現実はかくも露わに証明す 「核なき国」は攻撃される
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国の長(おさ) 命が一つ 消えていく 巻き込まれたる 無辜の民あり
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ゆるゆると ただ淡々と 日々を詠む 虚飾なき事 まさに詠み人
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キャンディの包み紙まで桜色 今日のチラシもどこもかしこも
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価値観は相対ゆえにドローなりされど歴史は大砲を撃つ
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重力を枷と思わず生きている月に行けたら口角軽く
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咳込めず喉の道筋がらついて素麺啜るは苦行と覚ゆ
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行く冬と来る春相互のせめぎ合い 春勝利まであともう一歩
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リンゴ酢と梅肉入りの飴ちゃんで体を起動さすダルい春
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「いつ来たの」何度も父に聞かれるが そのたび笑顔が咲くからいいや
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食っちゃ寝の 愛猫きみにマッタリ 癒やされて 家事もサボリて 賄い料理
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本を読み 針糸通し 爪を切る 老眼鏡は 我の相棒
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ラッキーデイ 君は私を 想ってる 綺麗な夕陽 見えているよね
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避けられぬ日露の戦に血を流し 我らの祖先は悪を斃せし(ウクライナ思ふ)
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言の葉を 紡ぎながらペダル漕ぎ ふと気がつくと見知らぬ小路
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「若者よ、君の未来は明るい」と 笑って送り出してやりたい
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進学し 親の保護下を 離れたかわず あまりに広い 大海を知る
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君と我 互いのぬくもり分けあって 過ごした時間 減りゆく春へ
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白雲に 匂い立つよな 桜花 遠くから見る 桃源郷
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泥濁る溝に小蝦ざりがに釣りし日は舗道となりて靴音のもと
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無関心 強きに阿(おもね)る 人が増え いつの間にやら 「弱者」在り
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いわし雲釣つてみやうかプラプラと折りたたまれたアンテナのばす
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あやうさの静寂にひそむ春隣 AIといふ君の歌きく
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馬鹿げてる歌と滴と夕やけと眠る夢バナ東大受験
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定年のない職につき半世紀 終活近しと閑古鳥鳴く
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風の香に 日の温もりに 宵闇に 仄か滲みし春のさきぶれ
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熱意結実夢へ羽ばたけ待望の春は歓喜の秋へ乾杯
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雪解けの水滴りて落つる音 春待つ君に笑顔を運ぶ
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春風が吹いて香りと思い出の切ない化学反応起こす
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見え透いた落書き捨ててありのまま鴻鵠らしく大空に翔べ
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