梅のに  春雨はるさめ降りし  るい流す  べにほおを  で過ぎてゆく
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ちょっとした狂いで春は涙だけ流れ出胸で受ける術なし
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たそがれに仁王立ちする鉄塔が宇宙そらからの光線銃を受け
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傷が付き触れると落ちる背のうろこ一つ一つを拾いてあるく
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興冷めなプラのちょうちん連なりて 地域振興さくら祭の
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ドラえもんわさびになって久しいが 母の声マネ変わらずのぶ代
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父母の 墓に詣でぬ 怠りを 詫びつつ淋し 彼岸過ぎゆく
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電車内 見知らぬ外国人が会釈する 牧師の夫に何かを感じて?
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春場所 夏場所前に 父は逝き 弔事切手の 紫 悲し /一周忌準備
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名も柄もわれに似ているボケ木瓜の花 木偶の坊にも春の彩り
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名残香なごりこうほお梅紅色ばいこうしょく 三月みつきの花嫁 夢にゆれつつ
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「一春、一旬、わたし」とふ吊り公告 吟味されたる商業の字句
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高尚な詩を聞くような映画観て即効寝落ち目覚めたら「fin
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思い出は 巡る季節に 風化して この春消えた 君の面影
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テレビ横デジタル時計置きながら後ろ振り向き壁時計見る
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目をふさぎ 耳をふさぎて 「孤立人」 虫にもなれず 何処に行くのか
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聖人のように微笑み対応す我のこころは我のみぞ知る
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ひれ酒の旨味に酔いし晦日月オレンジジュースの朋の相伴
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きいてるよきくだけだけどきいてるよきけいわれずもうんうんうんと
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街灯が したたる雨を つつみたり はな前にして 何か震えり
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繕った端切れ布じゃあ進めない帆布のマストで風を受けなきゃ
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混み混みの イオンで気づく 春休み 子らの笑声に 周り明るし
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ドナドナがリフレインして坂のうえ白い建物母を送りし
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アスファルトの小さなひび割れ 顔出す野スミレの可憐で逞しき姿よ
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何年か何十年後か振り返る今日の不遇は蟻ほども無い
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遠き日の 彼岸に会いし 人々を 偲ぶともなく ぼた餅を食(は)む /3月20日彼岸中日
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季節感特にないけどなんでだろー 語源知りたや春雨春巻
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進次郎ならば得意の構文で煙に巻けたろパールハーバー
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サイレントマジョリティーはいざ知らずわが暮らしぶり静かに堕つる 
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貧困と暴力とあゝファベーラのただなか早く春よ来てくれ
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