鮮やかな山吹咲いた畑の隅黄金こがねの塊輝いて見ゆ
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散文と辞典に載るが告ぐる詩へ夢を抱けて生きる人在り
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昔から 映画を作り 行く旅の 我が尊師なりイーストウッド 「様」
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すべての窓 パーッと開け放ち 家中に卯月の風を招き入れる朝
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どこかにて 袂を分かつ 風なれど またいつの日か ひとつの世界
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試写会を観てきた君のくちびるは つるり滑ってネタバレしそう
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「春のせい」そんな言い訳詰め込んで二つ目最中に手が伸びる午後
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今月で 閉店します カフェ店員 話す言葉に 悔しさ溢れ
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長袖のシャツをまず脱ぎ汗拭きの準備ととのえ食ふ辛ラーメン
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茶の色の束の間に褪せ松抱けど小舟や過ぎし蒼き川の辺
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嫌われる 都市型クマも 命懸け 裁判官は 猟銃を持ち ※複雑な……
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大好きな君の先生別園へ別れと出会い四度目の春
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戯れに 答え求めて 幾世紀 今で云うなら 学者馬鹿?
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「今日は四月六日ですね 今年も一年よろしくお願いします」/三十一音届く
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声のトーン下げてと言うねん日本やな世界は強いでパッション大事
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母と妻のアッシー君を済ませたり 眼科へ耳鼻科へ歩けや、歩け
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飛んで跳ね 殻を破って 突き抜ける ロックの元祖 ベートーヴェン
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花壇よりしなだれ落ちる芝桜 受けてやりたし たなごころ見る
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黙々と釣り糸垂れる夫の傍で はしゃぐ吾子たち 過ぎし日の光景 /回顧
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新しき出会い求めて 目の前の扉開け 君は今飛び立たん /入学式の孫へ
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十六と二十歳はたちを神が結び付けあなたと逢った春があったね
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制服着て大人の気分背伸びして校門潜り吹く風光る
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山の蔭蒼く重なる懐に一本の桜淡く雪洞ぼんぼりのごと
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国家とか 人種とかは 戯れ言で 目の前の人 助けましょう
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酒好きで免許返上しちまって遊びに行けない雨の休日
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散々に風を吹かせて 春は往く 戦の嵐 まだ収まらず
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雨粒を抱えて若き花ひらき淡い朱の舞う花みずきかな
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構造は生死を分ける神なのかテトロドトキシン毒たる意味や
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脚本こうぞうで趣き変わるワンシーン歌人は監督カメラを回し
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さくら散りふと思い出す詩歌には花びら流れ少女の肩に
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