戦争は 序列の権化 悍ましき 言うこと聞かずば 明日は我が身
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洋ランの 花咲き揃い 玄関のくすんだフロアー 優雅にリメイク
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列島が 歪な形に 裂けていく 一極政治・気候変動
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温もりを 肌で感じる 昼日向 夜は温き手で 恩返しする
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徒然と昼寝を友に過ごす身に駿馬のごとく日々過ぎてゆく /光陰如駿馬
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もう一歩あと一歩だけ踏み出せばわかってるのに涙こぼれる
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乾燥し 鼻腔の奥がぴーすかと 鳴るのを一人密かに楽しむ
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子は母を母は子をみて安堵して最後に我に礼云いて去る
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どす黒き中年となり小三とおなじ血なのか不意の採血
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チャリ通にエコな手当をしてあげて痛いわパンク八千円よ
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つまらないことは考えなくていいビールが言って「いいね」の予感
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まほろばの春という名の君と往く旅の余白に歌ぞ置きなむ
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ひまわりのような恋なら古希だって「あのね」「介護じゃないよ」「うふふよ」
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透きとおる 若葉が灯す きさらぎの まだ雪のこる うたかたの道  / welcome
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明日から 期末テストの 筈だった インフルBで 自宅療養
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スノボーの着地失敗倒れ込み 動けぬ背中に 五輪の重み
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窓辺から聞こえてくるは車の今夜も誰か今を生きてる
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静かなる メダル授与式 語らずも 国境を越え 胸に染みいる
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ぽつぽつと スマホの画面に 水滴が 落ちて初めて 空を見た今日
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針穴が従来よりも四倍と触れこむ裁縫セット吾も欲し
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悪代官お酒に呑まれ顎骨折あらあら大変ご自愛ください
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落書きの竹の生命いのちを削りしがともに枯れゆく傷深くして
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南西の医療のない国でトゲ刺さるあしびきの 山鳥の尾の しだり尾の 長々し夜をひとりかも寝む /坂上田村麻呂 3/100
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遠ざかる 勇気はなくて 立ち止まり 君の体温ねつだけ いまは灯火しるべ
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好きなんて嘘って言ってるそばから 爪の先すら溶けて混ざってく
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スーパーでポイントためて買ういちご酸味が多く世は甘くなし
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言の葉が 言霊になる 瞬間や アスリートの一語一語に
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おくすりを出しときますね 君にしか言えない本音も出しときますね
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さようなら赤い煌めき胸に抱き いつかどこかで旅路の先で
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愛猫の首輪の色に歳月を 自販機の色に季節を知れり
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