「ほいくえん、赤ちゃんいっぱいいた!」 そっか、もう赤ちゃんじゃないんだね、君
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紫の チューリップにも パンジーの 蒼白赤に宿す尊さ
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石鹸の匂いに君を抱きしめる私の行方を花は知らない
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合歓の木の失せた川辺を見渡せば黄花コスモス空に向かいて
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スズランと ドウダンの白き鈴なりが 我に教えし 群れという
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庭先に 鳩訪れて クルポッポ 幸先よろし そんな気がする
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ありがとう 「でも危ないよ!椅子の上」 お転婆の母 まだまだ元気   
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PTA 会長務める 挨拶で 初顔合わせ 想い伝えて
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野毛の寄席つづれ織りなる緞帳に開演ブザー吾に鳴り響く
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飲み過ぎて 酔いの力で 投稿す 全くひどい 酒に謝る
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花落ちて塑像のやうに歌詠めば枝垂れの彼方山里はあり/あきる野市龍珠院にて
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北の地の明日へ凛々しく笑む花やゆり水仙の灯の長く在り 
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懐かしき テレサの歌声流る宵 酔ひしれる我昭和の人なり 
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残念だキミは頑な白渦しらうずに一度伸ばした手は弾かれて
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俗世から逃れて僕はガラパゴス独自の進化に夢を託して
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「少ししか会えないのなら会わない」と言いつつ抱き寄せてくれる君
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朝の陽へ撒きし餌へ舞う群れ鳩と触れ合う爺の影は伸びやか
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きみが今やっと笑ってくれたんだ嬉しいのにさ泣いちゃったよね
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待ちわびて 薄着装う 乙女らの 姿まばゆく 春闌けてゆく
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虫がいて 草花があり 人がいる その端っこに 少し腰掛け
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心痛に足が重くもデイケアへ笑顔の迎えこころ華やぐ
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浄化草じょうかそうもんもんじんはすり潰し煎じて飲めば心浮き立ち
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山深き道を辿れば山桜皆の土産の話しへ変える
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朝起きてやや肌寒いストーブは焚くほどでない冬は去ったと
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石鹸の匂いと君を抱きしめる 裾を揺蕩たゆらす風の優しき
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青春のあわきを知らず老いという深き静寂に独り入りゆく
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汽車を待つ あなたの肩に 舞ひ降りし 花びらに願ふ 無事の帰りを
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うれしい「春」 枯れ盆栽も一斉芽吹く若葉ながらに花添える
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点滴の 肘窩(ちゅうか) をさぐる 看護師の 手の温もりに 目を閉じにけり
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名を知れば近しくなった気になって 風とざわめくコナラの葉っぱ
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