さかのぼる 制服ふわり あの頃は ぶつかりながら いまは隣に
13
何時も 国の象徴 頼りたる 何もなきこと わが一日ひとひなり
13
舌先に口内炎がずっと居り ことはなはびの据わりのわろ
13
羽のないバッタじゃ飛べない板が厚さない1cmならばスライス板タテ5mmに切り (中学時代の課題)
13
星屑を集めて君を作ったら蠍火さそりび燃える心を灯す
13
校庭にゲートボールの輪ありて子ら混じりゐる放課後の風
13
今日こそは開花宣言春うらら 思い新たにそれぞれの道
13
賭けとして入れずにおいたガソリンが二十七円安くなった朝
13
卒業を見守る親の列長く親の歩みも一段落か
13
謀略が 均衡崩し 世界戦 高笑いする 大富豪たち ※戦乱こそ格差拡大富豪の利
13
「引きこもり」 「孤独孤立死」 「震災死」 政府丸投げ 三十年 ※ 「震災死」=震災後の孤独孤立死
13
夜勤明け ビール焼酎買ってきて 梅林公園横目に帰る
13
自分史をながなが語る男には あくびとともに哀しみ誘う
13
「雑草という草は無し」  よぎりつつ 次々抜き取る我非情なり? /牧野富太郎博士の言葉より
13
遠き日の 彼岸に会いし 人々を 偲ぶともなく ぼた餅を食(は)む /3月20日彼岸中日
13
小庭辺(さにわべ)を 行きつ戻りつ 中日(ちゅうにち)の 眩しく白き 割烹着の母 /彼岸中日
13
行きつけの 本屋が潰れる 寂しさを 共有したい 妻にはずっと
13
外晴れてちょっと遠くの通りまでカラオケ屋から「なごり雪」聞こゆ
13
約束の印をなぞる 日曜も赤き手帳に文字は踊らず
13
飛行機が 新幹線が マイカーが 徒歩に変わりて新時代なる
13
うしろ髪 しなやかに揺れ 十六夜の  独り一夜の 夢追いかけて
13
寒もどりふくらみかけの桃一輪ぎゅっとまぶたを閉じて待つ春
35
東京へ行ぐだの歌詞は盛ってない田舎者なる私が言うわ
26
ミサイルはミサの頭上に降り注ぐ葡萄酒の血を拭う間もなく
20
ツナ缶を食べるたびに思い出すそっと開けても二階から猫
21
陽を浴びる 春の蕾に 指添えて ランドセル咲く 頃を待ちわぶ
15
苔むせる 岩の上より 落ちてくる 滝なす水は いまだ温まず /摂津峡山水館
12
豚こまを 醤油とねぎと 大蒜にんにくと  炒めこしらう 即席の薬
12
ロッカールーム。渡せなかったのど飴を、独りなめてる。心もスースー。
12
二十年前のわたしが綴ることまだ何ひとつ叶えてないよ
12