みきまる
0
3
投稿数
64

東京都に住んでいます。よろしくお願いします。

出したよと 聞いたが未着 郵便の 国を隔てて どこで迷子か
10
やわらかく ぬくもり重ねた あの日の手 焦がれる思い 遠く離れて
9
逢いたくて ただひたすらに 恋しくて 無事でふたたび ここで逢えたら
13
いにしへの 徒歩のみちのり いかにして 「すまほ」なき世に 思ひおもいとどけん
12
とりでなき 打ったつもりが とりでなき あらすじを変え 歴史絵巻に
9
思ひ文 つづれど届けるつてもなく せめて見つめる 同じ夜の月
13
ご無事でと 見送る背中 けし粒に ただ恋しくて 目をこらしつつ
9
後朝きぬぎぬの 別れをつづり とりみだす みずから書きしこひものがたり
8
かろやかに 耳をくすぐる その寝息 ずっと聞き惚れ あきることなく
9
かたかなを つかわず書きし 恋ばなし 言葉おさへて 思ひ焦がれる
8
カタカナを 抜いて小説 書いてみる 窓帷カーテン くちづけ 食卓布テーブルクロス
11
あれ食べたい これも食べたい はいどうぞ いつでも送る 何度も送る
9
若き日々 ともに過ごした 古き友 異国で闘病 さぞつらかろう
9
淡い花 あいまにのぞく 澄んだ空 浮世にもまだ 見るものはある
11
一歩引く ときにはそれも たいせつな 負けとことなる 明日への勇気
10
楽しかろう だが作りすぎ 松の内すぎても恒例 おせちを食す
9
飾らずに のんびりペースで 歩みたい いつかどちらか 先立つ日まで
11
くれないの すだれのごとく 熟成を 待った干し柿 現在いまは買うもの
10
転ばぬよう 移動はだめと くぎ刺され まだ歩けると 涙ぐむ老母はは
14
虫がよい つらいときだけ 神仏かみほとけ それでもやはり つい手を合わせ
14
気にかけよ うしなう前に すこやかさ 涙で返らぬ 金でも買えぬ
8
かぶりつき くれない果汁しる 袖で拭く 冷えた西瓜が 好きだったひと
8
終電に 間に合ったよと メッセージ 顔を見るまで 気が気ではなく
10
晴れ空に ひとひらでいいと 願ったが 鈍色にびいろの空 花びらが満つ
10
日々のこと 驚きすぎて いまさらに 四月ばかには ネタも浮かばぬ
8
咲きいそぎ 去年ならもう 花筏はないかだ せめてひとひら 今年はまだか
10
日のひかり 澄みきった水 そよぐ風 おくれて気づく そのありがたみ
7
千葉県の 名産品で なんだっけ 名前が出ない それ落花生
4
なんでだろ 血圧注意で 首かしげ 梅干しおにぎり 塩まぶす母
9
おなかがグゥ 見よう見まねで ルーを溶き 具のないカレー 遠き日の味
8