Utakata
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日常を57577にするでもそれだけじゃ短歌じゃないよ
2
満員の電車で舌打ちされる夜おざなりな俺を思い出させる
2
少しずつ嫌な人間になるような気がして地滑り前の山肌
1
自らを生かすことだけ考えろお前に他人は高望みすぎる
1
暗闇の中で生活していますこれは全く比喩ではないです
5
洗濯と布団を干すだけで終わる日曜の夜に測るみのほど
4
小六のころの愛読書をいまも読んで感動する大人だぜ
8
人生は一度きりしかありません 知りつつ闇を手探りで這う
6
本当にやりたいことなど何もない箱の中には風だけが吹く
6
今自分がいる場所の幸せを説く自分の声を煙たがる自分
5
腎臓に負担がかかるんだそうですね ああそうですかと呑む導入剤
5
いま自分が生きていることの幸福を数えて数多の星が降る夜
6
手のひらにあなたのことが好きですと指で書かれる夢を見ました
7
起きていることがもともと普通じゃない目覚めて急いで眠剤を飲む
5
二度寝するあらゆる苦しみから逃れ冬眠の熊を妬ましく思う
5
重力の手が何本もわたくしの体を引いて水面が遠い
5
できるだけ大きく息をつきなさい固い結び目はハサミで切れよ
3
サンダルの指先にいつも見惚れてる小さい花があるのも見える
6
子を寝かす難しさは知らないままで自分を眠らせることに手こずる
10
消えたいと死にたいの差を考えて夜になる七月の土曜日
2
ここでないどこかで記憶を失ってひっそりと生きた末に死にたい
4
酒飲みのあなたをうらやましく思う外がこんなに色濃い夜は
8
外は雨からだが怠くて動けずにいる僕はいつ、いつ死ぬんです
3
溢れてく尽きせぬ疲れただ僕はお腹が空いたお腹が空いた
2
平日のたった四日がしんどいよ暗がりの隅で壁に凭れる
2
茫としたもやがだんだん形を成しその隙に何らかの二粒を飲む
1
明け方の砂浜で波が打ち寄せてそれから、それであとはそれだけ
2
ジュースばかり買っては飲み買っては飲んで生きる理由としての甘味料
3
全身を揉まれて不眠症がおさまる春の雪解け水の冷たさ
2
嘆いても嘆かなくても雨が降る
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