母親のポツリとこぼす言の葉が察するにあまる朝方の窓
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ガラスペン 折れないように 紡いでも 結局朝には 引き出しの中
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捩花ねじばなを じっと見つめる その不思議 螺旋階段らせんかいだん登る虫いて
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疾風が どんより空を 消し去りて 晴天の果て 山はくすぶ
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赤白の 花水木咲く 駅前に 用あればこそ 夕べ降り立て /阪急三国駅
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いささかの 瑕は有りとも 口ずさむ 調べ整ふ 歌ぞよろしき
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朝な夕な合わす掌の先父母坐ちちははおわし 憂きことまるごと預けたり
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草餅に言い寄られをり桜餅ほのかに香るケースの隅で
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朽ち果てて 終わる命に炎をつける 燃え尽きたとて 新芽の土に
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誰しもが 静かに祈る 世の平和 宗教を超え国を超えて ★ Mozartモーツァルトの 「Ave Verum Corpus K618」に触発されて
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迷ひなく 手をさしのべる 優しさに ひとり墜ちたる 恋の暁
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名乗るほどの者ではないと言い残し落ち葉に隠くる かたつむりかな
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今ならねちゃんとわかるよあのハグはせいいっぱいの I love youだ
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鳴き声と名前の答え合わせつつ野鳥の声のユーチューブ聴く
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ねぎ坊主そら豆の花 菜園は 春の光に命のあふれ
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知名度も メニューも斬新 ラーメン屋 人手不足で まさか閉店
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私がね手を上げるのはほんととも嘘とも違うさよならなのよ
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たまたまねぎをためしにひとつとってきて薄切りにして食えば美味なり
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愛犬といられる時間 まだ長く共に過ごせる未来信じる
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繰り返す同じ過ち 後悔が積もっても 前に進まなければ
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もう既に 仕舞い込んだ 冬の服 引っ張り出した お湯を沸かした
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からまった イヤホン解(ほど)く もどかしさ 本音の声の 一歩前
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お父さん! 深刻な話 する横で 大きな音で お新香食うな!笑
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歌っちゃお!歌も心も唄っちゃえ短歌啖呵もユーのリズムで!
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哀悼の 言葉は虚し 携えて 見る日とてなき 三井寺の花 /友を悼む
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日々下を向いて歩いている私にも春を告げ逝く散り桜
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今もなほ語らで伝ふ歌なればなにに頼まず息吐くごとく
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最低だ降りたばかりの陸橋をミニスカ追ってまた昇る俺
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戦争の足音がする日々増して 止められるのは私とあなたと?
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南丹の 事件報道 間延びして 救われないよ 地元の人たち
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