かりんとう打ち消しす臭み牛乳のゴクゴクいける意外な出会い
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主役の座 月の光に奪われて 知られぬままに死にゆく流星
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愛犬の重い病気に胸痛め 長生きをただひたすら祈る
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青葉吹く 風筋見ゆる 渡殿に 風邪の名残を 咳(しわぶ)きにけり /山科毘沙門堂
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次こそは大事にするって決めたのにTシャツの裾で拭いてるメガネ
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新年度顔ぶれ変わるドライバースーツ姿のあの子がとおった
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リュック発見の「親族」って誰? 他の家族は無関係なの?
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会えないとちょっとがっかりそれは恋なんていう名の感情でした
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「アツミゲシ」 「ナガミヒナゲシ」 毒草で 空き地があれば 花を咲かせる
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アンディのお墓にスープのピラミッド ドンと乗っかる度胸なアート
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話題は尽きず三時間 スタバが出来て嬉しいね ババ達のお茶会
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駅前の 最後の信号 青ければ 僕は今頃 学校にいた
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春秋も知らぬ常盤ときはの山隠れ花も紅葉も見ずは長閑のどけし
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足曳きの花の追っかけ四日間 恵みの春は深き眠りへ
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明日旅行準備万端整えし留守番の猫鰹の刺身
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紫の風鈴満ちて夜の風へ子守歌抱くカンパニュラかな
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いにしえの願いを捧ぐ甘き香の清楚たゆたうカモミールかな
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夜更しが峠を越えて朝になり 夢へ「おはよう」日の出と眠れ
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噛みやすい歯茎で舌でつぶせます噛まなくていい今どのあたり/介護食
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片恋と不戦敗とをくりかえし さらりと澄んだ新月の空
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そとでてみれば 春の言の葉あふる 舞ひぬ初蝶はつちょう 笑ふ草花
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青天に応える如く銀杏木のちっちゃな若葉 愛らしく萌ゆ
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春雷の空に幹割れ雨に沁む 凛と芽吹く葉 若菜色して
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鮮やかな山吹咲いた畑の隅黄金こがねの塊輝いて見ゆ
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昔から 映画を作り 行く旅の 我が尊師なりイーストウッド 「様」
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愛想ないきみが笑顔を向けている奴を地獄に突き落としたい
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夜勤明け ビールに焼きそば 食べちゃうぞ 一人暮らしの自由満喫
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晩春に替えるズボンの色冴えて 麦藁色とか茅色だとか
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開け閉めの わずかのすきに 舞い込みし 蜂にボヘミアの 歌を聞かしむ /『♪ぶんぶんぶん』
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詠むときと読まれるときのインタバル どきどきの春 ときどき曇る
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