マットレス腰に負荷なる負の眠り浮遊の魔法を毛布に掛けてよ
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病む祖父は 家族のことを 一番に 考えるから 助けてくれよ
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しとやかに つまむ ことほぐ つかさどる そうしたすべてを茶でながしこむ
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白光をまばゆく照らすつよき葉に その現象かがやきになまえをつけた
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無用かと 古文歴史は テスト用 かの知識こそ 生きる目的
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結香むすびきの 花ひらくころ 落ちる ほら 涙の重み しずく冠
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挟まれてる栞の数だけ 感動と興奮 少しの寂しさ
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お飾りで夢だけ肥やし生きている風は冷たく君を試して
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すずしいと思う、宇宙のくらやみの喉をとおってすぎさる風よ
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玄関ドア しまい忘れの 虫除けネット  役立たぬまま 寒空に震えてる
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甘いもの好きなヒヨドリ かれさえも 早春ならば菜花ついばむ
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うっすら雪 朝陽を待ちて 冬の庭 せし葉牡丹 暗がりのべに
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「少しでも多くの方が座れますよう…抱いてて」と鉢植えの薔薇
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可笑しきこと 傍らに分かつ 人は無く 猫に呟き ひとり苦笑す
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影のない人がくれた掛時計はひと月に十秒ずつ狂う
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おじさんのギトるLineを盗み見る 駅と駅と気と遠くなる
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菓子パンが背中をみてる夕飯のおやつにみかん2玉を買う
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忙しく食事の時間を惜しむのに手の込んだもの作りたくなる
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外人は「汁」という字が好きらしい なぜかというと神の味噌汁神のみぞ知る
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無防備に肩寄す君に心寄る熱もつこの手はスマホを握る
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冷め切ったコーンスープを吸う我を誰が待ってる誰を待ってる
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春待つ我「おかえりなさい」の七文字は 言われたいんじゃなく言いたいんです
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亡き祖父を 愛した僕と 泣く家族 いつになっても 大好きだよ
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「どてっ」延々…ユーチューブ動画に 大爆笑  オノマトペの魅力 孫を虜にす
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昨日まで世界は色に溢れてた 今日は全部が灰色だけど
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青空と同じ色した封筒を涙堪えてポストに入れた
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気管から腹に落ちる振動があなたの音楽おとを喰らってるよう
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見返して自分に何があるのかと 「ちゃんとあるよ」と伝えていたい
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その日が来たら忘れて遺書なんて残さないから祈らないでよ
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ねぇどんな人が好きなの?白々と応える台詞「好きってなんすか」
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