街中は不便になれり地方都市スターバックスばかり四つも
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冬疲れ大儀な朝に唐突にユッサと傾ぐ地震ひと揺れ
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友に似た高校生にふりかえるお下げの頃にもどるふるさと
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曇天の寒き冬日に歩をすすむ サロン始めの甘き汁粉へ
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七草に青春のうた響きをりコントレイルはあをき空ゆく
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お転婆な吾子の遊具か背の記憶 三十年みととせ経ちて今ふとありぬ
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六角の冬は結晶 春は溶け桜は五角 薄紅うすくれない
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ねこたちは おやつもらって まんぞくよ それぞれのばしょ ねんねするのよ
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誰彼に扇動されてく人の渦 掲げよ胸に己に旗を
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朝寝坊「四〇秒で支度しな!」ラピュタのドーラ脳内過ぎる
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変わること変えることなどできないとあきらめたとき親子になった
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天下布武 世界レベルで試みし 王らの夢は一代限り
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あの人に一票入れて一年ですこうなるだろうと思ってましたか?
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白い空をじいっと眺めている猫のうしろ頭をにんまり眺め
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一年の 速さに心 追いつかず 病と加齢   あらがうなかれ
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「生きてたら儲けもんだよそれだけで」心配性の母が笑った
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額付け欅の古老に身を託すただこうしているだけでいい
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ストレッチしている間に ねこ母の まくら奪うが チビ猫・るーてぃん
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一斉に枝を離れて飛んでゆく筆を払って散らすしぶきか/鳥
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小豆煮て区切りを付けて初午はつうまと節分そして春を待つだけ
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「子を信じ過ぎない」ことも愛だよと笑って見守る冬の陽だまり
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正論を言いながら子に甘えてる愛しさふわり母の正体
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誕生日が同じなのって言うあなた 犯人役の俳優指して
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年末の華やかさとはほどとほく正月四日の同じスーパー
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ベネズエラの大統領が拉致されて 隣のキムさん「次は自分か」
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ショッピングカートに残るぬくもりを感じる初売りのスーパーで
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たいせつなものをなくして 浮かぶなら 詩的表現 ノーサンキューです
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微睡みの布団の中で背伸びする窓をあければもう月曜日
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日がさして 我がゆく道を 護りゆく わが主よ 家族に 神のご加護を
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屋根雪庇落としとこうか面倒くさいやっぱり落とす落ちたら嫌だ
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