Utakata
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虎杖麿
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夢も見ず 眠れるひまに 撮られたる 胃カメラ画像 ぼんやりと見る /胃カメラ検査
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退屈な 歌の海にて 鳥舟を 見つけし如き 歌ぞ嬉しき
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自主規制 ありて答えぬ 「copilot」を 落丁のある 辞書と批判す
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通り雨 過ぎて寒しも 石道に 猫のふくだむ カフカスの秋
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日にちの おならのごとく 衒いなく 小さきことを ただ歌に詠む
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恥かしき しくじりごとの 現れて ピアスの穴に 隠れてしがな
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適塾の 見学会の 半ば過ぎ じりじりと遅れ 進むフレイル /適塾見学会
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スキャンティも ブラもかすかに 透けるまで 白き薄着の 夏にまばゆし
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安らかに たつる寝息を 聞き届け つと背を向けて 寝返りを打つ
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寒天の 中空(なかぞら)高く 泣きそうな 顔して月ぞ蝕(は)え 初めにける
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「いいね(♥)」とは 審美の目見の 物差しと 世に置き去りの 老いは考ふ
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チャンミー(薔薇)てふ 韓(から)の名前に 欺かれ 大和の山河 棘に傷負ふ
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涼し気な 麻のブラウス 路地に消え ヒールの音の 風に紛るる
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細やかな 観察の目と 品高き 調べ備へし 歌と思ひき
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暦より 進む季節に 長持に 手を触れ迷ふ 衣替へかな
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名も知らぬ 五弁の花の 天を向き ひと叢生ふる 蓬生(よもぎふ)の宿
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スランプか 病気か知らず 新しき 歌なく淋し 君のページは
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猪も 鹿も出るまで 荒れ果てて 人の通わぬ 山はひそけし
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いつよりか 慈雨が災禍の 雨となり 鴨長明 黄泉(よみ)で筆とる
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上したの 階間違えし 宅配に 破れて侘し うたたねの夢
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台風の 過ぎて小さき地震(なゐ)揺りぬ 水無月三日 歯を磨く頃 /大阪北部地震M3.7
14
韓国語の 薔薇という名の 台風の 轟く音の 聞こえ始めぬ /台風六号「チャンミー」
11
いぎたなき 朝の寝床で 浮かびたる 上の句忘れ パンを食ってる
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海老天を 残さず喰らう 全き歯を 誇りし君の 先立ちにけり
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弥更に 伸びむがために 筍(たこうな)は 古ふりにし皮を 脱ぎ捨てにけり
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露天湯の 岩を彩り 満開の 皐月に明(あか)し 葭簀溢れし陽 /グランドメルキュール琵琶湖
11
北滋賀の 湖渡る 風立ちて 風花に似る 栴檀の花 /豊公園
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釣瓶井戸 滑車の音に 目を覚まし 米研ぐさまを 猫の見て居る /井戸端猫
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紫外線 浴びて劣化する ベランダの ピンチの如し 我が脳味噌は
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どことなき 香りに気づき 立ち止まり 仰ぎて高し 泰山木は
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