明治期のお見合いのごと待っているお得意先が連れてくる客
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嬉しくてたまらないという意味らしい 月をも飛び越す「オーバーザ・ムーン」
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三月が有効期限ポイントを使い切ったよマツモトキヨシ
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きみにだけ教えてあげるねドーナツの穴をつくってる工場の場所
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ポット出た AIにより 仕事取られ ホワイトカラー 受難時代に
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ねえ聴いて、船をも落とすあたしの声。あなたのことも、沈めたいのよ。/お題「人魚」
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古書店のすえた匂いの垂れこめて奇術の本を買い求めたり
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それ「ひっつみ」南部名物今もなお 「ばっけ」味噌添え燗酒あたたま(山羊さんタラコさん)
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傘を縦に持てぬ人とすれ違う 心の中で雨を降らせる
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恨み消え残る敬い離れては 貴方の御多幸心の底から
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病人の肩をさするその温さ気の毒なのに羨ましいのだ
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桜雨明日の舗道の掃除とかまだ寒そうだが誰がするのか
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酒を飲む人も飲まない人もいてなんだかカクテルみたいな花見
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雨の中ぼんやり浮かぶ踏切の音が刺さって抜けないままで
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着慣れない花柄を選ぶ この場所を 花畑にして紛れたいから
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かたつむりLINEの返信待っている間にどこかに行ってしまって
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散るということさえきっと光だときみはさいごの口づけをした
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約四年その四年にはたくさんの 思い出せない記憶もあるから
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傷口に塩を嗤ったその口で 心的外傷心のきず(トラウマ)に暴言を吐く /「医者」
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まず水素、ヘリウムリチウムベリリウム、あなたはいくつ知っていますか
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花のの天照る風に思い馳せおにぎりからあげたまごだんご
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若者は言葉を多く盛りたがり 老人は形容詞を使いたがり
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僕なんぞいなくても良い位には 大切にされていて欲しかった /愛犬
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やることもまたなすことも見えぬ目に鱗が入っていると願って
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君はもう私の世界の外側で咲いた桜を見ている人だ
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まだ聞いたことのないさよならの音きっときれいに響くのでしょう
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旅立ちて残る我らの単調よ巣立つ若人わこうど鶴と舞うかな
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海辺にて遠くを見据え船を見る父とは違う道を進みて
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サムネイル あとひとつだけ ささやきつ 気づけば夜が 音もなく溶け
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幸せの定義はなんだ問い掛けて多分答えは生涯出なくて
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