吾妻山 種蒔きうさぎ 姿消し 野を駆けめぐれ 冬に備えて
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はずむ春 北へ駆けるや 角館 弘前めぐり 五稜郭へと
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豊かさに目を見張るやも 水やりしもっこうばらを愛しむ人の
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完璧な球体を成すたんぽぽの綿を崩した子のひと呼吸
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暗闇が 藍になりたる 日の出前 かけがえのない 独りの時間
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しば犬リク 歩くの嫌い 犬の世も 個性それぞれ どこも同じか
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母と見た 空へと続く ゼラニウム 目印のごと 青に映えゆく
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外国の女の子たち訪ね来てつつじの庭で国際交流
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黒月曜幾千回と繰り返し ヘーキになるのが大人というもの
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蒼天の 鱗雲へと 風を抱き 翼広げる トンビ眩しき
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選挙だと電話してくる初恋のあの日もうないならかけないで
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山に棲むヒルは葉の先伸び上がり道ゆく者の匂い嗅ぎつけ (★評論歌へパート2)
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時季ときを過ぎ いのちを閉じる花殻摘み 再び巡る春を待ちつつ
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譲れない条件レッドラインまで追い詰めてもういい友達だ
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家を出て 慣れない施設 ひとつずつ できごと語る 前向きな老母はは
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帰り路 ウサギみたいにピョンと跳ね 今日のワクワク ママに報告! /新一年生
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一斉に緑に着替えて夏を待つ桜が散った後の山々
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仕留めたる 鼠をくわえ 見せにくる 健気な猫と 共にありし日
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庭先に 鳩訪れて クルポッポ 幸先よろし そんな気がする
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伏線を張って働く僕は蜘蛛あっちで四本こっちで四本
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日が落ちて 夜も深まり 創作す 確かに暗い 自分の本音
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K君は鼻毛のネタを見逃さないアハハ仕事に鋭いを持ち
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ふれなくもぬくもりつたふはななるや おひしふたりに 春のかげろふ
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フィクションに映る想いを見抜くを持つはAI貴様できるな
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善悪の 彼岸に生きる 顔をして 築地の上に 横座る猫 /ニャーチェ『善悪の彼岸』
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誰しもが似ている傷を負いながら似ている夜を耐えているかも
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自分にも人にも甘い人はいい厳しくないし敵が少ない
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山林に打ち捨てられし子の骸「やはり義父か」の「やはり」の哀し
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「ボン ボーン」 少しくすんだ 花火の音 雨も上がりて 地域の祭り
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洗濯のタオルの枚数増えてきて体は夏に気がついている
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