駅前にて また会おうねと 約束を交はす友と 見送りぬ月
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気力ある時に作ったシステムは気力ない今役に立たない
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原石のままでいられず身を削り輝くきみはダイヤに似てる
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誕生日 来るたび空を 見て思う 亡き母のよな 愛の人になる
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好ましい感覚にさえ色褪せた疲れ覚えて歩ける歩廊
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亡き母の 口癖我も つぶやいて おり寝るより楽は なかりけり
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無人島 人影ばかりで目も合わず世界へ拡散 人の心に
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一夜明け 再度総理のことば聴き 日本の行く末 憂い拡がる
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ボロ釜で風呂沸くまでがいと長し大寒ならばしかたなきかな
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多忙ゆえ散歩アプリは繰り返す目標達成しませんでしたと
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夜半2時 ふと目を覚まし 寝つかれず 君との口論 言い過ぎたよね
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気いつけや猫背は負霊の乗り物やフレーフレーて不幸招くで (特に若い人ね)
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イエローサブマリン描かれたエコバッグパンより先にディスプレイ見ゆ
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咲き残り無惨に折れる花となる美しさなどのたまわないで
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解答を導く指の震えさえ 八百万の拍手と思わん
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やったことないことするといいらしいコーラでも飲んでみようか
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娘等が自立した後 タイマーの ありがたさ知る夜更けの帰宅
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ほろ酔いに茶葉ほどけゆく数分の 『リンダリンダ』全力で聴く
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ありふれた元素四つの構造美テトロドトキシン解毒を阻み (炭素、水素、酸素、窒素だけ・短歌の美にも通じて)
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大丈夫唱え続けて深呼吸 心ざわつくベッドの中で
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きみとして そのままそこに あればいい そういってくれたようでもう十分
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夕方に心をたくさん乗せながら鱗光らせ走る電車
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公園の鳩や雀は人に慣れ無人のベンチが止まり木がわり
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体温を 探す指先迷うけど 骨の硬さに 弾き飛ばさる
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ラブレター心で書いたものだからあなたは明日あすも変わらずにいて
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駅のそば銅像の前待ち合わせこちらを見てる騎馬武者の目
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声ならぬ声が消えてしまうとき世界は何をなくしたのだろう
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眠れない夜の底へと堕ちてゆく息苦しくて生き苦しくて
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いとけなき 手に雪のごと 飯こぼし 笑みて見上ぐる 春の昼かな
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「好き」という 言葉が全て 不釣り合い 君は「like」で 僕は「LOVE」なの
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