雨の日に出そうと決めたうたがあり すすむ桜にきけば水曜
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水分を含んだ声で僕を呼ぶ 小悪魔なキミに溺れていく
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春ならば 桜、たんぽぽ、チューリップ 歌におさまる蝶のときめき
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最果ての地平でいつか会う君へ そちらは常春だったでしょうか
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お約束のサイゼのドリンク三杯目 満腹幸福おなかいっぱい春陽麗和はるのひうらら
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この地から 去りたくはない 心地よさ 二人三脚 もう一踏ん張り
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恋の歌私は書けない そう言って ほんとはたぶん照れていただけ
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通販で買った『ピンク』のパーカーと『ベージュ』のコート、同じ色だった
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水原はなぜ大谷に賭けなかったのか 敗因はただそれだけ
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同伴の 順番待ちと言われては 序列が墜ちて 並ぶ最後尾
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食卓にかすみ草など飾りつつ終わった恋は残さずに食む
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ズルズルとおおきな音をたてながら ラーメンすする彼女に惚れる
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辛くても 全てを捨てて逃げるには 懸けすぎている色々なもの
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あのころはいつも一緒の僕たちも 「最近どう?」から話しはじめる
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返信を 今か今かと待つくせに もったいなくて見ないすぐには
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いつの日か違う道へと行くのだと 気づけなかった16の春
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「つまらない人間です」とも言えなくて 今日の天気の話などする
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嗚呼誰に祈ればいいの 毎朝の座れはしない満員電車よ
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甘え方 分からないから飲み込んで なかったことにしすすんでゆく
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君を待つ世界はいつも冬だった そうだね僕は春を待ってた
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新緑とカンザンの花と白い雲 三色団子がたべたくなるよね
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陽光の そそぐ公園で 君を待つ 舞い踊るはな 木洩れ日の中で
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スプリンクラーぶんぶん回る校庭にニョキニョキ生えた七色の橋
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もう何もいらないのだと気づかない 二人でいれたらそれでいいのに
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Piano Man あの頃よりも守れてるかな今の僕でも、感受性
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ビアンカも フローラ選ぶ 資格ない あの頃のまま おとなになれたら
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ひとりきり誰も知らない童話をうたう 世界の終わりにまた会いましょう
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うたなんかよりもほんとは現実のねこを撫でたい 会いたいです ねこ
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オナカスイター ねこ母をしきりにかじるので 腕には内出血の痕が(苦笑)
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スマホにてベトナム人に問診する我はAI時代の医師なり
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