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選挙だと電話してくる初恋のあの日もうないならかけないで
19
譲れない条件レッドラインまで追い詰めてもういい友達だ
19
八百年 一瞬にして 平安へ 連れていかれし
熊野
(
ゆや
)
の
長藤
(
ながふじ
)
19
舌よりも鼻で辛みを味わひぬ 生姜山椒に山葵に茗荷
19
俯瞰せし己は如何に戦ふや突き動かしたる想ひの先に
19
給食をおかわりしたと一年生 何処か安堵のジジ馬鹿ひとり
19
ちま猫ちゃん おといれ・すませて スッキリよ 「トイレハイ」だよ はしりまわるよ
19
夜風
(
よかぜ
)
香る 春の星粒
掬
(
すく
)
い取り 新しき星座 空に
描
(
えが
)
かむ
34
北の地の明日へ凛々しく笑む花やゆり水仙の灯の長く在り
18
残念だキミは頑な
白渦
(
しらうず
)
に一度伸ばした手は弾かれて
18
山林に打ち捨てられし子の骸「やはり義父か」の「やはり」の哀し
18
岩陰に 深山椿の 咲くごとく 稀なる歌に 逢いし喜び
18
俗世から逃れて僕はガラパゴス独自の進化に夢を託して
18
「少ししか会えないのなら会わない」と言いつつ抱き寄せてくれる君
18
きみが今やっと笑ってくれたんだ嬉しいのにさ泣いちゃったよね
18
わが好む 写生の歌と 異なれど 幾たびも読む かの人の歌
18
足曳きの花の追っかけ四日間 恵みの春は深き眠りへ
18
いにしえの願いを捧ぐ甘き香の清楚たゆたうカモミールかな
18
夜更しが峠を越えて朝になり 夢へ「おはよう」日の出と眠れ
18
窓を開け 卯月の風吸い込んで 気分リセット! 「今日」がまた始まる
18
紫雨浴びて 枯れゆく頬も
艶
(
なま
)
めかし バス停までの 藤のまやかし
18
吾妻山 種蒔きうさぎ 姿消し 野を駆けめぐれ 冬に備えて
18
はずむ春 北へ駆けるや 角館 弘前めぐり 五稜郭へと
18
完璧な球体を成すたんぽぽの綿を崩した子のひと呼吸
18
暗闇が 藍になりたる 日の出前 かけがえのない 独りの時間
18
しば犬リク 歩くの嫌い 犬の世も 個性それぞれ どこも同じか
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母と見た 空へと続く ゼラニウム 目印のごと 青に映えゆく
18
終わる春 午後の珈琲 あの
流行歌
(
はやりうた
)
聴いているふたりに薫る
18
黒月曜幾千回と繰り返し ヘーキになるのが大人というもの
18
山に棲む
蛭
(
ヒル
)
は葉の先伸び上がり道ゆく者の匂い嗅ぎつけ (★評論歌へパート
2
)
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