夜更しが峠を越えて朝になり 夢へ「おはよう」日の出と眠れ
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トーストに 新玉アスパラトマト載せ チーズを挟み まるっと春パクリ!
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豆喰えば腹膨るるを知る午の留守居の我に春は過ぎゆく
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流れゆく 月日の如く 留めかね いつしか覚めし 仲は還らず
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サンシュユの黄色の花に実りある香りに貰う持続の明日
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トキワハゼ 平凡こそが 非凡と言う 稲穂と笑う 花へと感謝
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音もなく車窓に積もる霧雨に 私も埋もれる宛もない
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鯛踊る大漁旗ははためいて母なる海の深さを知らず
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光る空 タンポポの綿毛 風に乗り 子らの笑声 連れて飛んでいく
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鶏の 声に目覚めず きじの鳴く 哀しき声に 朝焼けを知る
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小鳥遊たかなしさへづりと南風はゑ 開け放つ窓をすり抜け 頬撫ぜる朝
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若きより 人の視線の 減りてゆく 装ひてなほ 装ひて生きむ
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ストーヴの石油も尽きて仕舞ひ頃 兜を飾る相談をして
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隠蔽を見て見ぬふりの日本人 陰口コソコソ報告しようよ
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混じりなき 静寂しじまの中の 賢きに 頭を預け また身を預け
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あの人はあの子の前じゃあんな顔するんだなって知っちゃったから
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空仰ぐ落花の上に傘の花見え隠れする枝の恋しき
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愛おしむ 我が子の肌の ミルク臭 同志を求め 漁り見る句集
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そうだねぇ 命を懸ける 反抗期 曲がり損ねて 骸となりし
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八十歳 大国の長トランプさんの 反抗期 拳振り上げ 銭むしり取る
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死んだ時 あの世に渡る 通行税 「ホルムズ海峡」 カロンの渡し守 ※「The sails of Charon」 ※「三途の川の渡し守」
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高架橋リフレインする貨物列車 ガタン、ゴトン 私は消えて
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先輩の 人形みたいな その瞳 丁寧にくり抜き喰らいたくなる
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月も無き闇夜にひとつ声ぞする寝言云ふらし人めくうぐいす
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ダイサギよ ドブほとりで 何を見て 何を思うか 春雨の中
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春うらら やわに膨らむヘソ天と 同じ夢見る猫になりたい
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久々に離れたイオンに行ってみてよく行く店が消えてて寂し
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横顔の 影を見ながら 飲み干した ソーダ水の中 弾ける「またね」
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角栄に(※) 依存していた この国の インフラ破綻 待ったなしだぜ (※)田中角栄元総理
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桜餅 花見団子を 分け合いて 衒(てら)うことなき 長き交わり /原谷苑花見
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