暗闇の 静寂しじまの奥に 星たちが 瞬く空は 永久とこしえに続く
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かりんとう打ち消しす臭み牛乳のゴクゴクいける意外な出会い
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せせらぎを 泳ぐ花びら 追ひかけて 躊躇ひ覗く 春の望月
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おめでとうと薔薇の花籠届けられ 一年のさち約束さるる
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青葉吹く 風筋見ゆる 渡殿に 風邪の名残を 咳(しわぶ)きにけり /山科毘沙門堂
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次こそは大事にするって決めたのにTシャツの裾で拭いてるメガネ
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リュック発見の「親族」って誰? 他の家族は無関係なの?
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会えないとちょっとがっかりそれは恋なんていう名の感情でした
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「アツミゲシ」 「ナガミヒナゲシ」 毒草で 空き地があれば 花を咲かせる
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黒焦げの鍋並べ嫁の粗相と訴うる 記憶に抗うその声哀し
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話題は尽きず三時間 スタバが出来て嬉しいね ババ達のお茶会
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駅前の 最後の信号 青ければ 僕は今頃 学校にいた
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けだるさを かこちてなまけ すぐすまに はなのさかりぞ すぎてはかなき
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風に透く小鳥の群れのさえずりは水に煌めく細かなひかり
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依存などわれにあらじと嘯けど刻一刻の大谷を推す
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カラオケのなぜに歌えぬプロの如喉の力みにさよならはいつ
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明日旅行準備万端整えし留守番の猫鰹の刺身
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夜更しが峠を越えて朝になり 夢へ「おはよう」日の出と眠れ
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トーストに 新玉アスパラトマト載せ チーズを挟み まるっと春パクリ!
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そよ風のしずかに吹いてゆらすのは雲色淡いうすい花びら
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豆喰えば腹膨るるを知る午の留守居の我に春は過ぎゆく
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黄まぶしき イペの大木イペローション ブラジルの 花と教えし 君は通りすがり
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青空の光を受けて菜の花と紅梅香る甲斐の国かな
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サンシュユの黄色の花に実りある香りに貰う持続の明日
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トキワハゼ 平凡こそが 非凡と言う 稲穂と笑う 花へと感謝
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逝きし犬独り想うてゐるところ友来てこころの現世へかへる
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薄明に 姿見えねど 鳥の声 朝一番の 合唱団
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アイデアはひねり出さなきゃ出てこないねじれてぺろりソフトクリーム
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端午の日菖蒲と蓬を軒に差し束ねし菖蒲で門口叩く
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母と見た 空へと続く ゼラニウム 目印のごと 青に映えゆく
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