夜更しが峠を越えて朝になり 夢へ「おはよう」日の出と眠れ
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トーストに 新玉アスパラトマト載せ チーズを挟み まるっと春パクリ!
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紫雨浴びて 枯れゆく頬も なまめかし バス停までの 藤のまやかし
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振り込め詐欺対策モード電話にこのごろ電話よく来ては切れ
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ルビ振れぬ あちこちタップが マジ怖い ようやく覚えた 65
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一鈴の童のような無邪気さに憧れ宿すサクラソウかな
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薄明が 明るさを増し さえずりは 遠く近くに 声音こわねを変えて
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真善美 求めし弓の道霞みパワハラに落つ花のふる春 / 弓友が職場の新上司
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心地き宵の温風ぬるかぜ 頬を撫ぜ 北斗七星仰ぎ 家路へ
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くしゃみごと春を棄てれば隙間から 逃げられぬほど夏が差し込む
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やりとりがあったあかしの既読とはきっとまぼろしだったのだろう
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足元に花のひとひらくるくると吾と遊べり風のになる
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フリースの袖を伸ばして新聞を読めば静岡真夏日だとか
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さすがもう平気なんだとまだ有った冬の名残りを仕舞う暑さかな
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日曜の 公園にぎわう 家族連れ 弾む声聞き  平和よ永遠とわにと
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詠むときと読まれるときのインタバル どきどきの春 ときどき曇る
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もう飽きた 「良純・一茂」 「孝太郎」 「二世三世」 雨後の竹の子
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重装備 なんと重いか ランドセル ブザーGPS  令和の一年
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自らも 確たる差別戦犯で 如何に支えり 工夫なき世を
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カンガルー 厳しき自然 母子ともに 乗り切ってなお まだまだ続く
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歩きたい気分だったの 指図など届かない二駅先へと
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飴玉をしょっぱいやつにかえようか散歩途中に思ったりした
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混じりなき 静寂しじまの中の 賢きに 頭を預け また身を預け
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あの人はあの子の前じゃあんな顔するんだなって知っちゃったから
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空仰ぐ落花の上に傘の花見え隠れする枝の恋しき
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愛おしむ 我が子の肌の ミルク臭 同志を求め 漁り見る句集
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そうだねぇ 命を懸ける 反抗期 曲がり損ねて 骸となりし
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八十歳 大国の長トランプさんの 反抗期 拳振り上げ 銭むしり取る
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死んだ時 あの世に渡る 通行税 「ホルムズ海峡」 カロンの渡し守 ※「The sails of Charon」 ※「三途の川の渡し守」
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高架橋リフレインする貨物列車 ガタン、ゴトン 私は消えて
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