名残惜し城下の桜ありがとう風がささやくまた来春に
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隠蔽を見て見ぬふりの日本人 陰口コソコソ報告しようよ
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決闘の日ですあなたはご自身と戦いなさいとスマホに言われ/エモパー
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焼きたてのキノコベーコン乗るピザと熱いコーヒー一緒にいかが
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モノトーンの 花とフルート 口ずさむ 雀へ和む 歌筆の智慧 「星空 慧様へ」
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自転車を 走らせ風に 乱されし 娘の髪色 真っ金光り
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月面の裏にゆくより海峡を通る話題におどる世界は
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鶯も桜もちゃんと春やってる 吾は怠惰を恥じつつ愛でる
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書き損じ一枚めくれどなほ書けぬ 写せぬ思ひゴミ箱の底
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戦前は 金に頼らぬ 分かち合い どっちもどっち お互い様で
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いくつもの 空をくぐりて 咲く花に 身悶えるよな 手の中の種
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本州の桜に浮かれる人々を視界に入れることなどもなく
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大銀杏 短き春に訪れば 緑のイチョウはちひさきカタチ/あきる野市広徳寺にて
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夕飯の香る風吹くまち歩き亡き祖母作るコロッケ思う
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遠い日のシーツに埋まる寝顔みたい白きクリーム頬張る兄や(結婚式)
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柱時計 壊れて知った我が町に 修理する時計店みせ減っている事
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買ったもの 食わずに捨てる 贅沢か? 食うべき物と 食えない者と
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手に落ちた春の端切れの陽だまりを筆の代わりに言葉で描く
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幾人(いくたり)か 歌の上手の 名を覚え 待ち侘びながら 投稿を読む
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春の旬賑はふあとの食卓の皿をパズルのやうに重ねる
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遠き地の花を束ねて うたかたの文字が織りなす桜並木よ
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君の声 波長に響く親知らず 抜いて解かれた僕への魔法
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かりんとう打ち消しす臭み牛乳のゴクゴクいける意外な出会い
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愛犬の重い病気に胸痛め 長生きをただひたすら祈る
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幽霊かお化けか自問繰り返し崩れる岩のアイデンティティー
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葉桜の 下で鳩追う 幼児おさなごに 通行人の 眼差しまなざし優し
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特許はつめい案 漁って読んだ昼休み 詠う心の下敷きとなり
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開示さる富農屋敷の映像に 霧なお深し大家族の怪
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嗚呼君と その黒髪をくように さらりと老いて 死ねば幸せ
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通勤時うぐいすの鳴くこの道が京都に続いていればいいのに
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