虎杖麿
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ロシアにも 種を落として 厭わるる トランプに似る 悪茄子(わるなすび)かな
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「おばさん」と いう語が物議 かもすなる 語彙の痩せたる 貧相な国
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一粒の 雨も母には 許さじと 傘傾けて 春の畦行く
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炎症が どこか臓器に あるような けだるさ続く 花の咲く頃
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終止形と 連体形を 誤れる 歌にはあれど 「いいね(♥)」あげよう
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イランより むんずとふぐり 掴まれて 身動きとれず もがくトランプ
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外よりも 寒き家内(やぬち)に 身震いし 少し薄手の マフラーを捲く
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仮名文字の 「へ」の字の如く 垣越えて 雪柳咲く 堀沿いの道
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亡き人を 惜しめる如く 降りいでし 彼岸の雨に 顰(しか)むパンジー  /挽歌
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今ひとたび 逢ひたしと切に願へども 生きては行かれぬ 西方の国 /挽歌
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訃報来し 翌(あけ)の朝餉(あさけ)に ジャスミンの 匂ひは立ちぬ 泣けと如くに  /挽歌
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言葉には ならぬ悲しみ 拭へども 拭ひおふせぬ 血の涙かも  /挽歌
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連絡の 遅れを詫びて 汝(な)が妻ゆ 訃報ぞ届く 彼岸の宵に /挽歌
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七日経ち 八日経ちても なほ覚めぬ 此度(こたび)は 篤き君の病(いたつ)き /挽歌
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父母と 炬燵囲みし 遠き日の 帰ることなし 春の淡雪 /想い出は飢餓の如く
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この歌の この句がよいと 告げられぬ もどかしさあり WEB短歌は
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阿仏尼の 如く嘆きて 居ますらむ 彼岸の墓参 行かぬ不孝を /『十六夜日記』
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若妻の 色香に溺れ みまかりき オーバードーズの 紀伊の富豪は /大阪高裁元妻無罪判決3月23日
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褌(たふさぎ)も 無き遠き世に 文明を 築きしイラン 米(べい)に敗れじ /アケメネス朝ペルシャ
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同盟てう 美名の下に 媚びを売る 娼婦の如 き国になりにき /日米首脳会談3月19日
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利に敏き 海馬(かいば)を持てる 民族を イラン事変が 炙り出したり /事変=宣戦布告のない戦争状態
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格助詞を 替えれば歌が 良くなると 告げやらましを 歌会ならば
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独り食う 参鶏湯は ラヴェルの 『ボレロ』の如く 飽き初めにけり
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棚ぼたの 絶えて無かりし 宿世(すくせ)かな ふと食いさしぬ 春のぼた餅 /宿世拙ければ
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プッチーニの アリア聴きつつ 濡れ縁に 爪切りて居き 春の彼岸に
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父母の 墓に詣でぬ 怠りを 詫びつつ淋し 彼岸過ぎゆく
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故知らず 人恋しくて 茶を啜る 彼岸の明けの 薄日さす午後
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父と母 二人の兄の 思い出を にれがむうちに 中日(ちゅうにち)は過ぐ /にれがむ=反芻する
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手の冷ゆる 彼岸の午後の 徒然に 甘めの紅茶 時かけて飲む
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焼きすぎて 硬き餅(もちい)を 詫びながら 鶴屋茶房の ぜんざいを食む /鶴屋八幡餅付きぜんざい(鶴屋茶房)
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