虎杖麿
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冴え返る 猿沢池に 映り込む 南円堂の 宝珠乱れて /猿沢インからの眺望
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窓際の 折り紙の鹿に 迎えられ 八畳の間に 荷をほどきけり /猿沢イン
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回廊の 隅にて回す 松明ぞ 火の玉落とす 須臾(しゅゆ)の間(あいだ)に /二月堂修二会大松明
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生い茂る 良弁杉の 背向(そがい)にて つぶさに見えず 大松明は /二月堂修二会大松明
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底冷えを 敵(かたき)の如く 武装して 若狭井の前に 松明を待つ /二月堂修二会大松明
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底冷えに 足踏みしつつ 松明を 良弁杉の 近くにて待つ /二月堂修二会大松明
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欄干(おばしま)の 端より端へ 駆け抜けて 大松明を 闇に掲げぬ /二月堂修二会大松明三月十日
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大松明 燃え上がりけり 二月堂の 軒の垂木の 焦げむばかりに /二月堂修二会大松明三月十日
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山茶花の まだ散り残る 岩風呂の 湯気片靡く 朝まだきかも /グランメルキュール琵琶湖リゾート&スパ
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カクテルも ワインも飲まぬ 現身は カルピスを飲む 夜のラウンジ /グランメルキュール琵琶湖リゾート&スパ
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手弱女の 如く枝垂るる 盆梅の 赤きに触れて 風花の舞う /長浜慶雲館盆梅展
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灯籠の 笠にも下にも み雪なく 去年(こぞ)より遅く 盆梅に来ぬ /長浜盆梅展3月10日
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真っ白な グローブのような 手を伸べて はつかに笑まう 君を見舞いき
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血圧の 低き朝けを 水底(みなそこ)に 臥(こ)やる骸(かばね)の 幻を見き
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さる株の 底値を狙う 相場師の ごとく米価の 値下がりを待つ /米価下落
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白皿に 赤きマグロの 色映ゆる 遅き昼餉に 足りて街行く
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ジェット機が来るよと星は天涯ゆ壺湯に浸かるわれに囁く
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轟音が 機を追いかける 可笑しさを ぽっかり浮かぶ 雲が見て居る 
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春霞む 空を見上ぐる 露天湯に 高度下げつつ JALが近づく /三国の露天風呂
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窓に差す 月影ほどの 明るさの 明日を願いて 身じろぎにけり /「明」の語源
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総長との 対談進み 先生は 足組み給う ミモザの前に /3月8日坂口志文特別栄誉教授と熊ノ郷淳総長対談
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脳味噌が とろけるほどに 嬉しくて か行きかく行く ミモザ咲く道 /3月8日ミモザの日
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ノーベル賞 受賞記念の 講演を 逸早く友に 知らせたらずや /3月8日坂口志文特別栄誉教授ノーベル生理学・医学賞受賞記念講演会
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暖かき イランより来て チョウザメの 居る海に降る 雨を寒がる /2016年10月25日カスピ海時雨
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爆撃の 煙立ち立つ バクー見て 思い出だしぬ 雨寒き宿 /2016年10月24日バクー雨Guest House Inn
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隻眼の 妖怪の如 地下鉄は トンネル内ゆ 駅に近づく /大阪メトロ中央線堺筋本町駅〜AIは「隻眼」の意を正確に読み取る
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地上より 奈落の底へ 向かうかに 大阪メトロ 地下へ下りぬ /堺筋線柴島駅→天神橋筋六丁目駅
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「このハゲーッ!」 が 広く世間に 流布したる 知名度武器に 立候補しき
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誰の手も 届かぬように しまい置く 櫛笥(くしげ)の中の 玉櫛の妹(いも)
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思ほえば 喜怒哀楽の 彼岸にて わななくわななく 触れし柔肌
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