日常と非日常 その合間 普通の生活復興の日
13
白皿に 赤きマグロの 色映ゆる 遅き昼餉に 足りて街行く
13
嘘じゃなく約束でもない寄せ書きの余白に春が着地している
13
午前二時 受話器の先に100本は手切れの薔薇と瓶に活けきり
13
砂塵より 花粉舞い散る 舗装路の 公的工事の 適正を問う
13
月もなく 猪口に映るは 闇ばかり  ひらりとりし 花びらを呑む
13
あとひとつそれがなかなか揃わない いっそバラすかルービックキューブ
13
犬と猫焼きもちだけはおんなじで噛み合いながら仲良しになり
12
雨だった昨日のせいで売れ残る値引きシールの桜餅食む
12
気に留まる 頁に付箋を 貼る様に 春を報せに 鳥木に止まる
12
椿散るさよなら冬が好きなひと あとに残るは春と桜と
12
真夜中に大利根月夜聴いている眠れぬ夜の森のぶおとこ
12
履歴書に貼った写真は笑ってた。その時は未来を知らなかったから。
12
雨音は されど水しぶき立つ道路 大小兼ねた交響楽
12
今朝はまた気圧配置に救われた昇る朝陽よ我の援軍
12
枯れ草の 生い茂る地に 風吹きて 復興の種 蒔かれたりおり
12
某証券 騙るメールが 寝てる間に 欠かさず届き 朝が始まる
12
水銀の禍まがしきを振り下ろす体温計の熱日の記憶
12
息子聞くママはおばさんなんだよね?アラフォーママは言葉に詰まる
12
アイコンのアーティスティックな光る目で若き黒猫みつめる先に (lightshopさん、ありがとうございます😊)
12
「そのカーテン、レーニンじゃなくてレーヨンやろ?」 西日と冷戦 赤く染まる陽
12
夜更けて車椅子より手を伸ばし 彼岸のつまの裾に触れけり            
12
誰の手も 届かぬように しまい置く 櫛笥(くしげ)の中の 玉櫛の妹(いも)
12
この仕事、向いてないとは思うけど、サイゼに行くにはお金が必要。
12
寒さとは別の理由で腹に貼るカイロがわれを癒やしてくれる
12
夢の中 朝のコーヒー知りながら一億杯をそそぎ続けん
12
あたらしき形の景色さざ波の 今日のお客と四杯のカップ
12
花便り昨日は尾道 今日 は伊勢 上野を経れば弘前に花
12
暴れ風吹きて屋根飛び浸水は親子の悪夢更地の生家
12
もう桜咲いてしまうよ咲くんだよ咲くんだよあなたがいなくても
12