ヘタを打ち 叱られた日は 遠回り 夜の蝶へと 愚痴をこぼしに
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カレンダー通りに老いて墓参り月見れば ちぢに物こそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど /大江千里 /23/100
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春の夜の七十一になりし日に 焼酎飲んでほろ酔い気分
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結局は何か違う星にいるとても理解は及びがたくて
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道交法車もチャリ自転車も大変と歩道で見ててわたしは思う
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咳止まずうたた寝さえも許されず明日は肺まで筋肉痛かも
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売れ残り 値引きされてた愛しの子  残りもののきみ 最愛の福
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荒野あれのにて豪雨に打たれ手負い獅子転瞬一刻浅き夢見つ
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神輿みこしは 担ぐものです 世の習い 強きにへつらい 弱きをくじ
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母の死を 知りても兄に 秘めたまま 蛍とともに 埋めし四歳
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温もりを 感謝を込めて 返したい 我を輝かせる セロトニンの君
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大幟りハタハタと鍾馗様 この頃とんと見掛けなくなり
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昭和には快速停まらぬ吉祥寺「いせや」の煙ここも東京
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ドアの鍵みんな違ってよかったね 秘密を抱えてカレーなど食べて
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自分では わからぬ心の 苦しみに ボーダーラインと 線が引かれし
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アイス棒の傾きに溶けてく時間があってほら春はあけぼの
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知らぬ街 靴音までも 素っ気なく 系列店の ネオンに和む
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顔中に星が貼られてあたし今銀河になれてるニキビだらけで
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穢れた世嘆く事も「ジャッジ」だと 私の失意はジャッジされる
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泣きながら夜道を歩いた人にしか見れない綺麗な星空がある
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陽と風に 白き帆揺れど 停泊の日本丸から歴史も学ぶ
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分け入れば いとど深くなる 山道やまぢかな 惑ふは我か しるべなき世か
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三代の 親子削りし 岩山の 石の寺院の リンガ拝(おろが)む /羇旅歌エロ-ラカイラーサナータ寺院 
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さりげなく 「かの子」の歌を 読むように 告げたき人よ 直(ただ)に会はねど /岡本かの子
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思い出のページを一つめくる音「帰りたいよ」と滲んだ涙
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乙女らが松浦の川の光る瀬に鮎子さばしる夏は来にけり
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今を生きていたはずがいつか今に越され気付けば頭は古くなりおり
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不注意で 迷惑かけた 幼き日 交通事故は 減らすすべあり
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杉咲花ちゃんが物喰う姿から説明のつかぬ幸せ貰う
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離れても その身案じて 大丈夫 返事があれば 安らかになり
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