晩冬の気だるき宵は徒然にソファ撫でるよなレットイットビー
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深雪の中に残った雪だるま子供の無事を祈る夕方
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新雪は朝陽を浴びてきらきらの絹のようだな木目細か肌
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やっぱりね住めば都だ 片付けを終えて眺める新しい土地
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子に孫に武器を持たせる日が来ると思ったろうか当時の人は
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慣れてゆく忘れてゆくよ空蝉を生きてゐるから生きてゆくから
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幻肢痛 中途半端に片付けた部屋にかつてのギターの在り処
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短歌にと 昔日の澱 思い出す あの時どうすれば 良かったのかな
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ボンドロも麻辣湯マーラータンもメイドイン中国チャイナが流行りパンダはゐない
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厚底の靴貫く灼熱のアスファルトさえ恋しくて…ぞくり
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同じ国、同じ言語のはずなのに三人寄ればわたし除け者
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四十前まつりごとは分からぬが子の明日のため分かるふりする
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早咲きの桜の木の枝確かめて只名ばかりの立春と知る
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二十四の節気の月になじみよき十月十日 とつきとおかの「朝」の重さよ
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真っ白の庭に優しい立春の陽長かった闘病生活
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国道を制限速度で走っても見えないルールが煽る人生
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つくられた寒暖差とも生死賭け闘う日々が来ると思わず
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早番の日は暗闇で目を覚まし 朝が来るのは職場の窓から
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つとめ先やってる感をだしながら明日の私にこっそり投資
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公園の出口くゆらすたむろの巣 通り迂回しお巡りさんへ (①・何かあってからでは遅いので🫡)
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パスタみ思いを馳せるあの味に貴女が作ったハヤシライス
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お巡りさん「見回りの際、行ってみます」お頼み申す街の治安を (②)
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OマルXバツ」は日本の心まるっとな月夜に掲げよ答案用紙 (世界的には「Oマルではなく「チェックマーク」)
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冷や飯に寄せて水温む御御御付 湯気立つ鮭へ散らす波の花
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この世界 なくなれば良い そう思う 自分が嫌い 心が痛い 
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質の悪い初期のうたほど膾炙かいしゃして晶子は「常に悲しむ」と云ふ
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震災で数千枚が灰になりそれでも訳し『源氏物語』
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自分とは 自問自答し 知りたがる 返る答えは 何も無い
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寒風に 満月のあり 山の端の 微動だにせず 照り輝きて
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誕生日 祝いのことば 今年は 五七五七七に 愛詰め込んで
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