冬眠を解かれて未来 問う声は「フェイス チェインジ?」選択迫り
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あなたへの届かぬ想いしまい込む朝の光に桜ちらちら
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内外に 果たす役割 見えてきた 「八十億分の一はちじゅうおくぶんのいち」日本
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ランデブーと古い言葉がお似合いの今夜の月と木星の距離
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剣岳の天井空へゆうらりと我よ飛び立て味わう煙草 
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画面より  あふる不安を  押し消して  スマホ置く手に  夢を見にけり
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したいことあふれぬようにしまう箱さがしておりぬ…はなはさかりに
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春休み サイゼに響く子らの声 耳に美味しきボンゴレ踊る
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サイダーを 試合の後に 受け取って 悔し涙も ともに飲み干す
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「おばさん」と いう語が物議 かもすなる 語彙の痩せたる 貧相な国
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ワンピース仕立てる母を見た頃の穏やかな日々遠く過ぎ去り
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うっすらと紅粉べにをぼかして微笑めば枝垂桜の妖艶なるかな
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春の宵 建て替えられた街をゆき 昔の匂いそぞろに探す
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カメラ持ち一人深夜のドライブで向かう先にはダイヤモンド富士
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朝採れの 菜花、スナップエンドウの たっぷりパスタ 春きらめきて
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飛梅とびうめの さくに結びし 『吉』神籤みくじ  『大』がつくまで 引いてみようか
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ガスグリル魚はダメよパン専用こんがり焼けるわ恋も未来も
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けふもまた殊更などに非ずして過ぎゆくものをただ見送るや
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歌声は未来へつづくリフレイン。出発たびだつ人へ『春のコンサート』
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今生に関わる人は三人か亡き両親と今ある妻と
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転倒の傷が消えない年になりだるまさんから目指すマネキン
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箱根路の高嶺へ消ゆる86を焦がれど我は愛でし軽トラ
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仕事終え雨のレーダー待つ河童どうせ降るならバチバチ駆けて
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息を止め箸で土筆を裏返す採取するのは緑の胞子
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土筆から花粉を取って料理した間違いなければムツゴロウさん
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「ありのまま」「アリのママ」だと思いつつアナ雪歌う三歳の君
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乗り越えし 我が歩みしいばら道 山あり谷ありひと花咲かせ 
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春の雨秩序を持って屋根叩く子守唄にはだまされてみる
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木瓜の花 塀の陰から顔出して「おは」とささやく青空の朝
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さくら花儚き色の風が舞う幾年いくとせ過ぎて覚悟のせつな
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