滝の如 溢るる作の浮世かな 滝よ凍れと術に励んで
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一文字の怖さをおもふ礼状の誤字指摘され電話をかける
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投函のあとのまつりの息白くこはしたくなる郵便ポスト
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売れ残り値引きされてるカレンダー見て色々と思うことあり
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駅向かう 人の流れる 窓際に 猫のびやかに 欠伸をひとつ
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題∶「モーニングコーヒー」​  白みゆく  空と黒きを  飲み干して  時良くなりぬ  いざ参ろうぞ 
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遠い日の君の涙を思い出し眠れなくなるこんな夜には
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楽しみな予定の前の一週間 うがい手洗いマスクする日々
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神様は80億を比べつつ念波を数値化スカウターかけ
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ない袖は振れず なおさら触れもせで <詩的飛躍>の 得難きにほい/改
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削れゆく鉛筆走る音さえも染みゆかむかな 雪の白さに
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そこにある魔法のランプ擦ったら 君が出てきて「おはよ」、なんてね。  
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終業後「ほしい一首ピース」と格闘す外は強風シナプス燃やし
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かんばしく 色鮮やかな 草餅を  こしらえ送る 九十の祖母
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雪のあとコーヒー牛乳色の道 すべての予定キャンセルしたい
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連想を引き出す呪文 短歌の葉 頭に乗せて狸は詠ひ
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大切な 君が生まれた 今日の日は 私の心 暖かくする
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小豆煮て区切りを付けて初午はつうまと節分そして春を待つだけ
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歌で知る 歌しか知らぬ あの人も 良い一年で ありますように
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園庭にアンパンマンはひとりいて空を見ている正月休み
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あんぱんが 焼きたてだった それだけで なんだか得した 気のする日曜
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夫婦喧嘩 年末年始も 変わりなく これが我が家の 通常運転
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冬至から三ヶ日までの取りあえず健闘たたえひそといたわる
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美術館静寂の中名画愛で時間を忘れ趣味を楽しむ
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初日から激務で疲労困憊な私を癒すハーゲンダッツ
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悄然とこうべを垂れて月光にたるるままにときは過ぎゆく
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一睡も 叶わぬままに 朝迎え 今日一日の 生きかたに惑う/眠くはあるけど
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お弁当箱に詰める係やります、あなたは洗う係をどうぞ
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破滅から衆愚を救うそのためにたった一人で磔刑を受く
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初夢は終わったころにやってきてほんの少しの勇気をくれる
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