Utakata
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虎杖麿
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改ざんの 悪事をなした 大ボスを 忘れず税の 申告に行く /確定申告最終日
10
包装の 角が刺さりて 血が滲む 指の肌(はだえ)の 老いて衰う
17
黄昏れて 底冷え著き 夜の街に ひもじさつのり 出でて来にけり /SARASA HOTELなんば
9
飯が先 風呂が先かと われ思う 故にわれあり 夕さりにけり /われ思う故にわれあり
7
後頭に 野分の如き つむじある 白髪頭が 目の前にある /珍しいつむじの位置
10
切れる筈の 切り込み切れず この婆(ばば)を おちょくっちょると 鋏取り出す /切れぬ切り込み・切れる婆様
7
また今度 転けぬように!と 常の如 互(かたみ)に言いて 別れ来にけり
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苔むせる 岩の上より 落ちてくる 滝なす水は いまだ温まず /摂津峡山水館
13
露天湯の 縁に上りて 山峡(やまかい)に 白く泡立つ 段瀑を見る /山水館露天風呂
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激涛の 組合潰し 戦いし 古き仲間と 峡に集まる /摂津峡山水館
8
ミサイルが 小学校に 落っこちて 百七十五 人死にました /米軍ミサイルイラン女子小学校誤爆
6
香菓(かくのみ)の 非時(ときじく)に 汝(な)が 古代めく 篳篥の如き 二枚舌かも (非時香菓のようにいつも篳篥のダブルリードのような汝の二枚舌である事よ)
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鹿の糞 散らばる芝に 拾いてし 松ぼっくりを ポケットに持つ /春日野園地
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冴え返る 猿沢池に 映り込む 南円堂の 宝珠乱れて /猿沢インからの眺望
14
窓際の 折り紙の鹿に 迎えられ 八畳の間に 荷をほどきけり /猿沢イン
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回廊の 隅にて回す 松明ぞ 火の玉落とす 須臾(しゅゆ)の間(あいだ)に /二月堂修二会大松明
14
生い茂る 良弁杉の 背向(そがい)にて つぶさに見えず 大松明は /二月堂修二会大松明
14
底冷えを 敵(かたき)の如く 武装して 若狭井の前に 松明を待つ /二月堂修二会大松明
10
底冷えに 足踏みしつつ 松明を 良弁杉の 近くにて待つ /二月堂修二会大松明
11
欄干(おばしま)の 端より端へ 駆け抜けて 大松明を 闇に掲げぬ /二月堂修二会大松明三月十日
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大松明 燃え上がりけり 二月堂の 軒の垂木の 焦げむばかりに /二月堂修二会大松明三月十日
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山茶花の まだ散り残る 岩風呂の 湯気片靡く 朝まだきかも /グランメルキュール琵琶湖リゾート&スパ
14
カクテルも ワインも飲まぬ 現身は カルピスを飲む 夜のラウンジ /グランメルキュール琵琶湖リゾート&スパ
8
手弱女の 如く枝垂るる 盆梅の 赤きに触れて 風花の舞う /長浜慶雲館盆梅展
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灯籠の 笠にも下にも み雪なく 去年(こぞ)より遅く 盆梅に来ぬ /長浜盆梅展3月10日
7
真っ白な グローブのような 手を伸べて はつかに笑まう 君を見舞いき
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血圧の 低き朝けを 水底(みなそこ)に 臥(こ)やる骸(かばね)の 幻を見き
9
さる株の 底値を狙う 相場師の ごとく米価の 値下がりを待つ /米価下落
9
白皿に 赤きマグロの 色映ゆる 遅き昼餉に 足りて街行く
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ジェット機が来るよと星は天涯ゆ壺湯に浸かるわれに囁く
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