Utakata
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美乃
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さりとてものどかなりけりこの春をかぎりとすらむ
終
(
つひ
)
のひとひら
15
永遠といふにはあまりに透きとほる陰を重ねてなほも翳らず
14
うぐひすの
音
(
ね
)
はかそけくも春をまつ君が袖へとひとひらの舞ふ
15
その角を曲がればたぶん消えてしまう あとは何事もなかったように
11
夢といふ夢を見明かしいまはとて下弦の月も眠るころかな
12
少しずつもとの居場所へ還ったとばかり思っていたのだけれど
10
まづ母に赦しをば乞へ諸々の仕業数ふる初七日の夜
16
想い出すこともないまま花の香に不意を突かるるきさらぎの夜
16
しづみゆく世界の底でつれづれに思ふあした笑む花の色など
11
ありあけの月かたぶきていづれゆく道に涅槃の雪降らせつゝ
11
片道の道行きと知るまなざしの すでにここより出でて彷徨ふ
10
声ならぬ声が消えてしまうとき世界は何をなくしたのだろう
13
どうすれば良いのかといふ正解を探さずにすむ一日がほしい
11
みそひとの時の
静寂
(
しじま
)
にこだまする 思ひのいよよ儚かりけり
12
どこかではほっとしていた 低きへと易きへとただおちてゆくのを
13
誰しもが歩いてゆく いつであれどこからであれ 終わりの始まりを
12
もう少しここにいたいと望んだら 世界はどこか変わるだろうか
14
姿なき今宵は月が底なしの心の闇を照らしつるかな
14
うつくしいものを見たいと乞い願う私は醜い
貌
(
かお
)
をしている
14
楽になるために赦すのか 眼の前をただ茫漠と暮古月逝く
16
弄
(
もてあそ
)
ぶ
縁
(
えにし
)
もて子をいたづらに苦しむるとも知らで老いけり
14
どうしても現れるといふならば代わりに私を消してください
8
勘当を失言と言ひ繕ひし父よそれを失言と云ふ
13
墓前にて頭を垂れる父の背にこの
二十年
(
はたとせ
)
の星霜の積む
19
堕ちてゆく枯れ葉は歌うピカルディの三度のようにどこか明るく
7
善悪などとうの昔に手離して もう少しだけ軽くなりたい
12
葉が落ちる それだけのこと それだけが いまの私に分かるすべて
7
夢であれ現実であれ
睡
(
ねむ
)
らせてくれるのならばどちらでもよい
9
その先へ往きたいのだと
誘
(
いざな
)
ってやまない銀のまぼろしたちよ
8
終わりまできっと読めない 世界から長い手紙をもらったけれど
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