お前たち一緒に来るか古い傷ひからびた涙だっていいよ
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血の滲む憎悪でさへも風葬でいずれ綺麗な骨になるから
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納得がいかないままに沼に落ち 死角から刺され あとは滅茶苦茶
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「素直だね」 言われて 馬鹿にされてると 思う私は 素直じゃないよ♪
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ブラックな ジョークを言って ツッコミを 待ってたはずが ひどいと言われ
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快晴の 空見上げれば 降ってくる 憂鬱という 別の地球が
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相棒とセカスト行って手に入れたパソコン充電これで良いのか?
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「いってらっしゃい」「いってきます」の普通からALSの妻は病室
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日々毎に緑色増す街路樹は 世のことわりを吾に教える
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もがいても 這い上がれない 時もある それでも上だけ 上だけ見よう
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窓開けて 少し遅めの ブレイクに 暑さ和らぐ 春風感じ
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俺のこと興味ないふりしてるけど 夜が明けるまで着いてくる月
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最期まであの子が隠した感情を 私が抱えて走ってゆけたら
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大勢の絶望たちとマブダチさ、今は連絡たまにするくらい
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もうじきに天使が火から現れて僕に一つの仮説をくれる
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レモン気分 雨の時節をとびこえて 駆けてゆきたい白いスニーカー
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君の手が 私の体に 触れている あなたになら 肩ポンも許せる
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生きてこそ 誰にも引かせぬ 生命線 私の息は 自分で延ばす
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君に彩りを与えるものになる たとえばコーンスープのパセリ
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散りきって 全て緑に変わったら 悪者が出ない映画を見よう
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もうないの?昼飯代も含んでの 月3万は...ぢつと手を見る
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嗚呼誰に祈ればいいの 毎朝の座れはしない満員電車よ
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なんでもないふりをしてればほんとうにそうなるだろう それがこわいよ
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泡沫の 夢で出会えた 青松が 開く目と共に 散りゆく悲しさ
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夢美月 桜吹雪に 誘われて このままそっと きえてしまおう
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杉の葉の細波去りて一息をつく暇もなく檜の薫風
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カップルのバスの距離感眩しくて日焼けの跡みたいなダメージ
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指を折り推しの齢を数えては 蝋燭を灯す「生きていればね」
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いい加減気付けよ。話したがるのは楽しいからだ。うれしいからだ。
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いつだって取るに足りない自分など夜闇に紛れ溶けて消えたい
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