今日も始発、みんなすやすや、電睡ごゆっくり
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雨のため、都心もそんな海沿いと温度差なく、でと一桁は寒いホーム🚃待ち
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うたを想ひ記憶の栓を開封し炭酸水のごとく溢れる
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誰も見ず 誰も知らない 一輪の 花も生きてる 精一杯に
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躁鬱は皆が家出る時間帯一番眠いまだ横たわる
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寒いけど冷たいビール飲みたくて冷蔵庫開け缶ビール置く
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夜カフェバー 行く服どんな服なのか そういや分からぬ 誘われたけど(DJイベント‥ますます服が分からぬ)
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下校途中寄り道してバッタ捕り GPSで全部バレてる
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国を挙げて開発すべき安全で濡れないカッパ自転車用
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八方へ六方踏むか やじろべい コミュニティはダイバーシティ
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目に映る 赤と緑が街を染め 鈴の音鳴らし クリスマスへと
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帰りの電車空いてる、座れて、8人中7人携帯と会話
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現代っ子 洒脱似合いし 北の富士 力士なし得て 天往く初冬
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セール期は 我が身酷使し 身をやつす 休日出るかを 悩む朝なり
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心身を壊してまでも職辞さぬ息子月づえ二十五になる
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新しい朝が来たとてそんなには希望湧かぬよラジオ体操
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晩秋の淋しさ募る庭に舞う迷子の黄蝶を包む石蕗つわぶき
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ひさかたの 光る尾花おばなの 刈りそこあくる夏にも また蔓延はびこらん
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大好きな爺の手のひら夢に見て眠る白猫しらたま寒空にひとり
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居酒屋のハンガに吊った我が背広 くたびれているくたびれている
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透き通る波打ち際の結晶はいつかこぼしたガラスの記憶
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雨はまだどこかで静かに降っていて 母を待つ子の枕を濡らす
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上野駅 酷評自動ラーメン機 酷評だけに食べてみようか
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しゅうまつはきみお手製のカレーごと化石になってしまえたらいい
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疲れてて 何もできる気 がしなかった いつも元気な キミハドウダイ
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地方紙によると暑さで紅葉が例年よりも遅れるらしい
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秋の夜の、長き時間に、故郷を 想う心は、たわわに実る柿。
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散りばめた星くずなどとは言い難い君が散らしたビーズ拾えば
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衝撃だジバニャンたちのせいなのか。 神社で遊ぶ映画の少年
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兄の妻 我驚し その方は 母が裂きたる 元部下なりと
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