雪文字で「スキ」を書いてく帰り道 僕は冬の子おかしな遊び
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一本の線の違いなだけなのに、こんなに違う「辛さつら」「幸せ」
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見上げれば 月は半月になりおりて 時過ぎしことに気づく早朝
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瓶の蓋開けられないと知った日の妻が見る目の光線の縒れ
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「納得」感それもハードル高めよねベリーロールで高跳びしなきゃ
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レコードを聴く喫茶店待ちぼうけ「いい友達になりましょう」から
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我が家には ずっと前から君が居て こころの 奥底和らげてくれたね (我が愛猫に感謝!)
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『改憲をはじめてやった総理の名』孫はテストで問われるだろう
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オレンジに背を染められし 縁側で編む手を止めて微睡む午後よ
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目のやり場困ってしまふフィギュアかな 何もあんなに露出せんでも
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孫来るを指折りて待つ直前にインフル奪う 爺婆の糧
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きしむよに鳴き交わしゆく冬鳥の白きやじりあかつきの月
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ひねり独楽ごまかさりこそりと卓上に朗らに回りコトリと絶えて
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定量と定性評価が混じり合い よくわからないハーフパイプとか
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名言の「めんどくさい」を言いたがる妻は女子する暇があり過ぎ
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停留所時刻をなぞる指先に旅の終わりが近づいている
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宵闇を兵児帯緩め歩の進む 金魚片手に繋ぐ父の手
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皆は言ふ人は一人で生きられぬ さふでもないと私は思ふ
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八戸であがなひきたる八幡馬 男馬女馬を離して飾る
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下敷きに推しの切り抜きはさみこみ昭和の子らは恋をしている
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春告鳥(うぐいす)の鳴き声未だ聞かずとも  確かに聴こえる 春の足音
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はんなりと梅愛でる間の惜しければけんもほろろに鶯の邪魔
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つちの戸をたたき春告ぐきぬの雨 うんと伸びする草の子の朝
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椅子の背に掛けたタオルを引っ張って落として敷いて座ってる猫/いつもいつも
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曇天に 梅のつぼみが ちらほらと  冬の名残を 今は楽しむ
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なぜだろう幸せになる四葉がなみつける奴は幸せなのか
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高額の現金を持つ。本名を知らぬ娘の学費になるそう。
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演歌より蛇腹カメラの方が好きあの日に帰りたいだけのこと
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夕餉時 いっぱいのおしゃべり いと楽し 食事というもの魔法を引き出す
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本心を言ってみたくてススキってそっとひとことつぶやいてみる
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