静寂の 森の泉に 波紋立つ たった一粒 あなたのLINE
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「つまんねえ」口に出したくなるだらう決めつけられたここにゐること
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赤黄青 きららに透ける琥珀糖 母への想い 口にくゆらせ
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ほうれん草はやく食べてと葉先からしおれる前に早く茹でてと
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放課後の紙コップから君の声こっそり「スキ」と告げる糸電話
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AIは 際どい問いを 躱(かわ)したり 何処ぞにか雇い主いるのか?
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バス停で 会話を交わす 人が来ず 腰痛なのか 入院したのか
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「国」「祖国」 取り払います 今すぐに 其処にある日々 ただ自然なり
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身に纏う 服に戸惑う 温暖化 国道脇の 草花に聞く
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春が来た 多分そうだよ ヒヨドリの 「ピーヨ ピーヨ」の声 其処此処に
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違和感を感づる事が作家なり独り嘯き厠に急ぐ
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詩人かな俗にどっぷり身をおきつ景色うたへば雀無垢なり
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ストレスで 身動きとれぬ 時もある 今さら変われぬ 己れの生き方   
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雪解けの 川面にゆる 灯火に 去りしあなたの 安寧祈らむ
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柔肌に 触れしあなたの 指先に 偽りの愛を 悟りし夕べ
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もし北が核の開発遅れたら とっくにキムの首は転がり
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遊びつつ大人に変わるプロセスで ぼくと誰かを確かめていく
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そよぐ風 青空座り 人はなく 新幹線の 通過音聞く
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住んだ街二十年ぶり訪れてとんがっていた我浮かび来る
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ストロベリー彩るキャラとアイス春 甘く切ない酸味の季節
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トランプの トランプによる トランプのためだけなる イラン攻撃
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今度こそ私のままで恋をして幸せつかむはずだったのに
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「さあ記憶なくせば無罪してあげる」そう言われたら何でもできる
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なごり雪気象用語となったのは曲名由来知って驚く
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鏡の木あなたを写す表裏いろづく鏡華は君色に咲き
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すれ違う人みなマスク 顔かくし心隠して己閉じ込め       
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お雛様筆でほこりをはらってた母になんだか会いたくなる日
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こんなにも悲しくなるなら、最初から出会ってなければ……なんて思う夜
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返信も既読も期待してないさ余裕の態度も今日までかな
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戦なき 世を願っても 逆の道 ひとの命は あなたの命
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