親ひとり 置いていくのは 忍びなく ただ鬱々と 何とか生きる
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生姜湯(しょうがゆ)の 腸(わた)に着く頃 眠くなり ひねもす止まぬ 花の雨かな
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散り花を踏む足取りは柔らかく風織り上げた雲を踏むよう
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言の葉の行方見失う夕まぐれ 私はどこへ帰るのでしょう
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誇る花 散る花もあり 野辺の花 人が愛せば 次の世もあり
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乱心を湯浴みに清め明日君の幸よ届けと一途な吐息
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5回死と遭遇したが目が覚めて思った神は不確かだった
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真夜中に窓の戸開けて誰か見ていたら怖いな風の音聞く
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公園に江戸の足音聞こえそう ここは土佐藩下屋敷跡
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深谷ねぎ使って作るねぎ味噌は高級料理にも負けぬ味
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城東に錆びれネオンの灯る頃圧延プレスの脇で食む握り飯
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サイダーを 試合の後に 受け取って 悔し涙も ともに飲み干す
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「この春にNHKラジオ変わります」 他は静かな早二日前/3局から2局へ
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「おばさん」と いう語が物議 かもすなる 語彙の痩せたる 貧相な国
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ワンピース仕立てる母を見た頃の穏やかな日々遠く過ぎ去り
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うっすらと紅粉べにをぼかして微笑めば枝垂桜の妖艶なるかな
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満開の桜の宵は仄冷えて桜の珈琲おとすひとあり
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春の宵 建て替えられた街をゆき 昔の匂いそぞろに探す
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カメラ持ち一人深夜のドライブで向かう先にはダイヤモンド富士
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雨降る日 ラジオ体操 休みなり ほっとするやら 物足りぬやら
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飛梅とびうめの さくに結びし 『吉』神籤みくじ  『大』がつくまで 引いてみようか
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ガスグリル魚はダメよパン専用こんがり焼けるわ恋も未来も
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けふもまた殊更などに非ずして過ぎゆくものをただ見送るや
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歌声は未来へつづくリフレイン。出発たびだつ人へ『春のコンサート』
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今生に関わる人は三人か亡き両親と今ある妻と
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春のよの あさき夢にし君が影 満ちゆく月にかかる薄雲
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飛ぶ鷹へ爪を隠せと言わねども 平和を告げる鳩でありたい🕊️
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転倒の傷が消えない年になりだるまさんから目指すマネキン
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一吹きの 風吹き過ぎて 花韮に 桜舞い散る 佐保川の岸 /佐保川の桜
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待ちに待つ解禁の日に大岩魚バラして一つ黒星を抱く
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