ため池の堤防で詠む春の歌「鳥はさえずりたんぽぽ笑う」
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ひとつない何かを消したアイコンを僕のうとうとスマホをいじり
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その手すり まだ要らぬと 言いし夫 いまや一番の サポーターとなり
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訃報来し 翌(あけ)の朝餉(あさけ)に ジャスミンの 匂ひは立ちぬ 泣けと如くに  /挽歌
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内外に 果たす役割 見えてきた 「八十億分の一はちじゅうおくぶんのいち」日本
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ランデブーと古い言葉がお似合いの今夜の月と木星の距離
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画面より  あふる不安を  押し消して  スマホ置く手に  夢を見にけり
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十八の桜匂いし君想ふ 十八の孫 春の麗へ
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いい大人無邪気に意地悪などをする徳を失う事知らないの?
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ワンピース仕立てる母を見た頃の穏やかな日々遠く過ぎ去り
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幼な子を未来につなぐひかりかな 飛行機雲は桜の空へ
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掲げたる民族自決の正論は 常に戦の火種を孕む
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近距離に在りしが触れず紅白の無数の桃の花よ悲しき
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弟と爆笑したらゴロちゃんはくにゃり笑って心も見せた 「ゴロちゃん可愛かった」
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春の宵 建て替えられた街をゆき 昔の匂いそぞろに探す
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⋯リルと⋯ビア⋯ミン⋯ヂン⋯チンと名を言って卓に並べて飲む薬かな
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人盛り 駐車のできぬ花盛り 今年はGoogleマップで花見
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私のものと思いし国の旗そんな厭味になっちまったか
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朝採れの 菜花、スナップエンドウの たっぷりパスタ 春きらめきて
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母叫ぶみんな起きろーにニャニャニャニャーと叫ぶゴロには爆笑の朝
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春盛り髪邪魔になり留めてみて結んでもみて切る洗面台
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マシュマロのシュクシュク溶けて今日雨と反し真白な夏雲浮かぶ
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暴君を許せぬ僕は激怒の血 前世でシラクサ走っていたり
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罰則の強化が迫るエコなチャリもっと治安に人を割いてよ
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満開の 桜便りは届けども 我がふるさとの蕾は硬く 
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一人背負しょい二人はバギーで「こんにちわ!」細い身体でたくまし 母は / 娘
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ハーモニカ初めて吹いた日も今日も音と光は手ですくえない
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水清き媼が捏ねし草もちに籠れし富士の霊気を食めり (忍野村)
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主役より福神漬けのパリパリが勝っちゃうこともレトルトカレー
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霊園の名前ついたる駅に降り枝垂れ桜の寺へと下る
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