Utakata
登録
Login
サイトのご案内
みきまる
フォロー
0
フォロワー
3
投稿数
64
東京都に住んでいます。よろしくお願いします。
« 最初
‹ 前
1
2
3
次 ›
最後 »
ありふれた 普通の日々が 引きちぎれ あの日からもう
13
年
(
とおあまりみつ
)
11
東雲
(
しののめ
)
に カタンと響く朝刊で 余韻なきまま 闇は儚く
7
木漏れ日に まどろみかけて ふと気づく 寒さほどけて 春は窓まで
10
幾度
(
いくど
)
でも ついふりむいて たしかめる そこにいるのが ただ安心で
6
平安の 和歌の時代は 風雅でも さぞ寒かりし ただ火鉢のみ
5
発売時 話題になった 菓子終売 えっなにあれから
53
(
ごじゅうさん
)
年
?
5
去ってなお 介護の日々は 染みついて
夜間
(
よる
)
の物音 もういないのに
12
焦がれるは 目新しさより 堅実さ 日々を変わらず 送れる基盤
8
親子でも 説いて信念 変えられず
生
(
な
)
さぬ仲なら 推して知るべし
5
尼と海女 イントネーション 同じとは 尼は平らに ずっと読んでた
6
雨音に こころ落ちつく 宵の口
都会
(
まち
)
の地面も たまに休める
7
昼下がり まさかの場所で 新
N
I
S
A
(
ニーサ
)
帰宅目前 見事な営業
3
ときは過ぎ はやりの品が 変わっても 衣替えには
樟脳
(
しょうのう
)
なつかし
7
幼き日 悩みを聞いて くれた母 デイサービスでの 悔しさ告げる
9
せっかくの 晴れだが強風 今日もまた 洗濯物は 室内待機
9
ふりむけば いつもどこかで 分かれ道 選びつづけて 明日も生きてく
11
いつ慣れる ぽいっと捨てる ものでなく 語感わるいぞ なぜにポイ活
6
遠くまで 行くなと言われ こぢんまり せめて余生は 好きに生きたい
9
寒いから あれをつけたと 告げる母 カタカナ苦手か あれはエアコン
7
地をたたく 雨に追われて 軒先を 借りればすでに 晴れを待つ猫
11
餅の絵を 描いてと頼む 日本人
AI
(
エーアイ
)
の絵は アイス大福
5
予備がない 気づくとなぜか 使いたい 最後のひとつ もうあとがない
8
受話器って どれのことだろ 目が泳ぐ プッシュフォンなど 見たことないか
7
ほしかった ひとまず保管 部屋の隅 思い出すころ 使い道なし
6
手が届く そう気づいたら 再設定 願いはつねに 蜃気楼の先
4
ひとさらを ひとひらとつい 読み違え 料理サイトに 情緒おぼえる
6
夢もとめ 中古の戸建て 日々チェック たたみ遠のき 縁側は消え
6
朝のマグ 白い取り皿 木のナイフ 気づくと同じ 日々の顔ぶれ
4
ぎこちなく たぐりあゆみし
三十年
(
みととせ
)
の かけがえのなき 糸をはなさず
8
この先は 長生きだけしてもらえたら 不安はあれど 老母に願う
6
« 最初
‹ 前
1
2
3
次 ›
最後 »