戦とは 負けた方にも 正義あり 何故か白ける ホルムズ海峡
14
復興の 上澄みだけを 取り出して 来賓招き 品評会  ※「中身」乏しい
14
さりとてものどかなりけりこの春をかぎりとすらむつひのひとひら
14
『焼きビール』ググってみればAIが地元の菓子と教えてくれし
14
模様替え したくなる春 『春』の字は 『新』に見えたり さあ、スタートだ
14
頼む・・距離「呼びつけ・・・・良くない」5メートル同僚コミュ症 辞書を引いてよ
14
虫食い歯 痛みが走り あら炊きの 鯛の目玉を 噛み当てにけり
14
何となく幸せ感じる一瞬が 消えずに続くすべないものか
14
三つ折りにかれ燃える線香も うちのひとつぞひとり尽くらめ
14
小説も映画もすべて吹っ飛ぶよ目の前の君これが現実
14
春雨や いつもの電車 窓越しの 景色は緑濃く沁みわたる
14
藪椿水仙榊水芭蕉群るるが常の地を這へ一匹
14
野にすさぶ嵐は吹けど新緑の風にながれる音は柔らか
14
いつまでも燃え上がる愛でいられない苛々してるみたされぬ愛
14
降りしきる雨の合間に鳴く鳥は透ける音色の心のひかり
14
無愛想ぶあいそに「もう春だよ」と伝言を届けたような窓たたく雨
14
今日までを過ごした仲間に手を振った 永遠とわの別れになる予感秘め
14
すいすいと緑の蜘蛛が糸を張るさっきの雨の雫をよけて
14
本日は 嘘をついても 良い日なり 誰が決めたか 何を言おうか
14
キツかった ウエスト少しユルくなり 「痩せた?」「いや違う」『ゴムがのびたの』
14
河川敷ダンスを終えた少女たちわれ過ぎるとき例の真顔に
14
静々と淡いすみれのむ雲のほのかにそよぐ春の曇り日
14
「雨降る」の予報に花見はサロンへと フルーツティーの差し入れ持って
14
つえつえほ~ 個室の壁に杖掴む指で杖持つ誰かを待てり   「都内の個室にて」
14
エイプリルの小さな嘘がだんだんと炎上間近どうしようかな
14
「進次郎」構文 以て 抗えず 特攻隊や 君死に給えり
14
もちゃもちゃと歩く仔犬のまんまるいおしりを眺む転ばずにゆけ
14
花時雨 珈琲香る朝にゐて えにしをめぐる 泡沫の歌
14
木漏れ日の差し込む森に一人来てわたしの心原子に還る
14
死化粧紅の赤さに母を見しビスクドール冷たい手にぎる
14