Utakata
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虎杖麿
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手抜きせず 軽量カップ 使う君 頼りにしつつ 時に煙たい
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「いいね(♥)」より 幾人見たか 知りたいと 儚き思い ずっと前から
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御しがたき 野馬(のうま)のごとき 激情を なくして知りぬ 老いの淋しさ
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また逢う日 決めず別るる その意味を 言(こと)にはいでず 駅に別れぬ
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初めての 骨髄穿刺 逃れえず 嵐のごとく 恐怖渦巻く
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スカートの 裾より黒き スリップの かたそば見せて ひとは居眠る
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生前の 恩顧を偲び 墓碑銘の 勲六等の 文字を辿りぬ
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さざれ石のごとき氷が 冷やしたる 簀の子の上に 刺身鎮座す /木曽路刺身定食
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ぶるるっと 天柱(ちりけ) ぞ震え 何やらむ 悪しき予感に ガラス戸を閉づ
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父と子と 仲睦まじく 一つずつ 乳首を吸へば 梟の鳴く
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パッチンと 切りにし爪の 飛ぶ距離を 測りて知れる 老いの行く先
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五分咲きの 皐月の陰に 十薬の 四弁の花の 咲ける奥津城
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水餃子 海を渡りて 倭(わ)の国の 焼餃子となる さすらいの果て
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もりもり食べ 山ほど垂れて つやつやと 元気いっぱい メタ認知症
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清らかな 鈴の音の如き 声聞こえ 胸の大きな 御姉様見ゆ
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銭湯に 行くたびに見る 文身は 邪馬台国の 遠き御代より
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手底(たなそこ)に 練香の粒 もてあそぶ 朧月夜の 更けてゆくころ
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起き抜けに 一発かます 爽快な 屁のような歌が 出来ぬものかと😁
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不祥事の 記憶よぎりて 容疑者を 取り逃がしたる 経緯訝る /たつの市母娘殺害事件
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伽羅香は お取寄せにてと おいらかな 松栄堂の 刀自の物言ひ
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頭頂の ちさきかさぶた 引っ掻きて 晴れぬ思ひに 初夏を迎へぬ
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米国の イラン情勢を 喩ふれば 膣痙攣し 医師をひた待つ
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蓴菜の 吸物の如 あっさりと 逢ひて別れし ひともありけり
11
父母にさへ 秘めし心の かたそばを 持ちて彼岸に 渡る日を待つ
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芭蕉の句 読みて背を向け ねぶの花の 御太鼓見せつ 真野響子は /芭蕉:象潟や雨に西施がねぶの花
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詐欺メール 少なき訳を 思案して 高笑ひけり 今日は日曜
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シャーペンの 替え芯ほどの 沈香の 煙は燻る 閨(ねや)の奥処(おくか)に
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たのしみは 日本学士院の 先生と 勢ひ猛に 尿(ゆまり)するとき😁 /日本学士院 第81回公開講演会
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何ならむ さうざうしさか あてもなく 居間と厨を 行きつ戻りつ
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老いてなほ 美(は)しき爪よと おみ足の 長き指(および)の 先を見てをり
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