駅前の 最後の信号 青ければ 僕は今頃 学校にいた
15
赤っ恥晒して生きる我が身には 新芽青々 心ひいら
15
けだるさを かこちてなまけ すぐすまに はなのさかりぞ すぎてはかなき
15
明日旅行準備万端整えし留守番の猫鰹の刺身
15
夜更しが峠を越えて朝になり 夢へ「おはよう」日の出と眠れ
15
トーストに 新玉アスパラトマト載せ チーズを挟み まるっと春パクリ!
15
流れゆく 月日の如く 留めかね いつしか覚めし 仲は還らず
15
はずむ春 北へ駆けるや 角館 弘前めぐり 五稜郭へと
15
古都の庭 楓と松と 苔むした岩と水面にぬる燗と君
15
君の居ぬ右側慣れぬ夕暮れにオレンジ染まるひと筋の影
15
蒲公英たんぽぽに実は種類が有るらしいサツキつつじは違う花らし
15
レコードにフィルムカメラに拘りのオジンはスマホ音痴やっぱり
28
重装備 なんと重いか ランドセル ブザーGPS  令和の一年
14
自らも 確たる差別戦犯で 如何に支えり 工夫なき世を
14
カンガルー 厳しき自然 母子ともに 乗り切ってなお まだまだ続く
14
歩きたい気分だったの 指図など届かない二駅先へと
14
飴玉をしょっぱいやつにかえようか散歩途中に思ったりした
14
混じりなき 静寂しじまの中の 賢きに 頭を預け また身を預け
14
あの人はあの子の前じゃあんな顔するんだなって知っちゃったから
14
空仰ぐ落花の上に傘の花見え隠れする枝の恋しき
14
愛おしむ 我が子の肌の ミルク臭 同志を求め 漁り見る句集
14
そうだねぇ 命を懸ける 反抗期 曲がり損ねて 骸となりし
14
八十歳 大国の長トランプさんの 反抗期 拳振り上げ 銭むしり取る
14
死んだ時 あの世に渡る 通行税 「ホルムズ海峡」 カロンの渡し守 ※「The sails of Charon」 ※「三途の川の渡し守」
14
高架橋リフレインする貨物列車 ガタン、ゴトン 私は消えて
14
先輩の 人形みたいな その瞳 丁寧にくり抜き喰らいたくなる
14
月も無き闇夜にひとつ声ぞする寝言云ふらし人めくうぐいす
14
ダイサギよ ドブほとりで 何を見て 何を思うか 春雨の中
14
春うらら やわに膨らむヘソ天と 同じ夢見る猫になりたい
14
久々に離れたイオンに行ってみてよく行く店が消えてて寂し
14