甲糸寿
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初心者 

暮れなずむ町はいつしか遠くなり贈った言葉は湿度を無くす
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番犬が吠えぬわたしの存在感世界の中心この先ですか?
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ベートーヴェンのソナタ流るる春の日にきっと僕らは目線合ひ
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星屑を集めて君を作ったら蠍火さそりび燃える心を灯す
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顔よりもジャンボおにぎり竹内君おとんが作る愛の頂
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夕浜に紅く艶めく桜貝期待は気化し波が掻き消す
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今日が来た春眠覚めて眉重く牛乳パック傾けて飲む
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指さえも軽やかに舞う春装の笑う君の背伸びやかで在れ
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けれど吾の想像力はちっぽけでほらトマホークだよ、ジョン・レノン
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ルック バック ルック アヘッド! 躊躇なく 昨日を蹴って 今日を漕ぐ
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「ご無事でね」東京四時に春星はミルクになって今日へ溶けてく
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薮睨む前髪越しに春北斗ポケットの中ぐうを握る
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無知無力 わたしは恥じる 過ちは 繰り返しません 繰り返しません
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紅梅や かほりに咽ぶ 朔日の 揺らぐる波斯ペルシア 薄れゆかん
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可愛げは自宅のトイレに流してきました水道代はそちら持ちで
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文豪の用紙のマス目踏み越えて万年筆は縦につらつら
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潮騒や雀は秋の波間にて蛤となり潮香しおかに溶ける
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地下鉄の色なき風ぞ吹き枯らす終点の赤く滲めり
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跳ね上がる枝を見入りたり初紅葉水晶体も瑞々しく燃ゆ
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見つめ合う君と私の行間を・・・てんてんてん点は繋いで道を作るよ
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言はば彼女薄荷煙草の香まとひ清涼漂いて鎮静を誘ふ
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君の前を小籠包が通過する πパイ を求めて回る円卓
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捨てられた買物袋は猫に見えSh*tと呟き幸せを乞う
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定員二名のキッチンで「袖めくって」シャボンだらけの君の手を取る
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星時計ひと粒落ちてひかり消ゆ幾千光年夢のまた夢
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芸術も音楽・映画も君とゆく私の心金色に継ぐ
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国籍や性別不問本の旅時にさすらうタイムトラベラー
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寝違えるということに躊躇なく幸せを感じる君と過ごす日
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元カレの残像拳ざんぞうけんはしぶとくて気配をかわす修行の日々よ
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青空と宇宙のはざまで漂いし「ビーフ・オア・チキン?」耳はキーンと
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