Utakata
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虎杖麿
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七日経ち 八日経ちても なほ覚めぬ 此度(こたび)は 篤き君の病(いたつ)き /挽歌
11
父母と 炬燵囲みし 遠き日の 帰ることなし 春の淡雪 /想い出は飢餓の如く
17
この歌の この句がよいと 告げられぬ もどかしさあり WEB短歌は
21
阿仏尼の 如く嘆きて 居ますらむ 彼岸の墓参 行かぬ不孝を /『十六夜日記』
14
若妻の 色香に溺れ みまかりき オーバードーズの 紀伊の富豪は /大阪高裁元妻無罪判決3月23日
11
褌(たふさぎ)も 無き遠き世に 文明を 築きしイラン 米(べい)に敗れじ /アケメネス朝ペルシャ
10
同盟てう 美名の下に 媚びを売る 娼婦の如 き国になりにき /日米首脳会談3月19日
11
利に敏き 海馬(かいば)を持てる 民族を イラン事変が 炙り出したり /事変=宣戦布告のない戦争状態
12
格助詞を 替えれば歌が 良くなると 告げやらましを 歌会ならば
13
独り食う 参鶏湯は ラヴェルの 『ボレロ』の如く 飽き初めにけり
12
棚ぼたの 絶えて無かりし 宿世(すくせ)かな ふと食いさしぬ 春のぼた餅 /宿世拙ければ
12
プッチーニの アリア聴きつつ 濡れ縁に 爪切りて居き 春の彼岸に
16
父母の 墓に詣でぬ 怠りを 詫びつつ淋し 彼岸過ぎゆく
20
故知らず 人恋しくて 茶を啜る 彼岸の明けの 薄日さす午後
16
父と母 二人の兄の 思い出を にれがむうちに 中日(ちゅうにち)は過ぐ /にれがむ=反芻する
15
手の冷ゆる 彼岸の午後の 徒然に 甘めの紅茶 時かけて飲む
21
焼きすぎて 硬き餅(もちい)を 詫びながら 鶴屋茶房の ぜんざいを食む /鶴屋八幡餅付きぜんざい(鶴屋茶房)
10
ねびまさる 川井郁子の ヴィオロンを 直(ただ)にし聴かず 春さりにけり
13
塩漬けの 桜を添えて 色も香も 雅になりぬ 酒饅頭は
21
東京の 開花宣言 ぼた餅を 食いつつ聞けり 中日(ちゅうにち)の前 /3月19日東京開花宣言
13
隔年に 二つの社 入れ替わる 祭り一つに なりて衰う
12
白梅の 花びら浮かぶ 柄杓より 水琴窟に 水注ぎけり /四季倶楽部京都加茂川荘
15
前栽を 掠めし風や 松が枝の 雪揺り零し 行方知らずも
11
丸木橋 怖がる祖母を 軽々と 抱きあげにけり 野分吹く日に /祖母を恋ふる記
19
春秋(はるあき)の 彼岸に会いし 大叔母を 偲ぶよすがの おはぎ食みつつ
19
女童(めわらべ)の ように小さき 母の肩 揉み参らせて 淋しかりけり /母を恋ふる記
18
小庭辺(さにわべ)を 行きつ戻りつ 中日(ちゅうにち)の 眩しく白き 割烹着の母 /彼岸中日
14
遠き日の 彼岸に会いし 人々を 偲ぶともなく ぼた餅を食(は)む /3月20日彼岸中日
17
冷えきりて 氷のごとき双(もろ)の手を 温(ぬく)めつつ飲む ペパーミント茶
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二種類の 機序の違いを わが知れど 処方のままに 朝なさな飲む
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