Utakata
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とにかくさやれることをやるしかないよやれることだけしかできないし
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我々は誰しもいつか死ぬんです 皆さんそれを分かっていますか
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たすけて、と小さく声に出してみる夜もある 返事はもちろん無い
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気がつけば運転席にいる自分 後ろの席にはもう戻れない
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恨まれぬために役立つことをする ローマ時代の奴隷のようだね
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三叉路でウロウロしているだけの俺 何も決めないことの安楽
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好き、という切符を握りしめている 汗で滲んで行き先不明
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開かれぬままに私をあたためる本 木曜にだけ会う君がそれ
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「感情のままに動いたことはある?」ふたが固くて開けられぬジャム
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絡まった糸をひたすら解いてく君のもいいよ僕が解くよ
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絡まった糸のほどき屋さんになる なっている知らない間に僕は
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「今日もまた心臓が止まらなかったな 」この一文を八十年分
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どのようなときもいつでも最善を そうした俺を見てビビる人
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君の目をなんとはなしに覗き込む気づいた君がふと目を逸らす
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好きな人に好きだということあまりにも大きい二文字で息が詰まるよ
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それはだめ降ろしそこねた古ぼけた鞄をぼくに委ねることは
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手に届く範囲の石をかき集め城には遠い城には遠い
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眠るたびなにかを手放すような気がする気のせいかもしれないですが
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大切な会議を前に眠れずにあらゆる過去が滝の如くだ
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子ども連れがやけにたくさんいる電車 辿り着けない異国の街だ
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ダンロップとミズノの帽子が並んでる何故かふふふと笑みが溢れる
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たゆたってたゆたって月おぼろげに明日も昨日も溶け合う寝入り
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焼きそばと豚キムチ丼を食べました僕にはこれが精一杯です
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詰まるとか詰まらないとかどうでもいいよただただ毎日疲れる疲れる
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つまらない仕事と吐き捨ててはいるが「つまる」仕事が何かは知らない
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切り捨てる速度がどんどん加速して居合の剣豪みたい じゃないな
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月曜の朝にあなたが夢に出て謝りたくても謝れないよ
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海の見える街に引っ越ししたくなる人を愛することもできるし
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窓を過ぎるすべてが羨ましく見えるたとえばベランダの洗濯物とか
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眠りさえすれば全てがうまくいく標語のように唱えて眠る
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