やらなくちゃいけないことはあるけれど今日はも少し寝てたいのです
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立ち尽くすスターハウスの真ん中に星がすうっと吸い込まれた夜
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モコモコの クッションみたいに 丸まって  眠る猫の背中 そっと顔うずめ
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子への愛 気恥ずかしいな 何故だろう  けたる愛が 足りなかったか
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「生きるとは誰かを想うこと」と言う君の心に棲む人に傘
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痛みさへ消えゆかむかな 微かなる 蜜の香りか君の刺しあと
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木製の臼に湯を張り、湯を捨てて、ふかしたてのもち米を待つ
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飛行機よ頼むよどうか飛んでくれ俺を家族に会わせてくれよ
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シュレディンガー方程式を解きながら短歌のことを考えている
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愛というインクで書かれているらしい二千字かけた百字のエッセイ
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北陸の友をおもひて北陸の酒呑む夜のこころの旅路
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ブラックの苦味覚へし冬の来る 片方だけの揃ひのカップと
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右側に白く連なる工場棟左裸木の富士見通り徃く
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この部屋に占める「私」が増えた日の 少し大きくあくびをする九時
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付けふみを 結びつがえて 時を待つ 雲が流れて 弓張りの月
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恵方巻黙して食すが定めとか独りの吾はいつも黙食
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カーテンを引けばもったいないほどのひかり届きし節分の朝
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ああ何で忙しい日に出遅れて焦って悔やんで開き直って
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当前と 思われながら 働く身 雪に埋もれる 都会の線路 / 大寒波
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厳冬の宵 暖求め 我が膝に丸まりぬ猫 命のぬく
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わかるともわからないとも五十年 妻の不機嫌スイッチ居場所
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まう少し甘へさせてと すねに擦り寄りぬ愛猫 出勤の朝
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嬉しいが値引きシールが隠しちゃうカロリー表示糊の強さよ
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減税は子孫にツケを回すこと 割り勘負けを食らうは若者
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執拗なメッセージまたストーカーみたい自分へまだ古希じゃない
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スタバ会 という名のもとに 週一の 安否確認 おしゃべり弾む
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停車する車のナンバーゾロ目見て何か良い事あるよな予感
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いつまでも今のままではいられぬと 見上げた空にため息ひとつ
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冬薔薇よ世界に指でぶら下がる私自身が礼拝なのだ
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他の人よりも夜勤をこなすから オリオン座など星座が分かる
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