Utakata
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子を寝かす難しさは知らないままで自分を眠らせることに手こずる
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消えたいと死にたいの差を考えて夜になる七月の土曜日
2
ここでないどこかで記憶を失ってひっそりと生きた末に死にたい
4
酒飲みのあなたをうらやましく思う外がこんなに色濃い夜は
8
外は雨からだが怠くて動けずにいる僕はいつ、いつ死ぬんです
3
溢れてく尽きせぬ疲れただ僕はお腹が空いたお腹が空いた
2
平日のたった四日がしんどいよ暗がりの隅で壁に凭れる
2
茫としたもやがだんだん形を成しその隙に何らかの二粒を飲む
1
明け方の砂浜で波が打ち寄せてそれから、それであとはそれだけ
2
ジュースばかり買っては飲み買っては飲んで生きる理由としての甘味料
3
全身を揉まれて不眠症がおさまる春の雪解け水の冷たさ
2
嘆いても嘆かなくても雨が降る
1
舐められる物悲しさを知っている俺はアイスを噛んで食べてる
5
ありふれた人生はとうに遠くなり豆乳プリンは美味しいですか
4
じっとしているじっとしてやり過ごす熊なら通り過ぎてくれるか
4
ラムネならよかったのにね 本日を強制終了させる二粒
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その気がないのに死にたいと思うこと一生そんなことを言ってる
4
救いとは一体なんなんでしょうねえ タオルケットのざらざらをなぞる
7
お仕事が俺の日常を蝕んで 空々漠々空々漠々
4
「一切空」パンチパーマが言いました 俺の苦しみはそれなら何だよ
5
何もしないことの幸せ何もしないことの取り返しのつかなさだ
4
コンティニュー?コインを投入してください残り三秒までためらっている
4
たんぽぽの綿毛が羨ましくもなる萎れて俯くくすんだ黄色
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何も気力がなくて一日中ベッドに横たわる生きながら死ぬ
4
一人でに涙が滲んで昼の海ひとしずくなんて無いも同じだ
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死にたいと思うくらいなら辞めようよ記憶の君が肩に手をおく
5
急に悲しくなって涙が落ちて雨粒ならば空にも昇る
3
食欲の失せて静かな昼休み午後の紅茶を午後に飲みます
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何も決めたくない何も選びたくない十字路は左折と決める
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それはそれとして時間は過ぎていくなす術もなくただ歯を磨く
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