Utakata
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好き、という切符を握りしめている 汗で滲んで行き先不明
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開かれぬままに私をあたためる本 木曜にだけ会う君がそれ
6
「感情のままに動いたことはある?」ふたが固くて開けられぬジャム
4
絡まった糸をひたすら解いてく君のもいいよ僕が解くよ
5
絡まった糸のほどき屋さんになる なっている知らない間に僕は
1
「今日もまた心臓が止まらなかったな 」この一文を八十年分
2
どのようなときもいつでも最善を そうした俺を見てビビる人
3
君の目をなんとはなしに覗き込む気づいた君がふと目を逸らす
4
好きな人に好きだということあまりにも大きい二文字で息が詰まるよ
2
それはだめ降ろしそこねた古ぼけた鞄をぼくに委ねることは
4
手に届く範囲の石をかき集め城には遠い城には遠い
4
眠るたびなにかを手放すような気がする気のせいかもしれないですが
2
大切な会議を前に眠れずにあらゆる過去が滝の如くだ
7
子ども連れがやけにたくさんいる電車 辿り着けない異国の街だ
2
ダンロップとミズノの帽子が並んでる何故かふふふと笑みが溢れる
4
たゆたってたゆたって月おぼろげに明日も昨日も溶け合う寝入り
2
焼きそばと豚キムチ丼を食べました僕にはこれが精一杯です
4
詰まるとか詰まらないとかどうでもいいよただただ毎日疲れる疲れる
4
つまらない仕事と吐き捨ててはいるが「つまる」仕事が何かは知らない
6
切り捨てる速度がどんどん加速して居合の剣豪みたい じゃないな
3
月曜の朝にあなたが夢に出て謝りたくても謝れないよ
3
海の見える街に引っ越ししたくなる人を愛することもできるし
5
窓を過ぎるすべてが羨ましく見えるたとえばベランダの洗濯物とか
4
眠りさえすれば全てがうまくいく標語のように唱えて眠る
6
ただ一人助けてくれる人がいて蔑ろにして言い訳できない
5
親からも見知らぬ人にもかけられる呪い自分が自分を呪う呪い
1
わたし何もできないんです ただ日々をうまく終わらせるのに精一杯で
5
生きていく一人きりのままだとしても世界に見捨てられたとしても
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おれ一生こんなことで悩み続けるのって思う夜だ便座だけが優しい
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誰ひとりお前に興味なんてない わざわざ伝える興味があるね
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