羊羹の甘さは心も満たすから非常食にも入れているんだ
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誰だってバズったりする可能性? 知名度なくても?そんなまさかね
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ガス検針?待てよマジかよコンロ前 牛乳パックで埋まってるんだよ
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後悔と塩素のにおいをしまい込むタイムカプセル十年経過
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猫の手も借りたいよって言ってるから貸したらめっちゃ遊んでる よき
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心の血 止めねばならない今すぐに 温かい血を輸血するんだ
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青色の「名古屋まであと百キロ」の表示みたいな最後尾札
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あたたかな光の中で思い出す消耗品の二人確かに
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風鈴が ちりんと囀る 夕暮れに 赤日受けし ラムネ輝く
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うつ伏せで重なり寝てるぼくたちでシロツメクサの押し花つくろ
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卓上の本のページに降りてきた紋白蝶と暫くいこ
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自分など死んでしまえと思いつつ 生きてた頃の何故なぜ最盛期 /いと度し難し 我が身の上よ
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彼女言う困ってしまう私こそどれほど世界に困ってきたか
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あの夏のエンドロールの日々の中 今日もぼやけた月を見ている
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日常と 変わらぬままに 過ぎゆけど 生まれし今日も あと数時間で
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セフレだと 思っていたのに 「愛してた」 失くして気づく 戻らぬ思い
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つぼみのまま 枯れるの恐れ 種すらも 撒かない。花は 実りなどしない
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目覚ましが 鳴る少し前 猫さんが まだ寝れるのに 起こしてくれる
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胸深く眠れ眠れよ山珊瑚 いつか輝く 輝かせるよ
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められぬ批判と罪と戦争が 恐怖の記憶で世界を壊し
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あの角に落ちてる茶色い丸石を眠る猫だと毎回見まごう
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もうこんな時間となったか あと一章読んで今夜は終りにしよう
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そのままのきみでいいわけないだろう とっとと婚活パーティーに行け
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線を引く 正しい線を 引き直す ここから先は あなたの番です
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途切れしは 夢より儚く閉じられて 朝はぽっかり 空虚なままに
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レコードの針がすり減るようにあの思いでさえも音飛びしている
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都蒸す 木履ぽっくり叩く 石畳  カランコロンと 音色涼しき
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神様は「日頃の行い」見てるよね 何度も助けてもらっているから
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麻薬なのサプリなの 怪しげなアルファベットたれ流し煽るメディア
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朗らかな君が笑えば風が吹き 皆が振り向く 猫も杓子も
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