きのふ買つたUNOをやらうと初明かり今月十になる吾子が来る
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三日目のお節は二軍かもしれぬ食べ飽きちゃったなんて言われて
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大体の嘘はニベアで隠せるとガールズバーで教えてもらう
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正月の余韻の残るゴミ置き場新しい年もう動いてる
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対岸の火事とは云えず強国の誇張の論理ベネズエラ燃ゆ
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題∶「出発前の小田原評定」 炬燵より  はよう出でよと  候えども  時期尚早と  評定つづく 
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ジハンピで カフェオレひとつ 買うくらい 赦されるべし ねこ母お疲れ
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リビングで話す時間が隠し味少し強めの塩味も好き
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謎解きの気分で読むも乙なもの解釈ひとつでワチャワチャしたり
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こんな夜はもうないはずの傷あとがちりちりちりと痛む気がして
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母子登校トンネルの中を歩くよう自立を信じそっと手握る
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今ちょっと忙しいからウミガメの夢を見ててよぼくの代わりに
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風を受け飛砂ひさ積もる道ペダル漕ぎ 稀有なる千鳥に頬温まり
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正月に聞き手が増えて曾孫はペらペらペらと喋くりやまず
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輝きの幕の向こうの君の顔 戸惑いながらまばたきもせず
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ひたすらに ジャンクなものを 求める日 アイスにゼリーにビスコでお昼
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新年の 職場は新鮮と いうよりも 我の居場所に 帰る「ただいま」
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咲くことの 無きクリスマスローズに 言葉かけ 三年みとせを経れば 今日つぼみ 持つ
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午年だ馬は駆けてく夢を乗せ血を継ぐ生き様まざまざと見せ
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苦にいたみ 嘆きの雨はやまずとも ただきみの背に は傘を
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新しい空気を吸うとそれだけで生まれ変わった気持ちになって
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指定でも特別でもない助手席で 「誰を乗せたの」 言いかけ、黙る
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「死ぬまでは生きる」と唱え朝まだき冷たき足に靴下を履く
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寒いしな 言い訳ひとつしてからじゃないと手すらもつなげないんだ
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単線の 両側まもる 防雪林 太い腕に雪 蓄えている
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風生まれ そら舞うたてがみ 技ならぬ業より出づる つよき足音
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えらそうに 説教たれる先生 いらないぞ 黙して働く 皆に幸あれ
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道端に雪だるまふたつ 勘違いしてもいいの? 君が来たって
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スナックの灯りもついに消えた夜少し濁った武蔵野の空
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あさまだき夜と朝との境目でまどろむ時間わたしの時間
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