山手線回ってるから大丈夫。外と内との違いは知らない
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り気無く席を立つ青年ひと 礼をせしおうなの声 気持ち良き車両
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救いとは苦しみの果て「ほんたうのさひはい」さがす『銀河の図書室』
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許されて安穏感ず関係を持たず久しき月日流るる
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二位通過どこがどこやらわからぬもホッと安堵の「がんばれニッポン」
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病院の帰りに寄った公園で、「結婚したい」とふんわり思う。
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本厄を蹴散らしてゆけ 夢たちよ わたしはまだまだ伸びるタチアオイ
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静寂しじまさす電球色に夢うつつ元気ぐるぐるパンツは回り
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庭の木が 雪を被りて 花景色 寒さの中で 得した気分
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ソラリスで優雅な老後を暮らしたや BWV639聴き(ハピネス殿へ返歌)
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園児らのカラー帽ゆれお散歩カー浜辺に着けば二列の電車
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真っ白な グローブのような 手を伸べて はつかに笑まう 君を見舞いき
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午前二時 受話器の先に100本は手切れの薔薇と瓶に活けきり
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砂塵より 花粉舞い散る 舗装路の 公的工事の 適正を問う
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地方都市 人を招いて 原資とす スポーツ芸術花盛り
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朝餉にて ミルク浸せば クロワッサン 腕に残れる みどりごの重み
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歳甲斐の寂し 明け暮る空蝉の子安貝かな つばくらめ舞う
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波に落ち波に消えにし人々の安らかなるを祈るほかなし
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まっすぐに 切られし町を歩みゆき 曲がる心の 行き場なくなる
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15年 地獄で暮らす人がいる 上書きをして こんな傷など
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指さえも軽やかに舞う春装の笑う君の背伸びやかで在れ
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ハウスにて出番を待てる苗障子 待ちわぶ蝌蚪かとの揺らす青水
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雲雀鳴く田舎電車の高校生 いっちょうまえに彼女連れをり
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ユーモアと 悲哀が消えた 米国は 日本の未来 映し出しおり
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お互いに 云いたいことをぶつけ合い 吐き出してもう赤の他人さ。
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こがれても 互いで嫌う逢わぬ道 恨み哀しみ昨日に落とし
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主の名は 知らねどワンコの 名は覚え 和やかとなり 朝の公園
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金色のひかりをまとい妻と行く春たそがれて まちの割烹 
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ユキヤナギ 満開に咲く 通勤路 冷たき風も 柔らかになり
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三月の イオンモールの 賑わいに あてもなく買う 春色ブラウス
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