降る雨に春の炎の鎮まりて集いのはなしずかに立てり
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雨上がり ひときわ映ゆる 花の色 清らかさとは 後に気づきぬ
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先を行く きみの腰に揺れる水筒 共に歩きし あの日の野辺に花
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左右からライトの当たるキッチンに晒す吾の抱く影のさまざま
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蕎麦すする音にオーイと呼ぶナナも食べてワーイと笑うインコや
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いい馬に目がない僕は駆く馬出資馬に未来の夢を歓声を
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見栄はってコートを着ずに出歩いて 取り憑かれたかよこしまな風
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のど痛しこれから始まる展開に 暗澹とする来週多忙
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やれやれと 特定検診とくていけんしん 結果みて これで一年 少し気楽に
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空覆う 雨雲に似て 気分まで もやる 溺れる 水たまりの奥
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真っ白に青ざめ消へし歌の跡 鍵をたがへて未知の泡沫 (絶句・・・ですね💦 さくらもち様へ)
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無人にて 朝採れ野菜に 手を伸ばす 本日きょうの健康 手に入れたり
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報道も安いお茶パック未入荷もギリギリまでは待つ気を保つ
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山奥の家屋の隅に白き鳥とまったような辛夷の花見つけ
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茶の色の束の間に褪せ松抱けど小舟や過ぎし蒼き川の辺
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どうしても馴染めずにゐる我が世代 ズボンをパンツと呼ぶことにつき
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花見風邪 売薬服んで誤魔化して ぼっとしたまま月曜の朝
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ふうわりときみのうなじをくすぐった春風にさえ嫉妬している
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黒き羽ゴミを見張って塀の上 話しかければ春の友達
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暖をとる猫の重みの懐かしく 膝は空いてる 桜散る頃
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コローの絵の 如き森なり 金色こんじきに  かすみて暮るる この夕雲も
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つい歌に落とし込むクセ抑えつつ気持ちの煌めきだけをすくって
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風雨受け 手入れもしない 庭なのに 数年前と 余り変わらず
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飛ぶ鷹へ爪を隠せと言わねども 平和を告げる鳩でありたい🕊️
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箱根路の高嶺へ消ゆる86を焦がれど我は愛でし軽トラ
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「さよなら」の 余韻は直ぐに消え去りて 都市なるものの 本質を見る
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寒戻り内ボア猫の手触りの上着まといて君恋し朝
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親ひとり 置いていくのは 忍びなく ただ鬱々と 何とか生きる
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何かこう 口さみしくて キッチンと 居間行き来する 花の雨の日
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どうしようもうダメダメだダメすぎる私の場所はあるのだろうか
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