歩いてく 夜中の帰路を 隣り合い 父と話せば アイスが溶ける
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小説に 短歌にゲームに 写真集 絵画に音楽 作った一年
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宅配を 捉えてみれば 甥子から 嬉しさ七分 肩透かし三分
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夜が明けて 風も止まりぬ ただ静か 灯を手放して渡る浮橋
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大群の羽音を追いて空観れば北風彼方故山の威風
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目覚めても 君のおはよう 来ぬかぎり 私の一日 始まらないよ
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ぬいぐるみの猫がウサギの被り物していてぼくを混乱させる
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本を買う 私がわたしで あることを 諦めていない そんな気がする。
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心病み 大好きな 口紅コレクション メイクできずに ただ眺め 愛でる/いつか必ずこのくちびるに…
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我ひとり己の中にもわれひとり五つの口はあーだこーだと
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耳たぶに伝言ひとつ残すためストーブの前動けずにいる
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うっかりと同じ文庫をまた買って微糖のコーヒーなんだか苦い
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またいつか またまたいつかと 重なりて おそらく二度と 逢うことはなし
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ある日にね 父が私に 大変だ 米が茶色だ それ玄米よ
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うつくしいものを見たいと乞い願う私は醜いかおをしている
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わからんこと 聞くがイチバン 感謝です 「スマチケ」なるもの 初めて使ふ>地元のツレに感謝🙏
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追いつけず別れも言えず この道を逆に行けばいつか会えるかな
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もし君に出会わなければ 会いたいと願うことすらなかったのに
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黙々と 夢中になって することは 二時間だって あっという間で
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一度だけインターホンの鳴ったあと降り続いている夜の雨音
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寒空に 煙ひとすじ たちにけり うさぎようさぎ ほねになりしか
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山越えて 街を過ぎゆき 立ち止まる 人の在り方 晩の献立
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白猫か黒猫なのか洋猫か和猫なのかも分からない猫
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夕飯を 裸足で作る 修行かと 炬燵に流る 足は凍えて
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ガラケーで 老母ははかろうじて 通話のみ さすがにメールは 夢のまた夢
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みっつだけ あとまだ欲しいものがある ちいさなツリーと ネイル(シール)とイヤリング(百均)
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誇らしく働く汗はきんの汗 黄金郷は心に宿り
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市役所へ・・包まる毛布が引き留める「冬籠りっていい響きだね」
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寝る前のチョコはとってもお勧めよ気分鎮静血巡り良好
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あと二首だ百にひとつも嵌まらない欠けたピースにリミット迫り
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