甲糸寿
19
18
投稿数
82

初心者 

元カレの残像拳ざんぞうけんはしぶとくて気配をかわす修行の日々よ
16
青空と宇宙のはざまで漂いし「ビーフ・オア・チキン?」耳はキーンと
16
朝顔の色水に夢中小さき日今藍水と戯れる日々
11
19時半くれない色の地下鉄のファルコンに乗る私は少年
11
コーヒーに 虚無の欠片を溶け合わす指で回して刹那に飲み干す
15
メンソールリップクリーム塗ってキス瞬きもせず冬の訪れ
10
真っ白なNIKEを履いて目指すは君 私は走る月も走る
15
「君の名はぜんぶ自然界にあるんだね」初恋の君にいずみとよばれて
13
逆さまの針穴はりあな写真ピント甘く空と海との境目は溶け
14
ライトしてリライトしてまたリライトしてリライトさせてできたものでして
6
皆既する赤から黒へ裏返るオセロみたいな月を見ている
15
あゝ朝かコピーロボットあればなあ寝転びポテチ漫画読むのに
10
もう一回君に会いたい二度寝する猫パンチされ夢のまた夢
15
すねこすり夢のまにまに寄る気配逝った猫かもあやしあやかし
18
四つ脚の君の名前の花手向け秋涼しくて 水 白湯にかえ
15
次のシーンキャプチャー3は猛暑の秋四季という名のムービーは続く
10
秋祭跳ねぐ神輿と法被衆はっぴしゅう茶沢ちゃざわ通りはもう秋なのさ
13
潮目見るみたいに四季の移ろいを察し得て鬱は大人のたしな
10
湖心へと漕ぐ君越しに空見上みあぐツバメたちは南へ旅立つ
12
平坦な人生ゲームに稀に出る小さなバグよ青い春とは
13
荒れすぎの唇離れしことは君のピアス穴にぴったり収まる
8
白目剥き心の底より叫び歌ふメガネボーイは言はばひぐらし
8
朝月夜夢中夢むちゅうむ覚めし東よりかすかに薫る明日のけぶり
9
納豆はかき混ぜないし笑うツボが同じ僕らを死が別つまで
12
藍甕に咲く華は尚色は匂へど青き泡さえ散り散りとなむ
10
金木犀青き枝葉で染めにけり銀鼠ぎんねずの色絹艶めかし
13
絡まった靴紐解いてくれた君つむじの渦に巻き込まれて恋
21
Tシャツを裏返しに干す青空に棚引く雲の汚れなき白さよ
16
水母くらげがむすんではひらく海坂うなさかのふたりきりの夏は終はりに
13
鍋蓋を盾にし作るミートソース石礫いしつぶて浴び痕残る腕
11