北国は今日も平和にいとなまれ無事に仕事に戻るしかなく
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辞めたいと騒いで戻った赴任先 掃除ゴミ出ししていた私
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故郷にも 今では建ちぬ 住宅地 我が想い出の 畦道いづこ
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誇らしくカート押しする女の子 歩く姿勢はずっとバンザイ
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東大卒すごい人だと休む俺いつかは俺もと戦う息子
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アラ古希の働く人の七割がリア充らしい そうなんですか
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原発の処理は進まずまたけふもだれかがつくる灯りをともす
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りくりゅうよ 老眼に涙溢るる我 ありがとう以外の言葉みつからず
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取り敢えず不審と懐疑で聞いておく耳触り良き正義の言葉
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純然とロマンメルヘン味わえた幼少期あり幸いという
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ふた七日なぬかゆきくれてゆく梅の香に弄されて満つ夜半の月かも
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人は皆こころに憂うこと有れど 面(おもて)に見せず笑いで隠す
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捨てられた ゴミ風下に 集まりて 行き場をなくし たむろしている
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閉ざされた 我がこころへと 差す光 わたしを変えた 革命の訪問者うんめいのひと
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孫からの半日待ちし「明日行くよ」 LINEを見れば頬は緩みぬ
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君笑う その笑顔に出会うたび わたしの心に春風が吹く
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静寂を 微かに破る 針の音(ね)に 幼き頃の 学び舎を想ふ
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今日こそは 何かいいことありそうな 根拠もないのに 予感させる「朝」
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今はただ 寂しき枯野 やがて巡る 春が辺りを様変わりさせ
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火曜までみじんこだったふりをするうそもほうべん 千本桜/折句
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遠くなる 別れの記憶 江の島は モノクロームの あざときゆらぎ/折句
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『風桶』をはじめから聞く暖かさ十八になる孫娘いて
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哀しみも笑へば軽くなると言う笑うてみむか顎外るとも
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黄昏の荘厳だけが赦したの世に頑是ない私のことを
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かっちゅうのお窓の前のほんの前しょうもないけど着ると違うね〜
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いちご食べ口から垂らしよだれだと果汁のままに自ら破滅
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介護者は 人三人分の 力持ち 老いも若きも乗り越えており
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夢なれど 一輪の花 庭に咲き 睫毛のように 視野拡げたり
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サクラサク途端に眺める空の上  あのぅ一応次も本命…
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初めて片恋の人と ふたりきり 結婚告げられ その日にジ・エンド (はたちの思い出)
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