虎杖麿
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産土(うぶすな)は 移り変はれど 二つなき 産土なれば 帰り来にけり
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去る人の あれば来る人も またありて うたかたに似る WEB短歌は
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モノクロの 現代アートと 見紛いし ハンタウィルスの 顕微鏡写真 /感染拡大
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年々に 胃袋縮み 一食は 握り一つで 今はこと足る
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母の日の せめての思ひ 渦巻きの 香(こう)焚きにけり 反魂香と
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「浴びゆ」てふ 珍しき例の 目にとまり 助動詞の「ゆ」を 調べ直しき /助動詞「ゆ」の接続:四段とナ変&ラ変動詞の未然形 「見ゆ」のみ例外
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夫婦喧嘩 浅ましすぎと 白猫は ぺろりと赤い鼻 舐めて去る  /猫の目
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たのしみは ズボンの尻の ほころびに 派手な柄パン ちらと見るとき /独楽吟
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ひっそりと 日陰に咲ける 十薬の 白さ眩しく やまひ養ふ
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「久方の」 枕詞の 誤使用を 時々見かけ われと微笑む😁
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けだるさを 春のうれひと かこつ身の なづさふ母は 逝きて遙けし
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『♪あのねのね』 歌の聞こゆる 端午の日の 甑(こしき)の前の 割烹着の母
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「そんなこと もうしなさんな」と 手を取りて おいらかに 母は諭し給ひき /母の日に
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尻団子 昨日(きぞ)に抜かれて 「まんまる」と なりにしひとの 歌を今朝読む /まんまるだんご氏改名「まんまる」
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天ぷらに 揚げたきほどに 花粉つけ 罌粟の花より 蜂は飛び立つ
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花よりも 蕾の多き 楉(しもと)にも 目白蜜吸う 春は来にけり
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出たくとも 出られぬ籠の 鳥の身に つれなく春は 過ぎて行くめり  /有朋 病遠方 不亦哀乎
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体操の 着地のごとくと 揺るぎなく 七音に詠む 歌の結句は
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さくらんぼ 水に沈めて 楽しみし ワイングラスを 猫が倒しぬ
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砂浜に 残る小さき 靴跡を 崩しつつ春の 波寄せにけり
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鼻寄せて 薔薇の香りに 酔えるとき カザンラクに飛ぶ わが魂魄は /「バラの谷」カザンラク 
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歌の意味 離れて別の ねうちある 調子の高さ 迢空は説く  /折口信夫(釈迢空)『世々の歌びと』
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一点を 見つめる野良の 細長き 瞳孔に見る 猫の獣性
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ボールペン ほどの細さの シリンジの G-CSFが 皮下に拡がる /G-CSF製剤(顆粒球コロニー刺激因子製剤)
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鍋底の 焦げつきの如く 日数(ひかず)経て 跡も残らず 消えし気がかり
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うりずんの 頃を過ぐして 青葉吹く 風のまにまに 「みずりん」は来ぬ  /水野英明氏改名「みずりん」
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耳遠き 君と居るとき いつよりか 隣に座る 常の如くに
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能舞台 所狭(せ)きまで カルテットの 楽器が並び ジャズぞ始まる /高槻ジャズストリート野見神社
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清らかな 水湧き出づる 水口(みなくち)に 引きし菖蒲を 母に渡しき /端午の記憶
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七百首 越える御歌を 味読する いとまもあらず 消し去られけり /麻のゆき氏 アカウント削除
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