片付けの頃合い逃し部屋の隅 放置のストーブ 今宵こよい火を灯し
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紡ぐは景色の糸で僕を織る僕を導く紡ぐひとみ
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渓流の釣りの前夜の上り坂ゆくぞライトだトライと進み
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ただ年齢としが増えるのでなくそれなりに衰え進む出来ぬこと増え
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老乱視裸眼で見ればあちこちで焚火と紛う水仙の群
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消していけデータ思い出バグる脳デリートできたら君とデートだ
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詩作して生み出す薬を僕は飲むコントロールに世話が焼けるぜ
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愛抱けど君の写真に降る秒の積もる切なき悲しきセピア
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光とも 影ともみえる 横顔に えくぼみつけた 半分の月
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真新しランドセルにも花びらが 雨をお供に孫入学式へ
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一瞬の羽ばたく母の遺す笑み消えぬ映写を形見とす我
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寝る前にうとうとトースト食む僕は何かが欠けてるカロリーで生く
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色眼鏡外してごらんあの人は幸せそうに笑っているよ
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ライオンに 食わるる我が子 見届けて 涙流さぬ ヌーの悲しみ
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夫婦喧嘩 激しさ増して 炬燵猫 瓶飛ぶ前に 縁側へ去る
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春雷の空に幹割れ雨に沁む 凛と芽吹く葉 若菜色して
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鮮やかな山吹咲いた畑の隅黄金こがねの塊輝いて見ゆ
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チェーン店 建設予定地 草茂り 春深まれど 冬眠中か
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風となり卯月の君へ捧ぐのは散り急く白き菫の香こそ
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6人でグループLINE作ったよ 四六時中が着信祭り
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消えた短歌思い出してはメモに書きまさに推敲二つ三つ四つ
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嫌われる 都市型クマも 命懸け 裁判官は 猟銃を持ち ※複雑な……
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大好きな君の先生別園へ別れと出会い四度目の春
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戯れに 答え求めて 幾世紀 今で云うなら 学者馬鹿?
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「今日は四月六日ですね 今年も一年よろしくお願いします」/三十一音届く
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声のトーン下げてと言うねん日本やな世界は強いでパッション大事
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母と妻のアッシー君を済ませたり 眼科へ耳鼻科へ歩けや、歩け
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飛んで跳ね 殻を破って 突き抜ける ロックの元祖 ベートーヴェン
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花壇よりしなだれ落ちる芝桜 受けてやりたし たなごころ見る
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黙々と釣り糸垂れる夫の傍で はしゃぐ吾子たち 過ぎし日の光景 /回顧
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