虎杖麿
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投稿数
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三代の 親子削りし 岩山の 石の寺院の リンガ拝(おろが)む /羇旅歌エロ-ラカイラーサナータ寺院 
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野に遊ぶ 心潰(つい)えて けだるさに 家籠もる日を 春闌けてゆく /春愁
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春風の 吹き通う野に 口ずさむ 妙なる和歌の 調べ愛(かな)しも
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三頭の ひしと抱き合い 目を見張る 極寒の猿 口髭を持つ /地獄谷野猿公苑
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丸顔の ドラヴィダ人と 隣り合い 南インドの バスは旅立つ /羇旅歌南インド
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襟足の 粋(いき)きわ立たせ 春の陽を 浴びて煌めく 髱(たぶ)の真珠(しらたま)
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天空に 遠く散らばふ 星統(す)ぶる シリウスの如く お歌輝く
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浅ましき 痴情のもつれ またかいと 目を開けし猫 やがて目を閉づ /『吾輩は猫~』
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静脈に 造影剤が 入(い)りはじめ 冷たさ覚ゆ 前腕(ぜんわん)の肌 /PET検査
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流れゆく 月日の如く 留めかね いつしか覚めし 仲は還らず
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わが好む 写生の歌と 異なれど 幾たびも読む かの人の歌 
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しどけなき ヘソ天猫の 腹狙い 鼻糞飛ばし 一喝をする
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待ちわびて 薄着装う 乙女らの 姿まばゆく 春闌けてゆく
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けだるさを かこちてなまけ すぐすまに はなのさかりぞ すぎてはかなき
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岩陰に 深山椿の 咲くごとく 稀なる歌に 逢いし喜び
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身代金 要求のなき 失踪を 逸早く わが疑いにけり /南丹市小学生失踪事件
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青葉吹く 風筋見ゆる 渡殿に 風邪の名残を 咳(しわぶ)きにけり /山科毘沙門堂
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哀悼の 言葉は虚し 携えて 見る日とてなき 三井寺の花 /友を悼む
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幾人(いくたり)か 歌の上手の 名を覚え 待ち侘びながら 投稿を読む
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善悪の 彼岸に生きる 顔をして 築地の上に 横座る猫 /ニャーチェ『善悪の彼岸』
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さまざまの ひげの形の 絵のありし 街角近き ファド博物館 /リスボン
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桜餅 花見団子を 分け合いて 衒(てら)うことなき 長き交わり /原谷苑花見
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品性を 損なう歌を 読まぬ君 一粒胤の 御子の居るらし
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仕留めたる 鼠をくわえ 見せにくる 健気な猫と 共にありし日
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荒草(あらくさ)を 少し引き抜き 花清き 馬酔木を供ふ 父母の奥津城
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片足を あげて孔雀の 凜と立つ 一鳳(いっぽう )の図は 薔薇をあしらう /森一鳳筆孔雀図
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いつ知らず 三百超えて 人様の お口汚しの 駄歌の菓子箱 /Utakata短歌投稿三百首
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「コメ黒」の コーヒーの香を 嗅がせけり お目々ぱっちり 木彫りミミズク /コメダ珈琲北大路店「コメ黒」
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手水舎に 穢れ清める 湧き水の 指慈しみ 水ぬるみけり
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築泥(つきひじ) の 崩れを抜けて 吹く風の 地を擦るときに 君は声挙ぐ /奈良懐古
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