「お不動さん泣いているの」とおさな問うこんな顔して泣くのか人も
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武器を持つ荒ぶる男も家族いて戦ふ意味を神に問ひたり
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ランドセル揃う足並み風光り横断歩道にタンポポは咲く
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仕留めたる 鼠をくわえ 見せにくる 健気な猫と 共にありし日
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ながいことやってしまった『いいひと』のあくぬきするや竜泉寺の湯
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雨粒に 打たれ濡れるも 乙なもの 早目の風呂で 贅沢気分
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大銀杏 短き春に訪れば 緑のイチョウはちひさきカタチ/あきる野市広徳寺にて
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夕飯の香る風吹くまち歩き亡き祖母作るコロッケ思う
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不機嫌なクラスメイトのジュースだけそのままにして海へ行こうか/折句・フクジュソウ
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独りだと 可哀想にと 一絡げ ご心配なく ヒトカラ一人カラオケ アゲアゲ
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春寒の 朝に流るる 連日の 嫌なニュースに 八重の桜わななく
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頬に落つ 翠雨は熱を 奪わずに 唇に露 指して流るる
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露天風呂即混浴と思うさが治らないまま老年になる
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「次豆腐」 次はパンだろ「 いや豆腐」無駄な諍い呼ぶセルフレジ
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身代金 要求のなき 失踪を 逸早く わが疑いにけり /南丹市小学生失踪事件
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九州の男が堕ちる地獄にはご飯の準備する人はいない
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黒猫は 遠くに去れど ほうき手に 少女は再び 空に向かいつ
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戦争の足音がする日々増して 止められるのは私とあなたと?
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醜さと汚れ滅ぼす時迫る人間たちへくだす大鉄槌
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遅刻した 理由を聞けば ひょうひょうと 「道に迷って…」 Zモンスター
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皇族は 上にもありて 下にあり 満州事変95年
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殺人のニュースに思わず「ヘタクソ!」と舌打ちしてる俺かっこいい?
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ころしても それで仕舞いだ つまらない 地獄をみせて 死ぬまで愛す。
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「りくりゅう」と 言っても老いは  聞き入れず  勘違いしてる  「とくりゅう」と ?
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夜も更けて 心の奥に 沁みていく 即興演奏 吾が手を跳ねる
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結婚する友の元まで飛んでいく飛行機よ飛べ世界よ平和にあれ
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隙間から 射す陽光が 邪魔をする 布団との ふしだらな抱擁を
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Sサイズ 着られた体が Mサイズ を経て今では Lサイズなり
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ミスチルの『楓』がふと聴きたくなって独りで歩く夜の国道
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宵闇に 染めぬらし わがおりは 胸の打ち音なふ 重圧の籠
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