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有明の夢とぞ憶えし逢瀬なら月満つるまで夜桜に泣く
14
落ち込んで 項垂れている 首に触れ ラピスラズリの 青を手渡す
14
親を子のようにおもう日 崖っぷち、だけど愛して家事をしている
29
齢
(
よわい
)
十八迎
ゑ
(
え
)
んとす愛犬 気に掛ける日々 噛み締むる日々
32
月もなく 猪口に映るは 闇ばかり ひらりと
入
(
い
)
りし 花びらを呑む
20
春を編む文字の飛び込みはっとすは闇夜に詠みしやさしこころね
13
物寂し きみに与えし ひと匙に 今や恋しき 張りすぐる乳
13
散歩道人なき家の庭先に倒れた枝に芽生えた蕾
13
恋したらどんどん歌が出てきたが鬱になっても歌は出てくる
13
大松明 燃え上がりけり 二月堂の 軒の垂木の 焦げむばかりに /二月堂修二会大松明三月十日
13
迎撃を 巧みにかわし 爆撃が 原発襲う 修羅の果てなり
13
明るめの歌が書けなくなったとて今を読む事それしかできぬ
13
置けば泣き 抱けば我が腕握りたり ときの重さを決して忘れじ
13
大富豪 政策杜撰 金任せ
「No」
(
いろん
)
ある鷹派 爪隠しおり / 常句>冗句
13
システムをつくるでもなく工場の白い案山子になりきれもせず
13
ゆびきりの 白い小指に ふれもみで ほぞを噛む夜 幾日数え
13
もうとんと掻かなくなった子の部屋に 失くした耳掻き五本現る
13
悔しくて怒りに震える時にこそ 馬鹿丁寧に文字を連ねる
13
不可能を墨で上塗り葬れば焼かれし辞書の生き生きとして
13
キリギリス蟻のどちらを生きようかこの人生の選び難さよ
13
今日が来た春眠覚めて眉重く牛乳パック傾けて飲む
13
引きこもり 解決されず 三十年 今形変え 孤立死となり / 孤独死 ≠ 孤立死
13
戻らない時を思へば相反す 静かに眺む珠の寝顔を
13
八雲立つ出雲出どころフライパン 咆え猛るなり火災報知器
13
面白い冗談を言えば、また肩に触れてくれるのかもとか思って。
13
あと一歩君に届かぬ恋心花と散りけり高三の春
13
スーパーで通信障害 手作業の レジ
賑々
(
にぎにぎ
)
しく長蛇の列なり
13
のり弁が冷めてしまった長電話。伯母のリハビリ、とても順調。
13
別々の道もまっすぐ進むならいつか会えると皐月の晴れよ
13
ねぇ聞いて
ダウン
(
羽毛
)
コートがへなへなよ洗って台無し「んもう家着ね」
13
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