サクサクのパイを君と分かち合う今年はじめのガレット・デ・ロワ
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黄巾の乱をおもはすオレンジのジャンパー羽織り手をふる若人
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しなびたる食堂の隅泣きぬれてうどん啜ったことありますか /中島みゆきさん「わかれうた」へのオマージュです(笑)
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寝付かれず 言葉さがしを 延々と…見つからないまま 白々と朝
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馬の骨いいねと父が言いました誰もが無理をしている家で
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北の湿原 タンチョウヅル 雪に映ゆ 雄々しき翼 広げつつ舞う
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曇天と 墨汁なぞる アスファルト 雪衣着て 緑待ちわぶ
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立ち尽くすスターハウスの真ん中に星がすうっと吸い込まれた夜
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モコモコの クッションみたいに 丸まって  眠る猫の背中 そっと顔うずめ
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「生きるとは誰かを想うこと」と言う君の心に棲む人に傘
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木製の臼に湯を張り、湯を捨てて、ふかしたてのもち米を待つ
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あと少し、もう少しなら叶うかな オセロの一手 待つよこの恋/フィクションです
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朝げにて 空いた小鉢を 見つめつつ 想いを馳せる 祖母のぬか漬け
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冬の午後 君(猫ちゃん)がうたた寝 その横で 僕も静かに 眠気が誘う
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如月の望月の夜に花はなく 西行の世とひとつきのズレ
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やわらかき種ひそませて頬に風 君とバス待つ二月一日
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突然の「いい友達になりましょう」一夜の恋か長過ぎた春
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目覚ましと言う概念が懐かしくひとつひとつを脱ぎ捨てて行く
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親の業芽吹く悩みは毒の花 打ち捨てちゃいな君は君なれ
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イヤホンを 付けずに歩く 街の音 聞きながら行くも 心地よきかな
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イケてる!と 思える私 続くよに 自分磨きを 怠らず行け!
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ボトル入り烏龍茶を飲むパンダの子返還されるニュースを見つつ
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通話する 君の声まだ 聞きたくて 充電切れに ハラハラしながら
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塵どもの風に舞うさま目に入り 己の小ささ心に染み入り
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澪つくし波の間に間にくいありて 顧てみれば朽ちし我が身ぞ
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麻痺よりも恐いことはね麻痺してることに気付けぬ人の仕組みよ
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生きる意味 会社の利益 社会正義 オトナもなやむさんかくかんけい
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スタバ会 という名のもとに 週一の 安否確認 おしゃべり弾む
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停車する車のナンバーゾロ目見て何か良い事あるよな予感
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いつまでも今のままではいられぬと 見上げた空にため息ひとつ
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