ハードルを上げたり下げたり外したり たまにはぐるりと囲って昼寝
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二人して癌友だねと笑いつつ友に伝える想いあふれる
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思い切る言い訳にする「春なので」あなたを振ってケーキを食べる
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不機嫌に睨んたような顔になる それは良くない老いひしともがら
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ひげそりて卵のようなあごなでて オーマンダムとつぶやいてみる
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梅の枝北風小僧が揺らし去り 紅の姫君 身を震わせて
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移ろいゆく 季節がやがて 風に乗り 蕾ほころぶ 春連れてくる
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牛飼いの牛引く綱の切れ端を持つともなしに牛待つひとよ
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誰も居ぬ事務所でひとりティータイム社長の椅子にふんぞり返り(私は末端社員)
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寒中は 生きていること 思い出す  凍えた両手 包む両手に
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柚子の香の熱湯あつゆに入りて憂きことを洗い流して変身解除
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君がいる 詠う横の その横で 馬に歌を 聞かせるようで
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曇天と 墨汁なぞる アスファルト 雪衣着て 緑待ちわぶ
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高さこそ突きつけらるる峰の花 霞の中にてとくと見据えん
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痛みさへ消えゆかむかな 微かなる 蜜の香りか君の刺しあと
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朝げにて 空いた小鉢を 見つめつつ 想いを馳せる 祖母のぬか漬け
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バス停のベンチに座り来ては行く電車の音を聴きて わびしや
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出窓の猫 微動だにせず なに想う いつも変わらぬ 風景眺め
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今どこに墓石へ向かい問えばだだ山茶花ひとつ花びら落とす
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街頭の演説の中通るとき過緊張する身がひきしまる(笑)
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微笑みや涙のわけを探したら…曖昧模糊を枕にごろ寝
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満月が右上にゐる信号を左折でむかふ夜明けの世界
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けふの夢 帰らぬひとにて満席のバスに遅れて挨拶などし
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ちさき手を 伸ばして池に パンの屑 群がる鯉に 孫あとずさり
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ふるいかけ落つを嘲るお殿様 痩せる庶民のはらわた抉り
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宴の儀 歌の剣舞は華やかに 刹那ひと突き片目をペンで
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恵方巻黙して食すが定めとか独りの吾はいつも黙食
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自白するスカートめくりをしましたと 学級委員にうなじをたれて
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鬼は外 多様性の この時代  鬼も内にと なる日も近し
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この先はT字路だと知っている カーブミラーの東から朝日
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