初咲きを歩きスマホで知るかたや角の桜の影に気づかず
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散るなんてわたしが決めたことじゃない つらい さみしい おわりたくない
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花びらの雪だなんて言うけれどわたし涙を流しているの
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出なくってボディーソープのポンプとる明日はお湯で溶かして使う
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雨音が聞こえる夜はなんとなく 不安になるよ いい歳をして
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タワマンで暮らしてみたが何一ついいことなかったコスパよい夢
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ロックオン ひさしくマクドに行ってなく あんことおもちのいちご大福(パイ)
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はからわず 大きな慈悲に身を委ね すべてを受ける 他力本願
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サラダチキン(パック)自分のためだと 開けないな カレーかハヤシに乗せてしまうか
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ゆるされる毒の量ならこの愛も白いシーツに滲む頃だろう
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あまぐもがきっと春を連れてきていつか稲穂がみのる季節に
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遥かなる 空の彼方に 君想い ただ一言は 君は綺麗だ
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残雪よ 消えなくていい冬のまま 春よこないで切なくなるから
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寵愛ちょうあいを受けたわんこは西の空さよなら座にて雪ときらめく
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我だけを 置いて季節は巡り行方 うらしまたろうは ゆめだけ抱いて
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そうだった こんな気温で 寒いって 感じるのなら もうちゃんと春
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時は来た今日が機種変怯えてる 私の一部引き継ぎ困難
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永遠の 家計の味方 米ともやし キャベツの側に行くな戻れよ
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淡い花 あいまにのぞく 澄んだ空 浮世にもまだ 見るものはある
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「久しぶり」友との電話にはずむ声 「また会いたい」のことばの愛いとしさ
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「行い」を「行為」と書いてなんとなく悪いことした気になってみる
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桜に問う 如何して神は移り行き果てるもののみで現世を満たした?
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咲くときを 数へて薄紅 三寒に 耐えし桜の 入学を待つ
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野の花で 心やわらぐ 蓮華草 遠くから見ると 紫雲のよう
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平凡を 斜めに睨み 育ったが 居場所ひとつも 凡に届かず
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春のの そほ降る雨の冷えぬれば さくらかくす雪となるらむ
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勇気出し彼女に告白した彼は ちゅうねんなのでセクハラ認定
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若い娘を好きになることさえ許されぬ 中年男の純情哀れ
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見送った長年頼る大先輩 寂しくなりますどうか元気で
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ぬるみゆく 酷冬の水 洗顔の 指に確かめる 花冷えの朝
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