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戦地にも聖夜の灯りひそやかに涙の影の子らの笑顔よ
18
いつもより早起きの分薄暗く明かりを迷いて通院の朝
23
花の手いれ 始めし
妻
(
きみ
)
に
陽
(
ひかり
)
さし やすけきときや 歌の生まるる
17
セリアにて 猫の毛チャームも ゲットだぜ このこを連れて ライブ行こっか
17
離れると分かり初めてこの町も素敵だったと気づく年の瀬
17
きのこ雑炊 ごぼうサラダに 抹茶クッキー 明日の夕焼けも 一緒に見よう
17
ひさびさに チビ猫抱いて ねむりまし 夢じゃないよね 冬のお楽しみ
17
筋肉痛 輝きの日々を
通知
(
リマインド
)
三日前なり 解散ゴルフ
17
夜明け前の染め抜いたような藍色の空は裾から白みはじめる
17
みどりごのはだかの足がぶらさがり 若い夫婦のリュックの脇に
17
あきらかに血縁者とは見えるけど 意外と他人な阿佐ヶ谷姉妹
17
家向かう 重たき腰を ひっぱたき 帰らぬ理由 仕事に求む
17
半身をせり出したまま躊躇する寒い閉めたい猫を蹴り出す/すぐ戻ります
17
サンタさん夢見る子にはいい夢を見れない子には靴下編んで
17
なにもかも すててしまえば 楽ならん この肩の荷を ぶちまけたし
17
道場の 上座に座り 思い出す 宇宙を求めし 青い時代を
17
外は雨
8
階ベーター前ひとりゴルゴな気分で間隙狙い
17
一番星 あかるく我を照らしゆく 奈々さん わたしの一等星よ
17
自治会に汗かく面々生き生きと 老いへの歩み 半歩ほど停め
17
ねこたちの おみやげおやつは 買いました 旅するちゅーる ほかにも色々
17
孫たちの回転寿司の空き皿が タワーのごとく ジジババ照らす
17
我ひとり己の中にも
吾
(
われ
)
ひとり五つの口はあーだこーだと
17
地に落ちた葉にも命があったこと描けば光るわたしの絵筆
17
数年に一、二度口に出してみる 妻への感謝 おそらくは「愛」
17
往ぬ時は ひとりがよいな 人知れず 風にさらされ 土とならまし
17
ひたむきに 空ばかり見し 少年の 瞳の奥には 何がありけむ
17
真実の強さとは何か 胸に問え 歩むその足 響く歌声
17
個性とは
容易
(
たやす
)
く築けぬ天守閣 量産タイプの殻を脱ぎ捨て
17
エアコンの下ひところに集まればより一層の家族なる冬
17
二十年あまり前より観ざる
由
(
よし
)
見知らぬ『紅白』 なれど年越す
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