みきまる
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東京都に住んでいます。よろしくお願いします。

ひとときの ぬくもりもとめ ぐつぐつと 鍋をみまもる おでんもうすぐ
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数年前 迎え来たかと 覚悟した 老母ははがふたたび 体調崩す
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あまってた 材料集め ジャムを煮る 意外にも美味 気持ちほっこり
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ご家族と 気づいても揺れ 亡き友の 名前が緑 オンライン中
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亡き友と 同じ名前の 菓子食す こんな気持ちで ひとり頰ばる
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クリスマス 餅だおせちだ バレンタイン ひとつ欲しいぞ 行事ない月
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秋とばし 酷暑すぎれば 年の暮れ あれよというまに 湯船には柚子
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棚の奥 もち米みつけ 蒸す赤飯 湯気と香りに 気持ちほぐれる
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ガラケーで 老母ははかろうじて 通話のみ さすがにメールは 夢のまた夢
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日帰りで 世間話を 数時間 それで喜ぶ 老齢の母
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さくさくと 友が好んだ 旬の菓子 こっちでひとり 静かに食べる
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ちかいうち 顔を出すよと 告げただけ それで喜ぶ 電話の向こう
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つつむよな のどかな日差し 川べりの 道を進んで 明日を信じる
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日をかさね 足跡かさね 年かさね 節目を思い 風花の舞う
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三月みつき経て 郵便受けを つい確認 亡き友の文 どこで迷子か
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トーストに バターをのばし むしゃむしゃと 満たす空腹 わたし生きてる
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こっちがいい あっちもいいねと 他愛なく 語って目覚めた もういないのに
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なさけなや すがるときのみ お賽銭 にぎりしめては 鳥居をくぐる
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気構えず 一歩ずつ日々 歩んでく おろそかにせず 他人ひとも自分も
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覚えてる 声も仕草も やさしさも ずっと忘れず わたしは生きる
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なぜなのか アラフィフまでは カタカナで いきなり渋く 次はアラ環
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出したよと 聞いたが未着 郵便の 国を隔てて どこで迷子か
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やわらかく ぬくもり重ねた あの日の手 焦がれる思い 遠く離れて
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逢いたくて ただひたすらに 恋しくて 無事でふたたび ここで逢えたら
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いにしへの 徒歩のみちのり いかにして 「すまほ」なき世に 思ひおもいとどけん
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とりでなき 打ったつもりが とりでなき あらすじを変え 歴史絵巻に
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思ひ文 つづれど届けるつてもなく せめて見つめる 同じ夜の月
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ご無事でと 見送る背中 けし粒に ただ恋しくて 目をこらしつつ
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後朝きぬぎぬの 別れをつづり とりみだす みずから書きしこひものがたり
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かろやかに 耳をくすぐる その寝息 ずっと聞き惚れ あきることなく
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