非接触 本質などは 分からずに 「嘘の真実 世を治めたる」Round goes the fake news
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君歌う二つの花の寄り添いを続けるために送るそよ風
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汽車を待つ あなたの肩に 舞ひ降りし 花びらに願ふ 無事の帰りを
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散りぎわの枝をめぐりて熊蜂は春のなごりをあらためてゆく
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過疎の里ポツンと残るコンビニを遠くに眺め塩のおにぎり 
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階段を下りる膝の痩せ ひと足ごとく息にせめて短歌うたを乗せんと
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ほんのりと春にきえゆく雲色は舞うひとひらの花びらのよう
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名残惜し城下の桜ありがとう風がささやくまた来春に
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あるあるな友情努力勝利なる ジャンプ理論に則した「大河」
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焼きたてのキノコベーコン乗るピザと熱いコーヒー一緒にいかが
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自転車を 走らせ風に 乱されし 娘の髪色 真っ金光り
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月面の裏にゆくより海峡を通る話題におどる世界は
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一年の 悲喜こもごもを 知りもせず 昨日のごとく 燕が戻る
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かはづ鳴く井手の玉川来て見れば岸の山吹今盛りなり
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書き損じ一枚めくれどなほ書けぬ 写せぬ思ひゴミ箱の底
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頭上から落ちるフンけ駆けるチャリ予知な想定すべて見えてる
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五千年、肩の力を抜いたよな土のかんばせふところにゐる/釈迦堂遺跡博物館にて
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朝漬けの歌は働くすがしさの旨み吸い込み夜に馴染んで
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石鹸の匂いに君を抱きしめる私の行方を花は知らない
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合歓の木の失せた川辺を見渡せば黄花コスモス空に向かいて
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行く場所とこが ある幸せに 目覚める 爽やかな朝 一歩踏み出す
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仕留めたる 鼠をくわえ 見せにくる 健気な猫と 共にありし日
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ながいことやってしまった『いいひと』のあくぬきするや竜泉寺の湯
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雪の如 りぬ花弁はなびら バスを待つ人の足もとにも 花絨毯
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花壇よりしなだれ落ちる芝桜 受けてやりたし たなごころ見る
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昼下がり幼稚園児の足音に揺れて応えるチューリップの赤
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白妙の 懐紙に赤き 跡とどめ 唇を押す 指を反らせて
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君が代の斉唱途中でハッとする歌詞画面読み和歌だと気づき
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帰り道 風に向かって 花吹雪 その一瞬は 坂本冬美(さん)
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名を知らぬあの人としてほどく手よ優しいはずの春の名残りに
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