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富士白き春まだ半ばの甲斐路往く
輩
(
ともがら
)
笑みて山桜かな
19
片付けの頃合い逃し部屋の隅 放置のストーブ
今宵
(
こよい
)
火を灯し
19
紡ぐ
瞳
(
め
)
は景色の糸で僕を織る僕を導く紡ぐ
瞳
(
ひとみ
)
は
19
渓流の釣りの前夜の上り坂ゆくぞライトだトライと進み
19
やさしさを求めるだけの人だからずっと本音は言えないままだ
19
ただ
年齢
(
とし
)
が増えるのでなくそれなりに衰え進む出来ぬこと増え
19
老乱視裸眼で見ればあちこちで焚火と紛う水仙の群
19
愛抱けど君の写真に降る秒の積もる切なき悲しきセピア
19
水泡
(
みなわ
)
こそ逢瀬のごとに透き通り 壊れぬうちに君を忘れむ
19
光とも 影ともみえる 横顔に えくぼみつけた 半分の月
19
真新しランドセルにも花びらが 雨をお供に孫入学式へ
19
雨降る日 スーパー行きは あきらめて 冷蔵庫のぞく
特別
(
スペシャル
)
レシピ
19
九十九の母が労わる七十四 逆バージョンの『老々』にして
19
世界中 似たような事 起きていて 進化はしても 猿の末裔
19
毎朝に
鶏
(
とり
)
の過酷を 思いやる 大きさよりも 殻の薄さに
42
雨上がり蝶かと紛う白き花 スナップえんどう夢をひらひら
41
雨声
(
うせい
)
止み 扉を放ち 一呼吸 雨の残り香吸ひつ 散策
32
週末に 雨に打たれし 祭り場は 静寂の時 耐える店員
27
いつの間に増えなくなった思い出と作れる料理作らない日々
19
俯瞰せる人の世の庭眺むれば色の違わぬ芝の色かな
18
風呂の湯をまじまじ見つめ降りてみてバチャバチャ這い出す
濡れ猫
(
亡き猫
)
逃げて
18
言うたとて 晴れる胸でも ないものを ぽろりと零れ 忸怩たる愚痴
18
感嘆の「しおそば」飲み干す寸前に残り餅入れ味わい尽くし (ニュータッチ凄麺)
18
帰り道 青いインクの 言の葉が やさしく沁みる やさしい雨と
18
春の夜に 紡ぐぬくもり 憩えるなら 今も
解
(
ほど
)
けぬ 花かんむり
18
嫌われる 都市型クマも 命懸け 裁判官は 猟銃を持ち ※複雑な……
18
どん兵衛をすすって深夜ラジオ聞く 見えぬ仲間も期末試験か
18
戯れに 答え求めて 幾世紀 今で云うなら 学者馬鹿?
18
「今日は四月六日ですね 今年も一年よろしくお願いします」/三十一音届く
18
声のトーン下げてと言うねん日本やな世界は強いでパッション大事
18
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