Utakata
登録
Login
サイトのご案内
見
フォロー
7
フォロワー
27
投稿数
994
更新して欲しい人に限って更新されない
1
2
3
4
5
…
次 ›
最後 »
半分は夢もう半分は? 太陽を直接見れば欠けてゆく視界
4
何遍も目覚めて時計を確かめる 五分に一度は時計を見ている
4
月の裏に行ってみたいとは思わない死にたいと死ぬこととは別だ
10
朝五時に早期覚醒する朝の、もう既に憂鬱に満ちる脳
5
燃えさかる炎の中に飛び込んで消えていく自分をただ見ている
2
お釈迦さまの入滅ポーズで横になる 彼の人も悩んだりしたろうか
7
明日の地獄までの猶予が三十分 せいぜい有意義に過ごします
2
苦しみを吐き出す歌ばっかりだなと苦笑いも出ず遠い目をする
4
降り積もる憂いのあまりの大きさに僅かに三時間しか眠れず
9
何もかも解決しないままお薬を飲んで終わりになる日曜日
2
明け方の鳥の鳴き声に憂鬱を呼び起こされて鳥は無実だ
4
ニュースでしか見たことのないような状況に気づいたらいて地獄は深い
2
今日が終わることに安堵して息を吐くなんでもない日のなんでもない夜
7
自分だけは自分の味方でいられるよコートを体に巻きつけ眠る
6
思い出を共有したいという願いささやかなことではなかったな
6
みたくないものが日に日に増えていくたとえば君の薬指とか
7
ピーナッツバターを直接舐めるようなそんな雑さで死ぬまで生きる
8
朝ぼらけ無意味に命を削っては夢に夢見て夢見る夜明け
6
眠るときに死にたいと思わなくなった代わりに昼間に思う「死にたい」
5
三万円のプレミア本を四千円で買う今日という暗がりに差す
3
いつもより二倍の睡眠薬を飲む「ほんとはだめなんだ」じゃないんだよ
3
苦しんでばかりの日々を照らす灯は煮た大根の意外な旨さ
12
生ぬるい夜を眠らず起きていて明日からの地獄にただ怯える
4
春だねと声をかける人がいない俺を待たずに降りしきる花
6
誰もみな年を取っては死んでゆく死ぬまでの残り時間を思う
5
目覚めたとき既にエイチピーがゼロであるような日曜の朝を迎える
5
あと一年あと一年だと繰り返しようやく折り返しで息を吐く
3
真夜中に起きて不安に襲われる こうして一生騙し騙しだ
4
いつも何かに拗ねている 唐突に見透かされてただ開き直るだけ
6
睡眠を薬に頼る 眠りすら上手にできなくなってしまった
6
1
2
3
4
5
…
次 ›
最後 »