Utakata
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虎杖麿
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芥子粒のごとく小さき梅肉の沈むこぶ茶をかき混ぜて飲む
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東より西へ過ぎ行く台風を富山の海老が跳ねて見て居る /台風15号とシロエビ
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凄まじきダッチロールの映像も朧に八月(はづき)十二日来る /一九八五年日航機墜落事故
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詰めすぎて熟(こな)せぬまでにむちゃ食ひの歌が折しもありて可笑しも
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穴籠もる土竜のごとく猛暑日を籠もりて稀に買ひ出しに出る
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東より西行く逆走台風が犬吠埼に吠え始めけり /2026年8月11日台風15号茨城上陸
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ぷかぷかと波にさらはれ新潟の三人(みたり)は向かふニライカナイに /2026年8月10日新潟水難事故
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いくらかはましな歌をと背伸びして老虎の足が腓返りす
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聞かれてはならぬうたてき呟きを鉄砲百合に聞かれたるらし
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老若の優先席を奪ひ合ふ浅ましき街杖引きて行く
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嗜みも顔の形も違へども八の字の眉兄(このかみ)に似る
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千首まで残り百首となる今日は「もみもみ」ならぬ境なるべし /青山田歩歩氏へ
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蛸壺の蛸のごとくに閉ぢこもり夏の月詠む人にかも似む /蛸壺やはかなき夢を~
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長崎の原爆の日にそぐはねど素直に嬉し今朝のおつうじ /八月九日
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犬の糞からびて白き坂道に杖突く老いの立ちて汗拭く
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哀しげな歌詞を欺く長調の調べ明るき「お千代さん」の歌 /2026/8/8NHKFM歌謡スクランブル
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長唄の『カレーライスの唄』と言ふゲテモノ吐きし貝の耳かな /2026年8月8日NHKFM杵屋佐喜『カレーライスの唄』
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繰り返すさざ波のやうに押し寄する目まひと吐き気 「笑いの日」にも
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「ハ(8)ハ(8)ハハ」の笑ひの日にも笑はれず差し込み堪ふ老いの太眉 /八月八日
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へんな人が へんな歌詠む へんな世と 紀貫之が 「序」を書き直す
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い寝て起き 起きてはい寝る 気怠さの 少し薄らぎ 原爆忌過ぐ
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扇形に開く花火に照らされて須臾のま見ゆる魞漁の杭 /2026/08/06琵琶湖花火大会
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いぎたなきわれを咎むる熊蝉の声高まりて卯の刻は過ぐ
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鞭のごと撓ひて折れし八代(やつしろ)の八十メートルの高き煙突 /日本製紙八代工場ランドマークの煙突崩壊
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拳銃を撃ちたきために撃ちにけむ刺股あれば叶ふ逮捕に /2026年8月4日河内長野警官発砲事件
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文字数の少なき和歌は「てにをは」の一字が時に優劣を分く
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白昼にカーテン閉めてあかりつけ奇人のごとし三伏の日々
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サバンナの獅子次々に息絶えし多摩動物園の九夏三伏 /3頭死亡3頭治療中
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指折りて歌を詠みにし憲吉の四方結界の歌は残りぬ /アララギ中村憲吉
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食ふべきか食はざるべきか柿ピーの小袋ひとつ哲学の道
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