蜜月の頬寄せ笑顔爽やかな私未生の若き父母
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ドゥルーズが難解すぎて胃が痛い概念上のロキソニンくれ
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ランドセル姿は最後 卒業のおとなりの子を送るベランダ
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ピュッと風くるの知っててまばたきを我慢するなどできるわけない
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ポロポロと 悲しい雨音 聞いた夜 カップボードに ココアを探す
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花ながれ枝たゆたえば古の栄華ぞ散りぬ楼門の風
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父母と 炬燵囲みし 遠き日の 帰ることなし 春の淡雪 /想い出は飢餓の如く
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枝ぶりの構図瞼に 老木は枯損木となりて久しき
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並んだな並んだけれど入れられずハイブリッド車ハイブリッドを横目で見ては/ガソリン
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さくら花儚き色の風が舞う幾年いくとせ過ぎて覚悟のせつな
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訃報来し 翌(あけ)の朝餉(あさけ)に ジャスミンの 匂ひは立ちぬ 泣けと如くに  /挽歌
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冬眠を解かれて未来 問う声は「フェイス チェインジ?」選択迫り
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内外に 果たす役割 見えてきた 「八十億分の一はちじゅうおくぶんのいち」日本
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ランデブーと古い言葉がお似合いの今夜の月と木星の距離
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画面より  あふる不安を  押し消して  スマホ置く手に  夢を見にけり
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耳コピで奏でる歌は楽譜より別の音符となりても響く
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いい大人無邪気に意地悪などをする徳を失う事知らないの?
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牛頓ニュートンの八朔ふたたび帰路コロン道祖神さま取り替えまする
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冬を越え朝の陽光暖かく咲き誇るビオラ今日も元気に
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完成もさせてやれないビーズ達テグスで代わりが出来ぬ事あり
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地に落つぬ 紅き椿は 天仰ぎ 道を飾りぬ コサージュの如
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菜の花の 苦味が鼻を ぬけてゆく 熱燗にして 「立山二合」
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ぶきっちょで上手くできずにべそかいた白詰草の乙女のティアラ
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春風よ いつまでも疼くこの心 そっと包んで 癒しておくれ
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ウォーキングあんこ型女子二人連れ母さんを待つ僕を睨めつけ/何か気に障ったのでしょうか
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好きな人黄色い傘を差している恋空は今晴天となる
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早起きの ベランダ手摺り ぬれてゐる 昨日の雨を 僕は知らない
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川べりで 白鳥送る 人もなく 声のみで知る しばしの別れ
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混雑を 避けて近場で 見物す 呼吸ひとつ 花が満ち足り
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完全側臥位法とかしてみればあれよあれよと砂に滲むよに/100ml
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