蕾たつ夜半の薄紅つまむ指 触れちゃいけないものと知りつつ
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電波時計 二人の波長に 狂わされ 誰も知らない 履歴が残る
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知らぬ間に 庭に黄色の 花が咲き 身近にあった これまた自然 ※ 連翹の花だと思います 
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阿仏尼の 如く嘆きて 居ますらむ 彼岸の墓参 行かぬ不孝を /『十六夜日記』
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エモき曲  春の夜長に  聴きおれば  理由わけなき涙  頬をつたいぬ
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叔父さんに冷凍餃子大量にもらった。リュックの背中がすごく冷たい。
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ふぉん、ふぉん、と買い換え時を知らしぬる 命短かし 充電ケーブル
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眼に映るすべてに心弾ませて発語なき子と手を繋ぎゆく
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きみのいる世界にぼくも触れたくてしゃがんでみたりおなじ目線に
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一歩ずつ 君との距離が 縮んでく 過ぎていく日々 各駅停車
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もうすでに心の中はお上手に顕れてますくれないのきみ
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ため池の堤防で詠む春の歌「鳥はさえずりたんぽぽ笑う」
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その手すり まだ要らぬと 言いし夫 いまや一番の サポーターとなり
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さくら花儚き色の風が舞う幾年いくとせ過ぎて覚悟のせつな
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潮風とかけっこをした散歩道 桜散りゆく 3月下旬
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朝顔の 垣根しなだれ 昼下がり 陽背負いその影 薄れ消えゆく
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もう一度 あなたと見たい 桜の木 花びらひらり 涙と落ちる
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神さまか誰かがくれたギフテッド活かし育むためこそ、独り
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美酒なれば春の灯りに寿ぎの影揺れはじむ間集まつりの宴
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剣岳の天井空へゆうらりと我よ飛び立て味わう煙草 
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里帰り 7年ぶりの 友人は やはり同じく 歳を重ねて
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懐かしい 景色のはずが 変わりすぎ 思い出せない 昔のここが
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春の夜の 無音の中に ひとりぼち 嫌いな人さえ 恋しくなるよ
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あのひとは 今頃何を する人ぞ ホーム画面に 赤丸探す
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春風はるかぜに  揺れてうつつの  水仙すいせんの  陽光ひかりを浴びて  夢を見にけり
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手につかみ 口に入れたい 孫三女 満面の笑み 見とれる時間
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不確かな義理で助けた命など残りの人生不幸しかない
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お隣の 木瓜ぼけの花々 咲き誇り かぐわし香り  分けて頂き
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無駄足を何度も踏んだ野心家はしつこく古希の初恋をまた
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バラ色の未来買うほど暇はなく「広島おんなエレジー」ずっと
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