虎杖麿
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夏至の日の ひと月前の 今日にして 風邪引きそうな 寒さ戻りぬ /2026年5月21日
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陽石と 見誤りてし 「わさび漬け」の 碑(いしぶみ)ありき 県庁の前 /山葵漬け発祥の地
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トンネルを 三つ四つ拔けて うとうとと あれかにもあらず 静岡に着く
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藤棚の 下のベンチに 人けなく 声なき風の 吹き抜けてゆく /駿府城公園
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おちょぼ口 開けつすぼめつ スマホ見る 淑女も居たり 墓地の休所(きゅうじょ)に /所沢聖地霊園
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杖二本 頼りに歩く 兄(このかみ)の 後先になりて バラ園を行く
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筍の 脱ぎ残したる 竹皮の 幾枚(いくひら)乾(から)び 風騒ぐ藪
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父母の 遺影を飾る 奥の間に 幾夜かいねし 産土(うぶすな)の家
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亡き母の おはせし閨に ひと夜寝て 鶯の声に 目覚めけるかも
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産土(うぶすな)は 移り変はれど 二つなき 産土なれば 帰り来にけり
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去る人の あれば来る人も またありて うたかたに似る WEB短歌は
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モノクロの 現代アートと 見紛いし ハンタウィルスの 顕微鏡写真 /感染拡大
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年々に 胃袋縮み 一食は 握り一つで 今はこと足る
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母の日の せめての思ひ 渦巻きの 香(こう)焚きにけり 反魂香と
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「浴びゆ」てふ 珍しき例の 目にとまり 助動詞の「ゆ」を 調べ直しき /助動詞「ゆ」の接続:四段とナ変&ラ変動詞の未然形 「見ゆ」のみ例外
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夫婦喧嘩 浅ましすぎと 白猫は ぺろりと赤い鼻 舐めて去る  /猫の目
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たのしみは ズボンの尻の ほころびに 派手な柄パン ちらと見るとき /独楽吟
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ひっそりと 日陰に咲ける 十薬の 白さ眩しく やまひ養ふ
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「久方の」 枕詞の 誤使用を 時々見かけ われと微笑む😁
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けだるさを 春のうれひと かこつ身の なづさふ母は 逝きて遙けし
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『♪あのねのね』 歌の聞こゆる 端午の日の 甑(こしき)の前の 割烹着の母
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「そんなこと もうしなさんな」と 手を取りて おいらかに 母は諭し給ひき /母の日に
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尻団子 昨日(きぞ)に抜かれて 「まんまる」と なりにしひとの 歌を今朝読む /まんまるだんご氏改名「まんまる」
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天ぷらに 揚げたきほどに 花粉つけ 罌粟の花より 蜂は飛び立つ
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花よりも 蕾の多き 楉(しもと)にも 目白蜜吸う 春は来にけり
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出たくとも 出られぬ籠の 鳥の身に つれなく春は 過ぎて行くめり  /有朋 病遠方 不亦哀乎
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体操の 着地のごとくと 揺るぎなく 七音に詠む 歌の結句は
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さくらんぼ 水に沈めて 楽しみし ワイングラスを 猫が倒しぬ
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砂浜に 残る小さき 靴跡を 崩しつつ春の 波寄せにけり
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鼻寄せて 薔薇の香りに 酔えるとき カザンラクに飛ぶ わが魂魄は /「バラの谷」カザンラク 
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