はんなりと梅愛でる間の惜しければけんもほろろに鶯の邪魔
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母無き仔熊 自然の恵みに囲まれて 山中の暮らし 続けと願わん
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子を洗い 妻に託して 湯につかり アヒルのおもちゃ 沈めてプカリ
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青空に映ゆる紅梅 咲き揃い 指差すおさな子 見守る母の笑み
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白髪染め 終わらすことの むずかしさ えいやと春のピンク試せり
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花屋から淡いフリルが香り立ちほのかな喜び思ひ出しけり
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真っ白なレースのカーテン揺らしつつ 春風ふわり 部屋へ迷い込む
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想い出すこともないまま花の香に不意を突かるるきさらぎの夜
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口紅も 着けない君の 佇まい どこかに忘れた 裸のココロ
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山麓の清水ながれ義父からの日本酒二升飛山と筑摩
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不屈なる自由の炎に立ちて野合の果てのマル道険し/折句
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親心「おや」とも思わぬ子心に手心くわえる小心の親
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スピードで死に損なった翌日のなんと優しい窓の光よ
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白妙の無印良品店内で静かなぼくが静かに暮らす
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暮れ急ぐ空のひかりを惜しみつつ 鴨と並びて影を重ねむ
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いいね数いい歳すごして貰う花 若いよ若い未成年だよ
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躁鬱と聞いて案ずる姉の身も僕には解けない未知の宇宙で
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雪の日の衣更着冷えて昏れなずむ練習帰りや手に息を吹く/折句
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春風に いきなり頬を 平手打ちされたみたいな この寒暖差
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久しぶり ひとり時間を たのしむわれ あなたといるのも 大好きだけど
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幼き子キュンやグズるや竹の子や少子しょうしに笑み咲く歌に癒され
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黄砂来て薄汚れたる雪原を 染め直せるか如月の雪
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「我々は寒い所が好きである」 川鵜の族長言い残し去る
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Pの字のまっすぐな線やさしくて涙のしずく半分持ちて
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まっすぐの「ま」のじがくるりまがるのがすきなこどもはこのゆびとまれ
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かすみゆく久遠くおんの理想やしがらみの五重塔の遠き鐘の音/折句
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花笠の紅梅香る木の肌の皺に触れば温き木の精
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白妙の 田んぼに眠る ポテンシャル 北極星は 指揮棒をふる
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名言の「めんどくさい」を言いたがる妻は女子する暇があり過ぎ
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月と星 そらたわむれ 夜が明ける おいてけぼりの 月は鬼役?
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