
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死ぬために買ってきた練炭使い秋刀魚を焼いて夕飯にする
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死ぬために生きてゆくのだ終わりには何があろうか分からぬままに
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生態系 自然も人も 同じなり 人の行方は 自然が示す
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備蓄石油 潤沢なれば 護送前なすべきことは 山の如しも
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朝野球 観て昼はまた 野球観て 夜は現地で 野球を観てた
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かき曇り見えぬ光をしるべにて面影たどる夜や更けぬらむ
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明けゆけば面影消ゆる空なれどまた来る夜には月も待つらむ
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有明の空うす白くなりゆけば鐘のひびきに夢ぞ破れぬ
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この想い 気付けば崩れる 距離ひとつ 名前をつけず 終わらせた春
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花信風かしんふう  古葉ふるはを分かち  旅立ちの  新天地しんてんちへ向かう  いのちつな
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小学校 卒業式の 卒袴 十二の稚女が 着たる違和感
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猫の背を追いかけつかの間ここに来た 猫語も少し覚えてきたよ
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三毛猫の人形が僕を見つめてる 僕も悪いと思ってはいる
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雨雲は埃でできているらしいとまじめな顔で告げる弟
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ネガティブな 話題が多い 毎日で 桜の開花 貴重なニュース
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三年は へこんだままの ガードレール 並んだコーンの あかい葬送
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平和ボケ先分からずも息をして雨風しのげ飢えもしのげ
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