もしかしてこれが最後の桜かもそう思いつつ観ればなお佳し
16
いささかに 「サザエさん」とは 違う世で 令和になりて 甚だしかり
16
消えた短歌思い出してはメモに書きまさに推敲二つ三つ四つ
16
おかえりと むかえてくれた 猫はただ ご飯を待って 私より飯
16
嫌われる 都市型クマも 命懸け 裁判官は 猟銃を持ち ※複雑な……
16
明日といふ 日がなきことは 夢ならで 逝きて帰らぬ 君を悲しむ /挽歌
16
だんだんと脚の痛むを尋ぬれば昨日歩きし一目千本
16
春仕様 猫と私も 衣替え 言いつつ寒く ストーブ囲む
16
望む峰いいねの翼じゃ届かない強風ウェルカム谷越え恐怖
16
ゆっくりと期待と不安の花びらが心にヒラリと舞い降りてきて
16
クレームを言わない親が割を食う春の嵐が吹くクラス替え
16
新しき出会い求めて 目の前の扉開け 君は今飛び立たん /入学式の孫へ
16
今日だけのまじないだから書いとこか虫除け札は逆さまにして/卯月八日に
16
制服着て大人の気分背伸びして校門潜り吹く風光る
16
「返して」と言わずに見上げる青空は 飛ばされた分近くなるかな
16
リスタート、リセットにある「リ」の文字はどこかで過去を引きずる証
16
紡ぐは景色の糸で僕を織る僕を導く紡ぐひとみ
16
興味抱くモノは調べて読み学ぶわが身と人の明日の光影
16
渓流の釣りの前夜の上り坂ゆくぞライトだトライと進み
16
昔日の夜 家族で団らん囲みし時間とき 何気ないしあわせ 今無きしあわせ
16
花弁はなびらが 妻 居た部屋に 舞い入りて 笑顔こぼれる「お帰りなさい」
42
四月来て店内明るく賑わふもウソも混じらぬ値上げのリアル
42
隙を見て羽を引き抜き消ゆなれど我を見下ろす雲が貴女だ
21
殿様トランプ大統領の 舌の裏には舌があり 振り回されて それも世の中
15
群青のスーツに笑みを貼り付けた青年がゆく四月一日
15
ただいまと扉ひらくとおひなさま おかえりなさいと母のまなざし
15
帽子かぶりベンチコート着てマスクして杉林下のゴミ収集場へ
15
漱石がかつて座った縁側にじっと佇み春風に酔う
15
焦点の揺れる駅舎に目をそらし騙し絵のように君と知らずに
15
 公園へ 誘われし春 にぎわいて いつしか夏の 夕暮れ想う
15