川辺りに 無造作に咲くハルジオン 白き花びら 風に揺らせて
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雨粒に 打たれ濡れるも 乙なもの 早目の風呂で 贅沢気分
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ライト浴び 闇夜に浮かぶ滝桜 佇む我に花吹雪舞う 
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卯月満つ 藍裂くほどの静寂に 木群むらだちのぞく月ぞうつろふ
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道挟み 日陰と日影の 匙加減 満開の花 散る花もあり
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空き地には 虫も見かけぬ ご時世に 雀は知ってる その居場所
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リスタート、リセットにある「リ」の文字はどこかで過去を引きずる証
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悩む時 心音「こころね」へ問う返る音の灯の霊掴み火影とすべし
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葉桜の 横にハナミズキ 「まかせて」と  次は私と 言わんばかりに
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いにしへのひじりむてふ春霞憂き世をよそに山にみちたり
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竜宮に未練たらたら泳ぐ海 振り向き投げるキスが重くて
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葉桜や川辺をゆけば陽を浴びて水面みなもを飾る花筏かな
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息を吸い 負けを覚悟し 息を吐き 雌雄決する 戦の掟
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待ちて詠む 歌の花束渡す日の君の微笑み思う楽しさ 「詠み直しました」
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吾を恋し 人恋し故 吾を愛し 人を愛せて 永遠がたゆたふ
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花は散り 桜の珈琲淹れる朝 淡きにほいに 満たされていく
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本当にお別れだよと覚悟して はなの終わりにしとど降る雨
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個を出せば当然、誰かに嫌われる おっかなびっくり羊じゃあるメェ
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ラジオ体操 二百回達成の 賞状は たかが一枚 されど嬉しき
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雨上がり 降り注ぐあお わが今日に いいことあるよと そっと告げくる
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一滴と 二滴 交互に 点滴の 落つるを見つつ 寝入りたるらし /一滴・二滴・一滴・二滴~
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雲の列 渋滞起きて 歩を緩め 色を交えて 逍遙する
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ぼんやりと空仰ぐには暑すぎる 春の顔した夏の眼差し
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雨上がる青は果てなく高く在る明日の朝には新しい名を
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クワガタの 幼虫いるか 木の穴に 取り出したるは 芋虫だった
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着飾って 見え方気にする よりずっと 素直なほうが 可愛げあるじゃん?
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うれしい「春」 枯れ盆栽も一斉芽吹く若葉ながらに花添える
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なんかこう わからんもの 背負しょわされて 踏ん張ってきた 長子事情
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桜蕊落ちて踏まるる暖春のかの人の早や詠み殻となり
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核見えず 通せんぼする海と陸、意地悪捨てて和ぎ給えよ
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