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脚本
(
こうぞう
)
で趣き変わるワンシーン歌人は監督カメラを回し
18
さくら散りふと思い出す詩歌には花びら流れ少女の肩に
18
豪州の肉を噛みつつ和牛とはかくも遠きか年金の日々
18
稲妻が走ること無く 音だけが響く春雷 ひとり聴き入りし
18
「重たいか」心配そうに母の声 荷を持つための我が手なりしも
18
どこでまだ咲いてるんだろ花びらが風に吹かれて路上を転がる
18
ひと言の「言葉はチカラ」それだけで今も歌える師へ馳せる愛
18
手はスゴい脳より先に解く答え理屈は後から仕事あるある
18
目が合って 吾は目を伏せ 彼女笑む 半世紀過ぎ 幸せであれ
18
順番は桜の次に
桜桃
(
さくらんぼ
)
咲いたものだが園地は
廃
(
すた
)
れ/後継者無く
18
魂は 不在なれども 吾を見る 御魂がありて 吾は生かされ
18
手水舎に 穢れ清める 湧き水の 指慈しみ 水ぬるみけり
18
無邪気にはしゃぐ幼き
君
(
まご
)
が今 時折目を伏せ もの想うようになり
18
春風に 誘われペダル 踏む
我
(
(
われ
)
)
は ひとり追い越し ふたり追い越し
18
親ごころ尽きることなく病める子と代われるものかと思いこそすれ
18
新緑の 銀杏並木を 作る手に心も温み安らぐ都会
18
前方の背中美人の顔は見ず夢を残せど追い抜き悔やむ
18
「暑いですね」 卯月と思えぬ挨拶交わし 額の汗拭き庭の草刈る
18
雪の如
降
(
ふ
)
りぬ
花弁
(
はなびら
)
バスを待つ人の足もとにも 花絨毯
40
花壇よりしなだれ落ちる芝桜 受けてやりたし
掌
(
たなごころ
)
見る
17
クレームを言わない親が割を食う春の嵐が吹くクラス替え
17
「五分間」閉じ込めようか永遠にそう願うのは僕だけだった
17
日に透けてやさしくそよぐ木々の葉は燦々として風に煌めく
17
空き地には 虫も見かけぬ ご時世に 雀は知ってる その居場所
17
リスタート、リセットにある「リ」の文字はどこかで過去を引きずる証
17
悩む時 心音「こころね」へ問う返る音の灯の霊掴み火影とすべし
17
葉桜の 横にハナミズキ 「まかせて」と 次は私と 言わんばかりに
17
古
(
いにし
)
へのひじり
食
(
は
)
むてふ春霞憂き世をよそに山にみちたり
17
竜宮に未練たらたら泳ぐ海 振り向き投げるキスが重くて
17
葉桜や川辺をゆけば陽を浴びて
水面
(
みなも
)
を飾る花筏かな
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