残雪の庭にはあれど日向にはすでに福寿草一輪あらはる
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陽を浴びる 春の蕾に 指添えて ランドセル咲く 頃を待ちわぶ
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999スリーナイン メーテルは今朝 乗り込みて 春の切符は 宇宙そらの果て行き
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在リシ日ノ仏臨ミテ手ヲ合ス つと会えたね、待たせてごめん
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朝に晩 かかさず挨拶 仏壇の もはやない場所 老母はははホームへ
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今日と過去引き摺り進む鉄の箱どこまで行ってもわたしは私
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砂浜へ残しておくねメッセージ満ちたらダメだよ消えちゃうからね
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少しだけ睡りよ来たれ昼下がり 電気ストーヴ内腿にあて
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まだ咲くな手をとる君がいないから どうしてかなぁ どうしてるかなぁ
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コーラスの歌声響き 窓越えて さえずる小鳥とハーモニー奏で
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海沿いの 無人の駅の日曜日 波間にカモメ 白い自転車
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未来への夢と希望に満ち溢れ 不安一片も無し 4月からの孫 /進学おめでとう
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朝かっば観ると解れる朝モヤが「ははんははん」と生きてもいいね
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公園で 二人並んで 影おくり 晴れた空には 友の証が
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陸奥みちのくの 花の盛りを 見ぬままに  時は過ぎ去り 十五年
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ボケてると思われていた爺ちゃんが 誰より綺麗に両手を合わせた
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目を閉じて 香る梅の木 凛として 一本の木の 生命いのちの神秘
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夕暮れに古希予備軍が甘味買い一日遅れのホワイトナイト
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福井にて 黒き涙を 流す地よ のこせし子は今 四歳よつになる
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喉痛し封印といて「塩あずき」知る人ぞ知る美味なる飴よ (味覚糖)
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朝パンツ洗うぜ早起きジャブジャブジャブ乾かせ賭けろお仕事パンチ
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生命は地球固有の現象で 指紋と等しく他にあるまじ
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保育園 六年間も 行ったのか  い立つせがれ 少し遠くに
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有明の夢とぞ憶えし逢瀬なら月満つるまで夜桜に泣く
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庭先の 稲荷に挨拶 したかろう ホームの老母ははに 画像送信
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「一春、一旬、わたし」とふ吊り公告 吟味されたる商業の字句
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理不尽りふじんな  孤独こどくかす  看護かんごの手  胸襟きょうきん開き  きずなしん
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花びら追い はしゃぎ跳ねてた樹の下に  袴姿の君 凛と立ち /卒業の日の孫へ
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春風や 速さ違えて 湧く雲の 妙なる時を 感じさせおり
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眠りから 気合いを入れて 起きる朝 アプリおみくじ 大吉嬉し
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