「引きこもり」 「孤独孤立死」 「震災死」 政府丸投げ 三十年 ※ 「震災死」=震災後の孤独孤立死
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トーストに 添えし一切れの オレンジの 色鮮やかに 朝は来たりぬ /Cafe Seeds
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「触れちゃダメ!」カタンッと響いたピタゴラが狙う命は館の中で
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夜勤明け ビール焼酎買ってきて 梅林公園横目に帰る
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小庭辺(さにわべ)を 行きつ戻りつ 中日(ちゅうにち)の 眩しく白き 割烹着の母 /彼岸中日
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行きつけの 本屋が潰れる 寂しさを 共有したい 妻にはずっと
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皮だけを残して枝にある檸檬 君の心の器に似合う
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今此処の 種火ボヤにて 消し止める 何れの時の 大火に備え
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心葉こころはの  ながなみだは  漆黒しっこくに  故郷ふるさとすみ  かしゆくなり
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砲撃の音が届かぬこの部屋で子どもの寝息だけを聞きたい
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冬物の安い帽子を洗濯し干すのに丁度いい陽気の日
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満ちるより 欠けゆく日々を 愛したい 独りぼっちの 三日月のため
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「カレーよりシチューの気分だったから」 嘘で産まれる笑顔も素敵
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人生のゴール地点見えてきた ここらで少し歩を緩めよう
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放課後は球拾いのみ明け暮れて白球唸る 声の届かず
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傷が付き触れると落ちる背のうろこ一つ一つを拾いてあるく
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わくちんを すませてやれやれ つかれたね うでまくらさんで ねんねするニャ
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興冷めなプラのちょうちん連なりて 地域振興さくら祭の
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川沿いの桜の開花 行き1輪 用事済ませて 帰りは5輪
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助手席の私を越えて春の山 見えぬ動物けもの呼吸いきに霞めり
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これほどに 待ち望む花が 他にあらむ 古きより胸に 刻み込まれて
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全てくう 般若心経 その中に 心理哲学 通ずることらし
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ねぇ聞いてダウン羽毛コートがへなへなよ洗って台無し「んもう家着ね」
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早起きし我の布団に入り来るアニキの顔とちがふ顔して
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ごきげんの 朝体操の 帰り道 歩み止まらず 四キロ来ており
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かすみたる山の端追へば川妬みわれ忘るなと水面ひかるや
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食われちまった小国は 富豪の腹を満たさずに ただの骸か
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聖書を背負って生きてるきみの住む街はどこへ向かうの? 争いを経て
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無責任なリベラル党のたわごとを 蹴散らして行け海上自衛隊
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離散する 言葉の欠片 掴み取る 手からすり抜け 白紙に戻る
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