明日から 期末テストの 筈だった インフルBで 自宅療養
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スノボーの着地失敗倒れ込み 動けぬ背中に 五輪の重み
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窓辺から聞こえてくるは車の今夜も誰か今を生きてる
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静かなる メダル授与式 語らずも 国境を越え 胸に染みいる
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ぽつぽつと スマホの画面に 水滴が 落ちて初めて 空を見た今日
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針穴が従来よりも四倍と触れこむ裁縫セット吾も欲し
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悪代官お酒に呑まれ顎骨折あらあら大変ご自愛ください
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落書きの竹の生命いのちを削りしがともに枯れゆく傷深くして
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南西の医療のない国でトゲ刺さるあしびきの 山鳥の尾の しだり尾の 長々し夜をひとりかも寝む /坂上田村麻呂 3/100
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遠ざかる 勇気はなくて 立ち止まり 君の体温ねつだけ いまは灯火しるべ
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好きなんて嘘って言ってるそばから 爪の先すら溶けて混ざってく
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スーパーでポイントためて買ういちご酸味が多く世は甘くなし
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言の葉が 言霊になる 瞬間や アスリートの一語一語に
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おくすりを出しときますね 君にしか言えない本音も出しときますね
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さようなら赤い煌めき胸に抱き いつかどこかで旅路の先で
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愛猫の首輪の色に歳月を 自販機の色に季節を知れり
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降りかかる 数多あまたの試練 凌ぎつつ 果たし遂げなむ ふたりの夢を
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自らと 距離を取りつつ受け入れる 少し上達ヨガのポーズ
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声高に言うべきことか誰にでも人には言えぬ悲しみがある
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自らが ゴミ溜めに落ち 観たものは 自分が捨てた 大切なモノ
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夢から醒めて午前5時 外は霧 記憶の隅で鳴るビートルズ
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牛タンをたんと頬張り短歌詠み 静かな夜と交わす鍛高譚
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詐欺メール殆ど来ない日曜日 悪党どもも今日は休みか!?
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「ネギあげる」上目遣いで言う我が子 「私もあげる」とつかむチャーシュー
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人のまま進化を遂げたアサシン殺し屋の笑みはグサッと「君は素敵だ・・」
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何度でもパック牛乳の軍勢攻めてくる「百を超えたか」怠惰の神よ
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温暖化 天気の神に 問うてみた 家にも街にも 答え溢れて
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老夫婦 言葉交わしつ土起こし 手に手携えゆく道想う
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北国の雪解けすすみ春巡り 子らの歓声もうすぐそこに
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半分はどこへやったの?上弦の 月に問ふてる夜風はうらら
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