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ひとつない何かを消したアイコンを僕のうとうとスマホをいじり
17
その手すり まだ要らぬと 言いし夫 いまや一番の サポーターとなり
17
さくら花儚き色の風が舞う
幾年
(
いくとせ
)
過ぎて覚悟のせつな
17
訃報来し 翌(あけ)の朝餉(あさけ)に ジャスミンの 匂ひは立ちぬ 泣けと如くに /挽歌
17
冬眠を解かれて未来 問う声は「フェイス チェインジ?」選択迫り
17
内外に 果たす役割 見えてきた 「
八十億分の一
(
はちじゅうおくぶんのいち
)
」日本
17
ランデブーと古い言葉がお似合いの今夜の月と木星の距離
17
画面より
溢
(
あふ
)
る不安を 押し消して スマホ置く手に 夢を見にけり
17
遠き日の家族染み入る大鍋の埃り拭えぬ一人暮らしに
17
川底に竜宮城があるといふ河川敷にて菜の花を摘む
17
耳コピで奏でる歌は楽譜より別の音符となりても響く
17
いい大人無邪気に意地悪などをする徳を失う事知らないの?
17
ワンピース仕立てる母を見た頃の穏やかな日々遠く過ぎ去り
17
にくきもの止まらぬくしゃみ 日曜の朝のピンポン トランプの顔
17
無花果の枝の武骨にそよそよと水仙の白 病める身の春
17
窓からの陽射しは膝に熱を射て 開けっ放しで車ころがす
17
掲げたる民族自決の正論は 常に戦の火種を孕む
17
古
(
いにしえ
)
から 川辺りに立ちぬ桜の樹 老木なれど ひたむきに花咲かす
17
移ろいの四季の描写に飽きは無く自転車辞めぬ理由の一つ
17
飯くれとやかましいので猫さんに旅に出ろよと戸開け促す
23
駆け回る 子を先生が 追いかける その歓声よ 未来に続け
19
完全側臥位法とかしてみればあれよあれよと砂に滲むよに/
100
ml
16
故知らず 人恋しくて 茶を啜る 彼岸の明けの 薄日さす午後
16
プッチーニの アリア聴きつつ 濡れ縁に 爪切りて居き 春の彼岸に
16
フォークルとトワ・エ・モアと赤い鳥 プレイリストはこれだけでいい
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空腹のこの喜びをたれぞ知る飽食牢を釈放間近
16
夜
(
よる
)
降
(
お
)
りて オリオン低く みなみ空 誰かが云った また来ん春と
16
息絶えたように眠って夢の中なぜに初恋いまさら未来
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プラス5度 二月思えば 暑いはず 寒い身体は もう春仕様
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たくましき 大樹に注ぐ 月あかり 零るる泪 乾かし給ふ
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