Utakata
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ひとりごち街を出歩く少年よ横目で見つつ俺もただ歩く
5
厄介な親類がいたらこんなのだろう黒黒とした不安に耐える
3
中空に向かって手を伸ばしています一人でなんとか夜を生き抜く
3
軽やかに「死にたいな」に飛ぶ夜もある 買ったばかりの服の匂いかぐ
6
振り向けばそこは砂漠で足跡は風に消されてそしてそれだけ
7
もう少し手が長ければ背を撫でて一人でも生きていけたかもしれん
9
夜に来る憂鬱の処方箋がただ眠ることのみって心許なさ
4
君を構成する原子も無くはない窓から入る風思い切り吸う
5
君に会うためだけの場所になっている数秒のために耐える一日
5
川を眺めることがとても好きでした怒りのようやく尽きる真夜中
8
例えれば台所に立つ母だろう流れに揺らがぬ大岩のごとく
12
あり得そうな未来予想が途切れずに今 白い錠剤二つ飲む
8
幸せの端をうっかり手放して遠く消えていくただ見つめている
6
最初からすべて間違えていたのかも新月の夜は意外に明るい
10
来世などありはしないし かと言って愛していますと言う元気もない
5
外に出るたびにキョロキョロしています何かの歌の歌詞のようです
5
いつまでもいついつまでも眠りたい起きたところであなたに会えない
5
誰にも会わずに済ませられる幸福もし落ちるならナイアガラが良い
4
起きては寝ねてはおきてを繰り返す生涯のミニチュアがここにある
1
大人なんだから連絡先くらい聞くのは自由でしょと回答
1
木造りの粗末な家で暮らしたい嵐の夜にサンマを焼きたい
5
君の顔を見るためだけに起床する 蘭はただただそこに咲くだけ
7
私ってこんなんじゃ生きていけないね髪の予約を終えて倒れこむ
3
動けずにいる動けずにベッドにいる髪を切らなきゃエクセル見なきゃ
3
深い深い森の向こうに点る灯があなただとしてこれは幸せ?
5
薄闇の中でゆらめく光源の君かもしれず前進できない
4
自転車のライトを背中で感じてる君かもしれないでも振り向かない
8
台所に立ってヤクルト飲んでいる素足に触れる床の感触
7
今頃はあなたはきっと眠ってて俺には聞けない寝息を思う
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太平洋のど真ん中で溺れるようだつかむものもなく上空に月
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