眠眠眠お休みの陽は海の底 深夜に沸きたつラーメン啜り
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大国の 時も果てたり 地球ほしが絶え 残れりし人見る新世界 / かつてアメリカ=新世界
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荒波に もまれ揉まれて たどり着く 好きなことして気楽に生きろ? / 難しい
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自覚なき横暴こそが悲劇なり次こそ最期騙さる勿れ
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節句の日生まれし君のまなざしは深海のヒカリ天空めざす
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趣向変え 手に品を変え 埋没す バラエティーは 退却予備群
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犬と猫焼きもちだけはおんなじで噛み合いながら仲良しになり
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雨だった昨日のせいで売れ残る値引きシールの桜餅食む
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気に留まる 頁に付箋を 貼る様に 春を報せに 鳥木に止まる
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椿散るさよなら冬が好きなひと あとに残るは春と桜と
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真夜中に大利根月夜聴いている眠れぬ夜の森のぶおとこ
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履歴書に貼った写真は笑ってた。その時は未来を知らなかったから。
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雨音は されど水しぶき立つ道路 大小兼ねた交響楽
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今朝はまた気圧配置に救われた昇る朝陽よ我の援軍
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枯れ草の 生い茂る地に 風吹きて 復興の種 蒔かれたりおり
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水銀の禍まがしきを振り下ろす体温計の熱日の記憶
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息子聞くママはおばさんなんだよね?アラフォーママは言葉に詰まる
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「そのカーテン、レーニンじゃなくてレーヨンやろ?」 西日と冷戦 赤く染まる陽
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この仕事、向いてないとは思うけど、サイゼに行くにはお金が必要。
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寒さとは別の理由で腹に貼るカイロがわれを癒やしてくれる
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夢の中 朝のコーヒー知りながら一億杯をそそぎ続けん
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あたらしき形の景色さざ波の 今日のお客と四杯のカップ
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さくら花散るを誉れといくさ場につぼみの学徒数多帰らず
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ブランコにスタバの人魚とJKが口角上げてカメラ目線
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雨のあと 強風二日 咲き誇る 河津桜の 花のしぶとさ
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息子帰省 いそいそ始む ご飯作り われはやっぱり 甘き親かな
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春陽さす温室のやうな書斎にてパソコンにむかひ短歌うたうつ幸せ
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かすがいの 子どもがあっても いなくても 互い離れぬ 磁石がいいの
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彼岸には帰ってくるよと言いながらなすびの牛にまたがったパパ
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目をそむけ 知らないふりを したけれど じわじわ怖く なりゆく世界よ
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